
総合評価
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powered by ブクログ本村凌二先生の地中海世界の歴史シリーズの第1巻(講談社メチエ選書)。 少し前に高野秀行「イラク水滸伝」を読んでメソポタミア文明は「ハムラビ法典」以外のことを知らないんだなと思ったので勉強になった。 第一章愛の女神イナンナに始まる、は文字と都市の始まりのメソポタミア、 第二神々の河は地中海にそそぐ、は古王国・中王国・新王国時代のエジプト、 第三章両翼の狭間で、はシリア・小アジアでヘブライ人・フェニキア人の登場、 について書かれている。 「ウルのスタンダード」は大英博物館、「ハムラビ法典」はルーブル博物館の所蔵、いつか実物を見てみたい。「ハムラビ法典」は判例集みたいな作りだったのですね。 第一・二章に比して第三章はボリューム小。 平易な文章で読みやすい。 好きなローマ時代までたどりつけるかは....わからない。
12投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ全8巻の地中海世界の歴史シリーズ1冊目。 世界史超苦手人間ですが、 興味に逆らわず読んでみた次第。 今でもよく知られる固有名詞も多くて楽しく読めた。 ただ世界史弱々人間としては 地図でみる勢力図はちょっとした変化ごとに挿れてほしい。 〇〇語系はわかるけれど、それがわかることでその人種がどう特定できるのかを教えてほしい。 願わくば部族ごとの特徴をイラストにして載せてほしい。 ど素人からの我儘でした。
0投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ神々のささやきに導かれ地中海世界の文明は歩みを始めた。シュメール人は都市を築きギルガメッシュの伝説を生んだ。アッカドやバビロニアの興亡もこの壮大な歴史の一部である。 ナイルの恵みに支えられたエジプトではピラミッドが時を超えてそびえ立つ。シリアやパレスチナではヘブライ人が信仰を深め、フェニキア人が交易を広げた。 それらを支えたのは自然への畏敬と「マアト」の精神だった。秩序と調和を重んじる考えが人々の生き方を形作ったのだ。 文字が生まれ都市が発展し文明は進化した。しかし神々の声が遠のいた今歴史の物語にこそ人々の知恵と信仰が刻まれている。歴史を明らかにすること、歴史に学ぶこと多し。
0投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログ本屋で買おうか迷っていた本がオーディブルに出品されていたので聴いた。やはり地中海の歴史は面白い。ただ、塩野七生に比べると、当然に固い文章である。やはりオーディブルでは1回では吸収できない。もう一度聴こうと思う。
55投稿日: 2024.12.25
powered by ブクログ紀元前1000年を節目として神々の声が聞こえなくなる。これに関しては言語(文字)が発達したこととの関連性が示唆されており、大変興味深い。神と人間の狭間、揺れ動きが今日の宗教を形作ったのだろうか。AIの発達も歴史を振り返って考えると面白い。 全体を通して太古の人々のくらしや生き方を読みながら思いを巡らし、楽しく学ぶことができた。次巻も楽しみたい。
9投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ地中海というとヨーロッパというイメージだけど、東はユーラシア、南はアフリカと、よくよく考えたら思った以上に広く、地中海世界としてそれらの繋がりを見ていこうという試みで、まずはオリエント編。名前は知ってるけど、という民族、国家の歴史をざーっと流れでまとめ読みできるのは、なるほど新たな発見がある。しかし、大半が紀元前3000年とか4000年の話なのでしょうがないんだけど、だろうだろうの推測の連続だと、文章として飽きてくる。また、ところどころ解説必要な単語がさらりと出てきては、スルーされてしまったりと、文章のサービス精神のなさが、ちと残念。続きの巻もあるけど、手が出るかは微妙。
7投稿日: 2024.06.20
