公爵令嬢のクロエは第二王子のお飾り婚約者。パーティーで王子の浮気が判明したクロエはこっぴどく振られてしまう。そのことがきっかけで前世を思い出したクロエは「はい！承知しました！！」と自由に生きることを決めた。 その際に魔法が使えることにも気付き、ある魔法を解いたことから、近衛騎士のエーリヒと共に新しい人生を踏み出すのであった。 でも女性嫌いのはずのエーリヒがなぜかクロエを溺愛してきて？ ３巻の表紙が綺麗で買うことに決めた作品。 １巻もとても綺麗です。 前世を思い出す前のクロエが可哀想で、ちょっとでも美沙（前世名）の行動力で救われて欲しいと願ってしまいます。 二人とも幸せになって欲しい。もちろんエーリヒも！ この時代の従順な女性と違って現代の自立して対等な女性からしたら、本当にクロエに酷い事した男どもはハゲてしまえばいい！！という可愛い報復（実際は結構厳しい）に笑ってしまいました。よくやった！！かっこいいよ！美沙！ そして便乗して付いてきたエーリヒ。 たまたまではないところはお察しの通り。前々からエーリヒはクロエのことが好きだったんだね。 っていうか、美形は朝日よりも眩しいらしい。キラキラがすごい。 そんなキラキラを数ページ後に打ち消す「しつこい女」にも笑っちゃいました。女性嫌いは笑えないんだけど。 そんなエーリヒ、クロエに対するむっつりが見え隠れします。寝室が一つだけってあなた…確信犯じゃん。 おまけは…本当に本当に楽しかった。エーリヒの新しい顔（新しくも無いか）が垣間見れてこれだけで人物紹介と作品紹介で出されても、本編を読みたくなると思います。おすすめ！