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存在と思惟 中世哲学論集
存在と思惟 中世哲学論集
クラウス・リーゼンフーバー、山本芳久、村井則夫、矢玉俊彦/講談社
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    アヴェマリア
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    ・感性、推論的悟性、知性的直観からなる認識の人間論的構成は、神についての語りの構造を明らかにするが、認識主体に内在的な媒介は、それがたんに主観的な必然的にもとづくばかりではなく、認識される存在者の自己開示を原動力とするとき、つまり客観的に基礎づけられるときに、はじめて現実の認識となる。世界内の存在者自体が本質的に、純粋な無制約的な存在へと関係するものであり、またこの意味において世界内の存在者が自らの根源としての神の超越性に向けて自らを媒介することによってのみ、認識はこの存在論的関係の再遂行として、感覚的現象において現れる存在者から出発して無制約的な神的存在へと至ることができるのである。

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    投稿日: 2024.11.22