
総合評価
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powered by ブクログ久しぶりの幻想シリーズ。 連作短編。登天局長が大活躍してくれるので、とても嬉しい。ところどころで「ツラさん」などと呼ばれれるとドキドキと胸が高鳴る思いでした。 しかし、これまでのシリーズとは趣が違うなあ、と思いながら読み続けていました。 幻想シリーズ、これまではファンタジーだと思って読んでいましたが、今作は、むしろホラー。1編目を読み終えて、背筋がゾワゾワゾワーっとしました。 怖い。しみじみ怖い。書かれていない修羅場まで思ってはっきりと怖い。牡丹灯篭を連想したのはなぜだろう。わからないけど、なんとなく牡丹灯篭の語りを聞き終わったときのゾワゾワ感に似てる。 第3話あたりから、ファンタジーの感じがもどってきたような気がしました。 第5話、第7話と奇数編が私には好みにあいました。 それにしても、なかなか涅槃には行けないのですね。 輪廻の輪から抜け出すのは難しいことなのだなあと思いながら、それは苦なのか楽(ラクではなくて楽しみ)なのか、わかりません。 何はともあれ、幻想郵便局は相変わらず多忙な様子。 これなら、次の活躍も教えてもらえそうだと期待するのは、読者のわがままでしょうか。
2投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログプロローグ/珍しい傾向/風の噂/羽化/ニュートラル/ ボコボコの彼/吸運鬼/Y字路/葬儀を終えて/黒白/ よしなしごと 幽便配達の登天さんと一緒に配達に回るのは「殿」。昇天できない手紙を関係者に届けに行くのです。無事に届けられた手紙が昇天できれば良いのですが……
4投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ幻想シリーズ最新作。 平安貴族だった『殿』と登天さんが様々な人に手紙を届ける連作短編集。 9話あるのだが、どれも掴みどころがないというかシュールというか、一筋縄ではいかない。 登天郵便局が死者と生者を繋ぐ場所、死者があの世へ向かう場所だけにそんな設定も当然なのだが。 生者ではない者が絡む三角関係に、怖い噂話、少女の書いたファンタジー、恋を引き裂く呪い、嗜虐心をくすぐる青年、運を吸い取る友人、選択が苦手な青年、父の葬儀を終えた三姉妹、魂の入れ替わり。 中には思いがけずホッとできる話もあったが、怖いオチだったりシュールな話が多かった。 これら9話の行き着く先はどこなのかと最終話を読んでみたが、これは「殿」の正体(の一つ、何しろ転生を限りなく繰り返しているのだから)に関わることなので明かせないのが残念。 だが知ったところで元ネタが分からないのでピンと来なかった。元ネタを知っていたらもっと楽しめたかも知れない。 そして登天さんが『ツラさん』だったとは。「殿」だけでなく登天さんまで転生していたのだった。 赤井局長、鬼塚さん、青木さんがチラッと出てきたのは嬉しかった。 「殿」と登天さんの長い長い友情にちょっとホンワカした。 シリーズ作品一覧 ☆はレビュー投稿あり ①幻想郵便局 ☆ ②幻想映画館(単行本では幻想電氣館)☆ ③幻想日記店 ④幻想探偵社 ☆ ⑤幻想温泉郷 ☆ ⑥幻想短編集 ☆ ⑦幻想寝台車 ☆ ⑧幻想蒸気船 ⑨幻想商店街 ☆ ⑩幻想遊園地 ☆ ⑪殿の郵便配達 本作 ☆
51投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ久々の幻想郵便局で嬉しい!幻想シリーズの中でお気に入りです。 殿の幽便配達、中々シュールでした。 全部長編で読みたい位、1話辺りが短くアッサリ終わったのが寂しいです。また郵便局のメンバーに会いたいです。
2投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログ登天さんと幽便配達に出かけた「殿」は、ウイルスや熊から平安貴族まで転生をくり返していると言う。しかも経験や記憶を引き継いでいるらしい。 解脱できず輪廻転生を繰り返しているなんて、なかなか壮絶な経験だ。 登天さんの様に、千年を超えて生きているのも、大変だと思うけれど。。。登天さんは、いつから幽便配達しているのだろう。
0投稿日: 2024.03.31
