
総合評価
(2件)| 1 | ||
| 1 | ||
| 0 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログSpotifyで楽曲も聴ける読み応え&聴き応えたっぷりの1冊。 知ってて好きな曲はもちろん、新しい曲にも出会えて読みながら聴けるって、サイコー。 作曲者の経歴がこうだからこういう作曲の傾向にあるとか、なるほど!と思う内容も多かった。 聴かず嫌いのための〜とタイトルにあるが、吹奏楽オタクにもたまらん1冊でした。
0投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ自分自身の音楽体験は大きく3つあり、幼少期に始めたピアノ、高校から始めて今も続いているロックバンドでのドラム、そして中学から高校の6年間を過ごしたのが吹奏楽での体験であった。自分の場合は吹奏楽がきっかけとなって、いわゆる管弦楽などのオーケストラを聞くようにもなり、クラシック音楽全体への入り口として、そして学生指揮者をやっていた時期もあることからスコアの読み方や各管打楽器の特性などを学ぶことができたという点で、自身にとっては極めて重要な6年間だったと思っている。 さて、そんな吹奏楽に関するパブリックイメージの一つ、「演奏する側面だけが目立ちすぎて、視聴する側面が弱い」という指摘であろう。 その根本的な要因の1つは日本の吹奏楽界がコンクール史上主義になっているが故の影響にある、という点は、吹奏楽を多少なりとも経験した人であれば、多くが同意するのではないか。 本書はそうしたパブリックイメージを打破するために、純粋な芸術作品として視聴に値するような吹奏楽の古今東西の作品を紹介していく、というものである。 その狙いが完全に成功している、とは思わないが、それでも自身が吹奏楽から完全に離れた2000年代以降の20年間で、格段に吹奏楽オリジナル作品のクオリティが上がった、というのは間違いがないように感じた。 個人的には本書で知ったアメリカの作曲家、ジョン・マッキーの一連の作品は、吹奏楽特有のサウンドをさらに拡張しつつ、スリリングな音楽に仕上がっており、強い感銘を受けた。
1投稿日: 2023.09.09
