不思議なお話が７篇。心がホッと温かくなる話や、フッと寒さを感じる話。不思議な世界観の漂うお話ばかりでした。

いくつかのオリジナル童話集。表紙絵の美しさに惹かれて手に取りました。 幻想的で少しだけ怖い感じもして、優しい読後感になる話たち。強いメッセージ性とかのものでなく、優しい絵本を活字にしたような印象でした。

優しいけれど、少し不思議で少し怖いところもある童話集。大人も楽しめる。出口春菜さんのイラストが雰囲気にあっていて素敵。

4.5年から。素敵な情緒ある世界の7つのお話。どのお話も絵の雰囲気が合っており、その世界の空気が感じられる。子供には大人の本のようなこの不思議で謎めいたニュアンスは馴染みがないかもしれないが、程よい文量なのが○。

なんだか懐かしい感じの童話たち。 宮沢賢治の雰囲気にも似ているけれど、それよりももっと柔らかな印象。 ドキドキする展開もあるけれど、どれも「本当は怖い童話」のような結末にはならないので、子どもにも安心して読み聞かせられる。 とにかく風景描写が美しく、想像するだけで夢の中にいるような気分になるので、子どもが寝る前に読み聞かせるのにも良いと思った。