異世界グルメものの珠玉の連作短編物語！ Web掲載分はアッサリしていて (美味しいのに量が物足りない…もっと量をください…)という読後感だったのですが、書籍版はそこから相当な肉付け＆話数もいくつか追加されて大満足な仕上がりに。1話ごとでも楽しめるけれど、1・2巻で上下巻のようになっているので、出来れば通して読んでほしい。 謎に異世界へやってきた主人公の男が、異世界の食材や魔物などに手を出して、頭をひねって周囲の知恵や力も借りて「元の世界のあの味、あの料理」を再現していく。その過程に謎解きのような面白さが詰まっています。 それを味わった周囲の人たちを笑顔にしていくところにもほっこり。 どのキャラクターも派手さはないけれど、読んでいくうちに好きになっていく気の良い奴らばかりで良かったです。異世界グルメものがお好きな方はぜひ！