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人生フルーツサンド~自分のきげんのつくろいかた
人生フルーツサンド~自分のきげんのつくろいかた
大平一枝/大和書房
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総合評価

14件)
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    私の大好きな本。どうしてだろう?真逆な性格だろうと思うけど、こうやって小さなことを書き留めてくれることを読むのは楽しい。

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    投稿日: 2025.09.20
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    建築家の津端夫妻が主人公の「人生フルーツ」という映画が好きで、なんだかタイトルがそっくりだなと思って本屋で手に取ったら過去に津端夫妻への取材経験がある人のエッセイだった。即購入。 子育てを終えた人生の先輩の何気ない暮らしのエッセイなので読み心地が良い。装丁も可愛らしいので手元に置いておきたくなる本。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    初めて読む著者 大平一枝氏。 エッセイを読んで、子育てや、住まい、親の暮らし、お洒落にと、盛り沢山! おいくつの方なのだろうか?と、想いをはせながら、私の母親も、空き瓶や、紙袋、包装紙を集めていた。 頂き物を、皆さんにお裾分けをしたりするのに、容器は、使い捨て出来る物であり、お洒落に包装して、差し上げる。 それが普通であると、私も、なぜかしら、紙袋などがあるのに、引っ越しの時に、溜まった紙袋の数にびっくり!(笑) しかし、長野生まれなのに「おかん」と書かれているのにもびっくり! 私は、我が息子が、中学生になってから、「お母さん」から「おかん」と呼ばれた時、「どうして、おかんなの???」と、驚いた。 皆が、お母さんと言わないでおかんと言うから、らしいが、…… 私は、大阪生まれだけど、周囲に、誰一人とその言葉を使った者が居なかったからと、その響きに慣れていないから、絶対に、「おかん!」と呼ばないで、そうでないと、返事しないから……と、釘を刺した。 その後、家では、お母さん!になったけど、携帯の電話連絡の欄には、『おかん』になっていた。(笑) そんな事を思い出しながら、息子から「母の日が近いけど、何が欲しい?」と電話があった。 作者の海外旅行の話や、子育ての事。 そして友人知人の話に、自分の事と重なりあう部分や参考にしたい部分などあって、自分に再確認すべき点も発見した。

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    投稿日: 2025.05.06
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    暮らしや旅、育児、ファッションのことなど 著者の目線で 丁寧に描かれる。 サクサク読めるのに刺さるキーワードが多い。大平さんのエッセイはやっぱり他の人とは 一味異なり心に刺さる。 特に印象に残ったのは 、子供はたとえインスタントラーメンでも笑っている親と 囲める食卓が好きだ ものではない 流れる時間の質で日々に充実度は変わる 健康やルールを気にしすぎると見えなくなることは少なくない 日々カリカリしがちな 自分にとって、定期的に見て振り返りたいと思わされるフレーズだった。

    5
    投稿日: 2025.04.07
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    失敗を恐れて保守的になるより、自分を信じて大きな一歩を。(頁18) 家事とは、果てしなく知恵を使う作業。ともに暮らす人の気持ちを想像する行為である。(頁26)

    3
    投稿日: 2025.03.24
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    この本の、おしゃれの話に共感! おしゃれしようという気持ちが、おしゃれを作る。 その心持ちで、年を重ねても ファッションを楽しみたいと改めて思った。 装画とタイトルに惹かれて購入したエッセイ。 先を行く先輩の背中を見て学べるのは、 なんてありがたいことか。

    0
    投稿日: 2025.01.21
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    大平さんの静かだけれども優しい目線を持っている文章が好きで幾つかの著書を読んでいる。本作はエッセイ集、暮らしや子育て、旅など複数のテーマごとに章がまとめられている。特に印象に残ったのは子育ての章である。今目の前の子供と向き合うことに必死だったけれど肩の力を抜いていいのだと背中を押してもらえた。もうすぐ第二子が生まれる。4人家族になるとまたさらに慌ただしい毎日になるのだろう。そんな時にこの本を思い出して、少しリラックスをしてまた前を向きたいと思う。 いつまでも本棚に置いておきたい一冊でした。装丁もとても可愛いです。

    0
    投稿日: 2025.01.17
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    大平一枝さんの本「東京の台所」シリーズが好き。 NHKのあさイチでも定期的に特集されている。 同じ台所を定期的な取材するため「あ、この人… 」という変化も感じる。台所から始まる人間定点観察本だと思っている。 その著作のエッセイ本。 あとがき、最後に「縁」という言葉で締めくくられている。 著者の取材に対する、色んなことを詰め込んだ一文字だな、と読み終える。 (引用)カフェラテ・ホイップ問答より 「でも、これからもホイップをのせるかのせないか迷い続ける自分でいたいと思う。迷わなくなったら、元女子として、大切ないろんな気持ちを忘れてしまいそうな気がする。 …••••なんて、これ、ホイップをのせてしまった言い訳です。」 この感じ、わかる。 迷いたくないけれど迷う。 はっきりさせたいけれどできないんです。 ホイップを追加するしないで、一瞬で体型なんて変わることないのに。そこ、悩んでしまう。 でもそこに何かあるんじゃないか、と良い年齢になっても置いておきたい部分。 抗いたい。何かに。 そういえば本のタイトル ホイップクリームたっぷりの「人生フルーツサンド」でした。 やはり、悩ましい。

    0
    投稿日: 2024.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ‣ 私達は理屈で答えを探そうとするが、頭のなかでいくら考えてもどうにもならないことはたくさんある。ところが身体を動かしたら、なんだこんなことだったのかと自然にわかったり、楽になれたり ‣ 人生とはよくできているものだ。人はだんだんできなくなることが増えていく身体を、お金でカバーする。お金がない若い頃は、知恵と身体を使う。そうすることで生活力が鍛えられる ‣ きげんよく暮らすには、どんなひと手間をくわえておけばよいかを想像する。まさに想像力が要だ。 家事を学ぶ学問はない。想像する力、先を読む能力だけが拠り所になる ‣ 自分が心地よいというものさしを軸にしたら、男も女も、捨てたも忘れたも、関係ない。日常の小さなもやが、ゆっくり気持ちよく晴れてゆく ‣ 自分や誰かを責めるのではなく、気圧や月曜日や、信じている神様のせいにするくらいが楽ちん。そういうなだめ方をひとつでも多く持っている人が、じつはいちばん強いと最近わかってきたところなのである ‣ 旅は、知識をつめこまずに出かけたい。誰が「いいね」と言おうが言うまいが関係ない。ハズレもまた楽し。自分の目と足で〝当たり〟を探したい。自分でふらりと歩いて見つけた「いいね」を、心に貯めていきたい ‣ モノではない。流れる時間の質で日々の充実度は変わる。 健康やルールを気にしすぎると、見えなくなることは少なくない ‣ もう勉強なんてとっくに終わったと思いこんでいたけれど、心の目を違うところに向ければ、森羅万象が先生になり、教室になる。脳ではなくて、身体に刻む勉強がある ‣ 身体に入れるものも、もうあれもこれもと欲張らなくていい。無理して高いものや、誰かがいいといったものを取り寄せなくても、台所にあるもので先人たちの知恵を再び見直したらいい ‣ 無防備で目には輝きがなく、よれよれに疲れて、無表情な私をたくさん知っている友人や家族が、それでも自分に付き合ってくれるのだから、ありがたいじゃないか。 自分がいちばんわからないと悟れば悟るほど、他人に感謝が増すのは悪くない ┈┈┈┈┈┈ ••✼ ✼ ✼•• ┈┈┈┈┈┈┈ ✼ 日常での心の機微が綴られたエッセイ集 ✼ 長年愛されるフルーツサンドから在りたい姿を考える

    0
    投稿日: 2024.07.22
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    素敵な本に出会ってしまった!! 朝日新聞デジタルの『東京の台所』が好きで、以前から大平さんの書く文章が好きだったが、著作を読むのははじめて。 『はじめに』のご挨拶にあるように、きらきらした色とりどりのフルーツがぎゅうっと入っているようなフルーツサンドを思わせるエッセイがぎゅうっとつまっているエッセイ集。フルーツサンドの入れ子状態。大平さんご自身もきらきらした魅力的な方なのだろうと想像する。 ウキウキホロリしながら読み進めた。今後も何度も読み返してフルーツサンドを味わいたい。 今回好きだなと思ったものを抜粋。(選びきれずたくさんになっちゃった!) きっと読み返すたび、その時の私の状態で好きなものが変わるだろうなと思う。その変化も楽しみ。 「おかんの空き瓶菟集の謎」 「あのときの空もきっと」 「朝七時のいなり寿司」 「玄関の涙」 「自分のきげんのとりかた」 「琉球ガラス工房にて」 「だいだい色のあの子」 「最後のギフト」 「「グースカ」。四文字の安らぎ」 「夏のあと、深呼吸ひとつ」 今気づきました。朝日新聞デジタルの大平さんのお写真ではだいだい色のお洋服をお召しですね。とてもお似合いです。 2023/4/23

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    投稿日: 2024.04.23
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    2024/02/11リクエスト 3 著者のことは「東京の台所」から大好きです。 この本の大きなテーマ、自分のきげんをとること。私にとっては難しい。 育児に関しての章 [がんばりを引退] にどきっとした。育児ではないけど、自分自身がやり過ぎ、がんばり過ぎで、自滅するパターンを何度も繰り返している。頑張ることが美徳、当り前の世代だったから、それから抜け出せない。 できるけど、頑張らないスタンスに持っていきたいと思う。それが引退につながるのかも。 友だちはそんなに多くなくていい これも響きます。 それと、どの文章もタイトルが素晴らしいと思う。センスが良くてひきこまれる。 いい読書時間をいただけました。

    0
    投稿日: 2024.04.21
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    大平一枝さんが色んなところに書いたものを集めた本。 私の会社は人数が少なくほぼ男性、ママ友は同年代か年下、出身は遠方で転職で上京したため学生の頃の友人が近くにいるわけでもなく、働く母のロールモデルがいません。 大平さんの『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』を読んで、思い詰めなくていいんだと肩の力が抜けて以来、勝手に心の中で頼りにさせてもらっています。 今作でも色んなエピソードの中に洞察力、包括力を感じました。 大平さんは人を掘り下げることが多いけど、大平さんが取材対象のものも読みたい。

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    投稿日: 2024.04.14
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    日常の楽しさがこれでもかというほどに描かれていてとても好みのエッセイだった。「人生フルーツサンド」というタイトルにもそれが表れているように思える。疲れ切った日にきのこをひたすら炒めるのはたまに自分でもやるので共感している。「夕暮れ」を「入相時」と表現することも初めて知った。「黄昏時」という表現もあり、「夕方」を表す言葉をまたひとつ知ることができた。 特に共感したこととしては、「旅の記憶は、ガイドブックからこぼれたところに濃くにじむ」という話だろうか。ふらふら旅をした中で偶然に出会った景色や匂い、味などを楽しめる生き方はずっとしていきたい。スマホを見ずに、「ぼーっと」する時間を増やしていきたいと考えていたが、そのきっかけとしておこうかな。

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    投稿日: 2024.03.12
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    ●読前#人生フルーツサンド ほぼ隠居生活モードになった今、きげんの波はさざ波程度で荒れることはない。自分をなだめる方法はもはやそれほど必要はない今、現役時代に読んだら癒やされたはずの本を読んだらどんなことを感じか確かめるために読みたい https://mnkt.jp/blogm/b240210b/ ●読後#人生フルーツサンド 僕がほとんど興味のない旅や食事に関するエッセイも多く、それらは流し読みになってしまうのは残念だった。しかし、優しく語りかけてくれてるような感じが心地よく、心に響く フレーズも結構あり隠居生活の今でも癒やされた https://mnkt.jp/blogm/b240210b/

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    投稿日: 2024.02.13