タイトルに惹かれ読むが、期待したものはあまり得られなかった。 ・群れに従う性質が強いのは、島国という地理条件に要因がある。 ・神道や祖霊信仰は時代によって信仰が変わる。宗教ではなく習俗である。 　生き方（宗教）よりも暮らし方（習俗）。 　神道と祖霊信仰の境目があいまいで混交する。神道には教義がなく、どう信仰するかは時代によって、時には国家神道のように都合よく変わっていく。こだわりのない柔軟な信仰。ゆえに、宗教のような個人の生き方の強い軸クラスにはならない。

考えない文化 日本の笑い 処女会の話 離婚をせずともすむように うだつが上らぬということ―家の話 日本人とは 家の観念 日本における内と外の観念 私の仕事 無知の相続 日本人の来世観について 私の歩んだ道 柳翁新春清談 次の代の人々と共に 日本人を知るために 民俗学の話―一人座談 明治人の感想 魂の行くえ 日本人の神と霊魂の観念そのほか―折口信夫対談