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新版 世界に通用する一流の育て方 地方公立校から〈塾なしで〉ハーバードに現役合格
新版 世界に通用する一流の育て方 地方公立校から〈塾なしで〉ハーバードに現役合格
廣津留真理/SBクリエイティブ
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総合評価

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    ハーバード受験時のエッセイの話や、ハーバード生のリアル、英語に触れる環境づくりについてはタメになりました。 しかし、以下3点の理由から、読むのに注意が必要だと感じます。 1タイトルがグレーな点 塾なしと謳っていますが、著者は英語教室を主催しています。毎日塾ありのような環境です。 2子どもの主体性より、親の好き・思考を重んじ、「脳育て」の観点からは、真逆の子育てをしている点 親が音楽好き、英語好きで、子どもにバイオリン、英語を教えた親御さんのお話です。 「親と子どもは別人格」「旧人類の親の感覚を押しつけてはダメ」「自主性を重んじて家庭学習を施してきた」といいながら、親の好きな音楽、英語を子に習わせ、「『模試はムダだから受けなくていい』と娘を説得して極力パス」させ、「学校の宿題は解かずに答えを丸写ししながら丸暗記すること」を提案する親の話になります。 習わせた、身につけさせたという表現が出てきて子どもの主体性は感じません。 「『やめたい』と言ったら、ひたすら褒めたり、楽しい曲を教えたりして、何とかやめないように持っていった 」 と言っており、子どもの意思決定は重視していないご様子です。 『その「一言」がこどもの脳をダメにする』で取り上げられている「『脳育て』の観点からいうと、むしろ真逆」の事例そのもの。 同じやり方で子育てをしたら、子どもが潰れてしまう可能性大。たまたま成功したラッキーな事例と解釈した方が良さそうです。 「バレエをやめて、バイオリンに集中することにした」と子どものことなのに、まるで自分の意思決定のよう。全く、子と親を別人格と思っていないと、お見受け。 3食い違いのある表現が多数あり、信頼性が低い点 地方都市大分の平均的な家庭とのことですが ピアノ、バレエ、バイオリンを嗜まれ、バイオリンの演奏旅行で渡米し、家に防音室があるご家庭の物語。平均的な家庭がここまでできるでしょうか。世帯収入やお父様の職業は明かされていません。 (佐藤ママのパートナーが東大卒の弁護士だったように、親御さんの社会経済的地位が継承されただけの可能性が拭いきれません) P43とP55で内容が食い違っています。バイオリンを2歳から始めたのか、年長だけやったのか。大分の平均的な家庭という表現がますます怪しく感じました。 育児本200冊読んだ結果、家庭学習で良いと判断して、幼稚園に通わせなかったそうですが、友人から「社会性が育たなくなるのでは」と言われ、年長さんだけ幼稚園に行ったそうです。 200冊の中に、社会性の重要性が書かれた本はなかったのでしょうか。200冊の内容を知りたいですし、200冊読んで社会性の重要性が学ベないというのはどういうことか、怪しく感じてしまいました。 「大きくなったら誰でもできるようになることを焦って早くからさせない」といいながら、4歳で英検3級をとらせています。 以上 1タイトルがグレーな点 2子どもの主体性より、親の好き・思考を重んじ、「脳育て」の観点からは、真逆の子育てをしている点 3食い違いのある表現が多数あり、信頼性が低い点 に大変注意が必要ですが ハーバード受験時のエッセイの話や、ハーバード生のリアル、英語に触れる環境づくりについてはタメになりました。

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    投稿日: 2025.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひたすら長文読解で単語は別に覚えるらしい。ひたすら読みを重視。筆圧は弱いから、ペンマンシップは重要ではない。何回もやること、早期教育は意味ない、時間の無駄という考え。 多読英語はいいと思うけど、子供がやりたがらないのはどうしたらいいか。娘は反抗期がなかったらしいけど、それはたまたまだと思う。筆圧は、どの幼児教室でも重視してる。巧緻性、fine motor skillという。 文法教えないのもどうか。インタープリスクールの子が日本の小学校入っても、文法知ってると忘れないらしい。英語の量を確保するのは日本で生活しているかぎり難しいので、文法はある意味、効率的だと思う。 日本人はライティングが弱いというのはそのとおり!そもそも言いたいことがない。ディベートとか授業もない。ただ、筆者は受験英語ばかにしすぎ。センターの英語は変な英語は絶対でない。丸暗記もいいと思う。 娘がすごすぎる。SATもバイオリンも日本の大学受験もこなすというのは3人いても足りない。たぶん県立トップ校で、宿題も多かっただろう。親の教育法というより娘がひたすらすごいのかも。 宿題丸写しで覚えればいいというのは、娘の負担を考えてのことだろう。ときには、子供に当たり前を押し付けず、子供その人をきちんと見ることも重要、ということか。 教育は外注できない、外注で人任せはいけない、ホームスクーリングこそ最高の私立校、というのは、有名小学校行かせて満足してる親には耳が痛い。そのとおり。中受でも親のサポートは必須とよく聞く。ただ、教育は親だけでも完結しないと思うけどね。 親の熱意や覚悟は感じるけど、育児書200冊だけで、娘を普通の日本の教育から外れたことする勇気は私にはない。あと、親だと反抗してしまう子、いる。 あと、ホームスクーリングは、普通のワーママには無理がある。育児してればマネジメントが身につくってのはちょっと暴論。質が違う。 アイビーリーグの大学は文化資本重要!特に音楽はみんなできる!たしなみ、というか。日本でも有名小学校は文化的な家庭かどうかはよく見てる気がする。文化がわかる人材はおもしろいし、メンタルも強い。憧れる。 高校受験のことが、書いてないけど、たぶんトップ校だろうから、どうバイオリンとかと両立したのか書いて欲しかった。娘がひたすらすごかった可能性大。 ディリーゴのアプリが1800円くらいしてたっけー!! さて、大分県立大分上野丘高等学校は佐藤ママも卒業した高校みたい。佐藤ママの育児哲学も読んでみたい。筆者はどうも親の好きなことを子供にさせてて、 いまいち親と子供は別人格、に説得力がないんで。

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    投稿日: 2025.03.02
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    なんというか、すごい圧だな、というのが率直な読後の感想だった。 書籍にするため極端なエピソードを厳選しているからかもしれないが、ここまで雁字搦めに子供の教育に親が注力している生活が、あまり幸せな姿として受け止められなかった。 大学の教育方針を参考にすることや、英語の勉強方法、取捨選択が大切といった考え方なと、エッセンスとして勉強になる点はある。ただ、全体としてこの本で紹介している教育方法を再現可能か、再現したいか、というと、私としてはNoだった。 まぁ、親も子もすごく頑張ったんだろうし、結果が出て良かったな、とはおもう。

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    投稿日: 2024.12.31