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疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた
疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた
近藤一博/講談社
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総合評価

83件)
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37
13
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    疲労と疲労感の違いや、疲労とウイルスが関係があるなど、初めて聞いた時には全くピンと来なかった。 でも読み進めるうちに少しずつ納得感をもって理解できる実感を得られた。 新しい見地や考え方を知ることができ、とても素晴らしい内容でした。 もう少し残っているので、読み進めます。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    疲労と疲労感の違いがあるとは知らなかった。「疲れた」ってどんな状態?と思っていたけど、本書でとてもよく理解できた。疲労は重要な体からのアラートだけど、まだわかっていないことのほうが多い。現代社会はストレス社会(厳密にはストレッサーが過多でストレスが慢性化しやすい社会)なので、疲労とはいったい何なのか、どういう対処法が必要になのか、治療法はあるのか──判明すれば助かるのになぁと思った。

    0
    投稿日: 2025.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前読んだ『「脳の炎症」を防げば、うつは治せる』(最上悠・著/永岡書店、2011年)という本がなかなかおもしろかった。本書では脳内の炎症がどのように起きるかというメカニズムを、疲労とウイルスとの関係から追っていく内容だとのことだったので、興味を感じて手にとってみた。 仕組みの解説というだけでなく、研究のプロセスを研究者ご本人が語ってくれる。一つの発見によって当初考えていた目的とは異なる視野がひらけたりする展開にワクワクした。「研究者の思考回路というのはこうなんだなあ」と感じられるところも楽しい。解明しても解明しても、まだ次の謎が控えている……探求は終わらない。 ちなみに本書の中では、病的疲労の一つである新型コロナ後遺症の治療薬として「ドネペジル」(これまで認知症の治療薬として使われてきた)の臨床治験が実施されているという記述があるが、ネットで調べてみたところ有意な結果は出なかったようだ。アセチルコリン不足を補うだけでは、脳内炎症はおさまらないということなのだろうか? メカニズムの解明と治療方法の間には、まだまだ越えなければならない大きな溝があるのだなあ。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    私はうつで仕事を辞めたことがあるので「うつは脳への疲労の蓄積の結果として起こるのであって、その疲労の蓄積はウイルスによって左右される」という主張と解説によって、うつは気持ちの問題ではないのだ、ということに十分納得ができて気持ちの面でとても救われた。 科学的な説明が丁寧に展開されているため使われている言葉が難しくはあるが、論理展開はとても素直なので(化学、生物をあまりやってこなかったため)言葉の意味はきちんとは分からなかったものの、疲労のメカニズムをよく理解することができた。 病的疲労が生活を破壊することは明白なので、疲労とは何かを中学校の理科や保健体育などで噛み砕いて教えるようになって欲しい。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    いやー面白い。 うつ病とコロナにこんな関係があるとは思いもよらなかったし、うつ病はあくまでも「病気」であることを再認識させられた。 健常者からの偏見は抑制されるべきことがよくわかる一冊。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    疲労と疲労感は別物で、過労死が英語圏でもkaroshiと表されるほどの日本では疲労の研究が進んでいるのも納得できる。エナドリはあくまでも疲労感を低減するだけのもので、むしろ疲労そのものを感知するセンサーのスイッチを切っていようなもので、つまりは感覚を麻痺させているだけと気付いて空恐ろしくなる。オロCの味が好きで常に家に置いてあるけど、付き合い方を考えないといけないかもしれない。 ダーウィン「いかなる痛みも苦しみも、長く続くとうつ病を引き起こし、行動力を低下させる。しかし、うつ病は、巨大あるいは突然の悪からわれわれの身を守るための適応なのです。」 疲労を感じない身体になるのは無理だしむしろ弊害があって、疲労をきちんと感じた上で上手く付き合っていくしかない。

    7
    投稿日: 2025.10.22
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    専門用語が多くて難しかったけど、疲労のメカニズムが理解できた。 著者はさまざま発見をしていて、驚きの連続だった

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    疲労しない人はいない。誰でも疲れる。そのくせ、「どのくらい」疲れているのか、あのひとの疲労とこのひとの疲労のどっちがひどいのか、わからない。比較のしようがない。そんな身近だけど曖昧な「疲労」を科学のテーブルに乗せるとこうなる、という一書。疲労を第三者的に測定する話から始まって、疲労の本質に迫っていく。よくできたミステリーを読んでいるようで、面白かった。章ごとにポイントがまとめてあったり、大事な話は繰り返されたり、科学本としては読みやすいほうだが、専門用語は頻出するので、数ページ前を読み直したりすることも多かった。良書。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    疲労のメカニズムが論理的に説明されていてよく理解できた。ミステリーを読んでいるような感覚になり、一気に進めてしまう魅力がある本だと思う。

    1
    投稿日: 2025.10.16
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    疲労やうつの原因をウイルスを使って解明していく。 細かいところは難しかったけれど、科学者・研究者の頭の中をのぞき見したようで、面白かった。 現状の確かなもの、と、まだ確かでないものを切り分けて考えるって、難しそうだと思ったり。 疲労やうつの仕組みは分かってきたけれど、 「人類は疲労やうつとうまくつきあっていくしかない」というまとめが身に染みた。 以下メモ ・「疲労」のとらえ方 日本:頑張っている、疲労した相手をたたえあう 欧米:疲れたときは休んで、仕事の効率を上げようとする。疲れているのに無理に働いている人は自己管理のできないだらしない人 ・疲労:疲労感の原因となる「体の障害や機能低下」 疲労感:疲れたという感覚 ・疲労の種類 生理的疲労:短期的な疲労 病的疲労:何か月も続き、少々休んだだけでは回復しない疲労(うつ病、慢性疲労症候群) 病的疲労では、脳内炎症が起きている ・SITHー1 うつ病の原因遺伝子、と同時に不安の亢進作用もある。 不安が亢進することで、怒りと憎しみ、それと同時に強い力を得て生き残ってきた種族なのかも。

    9
    投稿日: 2025.10.11
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    生理的疲労(運動や風邪など)と病的疲労(慢性疲労・うつ病・コロナ後遺症)の違いと、疲労と疲労感の違いが専門的な知識を含め詳しくかかれていた。 専門知識のない私は、マウス実験などの箇所は幾度か読み飛ばした。 ストレス社会で生きる私たちには自分を守るために必要な知識。 本書の後に【スマホ脳】を読んだ。本題の前にうつ病について触れられてあった。本書とつながりがあり、2冊同時に2周目を読むほどに興味深かった。 2周目はマウス実験の部分も興味を持てる部分は読めた。 より深く理解できた。 長期的なストレスと疲労からくる、心身の不調を見過ごさないように過ごし、早期に適切な対策を日々模索していこうと思う。

    1
    投稿日: 2025.10.10
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     疲労を感じていないという方を探す方が難しいくらいには、日常生活と疲労は切り離せない関係にある。自分も例に漏れることなく疲労に悩まされているが、本書によれば「疲労」と「疲労感」は別のもであるという。別のものであるならば原因も異なるはずである。実際には両者は密接に関係しているが、客観的に「感覚」を測定することは難しいだろう。  本書においても、この点を疲労の定義からはじめ、解説がされている。  欲を言うのであれば、解説が専門的すぎて難しいと感じた。自身の勉強不足によるところであるので、本書に罪はないが、生化学や微生物学等の知識が必要になる部分がみられ、新書ではあるが、専門書の導入といった側面も併せ持っている。  様々な疑問に真っ正面から答えてくれる本であるため、勉強した後に再度読み返したい一冊だ。【図書館】

    6
    投稿日: 2025.09.27
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     疲労と疲労感は違う。疲労は体の炎症で、疲労感は脳がその炎症をキャッチして、体を休ませるために、疲れたから休みたいと思わせること。  エナジードリンクは、疲れたから休みたいと思わせることを麻痺させるだけで、体の炎症は治まっていない。エナジードリンクの飲み過ぎで体調を壊すのは、脳からの休みたいという指令を遮断して、体の炎症が悪化してしまうから。

    1
    投稿日: 2025.09.15
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    コロナ後遺症の病的疲労が、それまでのウィルス研究を進めて、アセチルコリン不足をウィルスが引き起こし、脳内炎症を起こす仕組が分かってきた。

    1
    投稿日: 2025.09.14
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    とても興味深い面白い話でした! 新型コロナ後遺症は脳の炎症が起こりやすくなっている状態であるという事が、わかって納得しました。

    1
    投稿日: 2025.09.10
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    疲労とは一種の脳内炎症とのこと。 うつ病の慢性的な疲労感が特徴的だとのこと。 さらに新型コロナの後遺症も炎症の一種とのこと。 これまであまり分子生物学的な解明がなされていなかった、自閉症や心身症などの精神疾患も、脳内物質によるものであることが解明されてくるのでは無いか。 うつ病の原因は、脳内で何らかの炎症が起きていることだ。脳内の炎症に伴って炎症性サイトカインが疲労感を発生させている。 うつ病は、疲労とヒトヘルペスウイルスから作られるタンパク質が原因で脳内炎症が起きることが原因。 疲労と脳内炎症とウイルスという組み合わせが今後の重要なキーワード。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    難しかった〜、、ですが、構造は少しわかった気がします。さすがのブルーバックス、実験の説明が細かい。。 特に印象的だったのは、うつ病の話ですね。 言われてみればうつ病って疲労か〜と思いながら読んでいるとだんだんと思ってもない方向に話が進んでいきます。 うつ病は疲労の量が大きいために起きている、というよりも、疲労に対してうつ病になりやすくなっているというという理解をしましたが、たしかにそうだよなと感じました。 これだけでそんなに疲れるの?ってことですよね。 良くないです。

    46
    投稿日: 2025.08.26
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    【星:4.0】 溜まった疲れがなかなか抜けない、ということがあるので手に取ってみた。 疲労と疲労感、生理的疲労と病的疲労の違いなど疲労についての根本、そして病的疲労、特に慢性的な疲労の原因は脳内炎症であるということを科学的かつ分かりやすく説明しており、疲労についての理解を深めることができた。 ただ、脳内炎症はどうやったら抑えられるのかというところの説明は薄く、慢性疲労からどうやって抜け出すかという知りたい部分は分からずじまいで終わってしまった。 慢性疲労の原因にかなり近づくことができたという著者の喜びがやや出過ぎという感じである。

    5
    投稿日: 2025.08.16
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     シスというふざけた名前に著者の遊び心を感じる。それと素直にブルーバックスに著者になれる喜びを示すなんて、素直な方だ。私もブルーバックスが好きだが、そんなに沢山は、読んでいない。若い頃ワクワクしながら読みは、したが。  エナジードリンクの脳が疲れていないというサインが、疲労回復障害を起こすとは。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    まあ、仕方がないんだろうけど、学術的なワードが多くて、そんなことまで知りたいわけではないんだけど。という感じ。趣旨をもう少し、一般の人が分かる書き方はできないものだろうか? だいたい、自慢話が入るんだが,言わずにはおれないんだろうな。本人はそう思ってはいないんだと思うけど

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    脳の炎症が起きることにより疲労やうつ症状が起きてしまう。仕組みを理解することで、疲労や憂鬱の原因が心ではなくウイルス起因だと知ることができて安心した。とてもためになる本でした。

    1
    投稿日: 2025.07.24
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    「疲れたなー」「しんどいなー」。程度の差はあれど、日々の中でそうつぶやくことは多い。だが、本書『疲労とは何か』を読んで、私がこれまで漠然と捉えていた「疲労」という現象が、実は極めて精緻かつ科学的なメカニズムのもとに成り立っていることを学んだ。 著者・近藤一博氏は、うつ病の原因に関わるとされる遺伝子「SITH-1」を発見したウイルス学の第一人者である。彼は疲労を単なる「感じ方」ではなく、「身体機能の変化」として科学的に捉えることが可能になった歴史を紐解きながら、そのメカニズムに迫っていく。 特に興味深かったのは、「疲労感」と「疲労」は異なる、という点だ。前者はあくまで主観的な感覚であり、後者は身体内部で起きている生理学的な変化である。本書では、疲労に関わるメカニズムとして、HHV-6というウイルスの再活性化や、eIF2αのリン酸化が鍵を握っていることが丁寧に解説されている。 印象的だったのは、「疲れること自体が悪ではない」という視点だ。適度な疲労(運動やストレス応答)を経験することで、むしろ体は「疲労回復力」を高めていくという。これを著者は「健康な疲労」と呼び、私たちが日常生活の中で適切な負荷をかけることの意義を再確認させてくれる。 一方で、「病的疲労」──慢性疲労症候群やコロナ後遺症などの症状──は、生理的疲労とは全く異なるメカニズムで生じているという分析が、実に理論的に述べられている。ここにはウイルスの再活性化は見られず、むしろ脳神経系の異常や免疫機構の攪乱といった複雑な背景が関わっている。つまり「ただの疲れ」では済まされない状態であり、周囲の理解と医学的な支援が不可欠であることを痛感する。冒頭で提示される「過労死の原因の1位はうつ病による自殺」という衝撃的な事実が、ここでひとつの伏線として回収される。 ただし、遺伝子やウイルスの変異や反応に関する記述は(図があったとしても)かなり難解であり、素人に理解できる部分は限られていた。 本書を通じて私が得た最大の学びは、「疲労とは生体の防御反応である」ということだ。休息を促す疲労感は、自己の破綻を防ぐための警報装置といえる。そう考えれば、無視してはならないサインにもっと耳を傾ける必要があると強く感じた。 仕事や家庭において常に成果を求められる中で、私たちはつい「がんばり続けること」を美徳としがちだ。しかし、健全なパフォーマンスは、正しく疲れ、正しく回復するプロセスの上に成り立つ。疲労を科学するという試みは、自己管理のみならず、働く環境そのものを見直す契機となるだろう。

    2
    投稿日: 2025.07.13
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    近藤先生の情熱大陸を見て、読んでみた。 疲労とは、脳の炎症! ヘルペス発症の原理から、疲労度合いを測る! ストレスとは、強い刺激、ストレッサーを受けた時に起きる抵抗反応のことを指す!日本人は、ストレッサーの事を「ストレス」と間違えて呼んでいる! エナジードリンクが疲労感を減少させるのは、カフェインではない!(コーヒーの半分しか入ってない)。正体は、抗酸化成分。それも、肝臓の疲労感だけ低下させるが、心臓、脳、筋肉には効果がない。脳は肝臓の疲労感で「疲れてない」と判断してしまうため、、、体を休めるシグナルが出なくなってしまう!疲労が蓄積し、突然死するのも納得。 ハンセン病も、当初は遺伝だと言われていたが、実際は細菌感染だった。感染力が弱いので、家族にしかうつらなかっただけ! ニコチンがうつ病に効く可能性が指摘されているが、タバコの害についての偏見が大きすぎて、研究が進まない!

    1
    投稿日: 2025.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

     疲労とは何か?そういわれたら…  冒頭、疲労と疲労感の違いが説明されれる。その上で、それぞれ数値化できるか?という命題が示される。疲労感は、個人の感じ方によるので、1-10までのグレードで表すことはできるが、違う人で比べることはできない。そこに登場したのは、疲労物質の分泌があるか、どれくらいあるか、ということ。  それが突破口になり、疲労を感じるメカニズムが解き明かされる。それにはウイルスが大きな役割を果たす。うつ病は大きな社会問題になっているが、その症状の一つが疲労感。これだけ流布している病気で、しかも遺伝的な要因が大きいと見られているがうつ病に関連する遺伝子はいまだ未発見。それを埋めるのがウイルスでは?という論証がなされる。これにより、家族間で疲労ウイルスを共通でもっていることで遺伝と同じような現象が起きるのでは?と発展していく。  このウイルス、ホモサピエンスが共通で感染することで、不安やそれを共感する気持ちが醸成されその結果、ネアンデルタール人を駆逐できたのでは?と結ぶ。  これが日本の新書の威力。これをアメリカで出版したらハードカバーで無駄に厚く、無駄に高い本になるはず。

    1
    投稿日: 2025.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    疲れるとヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)が唾液の中に増えることを利用して疲れを定量化できる! TVの情熱大陸で興味を掻き立てられ近藤一博先生の本を手に取りました。 疲労、疲労感、うつ、新型コロナ後遺症、これらにはヒトヘルペスウイルスが関係していることを解き明かしていきます。 うつ病は生理的疲労(短期)が移行した病的疲労(長期)です。 うつ病発症の最大要因と思われる脳内炎症はHHV-6が発現させるSITH-1遺伝子が招くアセチルコリン不足によってコリン作動性抗炎症経路という脳内の消火機能が低下することで起こることが分かってきたようです。 なるほどなるほどと納得しながら読み進めているうちに何の話だったっけと話の筋が分からなくなるのがたまにキズです。 研究が進んで新型コロナ後遺症やうつ病の患者がきちんとした治療が受けられ治るようになることを切に祈ります。

    1
    投稿日: 2025.06.23
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    素人の私には、内容が難しすぎてパラパラ見た感じに終わりました。疲労は測ることができるというのは画期的でした。

    1
    投稿日: 2025.06.07
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    疲労は科学的に測定・理解することができ、疲労をため込まない生活習慣を取り入れ予防や対策をすることが必要と説く内容である。 疲労の測定方法にはスマートウォッチなどで測定するものが身近な例と挙げている。便利な時代になり、手軽に心身の状態をモニタリングすることは意識改善に繋がるだろう。 さて、疲労には種類があることが本著でわかりやすく説明している。健康な人にとっては一時的な運動などで回復や解消をしやすく、病を患っている人や後遺症がある人は慢性的な炎症が続き、一時的な運動などでは回復や解消はしないと示唆。 私たちができることは、健康的な人は生活習慣を意識しながら維持と年代毎に修正していくこと。病を患っている人は疲労を回復を取り入れた生活習慣と治療が必要だろう。 疲労とはどのような形であれ、生きていれば必ず感じるものだ。この本は一つの疲労という理解につながる一冊といえる。

    1
    投稿日: 2025.06.05
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    きっとすごいことを発見しているんでしょうし 読破したものの理解度は低いです 遺伝子だと思われてるものがウイルス感染だなんてことあるんですね

    1
    投稿日: 2025.06.01
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    先日、「情熱大陸」に出演されていて気になり手にしました。 「疲労感」と「疲労」の違いから「うつ病」の根本に迫る一冊。少し科学的なことにも言及されていますが分からなければ飛ばし飛ばし読んでも余りある一冊!

    2
    投稿日: 2025.05.19
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    1. 疲労と炎症の関係 本書では、疲労の正体は「炎症性サイトカイン」にあると説明されている。 サイトカインは、血液脳関門というバリアをすり抜けて脳に影響を及ぼすため、身体の炎症が脳の疲労感につながる。 この視点は、単なる「休めば回復する」といった疲労のイメージを大きく覆すものだった。疲労が生理的な限界ではなく、免疫系が関わる現象であるという視点は新鮮であり、医学と心理の橋渡しになるように感じた。 2. 疲労の計測とウイルスとの関係 疲労を客観的に測定する方法として、唾液中のヒトヘルペスウイルス(HHV-6)の量を調べるというアプローチが紹介されていた。 疲労によってウイルスが活性化するという点は非常に興味深く、病的な疲労とウイルスの関係が今後の診断や治療のヒントになると感じた。 疲労の原因として「eIF2αのリン酸化によってHHV-6が活性化される」という仮説も提示されており、細胞レベルでの反応が疲労感につながるという点が印象的だった。 3. ストレスと疲労感の逆説的関係 ストレスがあるときに一時的に疲労感が抑制される仕組みについて、本書では「興奮性ホルモン」や「コルチゾール」などが関与していると説明されていた。 これは、野生動物が危機的状況でも行動できるように進化したメカニズムとされているが、現代人にとっては「疲労を無視して働き続けてしまう」という過労死のリスクにつながる。 疲労感と実際の疲労のズレが生む問題に、現代社会がどれだけ無防備かを痛感させられた。 4. 慢性疲労とウイルス 慢性疲労症候群(ME/CFS)の原因は明らかになっていないが、新型コロナウイルス後遺症との類似性が指摘されている。 原因が分かっている新型コロナの研究が、ME/CFSの解明にもつながる可能性があると知り、今後の進展に希望が持てた。 5. うつ病とウイルスの関係:SITH-1という仮説 うつ病の原因は脳の炎症だと考えられており、SITH-1というウイルス由来のタンパク質が関与している可能性があると紹介されていた。 遺伝性の要因が弱い(オッズ比が1.2未満)中で、SITH-1を産生するウイルスが家族間で感染することで、見かけ上「遺伝」に見えるという仮説は説得力があった。 実際にうつ病患者の約7割にSITH-1抗体が見られるというデータは、今後の研究の重要な足がかりになると思う。 6. S1タンパク質との共通点 新型コロナウイルスのS1タンパク質も脳内炎症を引き起こす可能性がある点が指摘されていた。 両者ともアセチルコリンの産生を抑制することで炎症性サイトカインの分解を妨げ、脳内の炎症を誘発するという共通点が興味深かった。 過労や感染症がうつ病の引き金になりうるメカニズムが、科学的に結びつけられていた。 7. 疲労の長期化と精神疾患へのリスク 過度の生理的疲労が持続すると、やがて病的疲労となり、うつ病につながる危険性があることが印象に残った。 ニコチンがうつ病を抑制する可能性についても触れられており、喫煙と気分の関係に一定の生理的根拠があるかもしれないと思わされた。

    2
    投稿日: 2025.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⚫︎疲労とは 疲れによる目眩で休んでいる時になんとなく気になった。分析の記述が多いので、それでどうしようという具体の記載は少ない。
中でも参考になったのは、 ・疲れは少しの運動で回復する ・疲労は脳の炎症 ・疲労感を抑えないようにするそれをためると鬱となる ・スポーツ選手は、過度の運動が原因でうつ病になりやすい
・ストレスがかかると疲労感が抑えられてしまう
 また、面白かった説として、ニコチンがコロナ後遺症やうつを治すが偏見があって研究が進まないこと。ガリレオの地動説が受け入れられなかったことに例えており、その通りと思った。
 さらに、ウィルスが人類の起源と関わり、それが原因の不安から恐れを生じ、憎しみ、攻撃性に発展、ネアンデルタール人、マンモスをを滅ぼす力となった。なるほどと思う。
 疲労が出てくることによってもたらされることは多い。疲労とうまく付き合うこと。無くそうとはしないように。疲労が、何に影響するかを分析、展開していて大変参考になった。


    2
    投稿日: 2025.05.16
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    ところどころ難しいところもあったけど、概ねわかりやすかったと思う。 うつ病の治療に前進があることに希望を感じられた。

    1
    投稿日: 2025.05.16
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    サイトカインによる炎症、何とかなんとかアルファ細胞の炎症とか、全部はわからなかったけど面白かった。抗酸化作用のある食べ物は疲労感を抑制してかえって危険な場合があるのか。

    1
    投稿日: 2025.05.15
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    疲労リテラシーを上げよう!  疲労とはなにか。  著者はウイルス学者で、ヘルペスウイルスと疲労の相関から、面白い発見をした。  日本での疲労と、欧米での疲労の捉えかたから始まって、大胆で興味深いコペルニクス的転回になる。  エナジードリンクなどの抗酸化作用は、疲労に関係する肝臓タンパク質のリン酸化を抑制する。その一方で、脳や心臓、腎臓の疲労は蓄積されてゐて、気づかずに突然死する可能性があるのだ。恐ろしい。

    1
    投稿日: 2025.05.14
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    東京慈恵会医科大学でウイルス学の教授を務め、うつ病の原因遺伝子「SITH-1」を発見した実績を持つ著者による、「疲労とは何か?」を解説した本。 2023年刊行。 タイトルに釣られて購入したが、非常に興味深く、かつ役に立つ内容だった。 概要をまとめる。 疲れたという感覚である「疲労感」と、疲労感の原因となる「体の障害や機能低下」は異なる。 「疲労」は、「生理的疲労」と「病的疲労」の二種類に大別される。 前者は仕事や運動などで発生し、1日休めば回復するような短期的な疲労である。 対して後者は、何ヶ月も続いて少々休んだくらいでは回復しない疲労であり、うつ病や慢性疲労症候群などがこの代表格として知られる。 生理的疲労のメカニズムは以下である。 ①体内で産出された「炎症性サイトカイン」という物質が脳に入り、プロスタグランジンという発熱物質に変換される。 ②ヒトの身体のストレスに対する反応である「統合的ストレス応答(ISR)」がおき、細胞が真核生物翻訳因子(eIF2α)をリン酸化して、タンパク質の合成、つまり翻訳が起こらないようにする。 これはストレスがかかった状態で無理にタンパク質を作ろうとすることをストップする働きである。 ③ISRは、通常のタンパク質合成を止める代わりに、ストレスに応答するためのタンパク質を合成する。 そしてこのバイパス経路が、炎症性サイトカインの産出も誘導している。 故に、生理的疲労の原因は、eIF2αのリン酸化であると言える。 疲労からの回復のためには、リン酸化したeIF2αのリン酸を取ってもとのeIF2αに戻す働きがある「リン酸化eIF2α脱リン酸化酵素」という酵素を増やすことが必要になる。 この酵素を増やすことで、生理的疲労からの回復力を高めることができる。 そして逆説的だが、この酵素を増やすのは疲労である。つまり、疲労と回復のバランスが重要なのである。 本書ではこのような疲労のメカニズムの詳細が解説されることに加えて、慢性疲労症候群やうつ病のような病的疲労の原因と機構、さらに新型コロナウイルスについても解説される。 以上が概要。 内容は非常に専門的であるものの、分かりやすく解説されており勉強になる本だった。 現代社会で生きていく上で、ストレスと疲労は今後も末永く付き合っていく必要があるものである。その原理を理解しておき、適切に対処することは重要なスキルであると考える。 本書はその一助になる良書だと思う。

    13
    投稿日: 2025.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オトラジシリーズ。 https://youtu.be/NW0qQaeSVgo?si=L71uAGfr9Yx7H0rL 普段、何気なく使っている「疲労」という言葉を詳しく説明してくれている一冊。 「疲労とは脳の炎症である」という一節が衝撃的だった。 自分で自分の身を守るためには、休むことを疎かにしてはいけないと痛感させられた。

    1
    投稿日: 2025.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お疲れさまでしたー普段の生活に組み込まれ、私たちが多用する言葉。 疲労した相手を讃えあう、と著者が表現されているように、 日本は疲労大国、だというだけではなく、疲労研究の最先端にいるのが日本でもある、というのは初の視点でした。 とはいっても、分かってないことがまだまた多いらしい。 分かっていることについて詳しく書かれていたけれど、 詳しすぎて分かっていることもなかなか分からなかったのが正直ですが、 物事を区別できることが理解ともいわれるように、いくつか言葉の違いが説明されていて、なんとなくですが知ることができました。 「疲労」と「疲労感」 欧米では区別されない(fatigue)が、日本の研究では区別され、 「疲労」が体の障害や機能低下という科学の対象として、研究されるもの。 「疲労感」は、疲れた、という感覚。「倦怠感」は、とくに精神的要素が強い場合に使われる。 生理的疲労と病的疲労 生理的疲労は、仕事や運動で発生し、1日休めば回復するような短期的な疲労。 病的疲労は、何か月も継続する症状。 本質的な違いは、脳内炎症が起きているかどうか。コリン作動性抗炎症が正常に働らいているかどうか。 eLF2aのリン酸化で炎症サイトカインが生成され、これが脳に入ることで疲労感が生じる。抗炎症機能が正常に働いていたら、炎症性サイトカインが大量に産生されても脳内炎症は怒らず、病的疲労にまでは至らない。 生理的疲労の測定 筋肉の疲労は測定できるが、仕事での疲労など、測定が難しい疲労も。 しかし、著者らは、唾液中のウィルスで、生理的疲労の測定ができる可能性を発見したそうです。それが、HHV-6の再活性化、というもの。eLF2aのリン酸化が再活性化を促す。 ストレスとの関係 疲労感による行動の抑制は、動物界では死に直結するため、ストレス応答は疲労感を抑制するシステムとして働いている。 疲労が減っているわけではないことに注意。ストレスの3段階(警告反応期ー抵抗期ー疲憊期)を進むと、蓄積された疲労が一気に高まり困憊する。これが過労死のメカニズムともつながる。 生理的疲労を減らす方法 疲労回復、と一般に知らされているもの(たいてい抗酸化作用を持つもの)の多くは、疲労感を減らす、というものの場合がほとんど。 生理的疲労を減らすには、脱リン酸化の働きを促進するー軽い運動、ビタミンB1補給、など。 病的疲労 慢性疲労症候群(ME/CFS)は代表的なもの。労作後倦怠感(PEM)が特徴らしい。 うつ病。これは脳内炎症によって生じるというのが有力説。著者らが発見したのは、SHITH-1という遺伝子がその炎症の原因となっていることを突き止めた。健常者にもSITH-1抗体の陽性者はある程度いて、うつ病でない人のうつ症状の説明にもなる。SITH-1を産生するのはHHV-6。Sith-1のもう一つの機能は、不安の亢進。 コロナ 病的疲労の一つとされる、新型コロナ後遺症。コロナを経て疲労研究が進んだらしい。 脳内炎症が原因。脳内の炎症は、ウィルスが脳内に入らずに起こるらしい。ウィルス感染により、鼻腔内の嗅球細胞でアポトーシス(細胞の破壊)が生じ、アセチルコリンの製造元の機能が大きく低下。炎症サイトカインを抑制する神経伝達物質アセチルコリンが脳内で不足。炎症サイトカインはいろいろなところ(肺、全身)で産生されるらしい。 新型コロナ後遺症の治療薬として臨床治験中のドネペジルが抗うつ薬となる可能性がある。 ホモ・サピエンスの遺伝子の歴史 SITH-1を産生するHHV-6の祖先はもともと猿の仲間に存在するウィルスだった。約7万年前にホモ・サピエンスが獲得し、定着。SITH-1(著者いわく、「原罪」、「ダークサイド」!)をもたらした。ネアンデルタール人には広がらなかった。 HHV-6のもう一つの種に、SITH-1を持たないHHV-6Aがあるが、HHV-6に感染している集団にもあとから入り込み、置き換え、SITH-1を消す。このHHV-6Aが広がっているのがアフリカ中部以南らしい。まあ、個々の人たちが不安なく戦闘心がないと言えば、現実に反するけれど…。遺伝子に違いがあるというのはなんだか不思議だなー。 疲労はなくすことはできないし無くすことが得策ではない、ということは分かった。 疲労は減るどころか増える気がするけれど、まあ、自然現象としてやっていこうと思います。 _生体に備わったアラームは安易に抑制してはいけないということであり、「疲労」そのものをよく背うすることも危険である、と考えた方がよさそうです。

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    投稿日: 2025.04.15
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     疲労が起こるメカニズムについて、詳しく書かれていた。新型コロナウイルスの後遺症で強い倦怠感、疲労感を感じるのはどうしてだろうかと思っていたが、うつ病の病的疲労と同じようなメカニズムで発生していたのは非常に興味深くて面白かった。

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    投稿日: 2025.04.08
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    疲労と疲労感の違い。疲労を恥じる欧米の文化。CORVIDが疲労の正体解明に役立ったこと。目から鱗の疲労解説! 疲労を引き起こすSITH-1の命名が前から気になっていたが、やはりアレだったか! んで鼻の臭(口ヘン付く)球細胞障害から疲労が引き起こされるってことは、アロマテラピーの解明にも役立ちそうですね、て、素人考えか。

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    投稿日: 2025.04.05
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    Amazonオーディブルで聴いた。 面白かった。 疲労だけでなく、慢性疲労症候群、うつ病、新型コロナ後遺症について述べられてる。 うつ病や新型コロナ後遺症について、ほぼ原因が明らかにされているような…(まだひとつの説ということなの?)。 うつ病や新型コロナ後遺症が、対症療法だけでなく、早く根本的に治せるようになることを期待!

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    投稿日: 2025.03.30
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    疲労と疲労感の違いについて知ることができてよかった。6章のお話が非常に面白い。大学の講義で薬理学の概論を受講したため、その時期に読んでいればもっと理解が深まった気がする。

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    投稿日: 2025.03.22
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    専門用語多すぎてほとんど理解できないまま読み切っちゃった笑 でも病的疲労と生理的疲労、そして疲労がマスクされる、これだけは覚えておきたい◎ p.31 健康な疲労と病的な疲労 では、疲労感をもたらす原因となる「疲労」とは何でしょうか。疲労は、「生理的疲労」と「病的疲労」の2種類に大別されます。 仕事や運動などで発生し、1日休めば回復するような短期的な疲労を、生理的疲労といいます。 これに対し、何カ月も続き、少々休んだくらいでは回復しない疲労は、病的疲労と呼ばれま病的疲労は強い疲労感が長く続くことが多いので、生活の質を著しく低下させます。しかも、病的疲労の中には原因や発症メカニズムが不明なものも多く、原因を取り除いて疲労感を減少させることが難しいのも特徴です。 病的疲労のなかで、最も発生する頻度が高いのが「うつ病」の疲労です。また、「慢性疲労症候群」という原因不明の慢性疲労も有名です。しかし、風邪をひいたときに感じる疲労のようなものは「病的疲労」には含まれません。普通の風邪であれば短期間で回復するからです。 p.62 自分の興味があることをやっていたり、集中していたり、ほめられながらやっていたりするときなどには、疲れを感じないという経験が皆さんにもありませんか?この現象は、専門的には「疲労感がマスクされる」といいます。疲労感が曖味な感覚であることが、この現象の原因の一つです。 少し前には、「ベンチャー社長型過労死」などという言い方もありました。ベンチャー企業の社長さんは高収入あるいはやりがいを求めて仕事をしていると、疲労感がマスクされがちで、そのため心身が疲労していることに気づかず無理をして、心筋梗塞や脳卒中などで急死するケースが多いことを表現したものです。「マスクされる」というとなんだか科学的な響きに欠ける気もしますが、過労死につながることもありますので、労働時間の管理や、定期的な休息によって、疲労感のマスクには注意しなくてはなりません。

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    投稿日: 2025.02.27
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    以下、引用。 ●日本人は肉や小麦といったビタミンBを多く含む食事の摂取が、欧米人に比べて少ない傾向にあります。かつては米の糠の部分からビタミンBを摂取していたのですが、きれいに精白した米を食べるようになったために、ビタミンBが欠乏するようになりました。  また、飲酒によってビタミンBは体内で大量に消費されてしまうので、飲酒量が多い人はビタミン不足になりやすいことがわかっています。日本人の約3分の1がビタミンB不足であるという報告もあります。

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    投稿日: 2025.02.23
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    疲労とは脳の炎症であり、脳の炎症はうつやコロナの後遺症の原因にもなっている。 疲労そのものを無くすのは危険で、うつも含めてうまく付き合っていくしかない。 研究者らしく、分かっていない事は分かっていないと書いてくれるのは、誠実。

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    投稿日: 2025.02.07
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    ブルーバックス的な平易に説明しようしてくれているのはわかるけどそれでも難しい内容。 疲労感は炎症性サイトカインが脳に入ることで生じる。 生理的疲労では脳の抗炎症機構がはたらくので脳の炎症は起きないが、病的疲労ではSITH-1によって脳の抗炎症機構が阻害され脳に炎症が起こる(炎症を停止させるブレーキの故障と言える) 脳の炎症で鬱症状が現れる。 うつ病を引き起こす原因のウイルスSITH-1。 SITH-1はHHV-6が宿主の嗅球のアストロサイトに潜伏感染している 疲労がうつ病の環境因である

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    投稿日: 2025.01.25
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    素晴らしい学術書 一つ一つが仮説から事実を見出し解明されていく。今後の研究の発展も応援したい。 ただ、学術書であってCountermeasureを教える本ではないことは注意(僕も勝手に勘違いしてた)

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    投稿日: 2024.12.26
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    疲労と疲労感の違いや、それぞれの指標を定量的にどう計測するかについて書かれてあり興味深かった。 個人的に興味深く感じたのは ・抗酸化成分は疲労は減らさないが疲労感を減少させる。そのため、疲れを感じづらくなるためがんばれてしまう。(疲労自体は減らないので無理ができてしまう) ・疲労感ではなく疲労自体を減らすための方法として軽い運動は良い。軽い運動は疲労自体は発生するが、生理的な疲労回復効果自体も高いため、トータルでは疲労増加よりも疲労回復効果のほうが大きい。

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    投稿日: 2024.12.20
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    ウイルスによって 疲労するというのは結構すごいなあと思った。人に 効率性を増やさせるとウイルスには何のいいことがあったんだろう。最後のところが妙に説得力があるようなないような不思議な感じであった。

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    投稿日: 2024.12.13
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    疲労の話からウイルスの話になり、鬱と新型コロナ後遺症の話になる。どんどん種明かしがあり楽しく読める。 「疲労」と「疲労感」の区別をつける誠意。 「疲労感」とは休みたいという感覚。 「疲労」は唾液中のヘルペスの量で測れる。 ウイルスはアストロサイト(血液関門)を壊せば脳内に侵入できる。 潜伏感染中のヘルペスウイルスHHV-6がSITH-1というタンパク質を作り出し、嗅球に障害を引き起こしコリン作動性抗炎症経路の作用を低下させて脳内炎症を起こさせる。SITH-1はアセチルコリン産生を低下させる。アセチルコリンが不足するとコリン作動性抗炎症経路(消化器の役割)が阻害されるから。嗅球のアストロサイトからSITH-1をカルシウム増強タンパク質と結合させて脳内のカルシウム濃度を上げ、脳細胞のアポトーシスを狙う→鬱状態。 これで鬱になる。コロナワクチンのS1タンパク質も同じ作用をするので後遺症で鬱になる人多発。

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    投稿日: 2024.11.24
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    疲労(うつ病)のメカニズムをウィルスの影響という視点から解き明かしていく本。 なかなか解決(治療)へ繋げるのは難しいかもしれませんが、更なる解明に期待です。

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    投稿日: 2024.11.20
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    生物学赤点で高校時代を終えたわたし、 単語が受け付けない。笑 読み取れてタメになったのは、 疲労感と疲労は違うということ、 エナジードリンクのような疲労感を消すだけのものは、溜まっていく疲労を感知できないまま疲労感が消えるだけなので危険。

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    投稿日: 2024.11.19
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    タイトル通り、披露とはなにか?を科学的な視点で追求していった著者の本。専門用語が多く、難しく感じたが何を伝えたいかの部分は伝わり興味深かった。人類は疲労と上手く付き合っていかなければならない。

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    投稿日: 2024.11.14
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    CMでよく聞く「疲労感を軽減!」はなぜ「疲労感」なのかを知れただけでもためになった。 疲労の仕組みや、生理的な疲労と病的な疲労の違い、病的疲労の代表であるうつやコロナ後遺症について研究でわかってきた内容を解説している。研究が時系列で書かれているので、終盤仕組みが少々こんがらがったが、研究者と同じ視点で過程を知る楽しさがあった。 中でも病的疲労の原因とされる脳内炎症がアセチルコリンの低下で起こっており、補充薬としてドネペジルが効果的ではとの内容は興味深かった。ドネペジルはアルツハイマー型認知症の薬と記憶しているが、うつはアルツハイマー型認知症の発症リスクが数倍上がると聞いたことがあり、この内容からすると納得できる。 ただ、気になってp179にあるコロナ後遺症へのドネペジル治験結果論文をネットで調べたところ、症状が軽症〜中程度には効果がなく、中程度以上には有効だった様子。軽症に効かなかった理由について、また研究が進んでいくのが楽しみで、いつか最後の結果を見れるといいなと思う。

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    投稿日: 2024.10.14
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    疲労とは脳の炎症である 生理的疲労と病的疲労があり、うつ病は病的疲労 うつ病が遺伝するように見えるのは、SITH-1を発現しやすいHHV-6(突発性発疹)が親から子に感染するため

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    投稿日: 2024.10.07
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    疲労には、「生理的疲労」と「病的疲労」がある。 「生理的疲労」とは1日寝れば回復する短期的な疲労。「病的疲労」とは長期的に持続するもので代表例がうつ病や慢性疲労症候群。 脳が「疲労感」を感じるメカニズムなどが詳説されている良著。 ビタミンB1が不足すると疲労回復力が低下する(飲酒によってビタミンB1は消費されるので不足しがち)。

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    投稿日: 2024.09.29
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    疲労という概念が、欧米では受け入れがたいものであるということから始まり、疲労の原因、うつ病の原因、コロナの後遺症、、、とつながっていくストーリーは、読み物として完成度が高かった。面白かった。文中にもあるように、筆者がブルーバックス好きということからも、かなりアマチュアを意識して書かれたものと考えられ、その企みは大いに成功していると見受けられる。ただ、そういう意味で言うと、ウイルスや化学物質の名称、それぞれの細かな作用等々については、正直最後まで頭に入ってこなかったし、もう少し簡略化したりするなど工夫のしようはあったように思う。そこはターゲットの問題で、単に自分のレベルがそれよりも低かっただけという可能性もある。

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    投稿日: 2024.09.24
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    疲労や疲労感、慢性疲労症候群、新型コロナ後遺症などについて、原理から細かく説明されていて難しくもおもしろかった。 原理の部分は流し読みで、要点だけ読んでも十分おもしろい内容だと思う。 ☆3.8

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    投稿日: 2024.09.19
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    専門的で聞き慣れない用語が多く、素養か興味がないと難しめの内容。レビューを読んだ感じ同じ著者の他の著書と内容はほとんど同じ模様。 疲労と疲労感とは別物で、疲労感を生理的疲労感と病的疲労感と区別し、その原因を特定の遺伝子によるものと特定している。 ただなんとなく日頃疲れを感じる、疲れが取れない、という人が読んで何らかの解決法を得られるものではない。

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    投稿日: 2024.08.29
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    初めてブルーバックスを真面目に読んだ 中学生の時、賢いクラスメイトがよく読んでいたけど、あの子はこのレベルの話を中学生で読んでいたとは 大学生でそこそこの大学に入ったつもりなのに、文系の 凡人は専門的な所はよく分からなかった、、、 とりあえず、疲労についてそれがどんな原因で発生するのかと、疲労と他の病気との関連性は何となくわかった 結局疲労を回復するには軽い運動をするか、ビタミンb1をとるしかない。 スポーツ選手が鬱になりやすい理由の所が特に面白かった

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    投稿日: 2024.08.02
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    # 疲れとは、何なのか。完全に理解できる一冊 ## 面白かったところ - 「疲れるとヘルペスが出る」→「疲労感を計測できる」という発想の転換がシビれた - 疲労と疲労感が違うという、当たり前そうで実は全く異なるものを改めて知れた点 ## 微妙だったところ - 著者がお医者様という事もあって、新書なのに専門性が高く、精読できなかった点 ## 感想 自分の中で、疲労を感覚的にフィードバックされたものが疲労感という解釈をした。運動会の次の日は、筋肉が炎症を起こすことで筋肉痛というフィードバックが存在する。こんな感じである。 この概念を抽象化すると、「疲労」と「疲労感」という解釈に繋がる。そしてこの疲労感は様々なものによって濁される。 所謂、強度のストレスやカフェイン、リ◯ビタンDなどの飲料剤。そしてワーカホリック的なフロー状態である。その疲労を回復するためには、直接的な回復方法である睡眠はもちろんのこと、回復力を向上させるための軽い運動があると良いそうだ。 確かに、30分程度散歩したところで次の日に疲労が残る人はそうそういないだろう。散歩による疲労の蓄積が向上された疲労回復力によって補われたと考えるととても良い。 自分がもし、医学に興味を持つことがあったら、また読みたい一冊。

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    投稿日: 2024.07.30
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    専門的な言葉が多く、難しいところもありましたが、興味深い研究結果ばかりで面白かったです。 うつ病に遺伝子が関与していたとは驚きだった。(正確にはうつ病の原因となる遺伝子(SITH-1)を発現しやすいウイルス(HHV-6)が親子で感染する)。ホモサピエンスが生き残ってきたのは、その遺伝子による不安、恐怖、憎しみが要因であるという仮説に妙に納得。そしてこれからの人類の未来について壮大な妄想をせざる得ない。不安が人間を壊すと同時に生存競争に打ち勝つ要因でもあるという二面性とどう付き合っていくか。

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    投稿日: 2024.07.11
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    【おすすめポイント】唾液中にあるヒトヘルペスウイルス6の量と疲労具合の関連性、うつ病との関連性が指摘されるHHV-6のSITH-1遺伝子、新型コロナ後遺症とSITH-1遺伝子の関連性などなど。様々な疲れや疲労の背景には、実はウイルスの存在があることを、医学的エビデンスを元に解説した1冊です。 【請求記号】ブルー490:Ko 【配置場所】1階新書庫右 【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28221183

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    投稿日: 2024.07.08
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    疲労と疲労感は違うぞな、もし、と言われれば、言葉の意味からしてそうかなあ、と思う。 ただ、医学的には「疲労感」は測りがたく、かといって、生理的な疲労も、程度を測るのはかなり難しいという。 筆者達の研究チームは、そこで、ヒトヘルペスウィルス6(HHV-6)の唾液中の濃度により、生理的疲労の程度測定や病的疲労と生理的疲労の区別ができると明かす。 そして疲労が生まれるメカニズムに迫っていく。 疲労感は、体の末梢組織で作られる「炎症性サイトカイン」(細胞から分泌されるタンパク質の一種)が脳に入ることで起こるという。 サイトカインは、コロナの報道で突如知られるようになった物質だったと記憶する。 さてその炎症性サイトカインはどう生まれるかが、前半のポイント。 ストレスや負荷が加わると、細胞が真核生物翻訳開始因子(eIF2α)をリン酸化することで、タンパク質の合成(=翻訳)を起こらないようにする。 このリン酸化により、ストレス下で異常なタンパク質を作るのを抑えられるのだそうだ。 その代わりに、炎症性サイトカインを産出する。 このシステムを「統合的ストレス応答(ISR)」と呼ぶとのことだった。 このリン酸化が、日本人のほとんどの人が感染しているHHV-6の再活性化を引き起こす。 そのため、HHV-6の測定により、疲労が測定できると言うことだそうだ。 ということで、疲労は「eIF2αのリン酸化による細胞の停止や細胞死による反応」、疲労感は「eIF2αのリン酸化によって生まれた炎症性サイトカインが脳に伝わって生じる感覚」となるのだとか。 後半は病的疲労の重篤なケースである慢性疲労症候群とうつ病、新型コロナウィルス後遺症の発生メカニズムを解説する。 慢性疲労症候群では、脳の炎症が起きているものの、HHV-6の再活性化とは関わりがないことがわかったという。 うつ病では、SITH-1といううつ病を引き起こす原因遺伝子があるということだった。 SITH-1はHHV-6が嗅球(脳の下部にある組織)にあるアストロサイトで潜伏感染しているときに発現する遺伝子で、SITH-1という同名の小さなタンパク質を産出する(ややこしいな・・・)。 SITH-1は細胞内のカルシウム濃度を上げるタンパク質と結合し、嗅球の細胞死をもたらす。 この嗅球の阻害により、うつ病につながるらしい。 最近、うつ病はセロトニン不足によるという説を多く聞くので、これには驚いた。 さて、最後の新型コロナウィルスの後遺症は、今なお悩まされる人も多くて、重要なテーマだと思う。 慢性疲労症候群の原因がわからない中、非常によく似た症状を呈するコロナの後遺症が現れ、わかってきたことがあるという。 その一つが、アセチルコリンが作用して脳内炎症を抑えるしくみだ。 脳内のアセチルコリン不足を解消することにより、後遺症を治す薬ができるのではないか、とのことだった。 明るい兆しが見えてきてよかった。 ここまで、かなりがんばって要約らしき物を書いてきた。 やはり専門的な内容なので、頭文字の略語が多く、読みやすいとは言えない。 なかなかきつい作業だ。 まあ、ビタミンB1が疲労回復に効果が期待できるあたりが、わかりやすく日常生活で活かせそうなことかな。

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    投稿日: 2024.06.29
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    難しいテーマを分かりやすく面白いタッチで論理立ても分かりやすくのめり込むようにして読みました。 疲労感の正体や、鬱病やコロナ後遺症との関連について「なるほど!」の連発でした。 疲労感は軽減すべきものではないことを理解しつつも、どうすれば疲労感は軽減できるのかや、また過度な運動と疲労についてなど、もっともっと知りたかった部分もたくさん。 あらためて、人体のスゴさと自分達が絶妙なバランスの中で生きてることを実感しました

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    投稿日: 2024.06.08
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    生体の知識に乏しい人向けに、専門用語が厳密に分からなくても大筋が理解できるようになっていて良い。面白かった

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    投稿日: 2024.05.31
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    ヘルペスウイルスを研究していた著者が、「疲れるとヘルペスが出る」という現象を利用して行った疲労に関する研究とそこから発展していった研究、それらの研究から考察されることをまとめた一冊。 疲労の種類や、うつ病の危険因子であると考えられる遺伝子「SITH-1」、新型コロナウイルス後遺症など、様々な観点で疲労について述べている。 聞いたことのない用語が多く、自分には本の内容の5,6割しか理解はできなかったかもしれない。 しかし要点は繰り返し解説されていて巻末には用語の索引もあり、読者が分かりやすいように工夫されているのが感じられた。 疲労への対処に関する情報は多くなかったけれど、疲労回復力を高めるために必要なこと等、参考になる部分があって良かった。 また、ヘルペスのウイルス研究がうつ病の研究へと繋がっていったことをはじめ、様々な研究が繋がりながら進展していくのがとても興味深い。 今後研究が進み、うつ病の治療法や予防法が確立されることを期待したいと思えた。 疲労の研究に限らず様々な分野の研究が大切に扱われ、より大きく発展していくと良いなと感じた。

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    投稿日: 2024.05.05
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    生理的疲労と病的疲労という2種類の疲労があり、後者は脳内炎症を伴うことが特徴とのことです。病的疲労の代表がうつ病であり、そのメカニズムは新型コロナウイルス後遺症と深い関連があることが述べられています。 結論から言えば、ウイルス由来の遺伝子SITH-1が発現して作られるタンパク質(うつ病の原因とされる)と、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に含まれるS1が、似たような経路で脳内炎症を起こすとのこと。 かなり分かりやすく解説されていますが、専門用語も多く、ある程度背景を知っていないとなかなか読むのに苦労しそうです。 エナジードリンク(というか抗酸化物質?)に頼って無理をすることが危険な理由や、軽い運動が本当に疲労を軽減させるメカニズムが書かれており、普段の生活の参考にしようと思いました。 まず生理的疲労の「疲労感」とは、体の各所で起こる炎症によって産生された炎症性サイトカインが(血液脳関門を通って)脳に届くことによって生じます。特に肝臓で産生される炎症性サイトカインが疲労感に影響しているとのことです。 一方で、疲労感の原因、すなわち実際の「疲労」は、eIF2αというタンパク質がリン酸化されることが発端です。労働・訓練などの負荷やストレスによってリン酸化酵素が誘導されると、結果的に炎症性サイトカイン産生やアポトーシスにつながっていきます。 ところで、我々の体にはHHV-6というヘルペスウイルスが潜んでおり、これもeIF2αのリン酸化によって再活性化し、唾液中に増加します。 このHHV-6が嗅球のアストロサイトに感染し、それが持つ遺伝子SITH-1(シスワン)が発現すると、細胞内のカルシウム濃度を増加させます。すると嗅球のアポトーシスが起こり、脳内でアセチルコリン産生が低下します。アセチルコリンが減ると抗炎症経路が効かなくなってしまいます。いわばブレーキを失った状態です。さらに、疲労によって産生された炎症性サイトカインが脳内に到達すると、炎症のブレーキが効かずに脳内炎症が発生します。 新型コロナウイルスのS1も同じで、嗅球のアポトーシスを引き起こしてアセチルコリン産生を低下させ、抗炎症経路が効かなくなったところに、コロナウイルス感染によって起きた肺での炎症に由来する炎症性サイトカインが供給され、脳内炎症が起こります。 コロナウイルスにかかると前述のHHV-6も再活性化するので、コロナウイルスがなくなった後も、HHV-6のSITH-1のせいで先ほどと同じメカニズムで後遺症として症状が長引くとされています。 いわばS1とSITH-1による脳内炎症のリレーです。 現在、新型コロナウイルス後遺症の治療薬として治験中のドネペジルが、抗うつ薬としても使えるのではないかと期待されています。

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    投稿日: 2024.05.05
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    ウイルスが知ってるっつうから、疲労はウイルスが引き起こすのかと思ってたら、疲労によりウイルスが活発に活動するようになるので、それを調べれば疲労の程度が測れるということかと思ってたら、究極の疲労、うつ病の原因がウイルスであるという大転換。 そもそも、疲労と疲労感は違う。 疲労感を抑えることで疲労が進行し、下手すりゃ過労死する。 生理的疲労と、病的疲労も違う。 疲労に関わる炎症性サイトカインという物質が疲労感の原因であるが、これがまた、口唇ヘルペスのウイルスを活性化して、そいつがうつ病の因子となる。 うつ病発症して、仕事辞めるより自死を選んだりすることも、脳の炎症を抑える機能がまず低下した後で、疲労により脳が炎症を起こすのでもう、正常な判断が出来ない。 武漢肺炎による倦怠感、後遺症も、実は仕組みがそっくりなんだそうだ。 言葉濁しているが、悪名高いコロナワクチンもこれを引き起こす原因になると、言っちゃってますよね? 実に興味深い内容だった。当たりのブルーバックス。

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    投稿日: 2024.05.02
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    疲労と疲労感の違いさえ、よく分かっていなかったのでとても勉強になった。 コロナの後遺症やウツなど、身近な例が挙げられていて分かりやすかった。疲労とは脳の炎症だった。 真面目な部分も良かったけれど、SF的な見解と前置きして語られていた箇所が特に面白かった。ロマンがあふれていた。この部分だけで本を出して欲しいと思った。

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    投稿日: 2024.04.27
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    疲労って、身体や精神に負荷を与えると感じるもので、それは人の感受性でレベルは変わるし、例えばきつい仕事でも、自分のためになると言うポジティブな気持ちでいたら、疲労なんて感じないでしょ、と思っていたが、どうやらそんな単純なものではないようだ。 疲労には、①生理的疲労 ②病的疲労 があり、生理的疲労の疲労感は、末梢組織の炎症性サイトカインが脳に入ることで生じるとのこと。 「疲労は精神の持ちよう」と言う考えは「疲労感がマスクされる」と言い、これも心身疲労を気付かずに無理をし、心筋梗塞や脳卒中等で急死する原因となるようだ。 専門的な単語が多く、説明もついていけないところは多かったが、それは著者がSITH-6と言う疲労やうつ病の原因となる遺伝子を発見したと言うことで、それなりの説明を要したのだろう。 一般の人は、あまり専門的なことより、題名「疲労とはなにか」にある通り、そのメカニズムがイメージ出来るだけで充分。なので、詳しく述べているところは飛びし読み。 学べたこと うつ病の定義で、次のどちらかがあることは必須。 ・殆ど一日中、抑うつ気分を感じる ・殆ど一日中、すべての活動に興味や喜びを感じない うつ病は病的疲労であり、主な症状の一つは疲労感。それは脳内炎症によって生じる。 そしてS1TH-1と言う遺伝子は、うつ病を引き起こす原因とみられる。 うつ病になりやすい性格の特徴は、真面目、仕事熱心、秩序やルールに忠実、献身的、責任感が強い、頼まれると嫌とは言えない、といったものが挙げられ、ストレス耐性が低い性格ともいえるが、ストレス耐性の高い人の性格を見ると、対人関係に極めて鈍感で戦力にならないという結果が出るようだ。 脳の抗炎症機構が正常に働いていれば、労働や運動による疲労で炎症性サイトカインが大量に産生されても、脳内炎症は起こらず、病的疲労にまでは至らない。 疲労感は組織に危機が近づいていることを知らせる「生体アラーム」なので、疲労感を弱めてしまってはいけない一方、身の危険から逃げる時は疲労感による行動抑制は、死に直結する。そこで役に立つのが、ストレス応答によって疲労感を抑制するシステム。 しかしこの状態は、副腎皮質ホルモンとアドレナリンやノルアドレナリンによって「疲労感」が抑制されているだけなので、「疲労」即ちeIF2αのリン酸化による細胞の障害は、どんどん蓄積され過労死に至る。 怖いエナジードリンク 酸化ストレスは、生理的疲労の原因であるeIF2αのリン酸化を誘導する因子の一つ。 エナジードリンクに入っている抗酸化成分は、このeIF2αリン酸化を抑制する可能性がある。ところが実験の結果、疲労感のもととなる炎症性サイトカインが最も強く起こる肝臓ではeIF2αリン酸化は抑制されたが、他の組織では全く抑制されていなかった。 恐ろしいのは、抗酸化剤によって疲労感のもとになる肝臓で産生される炎症性サイトカインが減少するため、脳は「疲れていない」と解釈し、体を休ませるシグナルを出さないことだ。このため、他の組織を使って過剰なeIF2αリン酸化を生じさせてしまい、組織の障害や、ひいては突然死を招いてしまう可能性があるのだ。

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    投稿日: 2024.04.21
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    生理的疲労 疲労により細胞に負荷をかけるとIRSが反応細胞の動きを止めm炎症性サイトカインを産生、脳に伝わり疲労感をもたらす。 疲労感:ISRにより生産された炎症性サイトカインが脳に伝わり生じる感覚 疲労:ISRを引き起こすeIF2aのリン酸化による細胞の停止や細胞死 ISRによる炎症性サイトカインの発生量は疲労により量が変わる。疲労が強いといときは生産を減少させ、過剰な炎症や自己免疫性疾患に進展させないよう生成を抑える。 略語  HHV-6 ヒトヘルペスウイルス6 統合的ストレス応答 ISR 酸化ストレス、小胞体ストレス、アミノ酸不足、ウイルス感染などの様々なストレスに対応し、mRNAでのたんぱく質合成をする際にeIF2aをリン酸化するこれによりたんぱく質合成ができなくなっている。強く反応した時はアポトーシスを引き起こすことも。先の合成できなくなったたんぱく質と葉別の、ストレスに応答するためのたんぱく質も作られる。これによりHHV-6 の遺伝子に働きかけ再活性化を引き起こす。 HPA軸と疲労感 ノルアドレナリン、アドレナリンは興奮すると疲労感を抑制する。副腎皮質ホルモン(一尾庵的にステロイドホルモン)は炎症性サイトカインを抑制するこれにより疲労感を弱める。ストレス反応は「闘争・逃避反応」とも言われ、いざというときに疲労感で動けなくなるのを防ぐため、疲労感が少なくされると考えられている。疲労感をあまり感じていなくても、HPA軸によるeIF2aのリン酸化による細胞の障害は蓄積されて行っている。この蓄積が過労死(心不全などの臓器障害)につながっていると考えられている。 ストレス応答は疲憊期(ヒハイキ)ももたらす。HPA軸の細胞が疲れ切り、」副腎皮質ホルモンが出なくなる。炎症性サイトカインを抑制できなくなり濃度上昇。疲労感も一気に高まり、疲労困憊状態になる。 エナジードリンクによる疲労軽減 ドリンクに入っている抗酸化成分はリン酸化を抑え疲労もよくせいできる。心臓、脳、きんにくなど体の組織では抑制されないことが分かってきている。 抗酸化剤により肝臓で生成される疲労感の元、炎症性サイトカインは抑制され、脳は疲れていないと判断し、体を休ませるシグナルを出せなくなる。→体の組織を使い過剰なリン酸化を引き起こす。 →組織の障害・・・過労死へと続く。 生理的疲労から回復するには、リン酸化eIF2a脱リン酸化酵素の生成を促せばよい。→軽い運動で促せる。 ビタミンB1は不足すると疲労回復力が大きく低下する。 下記栄養成分は、リン酸化eIF2a脱リン酸化酵素を増加作用、疲労回復指数をぞうかさせる作用がある(=生理的疲労を回復させる)また心臓での炎症性サイトカインの抑制もしている。かんぞうにおける炎症性サイトカインの抑制は抗酸化性物質よりもつよくはない。(摂取しても疲労感の低減、疲れが取れたとは感じにくい。 ・ガンマ・オリザノール 米糖に含ませる成分 ・ケルセチン 卵やリンゴに多く含まれる ・アンセリン イミダゾールペプチドの一種。持久力のある肉類に多く含まれる(マス・カツオ・鶏むねにくなどあ9 ・ベータ・アラニン 哺乳類の筋肉に含まれるカルノシンの分解によって生じる。 慢性疲労症候群 その原因はほとんど不明 うつ病の診断 喜びの消失、抑うつ気分 疲労感 原因として最も重要視されているのは、脳の炎症(脳内の炎症性サイトカイン) この炎症の原因は何か=うつ病の原因は何か と考えられている。うつ秒は遺伝性があり、30から50パーセントとされる。これは高血圧の遺伝率とほぼ同じ。腸内マイクロバイオームが関係しているのではともされていたが影響されるのはアレルギーと脂質異常症=肥満とわかり、腸内の炎症が脳の炎症を亢進するのではないかとの仮説の段階になっている。以前の研究ででた腸内細菌とうつ病に関係があるのでないかは、無菌マウスを利用した実験で、腸内細菌を0にするとうつ病になるとい現象を観察したに過ぎなかった。 筆者はうつ病を引き起こす原因とされる、「SITH-1」を発見。これはHHV-6が宿主のアストロサイトに潜伏感染しているときに発言する。環境因はストレスと疲労。SITH-1を発現させたマウスは小さなストレスでもHPA軸が過剰に反応し打つ症状を引き起こした。が脳内炎症は見られなかった。うつ病が遺伝するように見られるのは、HHV-6が親から子へ感染するためとみられている。 SITH-1はアセチルコリンを不足を引き起こすことが分かっている。 新型コロナ後遺症は脳の炎症が原因と考えられている。通常の抗炎症薬では改善されず、認知症治療薬の「アリセプト」が使用されている。この薬は脳内のアセチルコリン生成を促す作用がある。脳内の アセチルコリン減少は脳ない炎症を引きおこしていた。 うつ病患者 脳内炎症はSITH-1+炎症性サイトカインの火種、疲労が引き起こされる。 新型コロナ後遺症の長期化のメカニズムは不明 新型コロナ後遺症で検出される自己抗体は慢性疲労症候群で検出される自己抗体も多く含まれている。が自己免疫がどのように誘導されいるかそしてドノヨウニ疾患を引き起こすかはよくわかっていない。多く含まれているのは観察できるがこの自己抗体が何をしているのかまではわかっていない。 生理的疲労と病的疲労の差は脳内に炎症があるか。 生理的疲労が病的疲労に変わるときの流れ 運動による生理的疲労はeIF2aのリン酸化を亢進、HHV-6 を活性化→SITH-1が発現。脳のコリン作動性抗炎症(アセチルコリンの抑制)がおこり、ここに生理的疲労からくる炎症性サイトカインがプラスされて行的疲労となる。 病的疲労と生理的疲労を見分ける方法 唾液中のHHV-6 の量を調べる。病的疲労ではこの量が減少しているのが分かっている。疲れているときはHHV=6 を調べるといいが検査している病院は少なく、検査料も高額となっている。 第6章は著者の空想が多く、ここには残さない。 プレパルス・インひびしょん 双極性障害の検査でも行わせるおとの敏感性の を調べるテスト ストレス 強い刺激を受けたときに、対抗するために体に備わった抵抗反応。 ストレッサー ストレスの強い刺激ののこと ストレス応答 抵抗反応 HPA軸 ストレス反応一種 視床下部→脳下垂体→副腎が関係するストレス反応。いわゆる仕事のストレスを言われるものだと考えられている。 CSH 副腎皮質刺激ホルモン  ACTH 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン  副腎皮質ホルモン:コルチゾールなど PEM 労作後倦怠感 軽い労作やストレスのあと数時間から24時間後に急激に強い倦怠感(だるさ)が出てしまう症状

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    投稿日: 2024.04.03
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    新型コロナの流行で病態解明が進んだ! うつ病の原因について、ウイルス研究者である近藤一博氏が、エビデンスを積み重ねて解明してきた経過を理論的に書かれており、非常にエキサイティングな一冊だった。 ・疲労はeIF2αがリン酸化されて炎症性サイトカインを産生することで生じる。 ・軽い運動はeIF2αの脱リン酸化を誘導し、生理的疲労を軽減する。 ・疲れると潜伏しているヘルペスウイルスが再活性化する ・うつ病の原因遺伝子は、SITH-1(シスワン)で、これはヘルペスウイルスの一つHHV-6Bが持っており、嗅球のアストロサイトに潜伏感染しているときに発現する。抗体保有者のリスクは12倍。 ・SITH-1はアストロサイトのアポトーシスを引き起こし、アセチルコリンの産生を低下させ、コリン作動性抗炎症経路が阻害される。 ・コロナ感染では、SITH-1と似たスパイクタンパクS-1が、やはり嗅球に感染してアストロサイトを破壊し、後遺症を引き起こすと考えられている。感染症によるサイトカインで脳に炎症が起こる。 ・うつ病の際はコロナと違って炎症の「火種」がないかと思われていたが、疲労によるeIF2αのリン酸化が起これば炎症性サイトカインが産生されるため、脳に炎症が起こりうる。 ・GWAS等の遺伝子検査でうつ病を発症しやすい遺伝子は確認できないが、家族内で集積があることの謎は、SITH-1を発現するHHV-6Bの家族内感染が起こっていれば説明できる。

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    投稿日: 2024.04.01
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    「パンツを捨てるサル」に対する二十一世紀からの、答えになる。 著者曰くのSF的な私論と断ってはいるが、ウイルス進化論と考えていい。人類の原罪も、ここに起因すると言われれば尚更だ。 余談だけど、少しスーパーサイヤ人っぽいかな。上手くすれば、核戦争も回避可能かもね。それにしてもの超微細目からの変化率の波及反応、効果は、想像以上なのね。ほんと人類ってなんなんかな。 ああ、余談の余談、ほんの1時間の流し読みだけどね。

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    投稿日: 2024.03.20
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    うつ病など病的疲労は脳の炎症によって引き起こされ、その原因は人体に潜伏しているウイルスの持つ遺伝子SITH-1にあるようだ。疲労にしてもうつ症状にしても、ややもすれば個人の気質や自己管理の問題に還元されてしまう現象の原因が、ウイルスや遺伝子という個人の力では統御できないものに由来するものだと判明することは、非常に望ましいことだ。

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    投稿日: 2024.03.17
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    疲労と疲労感の違い、疲労にも生理的疲労と病的疲労がある。 ストレス応答で疲労感は抑制されるというのは意外だが、読んでてなるほどと思えた。 病的疲労の一つ、うつ病は脳内炎症で、SITH-1遺伝子が原因。 新型コロナ後遺症は慢性疲労症候群に似ているため、その治療薬は抗うつ薬となる可能性がある。 ウィスル増殖や脳外から加わる炎症性サイトカインは炎症を増加させるアクセルではなくブレーキの故障。 疲労は脳の炎症でなくすことはできず、うつをなくすことも得策ではない。 で?となったが、万能薬はないので日々体調を確認しながら共存していくしかないのね。 33冊目読了。

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    投稿日: 2024.02.15
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    あまりちゃんとした情報がなくてよくわからない「疲労」についての最新の情報が得られるといいなあ、と読んでみたら鬱病やコロナ後遺症が解決しそう、という話に飛躍しててびっくり。帯に「ノーベル賞級」とか書いてあるけど、SITH-1の話がしっかり追試されても破綻しなかったら、ほんとなんの誇張もなくノーベル賞級だと思う。しかしほかはともかくSITH-1自体は論文になって軽く10年以上経過してるのに、ほとんど話題になってないのはなんでだ。本は文章も端的で読みやすく、論理的にも丁寧で、著者の考え方も十分に信頼できるように見えるが、なにかあるのか。いずれにしても目次見て気になるんだったら読んで損はないかと。

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    投稿日: 2024.02.12
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    タイトルに惹かれ、購入。 20代で科学には馴染みのない私でも、読みやすくてすごく面白かったです。 「疲労」と「疲労感」の違いなど、何から何まで初めて知ることばかり。実生活に役立つ情報も豊富で、ワクワクしながら読めました。 第6章のSITH-1の考察が特に面白かったです。 私自身過去に禁煙がきっかけでうつ病を経験したことがありますが、うつ病以前よりも人として成長できたと思えるので、本書の『疲労やうつ病とは、発症のメカニズムや、そもそもなぜそのようなものがあるのかを理解して、うまくつきあっていくのが正解なのではないかと思っています。』という著者の意見に共感しました。

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    投稿日: 2024.02.07
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    難しくて面白くないと感じたが、「疲労とは何か」を解明しようとする試みには腑に落ちた。疲労のメカニズムに光を当て、日々の生活での戦いに勇気を与える内容だった。

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    投稿日: 2024.02.06
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    過労死が起きる日本で疲労とは何か、うつ病とは何か、そして新型コロナの後遺症などについて、ウイルス学者が最新の知識をまとめてくれている。 疲労と疲労感は別もので、疲労は唾液中のHHV-6というウイルスを測定すればわかる。生理的疲労は、末梢組織の炎症性サイトカインが脳に入ることで疲労感につながる。病的疲労にはME/CFS(慢性疲労症候群)があり、脳内で炎症が発生する。究極の病的疲労としてうつ病があり、原因は脳内炎症説明が最有力。SITH-1というHHV-6が潜伏感染しているときに発現する潜伏感染遺伝子がうつ病の原因になる。新型コロナの後遺症も脳の援助と思われ、慢性疲労症候群によく似ている。 最後にホモサピエンスとネアンデルタール人の生存競争についての空想で、ホモサピエンスはSITH-1による不安から攻撃性が生まれたから容赦なく皆殺しにしたとか、聖書の知恵の実なのではとしてみたり。

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    投稿日: 2024.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々に手にしたブルーバックスが、こんなに当たりだったとは。ラッキーだった。 うつ病には、ヘルペスウイルス(HHV-6)由来のタンパク質(SITH-1)が関与しており、『疲労』がトリガーとなり発病する点は、精神疾患の発症機序を考える上で、あまりにも衝撃的な内容だった。 うつ病に対する、対症療法的な治療(SSRIなど)から、根治的治療(ドネペジル(コリンエステラーゼ阻害)などのアセチルコリン増加)が期待される研究結果となっており、今後の展開が気になる。 コロナ後遺症に、長期的なうつ病や倦怠感が発現するストーリーもSITH-1発見過程とリンクしており、非常に理解しやすかった。 また、ウイルス(HHV-6)の存在も欠かせない。 コロナ禍から見えてきたうつ病への発見から、今後の発展を期待したい。

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    投稿日: 2024.01.21
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    疲労と、ヘルペスウイルスの再活性化と、コロナ後遺症と、うつ病と。 これらの病態やメカニズムが繋がった!という話。疾患概念の歴史的背景や、著者の発見に至るまでの道筋も含めて、とても面白く読んだ。 ここに書かれていることの真価や妥当性は、周辺知識を勉強したり歴史の評価を待ったりする必要があるとは思うので、うつ病やコロナ後遺症の原因が分かった!とまで言っていいかは割り引いて捉える必要があるとは思う。とはいえ、この発見にまつわるストーリーには興奮させられた。コラム的な脱線話を適度に織り交ぜつつも、全体的に非常にコンパクトにまとめられており、サクッと読めてしまうのも良かった。 図解も含みながらとてもわかりやすく書かれているので、基礎知識ゼロでも十分楽しめると思う。分子生物学的な知識(遺伝子の転写とか翻訳とか)があると、よりスムーズに理解できそう。 疲労に関する科学・医学があまり進んでいないというのは、意外な感じもしつつ、なんとなく納得もした。疲労と疲労感は別物だという話もあったが、私たちが日常で疲労と呼んでいるものにも、実際はいろんな種類があるのだと思う。疲労の科学が進んで、より色々なことが統合的に理解されると良いと思う。

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    投稿日: 2024.01.20
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    生理的疲労と慢性疲労との違いがよくわかりました。コロナウイルスのスパイクタンパク質がコロナ後遺症の原因になる可能性が記載されていますが、これはコロナのワクチンもコロナ後遺症の原因になっている可能性があることを示唆していると思います。

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    投稿日: 2024.01.05
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    コロナと疲労とうつとと繋がるような繋がらないようなもの達が一つの視座、ウイルスから繋がっていることが興味深かった。 最後のお話はまあおまけということで。あれが最初にあったらちょっと読むのやめたかも。

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    投稿日: 2023.12.26