
総合評価
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powered by ブクログ額田王の半生を描いた作品。 額田といえば、大海人と葛城の2人から愛された…っていうイメージだけど、 政治家として生きている葛城が、 1人の宮人を愛するのは確かに疑問。 この小説のように、ビジネスパートナー、上司部下の関係だったほうがしっくりくるな~。 真実はわかりませんが、額田が生きてきた時代と、彼女の周りの人間に関わる人間ドラマが面白かったです。 万葉集に残された歌が多い額田だからこそ、 物語と歌が上手く絡み合っていて、その歌に想いを馳せることができた。 熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな 物語の序盤に出てきた歌で、 情景が浮かんできます。 そういえば、天上の虹での額田王と歌が 見開き1ページの絵が好きでした。 讃良が悪女すぎたけど、 やっぱり彼女を取り巻いた運命は悲劇的だと思った。幼い頃に、父親が祖父を失脚させたり、政略結婚だけど、叔父に嫁がせるなど。 叔父姪婚がまかり通っていても、同母姉…というのが娘たちが道具であるようにしか感じない。 それでいて、自分の夫は冷遇され 弟である大友が後継者になるなんて… 真相はわかりませんが、壬申の乱は起こるべくして起こったような。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ史実だけを元に描くには遠い昔過ぎ、浪漫に満ち溢れすぎている。 人が残す生きた証は、遺伝子だけではない。
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
叔母に勧められて。長かった…笑 新聞連載の小説ということで、わかりやすさや面白さが重要なのはわかる一方で、通しで読んでいるとあまりにも(?)額田王が全ての中心で、"都合よく"話が進んでいくので、うまくいえないのだけれど抵抗感のようなものがずっと心中にあって、没入感を得られず残念な感じでした笑 ただ何も詳細がわかっていない額田王の人生や、詠まれた歌の背景や想いをこのような一つのストーリーにまとめ上げられているのは純粋にすごいなと思いました。
1投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログ「熟田津に船乗りせんと…」の歌が詠まれた背景はこんなだったのか!と高揚感に浸った。歌の力で場の流れを変えていく。額田王の名が教科書の文字ではなくその時代を生きた一人としてキャラが立った(笑)
0投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログとにかく長かった。 ちょっとずつ読むためなかなか物語に集中出来ず… 葛城皇子が好きなので結果がわかっているだけに読み進めるのも悲しかった。 不比等さん、もっと出てほしかった。
10投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ万葉の歌人、額田王の激動の半生を描きます。 7世紀飛鳥時代、額田王は子まで成した大海人王子と別れ、葛城王子の宮城で宮人として勤めに勤しみます。 妻や母としてではなく、歌詠みとして生きる道を模索。 しかし葛城の死後、大海人の挙兵で運命は一転。 叔父と甥が争う壬申の乱。 動乱の世を生き抜いた万葉の歌人、額田王の激動の半生を描く歴史長編です。 読み応えありました。
0投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログ飛鳥時代、白村江の大敗から壬申の乱を歌を交えつつ、額田王視点で描かれる。 この小説の特徴は、額田王が色の識別ができない設定であり、葛城(中大兄)、大海人の異父兄の漢皇子の存在。 額田王が色がわからないというのは、史実かどうかはわからないけれど、色のわからない額田に「茜さす〜」の歌を読むことができるのかとすぐに頭をよぎるが、読み進めるうち違和感なく、額田の人格や思考も、色がわからないが故、むしろ納得できる不思議さがあった。 漢皇子については不便強でこの本を読むまでは存在を知らなかった。額田、大海人、中大兄の話しだけでなく、漢皇子の存在が拗れた人間関係を描く上でわかりやすくなっていたように思う。 額田の大海人、中大兄に対する気持ちが恋愛感情ではないのも良かった。 鎌足が忠臣なのは明らかで、ただ不気味で冷ややかに感じるのは、なるほどと思う。思考はさすが藤原氏の祖と思わせる。晩年は額田を教育しているようにも伺える。 額田は大海人と別れ、宮人になるべく鎌足に負けじと必死で、この本の中の額田王は鎌足を意識し過ぎているようにも思えるけど、案外そういう女性像の方がしっくりきた。 額田王に視点を置くと、鎌足や讃良の印象が変わる。讃良は感情を露わにし、彼女の憎しみが、大海人を動かし壬申の乱への引き金になるのも永井路子さんの小説と重なりあい面白く読めた。 額田が詠んだ「熟田津 の歌」、額田が詠めなかった時に備えて中大兄が詠んだ歌を、彼が亡くなってから、彼の作った政が崩れ落ちるその時に聞かされるのは、儚すぎて涙が出た。 この小説に登場するのは、まだ幼い不比等。兄の死をどう思ったか、父と中大兄を見てどう感じていたのか。 ここにこの先の藤原一族の礎があると思うと、それも興味深い。 日本書紀、古事記を読んでみようかなぁ…
1投稿日: 2023.07.07
powered by ブクログ額田王を描いた歴史小説。 多くの人が額田王を主人公にした小説を書かれていますが、色覚異常という設定は初めて読みました。 また、歴史好きには漢皇子や知尊や鯨など、日本書紀にちょこっとだけ名が出てくる人物をうまく使っているところがたまりません。 ただ、せっかくの額田王なのに歌が少ないのが残念です。 あと、物語の進行が流暢ではないのでちょっと読むのに時間がかかってしまいました。
0投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログ額田王の大海人の下を去ってからの澤田氏流伝記。 百済を助けるための船出から白村江の敗戦、近江への遷都、壬申の乱と歴史をなぞり、節目に額田王の歌を配して効果的だ。彼女の宮人としての矜持がお仕事小説的な雰囲気で、中大兄皇子に認められたい気持ちが恋のようだ。頑張っているのはわかるが、今ひとつ好きになれなかった。 だが、もう一人主人公というなら漢王子で、その自由気儘で芯の通った性格、心の奥に優しさを秘めた生涯に感動している。
0投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログ天智(葛城)、弘文(大友)、天武(大海人)、持統(讚良)の4代の権力闘争の渦中にいた額田王の半生を描いた物語。万葉集の十二首の長歌・短歌と日本書紀の「天皇、初め鏡王の女額田姫王を娶りて、十市皇女を生む」の記載以外史料のない額田王をジグソーのように歴史の隙間に嵌め込み新たな魅力を生み出すとともに「春すぎて夏來にけらし…」を詠んだ持統天皇の不穏な配置が物語をより興味深く演出している。
8投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログ長かった~。 政の世界に生きた、一人の女性の物語ですが、この人の目から見た時代のうねりを描いているので、とても興味深く読めました。 仕事一筋に懸命に生きている様子が目に浮かぶようです。 吉年の若さ溢れる一途な気持ちが爽やかでした。 額田王側から描いたものなので、大海人の気持ちが今一つ分からず、唐突に戦が始まった感が否めませんでした。 額田王の歌も、もう少し入れて欲しかったな~。
2投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログ分厚いので躊躇していたが、とても面白かった。 思えば、額田王が主人公の物語を読むのは初めてだったかも。
0投稿日: 2022.12.14
powered by ブクログ額田王の物語であるのだが、読み終えた直後の感想としては讃良王女の物語を読みたくなってしまっている。 葛城王子、額田王、中臣鎌足ら3人が追い求めた理想を、1人の思いが打ち砕いてゆくという破壊の物語になってしまうから、読後は良くないものになるのだろうけど。 彼女の野望を達成するだけの、ただそれだけに至高の座へと上り詰める物語が読みたくなってしまいました。則天武后に通じる成り上がりとしての物語が読みたい。 額田王たちに対しての敵役としての役割が大きかったための、キャラクターづけだったとの思うのですが、作中で最もぞくぞくしながら読んでいたのは事実。一番、魅力を感じました。 作者の意図したものとは違うでしょうが、そこに惹かれてしまったのでこれはもう仕方がないです。
0投稿日: 2022.11.06
powered by ブクログ額田王は超有名人だが、和歌を詠むということが こういった状況で生まれているのが面白い。 長さを感じさせず、生き生きとした描写だった。
0投稿日: 2022.10.19
powered by ブクログ政と戦。歴史的中心人物:天智天皇や天武天皇の側であまり語られることない活躍した人達の苦悩や葛藤、命懸けの活躍を、額田王が自身の行動力で鍛えられていく洞察力で語られるストーリー。壬申の乱闘う人達の必死さ恐れ怯えや絶望などなど表や裏や内心いろんなことが見事に想像でき、引き込まれました。 貴族の歌人とは優雅に過ごしていたんだろうという印象をガラッとかわった。軍勢の士気を高め一団にするためにとか、後世にあせることなく変わる事なく伝わるからこそ歌、意味を深く理解することは真実により近いのかもしれない。万葉集にも興味がわく。澤田瞳子さんの作品に登場する必死に働く女性にはいつも惚れてしまってます。
0投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大海人皇子と中大兄皇子、ふたりの皇子に愛された飛鳥の歌人。という額田王のイメージが180度ぐるりと変わった。 戦に付き従い、最前線で歌を詠んで兵士たちの士気を高めたり、馬で飛鳥と近江を駆け抜けたり、宮人として政に関わったり。そうか、この時代の女性って、こんなにも自分を生きていたのか、と。 額田以外の女性たちも、誰も彼もが自分の命の火を熱く鮮やかに燃やしている。 女は弱きもの、男の後ろを付き従う守るべきもの、なんてどこから始まったんだよ、と思わずにいられない。 色鮮やかに、自然や人の心を歌い上げるために必要な目が、その色を感じられなかったという説。なるほどそれゆえの額田の苦悩と、それゆえの額田の宮人としての人生なのか。 壬申の乱前後の、それぞれの中心人物たちの想像もしなかった描かれ方。おもしろい、おもしろい。この時代のことをもっと知りたい、飛鳥にも行ってみたい。近江の宮も訪れたい、いろんな思いがどんどん膨らむ。
1投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログ飛鳥時代に生きた、額田王(ぬかたのおおきみ)を描く。 「大海人王子(おおあまのみこ)の妻となり、十市王女(とおちのひめみこ)を産む」 という、日本書紀の確実な記録のみを尊重し、澤田瞳子の額田像を作り上げている。 額田をめぐって、天智・天武が三角関係だった、とか、絶世の美女だった、とか、カリスマ歌人だった・・・というのをあたかも史実のように言う人もいるが、実は全てうわさや憶測が後から作り上げた像だ。 この作品の額田は、大海人と離婚したあと、宝女王(斉明天皇)、葛城王子(天智天皇)と、2代の大王(おおきみ)に宮人(くにん)として仕えた。 今風に言うと、シングルマザーのキャリアウーマンだ。 葛城には、女としてではなく、臣下として認めてほしい、と焦るあまり失敗もするが、やがて鎌足にも信を置かれるようになった。 そして、娘の十市が葛城の長男・大友王子の妃となると、大友にも頼りにされるようになる。 記録に名前は残るが特に活躍が描かれたことのない、漢王子(あやのみこ)をちょっと気になる厄介者に、同じく知尊を百済から亡命してきた出世欲の強い頭脳明晰な青年に描き、個性を与えている。 壬申の乱については、今まで天武・持統サイドの視線で描かれることが多かった。 頑張れ!気丈なプリンセス・さららちゃん!!・・・的な感じで。 しかしここでは、讃良は徹底的に大海人を支配する悪女扱い。 対して、今までは、勉強は出来るが人望のない二代目、しかも性格に問題あり、のように描かれることが多かった大友王子が、頑張って臣下を率いている様子が見られて良かった。 額田は、男女は関係ないという信念で、戦の最中も大友たちの側を離れない。 その目によって、近江宮側の奮闘が描かれる。 壬申の乱の進行も、丁寧に迫力を持って描かれていた。 2代の大王(おおきみ)に仕え、自分はもはや過去。 全てを見届けることが自分の務めだったと、来し方を振り返る額田目に映るのは芒(すすき)の波。
3投稿日: 2022.09.28
powered by ブクログ飛鳥時代、壬申の乱前後に宮人として生きた額田王の半生を描いた長編小説。 額田王といえば万葉の歌人、その昔大学で万葉集を専門に学んだ私にとっては、歌の詠まれた背景も含めなかなか興味深い作品だった。 人物関係が複雑なため、何度も略系図を見ながら読む。ちょうど読了時に作者のインタビュー記事が新聞に出ていたのだが、主人公についての資料は少ないため、色覚異常という設定を創作したそうだ。先天的な体の不具合を原動力とし、妻であることよりも宮人として生きるたくましさを強調しているところが新鮮。 読後に少し歴史をおさらいし、残された人々のその後を調べてみた。そして、あの讃良王女が後の持統天皇だったことを思い出し、改めて怖さを思い知った。
1投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『天の果て地の限り』育ちの私。 え、鎌足って、金髪ロン毛で痩身の優男じゃないの!?ヒゲ生えてるの!?と最初は戸惑いました(おいおい)。あ、キャラクタは割と典型的。隙なく優秀で、優雅で冷たい現実主義の忠義者です。 キャラクタ造形が魅力的だったのは、なんといっても唐への留学から帰国した、鎌足の長男・定恵。聡明でかつしなやか。この人が長生きしていたら、壬申の乱もなかったかも〜。 更に、自由奔放で宝(斉明)にこそ鬼子扱いされながらも至極真っ当で、実は額田が一番信頼していた、漢王子。 あとまあまあ印象的なのは、この度は徹底的にヒール役に設定されていた、傍若無人で横柄で権尽くな讃良(里中真智子『天上の虹』では全く違う)と、宮仕えで育児放棄した母親のせいで不思議なしぶとさのありそうな十市王女かなー。 一方で、母・宝の影に霞んで最期には凡夫と成り果てた葛城(中大兄皇子)と、額田にゃ見限られ讃良にゃ振り回されのどこまでも覚悟の足りないダメ夫振り全開な大海人の兄弟は…このお話では美味しくない役回りでした。 女盛りを過ぎて美貌な訳でもないけど、宮人の束ねとして女だてらに朝廷の中枢に侍る額田王。よりによって《官位十二階》の時代に色盲とは、ホント大変でした。
1投稿日: 2022.08.19
powered by ブクログしきしまの大和の国は 言霊の幸わう国ぞ ま幸くありこそ 額田王の物語。この壬申の乱は… 大海人王子がこのように描かれるとは驚き。 『天智と天武』をもう1度読み直そう❗️
2投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
飛鳥から近江京に遷都する頃を舞台とする小説は恐らくとても少なくですよね。意欲作だと思う。時代に対する興味と、星落ちてなお、を読んだ印象が良かったので手を取りました。 源氏物語、枕草子と読み進めて、その次の本だったからか、感想としては、額田王の読んだ歌が、もう少し沢山出て来るとよかったかな、と物足りなさを感じました。朝井かまて、さんの、恋歌、と心のでは比較してしまいました。また、次の作品にも期待したいです。
1投稿日: 2022.07.16
powered by ブクログ長い物語だし、古代のなじみ薄い時代の小説ですが登場人物が生き生きと人間らしく、生き方について自分ならどうするか考えさせられるなど、深く入り込める物語でした。
3投稿日: 2022.07.09
