
吉野朝残党伝
天野純希/潮出版社
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総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
正義の有かをだれもが見失っていた時代。 南朝再興をかかげた者たちの果てしない闘い。 歴史と歴史の間に埋もれた「あったかもしれない」あるいは「あったのであろう」戦いにのめりこむ。 南朝と北朝、それぞれにそれぞれの義があるのだろうが、その戦いの中であまりにも多くの血が流れ過ぎた。住む所を終われ親を失い生きるために戦士となる子どもたち。彼らの行く末に未来はあるのか。彼らの戦いに義はあるのか。
2投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ著者の天野純希さんの作品を読むのは初めてだったのですが、カバーイラストを見て「読みやすいかも?」と淡い期待を抱きながら読み始める(笑) 内容は南北朝時代のお話。歴史を学び直しをしている身なので、という言い訳もありつつ、学生の頃から「室町時代」はなんとなく苦手というか陰気な感じを持っていて苦手。だから登場人物もいまいちピンとこなかったのですが、そんな自分でも十分に楽しく読む進めることができました。 時代小説にもかかわらず恐らく文体?が読みやすかったのが大きな要因かな、と。読みやすいの大事。特にあまり読まないジャンルや著者に関しては。 色々な思惑といざこざがあり、どう進むのかハラハラしておりましたが最後の方での敦子の「諦めるな。望みを捨てた時、すべてが終わる」という想い・決意にジンときました。 また機会があれば天野作品を読んでみたいと思います。
0投稿日: 2023.12.05
