
戦百景 大坂夏の陣
矢野隆/講談社
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総合評価
(2件)3.5
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powered by ブクログ戦百景八作目は、大阪夏の陣。前作からの続編です。それはそう。 なんといっても、真田信繁の家康本陣強襲が白眉。後藤又兵衛の最期も死場所を得られた故の滅びの美しさはありますが、信繁の無謀が乾坤一擲の一撃になる様は、迫力と覚悟が魅せる昂りが凄まじいです。 戦略を戦術でひっくり返すことは難しく、それ故に古今稀なることとして歴史に残るのでありますが、その困難を知るからこそ、成し遂げる寸前まで達した真田の一撃が心を撃ちます。 秀吉が朝鮮出兵をせずに、国内の安寧に勤めていればこの結果はなかったのだろうか。五大老をはじめとした大大名の力を削っていって、豊臣家の中央集権化を進めていれば、という妄想はアリなのかしら。 惣無事令が、軍事で言うとその一端になるのかなと思うのですが、どうなのだろう。結果的には、徳川二百五十万石がいるので、似たような戦いは起こっていたのかもしれない。大坂でなく江戸とかで。そういう架空戦記も面白そうです。
0投稿日: 2025.08.16
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11投稿日: 2025.04.05
