古色蒼然とした喫茶店「喫茶マーヌル」。そこには淡々と美味しいものを提供してくれる雇われ店長の川谷と、客に占いをしてくれる猫マヌルさんがいた。 本名を「相沢」というマヌルネコのマヌルさんの占いは、おみくじ器を用いた、ある意味いい加減なものだけど、彼女の前向きな言葉の力で占ってもらった人々は元気をもらい悩みも解決して帰っていく。　 占ってもらった人々は片付けが出来ないせいで彼とうまくいかなくなったインフルエンサーのOL、保険会社に勤める完璧主義のシングルマザー、周りに合わせることに腐心して本当の自分を出せずにいる女子高生、「見える」力を持っているけれどだからこそ流行らなくなった占い師など。 人間のように話し振る舞うマヌルネコが魅力的な作品。 会って占ってもらいたくなる。

読みやすいけど、なんというか児童書っぽい雰囲気で、良くも悪くも後味が残らない。 「人間をやめて」マヌルネコになった、という設定がなんだか中途半端。人間の言葉を話すネコ、でいい気がする。

ゆるく占ってくれるマヌルネコのマヌルさんがいる喫茶店マーヌル ゆったり流れてそうな喫茶店でのんびり過ごしつつ、占ってもらいたいです

マヌルネコが迷える人たちを適当に占いつつ、導く話。マヌルネコは大切なことをそっと教えてくれる。周りが見えなくなっている人に。

ゆるーい感じが、GOOD。だれでも、肩に力が入りすぎてしまうことがある。そうなると、周りが見えなくなる。気付かせてくれるのは、ふとしたときの、まわりの声だったり、家族の存在だったり。マヌルさんの喫茶店でナポリタンをたべながらメロンソーダを飲みたいな。

定期的に病院に通院しているのですが、待ち時間中にゆるりとした気分で読みたくて購入。 子育てと仕事に追われるシングルマザーや、仕事で板挟みになるマネージャーなど、悩み多き人達がマヌルさんと話すことで、こうでなければならぬ！といった無意識に凝り固まった思考から、ふっと解き放たれるサマが良い。 マヌルさんのいる喫茶店、現実にあったら絶対行ってみたい。

猫が飼いたくなりました。会話が出来る猫ならもっと良いです。結婚するまでは実家でずっと猫を飼ってました。話せるわけではないけど一緒にいるだけで癒されて、あのしっとりした鼻の感じとか大好きでした。猫の気まぐれな感じが、マヌルネコさんの肩の力を抜いて気楽に生きてと重なり、一層猫好きになりました。

マヌルネコが歩いたり喋ったり、そんな想像をしながら読むのは心が和やかになってワクワクした。〇〇すべきという考えに囚われて、自分の現状にどうしようもなく凹むこともあるけれど、マヌルさんの占いのように、自由に適当に生きていく方法も身につけていきたい。

喫茶店「マーヌル」には、言葉をしゃべる猫がいる。 悩みを抱える人たちが、マヌルさんと出会い、色んな変化が訪れるお話。 優しいお話。 みんなそれぞれ悩みを抱えてるんだけど、何気ないひと言で助けられたり、気持ちの切り替えができたりすることってあるよな…ってしみじみ感じた。 てっきりマヌルさんはオネェ系キャラだと思ってたけど、読み始めていくうちに…あ、そうだったの！？という意外性もアリ笑 私も、マヌルさんに会いたいなぁ。 ★人を好きになるってことは、たぶん、自分の一部を相手に渡してしまうことなのだと思う。 恋愛が終わるときは、相手が自分の一部を持ったままいなくなってしまうから、あんなに辛くて苦しいんだ。 自分の存在の一部が消えてしまう空虚さ。悲しさ。それが失恋ってやつだ。

登場人物に共感できない部分もあったけどマヌルさんの言うことにはそ〜だよな〜と思う事があった 女子高生の子がインスタのインフルエンサーに言った「フォロワーの数は監視の目の数…自分に向けられた銃口の数だっけ？」 この言葉はなぜか印象に残ってる