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透明になれなかった僕たちのために
透明になれなかった僕たちのために
佐野徹夜/河出書房新社
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総合評価

43件)
2.7
1
7
17
11
5
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    不妊治療で産まれた子供たちのDNAに殺人衝動が組み込まれていた。 アリオは容姿端麗、頭脳明晰ながらも自殺や他殺願望がある。かつて自殺した双子の弟以外にそっくりな男が現れる。 自身の出生の秘密を連続する殺人事件から壮大な計画と一緒に知ることになる。 仕組まれた子供たちはその螺旋から逃れられるのか。 アリオが出した答えは。 共感は全くできないが文章は読みやすく非現実を体感できた。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    ちょっと前に読んだ話だけど、概念とか知識とか倫理とか盛り沢山で面白かった。 展開も面白かった。 物語は全体的に暗いし、これ救いようないなぁって思いながら読んでいた。癖が強いから逆に読める。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    2024/1/11 読了 よく分からない小説。 双子だった1人が自殺をし、そこからDNAで遺伝子を調べたり、不妊治療や臓器提供の話し等が出て来てややこしくて難しかった。 登場人物も多くて、混乱して読んだ。 生きる意味みたいなのは何となくわかったけど、あまり面白くなかった。

    0
    投稿日: 2025.08.07
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    なんだか複雑な背景ではあったものの基本は思春期特有の感じっていう印象から脱せてない感じがした。その背景がある意義があんまりって感じた。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    最初の1ページ目の掴みはすごく面白くて興味をもって読み始めたけど、私的にはハズレだった。とにかく暗い。読んでて気持ち悪くなった。 主人公アリオの一人称で話が進むんだけど、死にたいとか殺したいとか、とにかくネガティブ。 出てくる会話も、普通こんな会話しないだろ、みたいな海外ドラマみたいな会話で苦手だった。 登場人物が全員狂ってて苦手。 以下ネタバレ ジョーカーの正体や殺人の理由は面白かった。 遺伝子にデータを保存するアイディアも面白い。でも動画データを保存する技術はよくわからんけどもっと未来の話じゃないかなぁと素人ながらに思った。 売る

    1
    投稿日: 2024.12.07
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    万民受けした青春ストーリーという下馬評に惹かれて読みましたが、面白くなかった というかよくわからなかったのが本音です。 われわれとは「青春」も変わってるんかなあ?

    0
    投稿日: 2024.12.04
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    表紙とタイトルに惹かれて、読んでみた。 うーーーん。。。 わたしにはあまり響かず、読むのにかなり、苦戦した。

    2
    投稿日: 2024.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなかに重たい話でした。 自分とは?家族とは?友達とは? 生きる意味や犯罪を犯すこと、倫理観などについても書かれています。 主人公、色々諦めていて無気力で、だけど目が離せなくて読み進めてしまいました。

    0
    投稿日: 2024.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公は誰とも慣れず、心を開かず、透明な存在でいようとする点は、タイトルに即していますが、透明な存在だと盛り上がりも盛り下がりもなく、平坦な内容で少しシンドかった。全体として透明感のある小説だったとは思います。 少しネタバレになりますが、出生の秘密や、遺伝による結果など、高尚な内容に触れ、最後はドロドロな結果だが、文章としてはサラッとしていたため、もっとクドく人間心理を描いてくれほうがよかった。

    0
    投稿日: 2024.09.26
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    「遺伝子」について考えさせられました。 学校で学んでから、一度も関わったことがない分野なので、全てが新鮮で、驚きや畏怖の念を抱きました。 物語の中で起きたことが、現代の技術として確立されているとしたら、と思うと背筋がゾクゾクします。 「愛」 改めて考えると面白い気持ちだと思いました。 愛があるから、人を大切にしたいと思うし、愛のせいで、人を憎く思い殺意を抱いてしまう。 一つの気持ちなのに、真反対の行動を起こさせてしまう。 物語の中の何気なくされていた会話が、最後に繋がり、収束を迎える予想外の展開は面白かったです。

    51
    投稿日: 2024.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    僕はこの内容が好きだった。生きるとは何か考える機会になった。記事が全て鍵になっていることころがすごいと思った。

    0
    投稿日: 2024.07.19
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    主人公は「アリオ」。アリオの双子のきょうだいである「ユリオ」は14歳で自殺した。 深雪という幼馴染の女性。アリオと見た目が似ている男性市堰。アリオに興味を示す美しい蒼。 自分の出生に疑問を抱きはじめたアリオと市堰がDNA検査をしていき、アリオはとある事実にたどりつく。 最初は退廃的な青春小説って感じで、各月の冒頭に書いてある事件記事がどう関係してるのか謎だった。 この小説の雰囲気で、本当に全てが線につながるのか?と読んでて不安も感じたけど、後半はすべて解決した。 全体的に虚無、退廃的で、「透明になれなかった僕たち」の透明とは、そういう世界観を象徴しているような言葉だ(誰からも見られず、存在しないようなこと=透明)。 この本のタイトル見た息子(小2)が「透明になれるわけないが?当たり前のことだよね?」と言ってて、本を読んでなくても真理を得ていると思ったりした。透明になんて、なれないのだ。 アリオは、死にぞこなってから前向きになるものの、私にはアリオがそんなに生きることに前向きになれるとは到底思えず…鬱と躁を繰り返して破滅に向かっていくような予想をしてしまった。 以前、精子ドナーについてテレビや小説で見聞きしたとき、男性は自分の知らないところで我が子が生まれ育ち、その子ども達が父を同一とするきょうだい関係にあると知らずに出会い恋愛関係になったらどうするんだろう?と考えたことがある。 この本にはそういうことも書いてあって、DNA操作とかSFちっくだけど、興味深いテーマだった。 遺伝などについて参考文献がたくさん挙げられていたけど、私が疑問だったのは、DNA検査で「きょうだいである確率」は判明したとしても、それと同時に「いとこである確率」までわかるのだろうか? 「きょうだい」と「いとこ」であれば、当然「きょうだい」の方が遺伝子が近いのだから、より遺伝子的に遠い存在である「いとこ」の可能性まで同時に判明できるのか?謎である。

    2
    投稿日: 2024.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死生観が面白いと思う。 でも読み終わって、生きたいって気持ちには全くならなくて、読み終わったら最後の主人公とは真逆の気持ち。

    0
    投稿日: 2024.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    モラトリアム期に読むともっと刺さるかもしれないけど、うだうだと生きるとは死ぬとはとこの上なくウジウジカッコつけと映る。 容姿も頭脳もよく富も持つ、恵まれた子どものごちゃごちゃ抜かす御託としか受け取れない。 野崎さんのやった遺伝子操作だけは許せない。

    1
    投稿日: 2024.05.22
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    そう言えば、鴨川のヌートリアどこに行ってしまったのかなぁ?不思議な空気感。どこに向かうのかと思ったら、怖い遺伝子操作のお話だった。生と死、理屈ぽくて…残念。

    1
    投稿日: 2024.05.12
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    少し不気味であったり、恋愛の部分ではなんだか切なくなるシーンもありましたが、物語全体としては暗めのトーン。 生死については色々と考えさせられる。

    0
    投稿日: 2024.05.09
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    「四月」 新歓荒らしの二人。 これだけ渡り歩いているというのに、全くバレないというのは余程立ち回りがうまいのだろうな。 「五月」 紹介された人とは。 似ている人は見つかるかもしれないが、そっくりとなると亡くなった相手を思い出してしまうな。 「六月」 DNA鑑定の結果に。 何故似ているのか証明されたが、そこで止まらなかったからこそ最悪の結果を知ってしまったな。 「七月」 記号を知っている。 これだけの情報をネットで見つけることが出来るなら、もしかしたら写真などが出回ったのでは。 「八月」 ついにやってきた。 模範犯の可能性を考えはするだろうが、それよりも身近で知っている人間を一番に疑うだろうな。 「九月」 狙われているのは。 同じ顔だというのに選ばれないとなると、それは内面的な問題であって気づいたら悲しだろうな。 「十月」 遺伝子に残された。 もしも犯人が車を降りてやって来ていたら、便利な現代器具のせいで居場所がバレそうだったな。 「十一月」 消えていく者たち。 どこまでが本当で嘘なのか、それは実際に自分の目で確認してみない限り一生分からないだろう。 「十二月」 死にぞこなった日。 送信先が一人に限定されていたら、第一発見者がやってくる時刻によっては助からなかっただろ。

    0
    投稿日: 2024.05.04
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    うーん、登場人物の誰にも感情移入できなかったし、自分の読解力がないためか誰も彼も歪んでいるようにしか思えなかった。ちょっとこういう世界観は苦手かも(^^;)

    12
    投稿日: 2024.03.16
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    なんだか専門用語が多くて途中まででリタイアしようと思ったけど、結局ここまで読んだら結末が気になり完読。面白かったかと聞かれるとよくわからない。でも、読んで良かったとは思う。理系の人には楽しいのかな?

    0
    投稿日: 2024.03.07
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    暗く絶望的な愛を見た。 導入にとても惹きつけられて、先が気になってどんどん読んだ。 令和ド現代が舞台なのに、男女の浪漫感はどこか懐かしくて少しギャップを感じた。

    8
    投稿日: 2024.02.27
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    作中に出てくる遺伝子などの専門的な話を書くときの文と、地の文との差から、そのまま引用して書いてるなぁというのが伝わってきたところがマイナスポイントでした。 言いたいことはわかるんだけど、専門書をそのまま引用したような喋り方で大学生に話す?といった感じで。 話の大筋や作者がやりたいことはとてもおもしろかったのですが、主人公の性格からか淡々と進む起承が退屈に感じてしまうのと、舞台が現代日本で専門的な話を語っているせいで作者が意図しているところが逆にリアリティに欠けてしまうように感じた。

    1
    投稿日: 2024.02.26
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    ちょっと気になるんだよな、と思っていた本で久しぶりに読んだ後の感想が 普通かな って思った本 きっと、こんな風に思ったことがないからかな こんな人がいるというのは理解というか認識というか、そんなことはしているのだけれど 感情移入ができないと、良かったとはなかなか思えなくて つまらなかったわけじゃなくて、淡々と終えてしまった、そんな感じです

    4
    投稿日: 2024.02.18
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    1回目 30、40ページほど読んで、本を閉じてしまいました。 理由は、その辺ででてきた登場人物の女性の性格より。 嫌なことをする人だなと不快感がありましたが、人間を言葉で表すのにはリアリティがとてもあって良いと思いました。 最後まで読みたかったのですが、私には読めませんでした。 2回目 心の余裕のある時に最後まで読みました。 すごく読み応えのあるお話で、考えさせられました。 数字や遺伝子の話が多く出てきたり、カタカナの著者名が並んだりして時々しんどさを感じましたが、ストーリー的には軽く読み飛ばしても大丈夫でした。 リアル感ある人物たちの感情や思考に浸れる作品でした。

    1
    投稿日: 2024.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気分の悪くなる話だった。 だだの若者特有の虚無感の話かと思っていたら、段々と世界が広がっていき、気分が悪くなった。 物語としては読みやすくあっと言う間に読了。 でも、現実にこんな世界が可能であったら、何も信じられないし救いようがない。 光が見えたかのような終わり方だだったが、いや良くないだろと突っ込みたくなった。全体的に後味が悪い作品だった。

    1
    投稿日: 2024.02.17
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    自分には合わない作品でした。 読み始めはワクワクしましたが、同じような話が続き退屈してしまいすっかり興味が薄れて最後のほうも、あぁそうですかという感想しか湧かず、ラスト盛り上がってる文章にもついていけませんでした。

    0
    投稿日: 2024.02.06
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    東京に帰ることを「帰京」と言うことに耐えられない。それもよりにもよって京都から。 本文中で授業開始のブザー、二度鳴った?校正とは…。 厨二病が頑張って書いたって感じ。

    0
    投稿日: 2024.02.05
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    多分好みが別れる作品だなと思いました。 最後に向かう3ページくらいはワクワクして面白いなと思いましたが、それまでの伏線が多すぎて私的には読みにくかったです。 あと、あまり共感できる内容でもなかったので、あまり心には響かなかったですが、こう感じる方もきっといるんだなと勉強にはなりました。

    1
    投稿日: 2024.02.05
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    次が気になり、徹夜してしまいました。 伏線など、丁寧に書かれていて良かったです。 殺人願望や、自殺願望は無いんですが、ひょっとしてなんて思ってしまうくらい、一気読みしてしまった。

    0
    投稿日: 2024.02.05
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    なんだか遺伝子の話が小難しかった。 あと、結構致命的なことに、一連の殺人の犯人が誰と言えるのか、よく分からない… 誰か殺したいけど自分の手を汚さずに殺すにはどうすれば良いのか、考える意味も分からない… そんな壮大な実験、迷惑だわ。巻き込まれた皆が可哀想と普通なら思えるはずだが、登場人物誰一人好感が持てないので、どうでも良い。 ひっそりと犯人(首謀者と言った方が良いのか?)も死んだが、ああ、死んだんだ…くらいの感想しかない。 どうぞご勝手にという感じ。

    1
    投稿日: 2024.01.26
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    不快感が拭えない物語でした。 序盤から主人公たちに感情移入出来ずに読み進めていきましたが、中盤以降の展開がミステリアスで面白くはありました。 ただ如何せんテーマが重たくて… 生きることと、愛することを、希望を持って過ごせるのは当たり前じゃないと頭では理解していたけれど、実際に環境に恵まれなかった人々を前にしたら、私は何も言えなくなるなと無力感も感じました。

    11
    投稿日: 2024.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰かを殺したいと思ったことはあるか。そんなあらすじに、ぎょっとしながらも興味を惹かれて読み始めた。 誰しも本気でなくても、もう死んでしまいたいと思ったことはあると思う。人生に面白みがなく、いつ死んでもいい。だけど漠然と人を殺してみたいと感じていた主人公アリオ。世間で起きる殺人事件を織り交ぜながら自身の出生の謎に迫っていく。 現実的ではないような展開もあるけれど、DNAに残された記録とか未来のサスペンスドラマのようだとも思った。 生きていてもつまらない。そんな風に思うこともあるけど、誰かが死んでしまった時にもっと○○しておけばよかった、と思いたくない。1日を大切に生きていきたいなと最後には思える本だった。

    2
    投稿日: 2024.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん。私はちょっとはまらなかった。 アリオとユリオ、深雪の関係が歪すぎて、読んでてしんどかった。 野崎さんの狂気、そしてアリオは変われるのだろうか。

    0
    投稿日: 2024.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙や帯に惹かれて購入しました。 自分の読書レベルが足りてないなあと思いました 読後の率直な感想としては、むずかしいなあ、でした。 ブクログの他の方の感想や、作者の解釈のnoteを読みに行き、理解が深まりました。 日常的に漠然と死について考えているので、共感できるところも多くありました。 身近な人の幸せよりたまに死を想像してしまう、そんな時があります。 生きたいと思えない自分には刺さる小説でした。 愛されることで生きようと思い、愛されないことで死にたい、あるいは殺したいと思う。 もしかしたら死や殺意を止めるのには愛が効くのかもなんて、そんなことを考えました。 じゃあ、愛がない時はどうしたらいいのか。 救いを求めて読書をしていますが、この本には救いはありません。 ただ、なんだか読んでる途中に包丁を持ってきてお腹をぐさぐさと刺したくなりました(笑) 愛したい人も愛してくれる人もいないうつっぽいときにはよんじゃダメです。

    0
    投稿日: 2024.01.18
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    不毛な会話の羅列に わけのわからないストーリー 中盤以降は読むのが苦痛になった 最後の2、3ページは 自分に酔いながら書いてそうだけど 中二病ノート まあ、とにかくヒドい 恥ずかしい作品を 世に出してしまいましたね

    1
    投稿日: 2024.01.14
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    こういう何もかも分かったような顔して、スカして生きてる少年はキャラとして嫌いじゃない いなくなれ、群青とか

    0
    投稿日: 2024.01.09
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     不思議なお話だった。自殺、人を殺してみたいという欲望、数々の殺人と殺人現場に残された印、凄惨な内容にもかかわらず、サラッとしていて無色な感じがする。登場人物も謎めいており、双子の兄弟、近しい関係にあった深雪、叔父の野崎医師、、、本心がどこにあるのかわからない。異色作。  

    2
    投稿日: 2024.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★★★★★+ 絶望、闇、怠惰、嘘が主役のサスペンス "愛が不可能な感じがする" …これな 『愛されないということも愛されるということも人を傷つける』 誰もが嘘で生きている そんな世界にウンザリ 同じ遺伝子をもち、絶望と殺意をもつ若者達はどこに向かうのか? 自分の中にもある闇と共鳴する部分がいくつもあった。

    3
    投稿日: 2024.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    遺伝子操作、不妊治療の闇、近親相姦、幼児虐待、0.2秒の自由意志。人を殺したい気持ちを抑えられない脳になるべくしてなった少年たちのその背景には身勝手な男の姉への愛があった。そのおぞましさに気分が悪くなった。 それでもいろんな事を考えさせられた物語。

    1
    投稿日: 2024.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私にとっては難読な本だった。 隙間時間に読んだのがいけなかったかもしれない。 随所に散りばめられた伏線を、回収する前に「忘れ」てしまい、何が伏線だったのかを忘れてしまったからだ。 遺伝子の配列の中に、暗号を入れ秘密のメッセージを示唆しているとか、不妊治療での精子の提供者が全て同一人物で、登場人物たちに繋がっていくとか、触れたことの無い設定に、先が気になって後半は一気に読み進められました。 しかし、「?」と思う箇所が多くて、読後、なんも言えないモヤモヤ感が残った。思わず、作者によるネタバレnoteを見てしまうぐらいに、伏線の部分が気になる作品だった。

    2
    投稿日: 2023.12.28
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    遺伝子や臓器移植の話で難しいところが多々あり、話の内容自体も人間関係が複雑で理解が追いつきにくい場面もあるが、深くて考えさせられる物語だった。自分の死生観と似てる部分が結構あって共感出来た。一方で新たな視点の考え方もあって興味深かった。様々なシーンで言語化能力に圧倒された。 人体錬成はできないこの世界で、遺伝子と環境のあれこれで人間の主たる人格を生み出せることに、少し恐怖を覚えた。人間の自由意志は0.2秒。ぼくはぼくを生きることに躊躇してる時間はないなと改めて思えた。 サスペンス要素というよりサイコパスチックな気もするのでそういうのが好きな人には刺さると思った。

    4
    投稿日: 2023.12.10
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    面白かったあ。オススメです! ここ数年ぶり実用本以外は読んだことなかったですが、 次の展開がしりたくてワクワクしながら2日で読破しました。 とにかく、どんでん返しが何回もあって、飽きない! やっぱりそうだと思った、とは読者に簡単に言わせないように練りに練ってあります。 2回目読んで、あーここねがそういうことだったのね、と今検証して楽しんでます。

    0
    投稿日: 2023.11.25
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    Amazonの紹介より アリオとユリオ、幼馴染の深雪は、自分の中に潜むある欲望に苦しみつつ成長する。ユリオの自殺、連続する殺人事件を契機に驚愕の真相が明らかになっていくが… 著者渾身の青春サスペンス。 王様のブランチで紹介されていたので、読んでみました。 佐野さんの作品というと、青春、恋愛、ラノベっぽい⁉︎、辛い心の葛藤といったイメージがあり、「青春サスペンスの傑作と紹介されていたので、どんな作品なのか興味津々でした。 結論から言うと、正直微妙というワードが読了後に感じました。サスペンスなのですが、どこかファンタジーっぽいといいましょうか、現実っぽくない印象があって、そのあたりは今までの作品の雰囲気に似ているなと思いました。 この物語は大学生になったアリオが、四月から十二月までに起きた出来事を過去の事件も交えて体験していく物語です。 それは、決して明るめな話ではなく、陰湿でダークな展開が待ち受けています。 ただ、ファンタジーっぽい雰囲気も文章から滲み出ているので、そんなにシリアスな感覚はありませんでした。 メインとなる謎が、アリオの出生の秘密です。というのも、一卵性の弟・ユリオが過去に自殺したのに、自分に似ている人物が目の前に現れたのです。 この人は弟なのか?なぜ自分に似ているのか?次第に弟の自殺や連続する殺人事件も絡みながら、驚きの展開になっていきます。 途中、月が変わるごとに、ある小さな新聞記事が紹介されたり、意味深なアイテムが登場したりと、後々にそれらが重要なキーワードになっていくので、どんな展開になっていくんだろうと楽しみでした。 当然、この小説内で解決されるのですが、これって現実的にありえる⁉︎と思ってしまいました。詳しく書いてしまうと、核心的なネタバレになってしまいますのであまり書けませんが、2人ならまだしも、そんなに多く・・・といった状況に逆に段々と冷めてしまいました。 〇〇したい欲望って、脈々と受け継がれるのか?そういった疑問が頭の中を駆け巡りました。 誰しも自分の中にある色んな欲望はあるかと思います。ただ、似たような欲望が子供にも受け継がれるのかといったら、ちょっと違うのかな!?と思ってしまいました。 後半になって色々明らかになっていく真実。そして待ち受ける展開は、まぁ辛かったです。他に選択肢がなかったのか、読んでいて驚くばかりでした。 その反面、話が突飛すぎて、現実的ではないなとも思ってしまいました。 ストーリーだけでなく、アリオの心理描写も読みどころでした。最初は青春を感じさせるような雰囲気でしたが、途中からはシリアス要素のあるサスペンスの展開へ。そこで垣間見える自分の中にある欲望。双子の弟や自分に似ている他人を通じて、この欲望は必然なのか?あらゆる出来事を通して、アリオの心は変わっていくのか? 心の成長と共に、読者としては色々推理できる楽しみもあって面白かったです。

    6
    投稿日: 2023.11.19
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    アリオとユリオ、遺伝子も環境も同じ二人。 去っていった者と残された者。 選ばれた者と選ばれない者。 対比の中に強い劣等感、絶望を抱きつつも無意識の0.2秒での決意に残された者の強さを感じました。 生きている、それだけで意味があるのだと思わせてくれる一冊です!

    3
    投稿日: 2023.11.12