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ロシアとは何か
ロシアとは何か
宮脇淳子/扶桑社
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総合評価

8件)
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    モンゴル研究家の立場からロシアを見た一冊。 チンギス・ハーン(モンゴル帝国)から世界史が始まったという岡田史観に基いて世界を見ており、ロシアがヨーロッパよりアジアよりというのは首肯した。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    ユーラシア大陸の歴史はアジアやヨーロッパの枠に当てはめることはできず壮大な物語を有し、民族の興亡が織りなすダイナミックな流れを孕んでいる。岡田英弘史学を提示し著者の宮脇淳子はこの大陸の真の姿を捉えるため西欧中心の歴史観を問い直す。騎馬遊牧民の文化、交易路が生んだ繁栄、衰退を繰り返す帝国などユーラシア全域を俯瞰することで人類史の新たな理解が得られる。彼らの論考は固定観念に囚われず広い視野で歴史を再考する重要性を教えてくれる。ユーラシアという歴史、世界観が面白く伝わってきた。書名の変更を願いたい。

    0
    投稿日: 2024.12.06
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    ロシアについてはあまり書かれてない? 独り言と岡田歴史観の宣伝みたいな? 岡田先生の本は読んでみたいと思わされた。

    0
    投稿日: 2024.12.04
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    タイトルと内容が違う。副題でそれをフォローしているが。タイトルを変えるべき。内容については新味なし。文章が下手すぎてすぐに頭にはいらない箇所が目立つ。

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    投稿日: 2024.09.28
  • ロシア本だと思ったら違った

    この著者の本は基本的にどれもよく調べられた上で書かれたものでとても気に入っていたのだがこの本に限って言えば全く読む価値のないものだ。タイトルにロシアを入れたもののロシアへの言及はほぼなく、テレビで流れている話以上のものはない。あとがきに自ら専門ではなく他書の引用だらけであることを告白するとは。

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    図書館で借りた。 宮脇淳子先生の最新刊。ウクライナ侵攻を踏まえて、「そもそもロシアとはどういう国なのか?」を歴史から問い直す本だ。プーチン大統領が何を目指しているのか、何をもってあんな発言をしているんだろうか、という背景を歴史から知ることができる。 著者の夫であり師匠でもある岡田英弘先生の「岡田史学」というものが本書の柱として存在する。それは、「世界史」はモンゴル帝国から始まった、という観点だ。それを読めば読むほど、納得できるし、なるほどと私は感じた。 本書を通じて私が学んだのは、歴史にはいろいろな側面がある、ということだ。プーチンや習近平の言うことは嘘である、という言い方もできるのは納得はするし一人の専門家の意見だが、「嘘ではない、それも歴史学の1ページだ」という専門家も居るんだろうな、と私は理解した。どっちに賛同するか、ではなく、「あくまで、そういう人もいる」として世界を、世界の理解を、広げていきたいと感じました。

    0
    投稿日: 2024.07.30
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    令和6年GWの部屋の清掃で発掘された本で、読みかけになっていたものです。読みたい本が多くあり、今後もこの本を読み切る時間が取れないと思われます。 尚、評価は「★」となっていますが、私の中で読了できなかったものをこの分類にしており、内容が悪かったわけではありません。 以下は気になったポイントです。 ・アメリカは1972年のニクソン法中から79年には台湾との国交を断絶し、中華人民共和国と国交樹立をして以来、一度も「台湾独立」を支持したことはない。中華民国政府も独立と言ったことは一度もない。これは、中華民国が中国の主だという従来からの建前的主張を全く変えていないのと同じである(p7) ・学問は絶えず自分を批判的に見る、自説を疑い、叩いて確かめては一歩ずつ前進するという地道な苦労を伴うものである(p8)学問には誰もが参加できますが、参加するには、守らなければならないことがある。1)先行研究を知る、2)引用ルールを守る、3)ズルをしない、4)論文の書き方を守る、である。これがあるから、たとえ貧乏な家に生まれても、遅くに学問を始めても、頑張れば業績を積むことができる(p13) ・歴史が描かれるためには、1)時間がまっすぐに過去から現在に流れてきている、2)年月日がきちんと計測される、3)それらを書き留める文字、4)過去の出来事の因果関係を物語る思想、の四つの条件が必要である(p26)今、世界で国連に加盟している国は193(日本が国家と認めている国は197)があるが、歴史のない国がたくさんある。第二次世界大戦前には独立国は60程度であり、国家の大半は誕生してからまだ数十年しか経っていない(p27) ・歴史の成立として、1)歴史は文化(人間の集団によって異なる)である、2)事件と事件の間に因果関係があること。世界の文明には、歴史という文化要素が全くないか、あっても弱い文明がいくらでもある(p30)歴史のない文明の代表は、インド文明・イスラム文明・アメリカ文明である(p31) ・アメリカでは、過去を問う歴史の代わりに、現在だけを扱う「国際関係論」と「地域研究」が人気がある。(p35)強い歴史のある文明(=本来の歴史)を産んだのは、ギリシア・ローマ文明とシナ文明のみ、他の文明(西ヨーロッパ、イスラム、日本文明など)は強い歴史のある文明への対抗文明である(p36) ・「史」の本来の意味は「文書係の役人」である、「史記」という題目は「歴史の記録」ではなく「文書係による記録」ということになる。「史記」の「史」に代々繋がっていくという意味の「歴」をつけて「歴史」という二文字の熟語を作ったのは、日本人である(p42) ・中国で初めて統一を果たし、初めて皇帝号を持った始皇帝の秦が起源である、なので中国5000年ではなく「シナ2200年」が正しい(p45) ・モンゴル帝国の支配下において、「中国」は徹底的にモンゴル化して、元朝・明朝・清朝の時代の中国が形成された、今日の普通に言う中国の伝統文化、中華料理、チャイナドレスは、この時モンゴル化や満州化した「中国」の文化である(p49) ・13−14世紀のアジア貿易でイタリアが潤ったのは知られている、当時のイタリア半島で為替取引が行われていたのは間違いない、世界初の為替取引銀行であるベネチアのリアルト銀行を模倣して1609年にアムステルダムに作られた銀行が欧州初の公立為替銀行であると記録にはある。それはあくまでも欧州基準で、シナ大陸では南宋と南北朝に分かれて華北を支配した「金」が領土内に銅の鉱山がなかったために為替を使い始めたことがわかっている。元朝のフビライ・ハンは1275年、世界最初の不換紙幣を発行している(p50) ・モンゴル帝国がユーラシア大陸の陸上貿易の利権を独占し、外側に取り残された日本人と西欧州人が海上貿易に進出して、この後歴史の主役が大陸帝国亜から海洋帝国へと替わった(p51) ・モンゴル人支配下でキエフに代わって発展したのがモスクワである、モンゴル侵入当初、モスクワはまだ小さな砦に過ぎなかったが、モスクワ公はチンギス家の皇女と婚姻を結び、徴税を請負い、14世紀にはルーシ議会の筆頭となった、当時のルーシ議会でモスクワ大公と派遣を争ったのは、リトアニア大公のヤガイラスだった(p69) ・クリミア・ハン国は1783年にエカチェリナ2世のロシア帝国に併合され、ついに消滅した、こればモンゴル帝国の終焉である。広大な地域を支配したモンゴル人の帝国はクリミアで最後を迎えた(p70) ・東欧中を広く支配したスラブ族に対して、ハンガリー人が侵入して、ドナウ河中流域を支配し、バルカン半島のスラブ族を分断した、スラブ族は西と南、東に分かれ、スラブ語は、盧氏が語・ウクライナ語・ポーランド後・セルボ=クロアチア語・ブルガリア語になった、かなり語彙が重複していて相互に通じることもあるようである(p88) ・キエフ大公が改宗した時、キリスト教には三つの中心があった、1)小ンスタンティノポリス中心のギリシア正教、2)ローマ中心のカトリック教、3)アーヘンを中心とするフランク教会で、キエフ大公はギリシア正教を選んだ(p94) ・清帝国は、もともとモンゴル帝国の継承国家である、実際には最初の行程である太宗皇帝が1636年に瀋陽で即位式を挙げたとき、即位を進めた3つの代表団があった、1)満州人の代表団、2)漢人の代表団、3)モンゴル人の代表団である、モンゴル人の代表団は、チンギスハーンの直径の子孫である、エジェイというモンゴル人の総長、チャハン部族の王であった(p107) 未読破 2024年5月13日作成

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    投稿日: 2024.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯のコピーが「ロシアを紐解けば世界がわかる」ってなってるけど、正しくは「モンゴルを紐解けばロシアと中国がわかる」だと思った。 やはりロシアは歴史が浅いからか、大半モンゴルと中国のことで費やした印象。 中国もロシアも、かつてのモンゴル帝国を目指しているのだということがよくわかった。

    0
    投稿日: 2023.11.28