
総合評価
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powered by ブクログハリウッド黄金期に活躍した、大女優、エヴリンが、人生の最期に明かした、秘密と贖罪。 7度も結婚、再婚を繰り返した、エヴリンが、最も愛したのは、誰か。 739ページもある分厚さ。 手が重たかった。
50投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログどんでん返しがいくつか待ち受けており、長かったけど面白さが続いた。Netflixで映像化されるらしい?のでそれにも期待。
1投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
往年の大女優エヴリンが自身の人生を告白する中で、7回の結婚と愛が軸になるが、冒頭でとてもわくわくした。エヴリンは見目が優れているが、それ以上に人々を魅了する凛とした強さを持って、愛とともに生きていく姿は読んでいて快かった。 しかし、「七人の夫」を持ちながらレズビアンであるシーリアを心から愛し、自身もバイセクシュアルというのがどうしても受け付けなかった。世間体を気にするのは理解できるが、シーリアを愛しておきながら次々と結婚し、子どもを持つ姿に、結局は普通の幸せを掴みたいように掴むのだという嫌悪感が湧いた。 分厚いがすらすら読めて、表紙やタイトル、題材にとても惹かれる作品だった。
5投稿日: 2025.07.28
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エヴリン・ヒューゴの本当の愛とは__ 最初は長いな〜と思ってたけどやっぱり後半になるにつれてどんどん読める!その先は??って見たくなっちゃうハリーの最期の辺りからは特に。 作中に出てくるビリー・ホリデイの曲を聴きながら読むと本当にその世界にいるような、または映画を見てるような気分になる、紅の豚っぽいなとも思った雰囲気が 読んでて家族愛も大きなひとつのテーマだなと感じた。いろんな愛のカタチがあるんだなって 海外の本に馴染みがないから作中の海外の言い回しが理解し難い部分があったから理解できるようになったらいいな〜歳とってから読むとまた変わりそう 映画決定してるらしいからみたいな....
1投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログこんなに長い小説は初めて読んだ。 読み始めるとハリウッドの非日常の世界に引き込まれる。やっぱり華やかな舞台で活躍してる人は光が多ければ多いほど苦悩も多いのだなと思った。深い愛の物語で、読んでいて本当の愛ってなんだろうって考えさせられた。
6投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ宇垣美里さんが勧めていたので、分厚さに怯みつつ読んでみた。が、会話も多くテンポ良く進み、エヴリンが主人公に依頼をしたのはなぜか?という疑問も推進力となってグイグイ読み進められた。 欲しいものを掴み取っていくエヴリンの強さがまぶしい。 「おまえもやる気が出る仕事に就くんだぞ、モニーク。大きくなったら、心が小さくなったように感じる仕事じゃなくて、大きくなったように感じる仕事を見つけるんだ」
0投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログまた一つ素晴らしい小説と出会えた。読み終わってすぐ、私が感じたことだ。大女優であるエヴリンの人生。この物語の語り手であるモニークを指名し、自伝を作りたいという。語られる秘密と、愛の話。波乱に満ちた人生を精一杯生きたエヴリン。彼女の本当の愛を知った時、私は彼女を愛さずにはいられなかった。
3投稿日: 2025.02.18
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素晴らしかった。 読む前は、女優さんのスキャンダラスな結婚の話なんだろうなーって想像してたけど、家族の話だと感じた。 エヴリンの愛情に涙した。
0投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ驚くほど分厚い小説だったけれど「彼女が本当に愛した人」が語られるのを期待して、どんどん読みすすめていけた。 「結婚」ってこんなものだっけ?当たり前だけど、自分のとはまるで違うものだと思った。エヴリンにとっての「結婚」は、欲しいものを手に入れ、大切なものを守るための手段でしかない。 普通っていいな。美貌にも莫大な富にも憧れるけれど、やっぱり普通っていいなと思った。
1投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ時代が違えばもっとエヴリンは自由に愛することが出来たのではないかと思います。 表面上では欲望に忠実な女性に見えるけれど、実は不器用で、でも真っ直ぐで。そんな波のある彼女だからこそ、生涯スターだったのだと。 どんどんエヴリンに魅了されてしまい、あっという間に読了しました。
10投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログおもしろかった! 分厚さを感じないくらい軽やかに読めた エヴリンなりの正義、なぜ7回も結婚しなくてはいけなかったか
1投稿日: 2024.12.27
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かれこれ1週間くらい格闘したことになる本が読了できた。文庫本730ページ(全69章)の分量なので「格闘」という言葉を使ったが、実際には慈しむ様に読んだ。 1960年代のアメリカでは、同性愛者というだけで頭がおかしく精神病棟に入れられたり、社会的に抹殺されてしまう時代状況の中、とある女優(エヴリン)が女優(シーリア)に禁断の恋をする。世間的にカモフラージュするため、エヴリンは男との結婚という道を選ぶが、逆にそのことで相手の女性は遠ざかる。そんな繰り返しが女優活動にはプラスに働くも、やはり本当の自分ではないことに二人とも気付いており仲直りしたいが素直になれない。お互いを思いやりながらも進展しない関係、このへん(第27章)から小説は俄然面白くなってゆく。 特に仲違いした状態での、お互いのオスカー受賞スピーチでのエール交換は泣ける。 エブリンからシーリアへの秘密のメッセージ(1980年)。 「もうひとり、ここにはいませんが、私が毎日思いを馳せている人がいます。彼女が今これを観てくれていることはわかっています。彼女が私にとってどれほど大切な存在であるか、わかってくれているといいのですが」 シーリアからエヴリンへの秘密のメッセージ(1988年)。 「それから今夜、テレビにキスしたくなっている、そこのあなた。どうか歯を折らないでね」 以前、シーリアが初めてオスカー受賞した時に、エヴリンは自宅でシーリアが映っているテレビ画面にキスして前歯を折っている。お互い具体的な名前を出せないのがもどかしくも愛おしい。 世間に隠し通さなければならなかった二人の女優の愛の形、7度にわたる男性との結婚の理由、大女優エヴリンが彼女の伝記執筆をなぜ無名女性ライターに託したのかという謎がどんどん明らかになっていきます。 本書は、ある女優の一生を俯瞰する格調高い同性愛小説、漠然と思ったことをキチンと文章化してみせるリアリティ小説、人生をいかに生きるかという指南小説的要素など読む人にとって何種類もの楽しみ方が出来る名作です。 P.S. 満点評価にならなかった理由: 波乱万丈の人生の聞き手役となったモニークのリアクションや考えが幼すぎる。
4投稿日: 2024.12.27
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始めての海外文学。 大好きな宇垣美里さんが紹介していたのでトライ。 エヴリンの口から語られる真実、記事で綴られる事の違いが印象的。 真実は常に当事者の心の中にしかないのだと感じた。 また最初の頃のエヴリンは愛する人と繋がる幸福感を知らず、女性である事を武器として使用する事に抵抗がなかったのが、愛する人との繋がりとそれに伴う幸福感を知ってから初めて愛する人ではない人との情事で感じ方が変わったシーンが印象的。
0投稿日: 2024.12.12
powered by ブクログ雑誌の記者モニークはなぜか突然 79歳の大女優から指名され、独占取材をすることに。 それはただの取材ではなく、彼女の7回に及ぶ結婚を含む、波乱に満ちた伝記を書いて欲しいという依頼だった。 なぜ女優のエヴリンは若い記者であるモニークを選んだのか? そして7人の夫とはどんな人物で、 なぜそんなに結婚と離婚を繰り返したのか?? という謎が気になる、ミステリーな要素もありの、 しっかりと分厚い海外小説。 謎は最後まで明かされず、ヤキモキ。 かなりのボリュームだけど中弛みも感じず読めた。 7回ってちょっと多いんでない?と 最初は感じたものの、そこにはいろいろ複雑な理由もあり。 そして真実は、実際にはエヴリンが語って聞かせた中にしかなかったのだ、とわかる。 物語の間にちょこちょこと差し挟まれる ゴシップや雑誌の記事の内容は 真実を伝えているようで実は ただ物事の表面をすくって見せているだけなのかも。 ほんとのことは本人とその当事者たちだけしかわからないものだと気付かされる。
29投稿日: 2024.11.07
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エヴリンのような人生を送ってみたい、読み終えた時真っ先に感じた感情。 同じ女性として、生きる人間として。 自分のために行動をする、ということが時には誰かに迷惑をかけると思ったりすることがよくありますが、自分の人生なんだもん、それでいいじゃないか、と思わせてくれる本でした。 エヴリンに会いたい
1投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログ途中から予想外の展開で面白かった。実際にもそういうセレブ、いたんだろうな。 終盤の秘密の結婚式のシーン、泣きそうになった。 (ところで、「陥るのが贅沢なパニック」って何?)
1投稿日: 2024.05.23
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大女優エヴリンから自分が死んだら自伝を書いてほしいと無名のライターが指名される。 父親の虐待から逃げるようにハリウッドに行き、身体を利用しながらも登り詰めて行く過程とそれに絡む七人の夫との馴れ初めを聞くうちに、彼女がラズビアンであり、それを隠しながら過ごしていったことを知らされる。七人の夫の中で一番心から繋がっていたゲイのハリーとはデビューの頃からの戦友であり、親友、そして家族だった。その彼が事故にあい一緒に車に乗っていた彼氏が指名されたライターの父だった。
0投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
星4.5くらい。 面白かった。 最初はスルーしていたけど、LGBTQ関連の作品と聞いて興味を持ち、読んでみた。面白かった。 700頁越えに、ちょっと億劫さを覚えていたけど、自伝を作るということで、語り口調が読みやすくて、夢中になって読んだ。面白かった。 なぜ、モニークに依頼したのかは、まあなんかあるだろうな、両親のどちらかが関係者だろうなと思ったけど、ハリーの恋人だったとはな。なるほどな。 エヴリンの生い立ちについて、ハリウッドで成功するまでのところは、特にマリリン・モンローっぽいなと感じた。男からの視線から自分の武器が何であるか理解し、のしあがっていくところは、悲しいけれど面白い。 映画監督と結婚した時、彼は女優と寝て私と朝目覚める、というような言い回しが出てきたけど、まさにって感じで面白かった。エヴリンの本質を理解し愛してくれたのは、ハリーと彼女(とその兄)だけだったんだなあって感じ。 モニークへ依頼したのは、父親の件以外にも安楽死についての記事を書いたから、というのも効いてて面白かった。なるほどな。映画化するらしいので楽しみ。 晩年の彼女の容姿は、オードリー・ヘップバーンの姿を想像していた。
1投稿日: 2023.12.25
powered by ブクログ7回も結婚するエブリンってどんな悪女だよ、と思って読み始めたけど、読み終わる頃には真逆の印象になってた。 モニークのお母さんの最後のセリフが沁みた。
1投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログこれまで読んできた恋愛小説とは異なり、何て言ったらいいのかわからないくらいに感情的になれる一冊。 モニークがエヴリンに影響されて少しずつ変わっていったように、私もこの本から多くのことを学べた。 記憶を消してもう一度読みたい本No.1 「すべては運次第ではない。運とどれだけ卑劣な人間になれるかにかかってる」 「私が望むものを私が手にできるようにするだけ」
2投稿日: 2023.07.19
powered by ブクログ改めて思ったこと。 その人の本当の事実はその人にしか分からない。 自分から見える他人の事実はただの一側面の事実であって、自分から見えたその一面だけで他人のことを判断したり知ったかぶりのように振る舞ってはいけない。
3投稿日: 2023.07.09
