
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔読んだ怖い本はいわゆる、ほんまかいな?みたいな話が沢山あり、それはそれで読んで肝を冷やしていた。 現在は実話怪談ど呼ばれるジャンルがあり、落ちがなく怪談なのか不思議な話なのか分からないような話を沢山見聞するようになった。これもSNSの影響だろう。 著者の田中さんは呪物コレクターで有名な方で本を読む前から語りの怪談を聞いて知っていたのだが文字で読むのと語りで聞くのはやはり違う。 語りの間、声色や田中さんの表情もあり同じ話だが全く感じ方が違うのが面白かった。逆に文字で読んだものを怪談で聞いてみたいと思いました。
0投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログこの方の怪談、よくyoutube等で耳にしていました。話も面白く、呪物展をやったりして昨今のホラーブームを牽引する存在、人柄も個性的で愛すべきキャラ的な認識でした。 長編小説の合間の箸休め的感じで(失礼!)本を手に取り読み始めた結果、、、。 とても面白かった。 特筆すべきは一話一話のクオリティ高さ。 田中先生の人気の秘密、それは話のクオリティの高さだと認識を変えました。 短い話もしっかり怖い。怖さを伝えるのに最短距離かつ考え抜かれた構成、 愛すべきキャラではなく尊敬すべきホラーテラー!! 思わず紙呪もポチってしまいました。 次は箸休めでなくワクワクで挑読します。
9投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ集めた怪談の短編集。 YouTubeもされていて、 呪物コレクターとして有名な 田中俊行さんの本。 動画も視聴しているので 知っている話もあったけれど 知らない話もあって楽しめた。 活字を通して、 空間や物音を想像して読む怪談は 動画視聴とはまた違った味わいがあり 面白かった。
6投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ人伝に聞いた怖い話を集めた本 ただただ気味が悪くて怖がらせるような話ではなく、ちょっと不思議な話や微笑んでしまうような妙な体験も描かれていて、うまく説明できないようなチグハグさが現実味があるように感じました。 以下、ネタバレを含むのでスクロール 好きだったお話 「深夜に戸を叩く」 お寺さんのお家に、夜中におまんじゅうが訪問してくる話。大吉だなんてとてもユーモラスで、微笑ましく感じました。こんな来訪者なら嬉しいかも。 「五島のガッパ」 子供の頃、鳴き声を交わしたガッパとの思い出。久しぶりに大人になって帰省してみるとガッパの声が聞こえなくなっていた。尻子玉を抜く怖い存在として、あるいは愉快な妖怪として登場するカッパ。姿を見たわけでもなく、ただ鳴き声を少しだけ交わした不思議な体験が、いつの間にか失ってしまった。怪談だけど何処かノスタルジーを感じるお話で印象に残っています。
1投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログどの話も怖かったり、不思議な話だった。表題作の『あべこべ』は、生きている者と死んでいるものの区別が曖昧になり、まさに「あべこべ」な状態が描かれていた。
2投稿日: 2024.01.09
powered by ブクログ一気読み。 本の作りもとてもよかった。活字の感じとか。 田中俊行さん前からずっと気になってて格好いいひとだなーと思ってたけど文体も好きだ。間に挟まってる絵も良い。好み。 気になったり良かったり怖かったりしたはなし。 『あべこべ』『予感』『橋津の海岸』『芋虫』『まぼろしのうどん』『マナーさん』『犬の話』『深夜に戸を叩く』『それに会うと』 『あべこべ』はやっぱり怖い。手の甲を打ち合わせるって普通に出来へんし。 『まぼろしのうどん』は過去の世界に行ってたってこと。めっちゃ興味深い! 『犬の話』はかわいすぎる。おっちゃんが柴犬のはなしを聞くとことか想像しててもかわいい。
1投稿日: 2023.08.02
powered by ブクログオカルトコレクター・田中俊行氏の怪談集。2023年作品。田中氏単独の著書で、怪談集は初の著書です。 これは、予想外に素晴らしかったです。とにかく、文体が良い。ちょっと、ハードボイルドな雰囲気もあって。正直、田中氏の、関西弁での面白い語りから、この文体は想像できませんでした。 聞き慣れた、あるいは聞いたことがある怪談も、全然違った印象になってますね。例えば、表題作でもある、田中俊行氏の代表的な怪談、「あべこべ」。ラストの一文で余韻を残すところが素晴らしいです。
0投稿日: 2023.07.30
