
廉太郎ノオト
谷津矢車/中央公論新社
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総合評価
(3件)4.0
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powered by ブクログ瀧廉太郎という名前や曲は音楽の授業で習い、なじみがある。けれどその、もの悲しいイメージのある曲を作った人について、知ろうとしたことはなかった。 額賀澪さんによる解説にあるとおり、当たり前のように音楽や唱歌が存在する日常、「その<当然>を作りあげたことこそが、瀧廉太郎の才能の大きさ、または豊さ、または質量をよく表している」ということがしみじみ味わえる物語。 早世した姉、バイオリニストの幸、常にこの2人を見上げながら廉太郎はぐんぐんと才を伸ばしていく。いとこの大吉や何人もの同級生、恩師に背中を押されて。孤独な天才ではなく、人に恵まれた研鑽の日々を過ごせていただけに、道半ばで諦めるしかないと悟った時は悔しかったのではないかと思う。芸術に終わりはないとしても。 「あれほど夢見た音楽の都がどんどん遠ざかってゆく。廉太郎の青い野心を置き去りにしたまま。」 残された人たち、後進たちが音楽の道を途切れさせずに繋いできたおかげで、彼の曲も残ってきたんだなぁ・・・。
1投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ荒城の月とか花は知っていたけど、瀧廉太郎自体については全然知らなかった。 もう一回、曲を聴きながら読みたい。
1投稿日: 2023.10.24
powered by ブクログこの国に西洋音楽を響かせたい。早世の天才瀧廉太郎の夢の軌跡を描いた青春小説の傑作。第66回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〈解説〉額賀 澪
0投稿日: 2023.09.13
