
総合評価
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powered by ブクログ良かったです。 私も本のタイトルのような気持ちになれたらな。 年代の違う3人の女性の付き合いが始まり、お互い理解出来ない部分を持ちながら関係を深めていく。 主人公が2人に対する自分の思いを中心に書かれていますが、それが鋭くて。 自分の心を守りつつ、相手を思いやるのは難しい。 自分を守ろうとして相手を傷つけてしまう事もあるのだな、と。 作者さんの他の作品も読みたくなりました。
31投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ年齢が近いせいか、春子(39)に感情移入してしまいました。春子が感じていることにいちいち頷いてしまう。 沙希(25)の言葉に対して春子は流すようにしているけれど、私だったら流せず、付き合いもしたくないなと思ってしまいます。読みながら自分が言われているわけでもないのに「うっ」となってしまいました。 1人でいると手術を受ける時の同意書や家を借りるときの保証人問題が確かに出てくるなぁ、どうしようと春子と同じ独り身の私も考えてしまいました。だからといって、結婚、と考えるのは違う気もするし。 ゆかり(63)のおせっかいには辟易してしまうところもあり。春子がゆかりから受けたおせっかいとは違うけど、私もこちらの意思も確認せずに、むしろ断っているのにぐいぐいこられて困ったことがあるので、はっきりと自分の気持ちを伝えることができた春子はすごいなと思いました。私もこういう風に言えばよかったのか、と。 春子の職場の同僚の岩井みづきが考えていることがあるんですよ、と言っていたのが明かされなかったのが残念でした。
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ本はとても楽しかった。解説もとてもよかった。 ただ、読んだあと、なぜか気持ちがささくれて、周りに八つ当たりしてしまった。うーん。。 結局、血縁があってもなくても、全部を分かり合えっこないけれど、それでも仲良くやっていける、かもねってことなのかな?
0投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログ一人で生きていこうと思った女性のお話し。最近こーゆーのめっちゃ多い気がする。結婚なんてしなくていいよ的な。
0投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の春子が尿管結石で入院した展開にはっとした。同意書に名前を書く場合となっても一人暮らしだとどうすればいいのか、真剣に考えておかなくては。
0投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ誰にでも事情がある。だからと言って他人を傷つけていいわけではないけど、そのことをふまえて付き合うことで、「白か黒か」ではない関係が続くのかなと思った。 悪口や強い言葉を浴びせてくる人でも、(SNS上ではなく)生身の人間なら、ほんのちょっと、逃げたり見限ったりするのを待ってみてもいいかもしれない。
1投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログみんながそれぞれに持っている「普通」が、描かれている。年代、性別、もちろん人によって違う「普通」。春子が思う他人にあまり踏み込めない気持ち、よくわかる。
1投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログタイトルの「待ち遠しい」に惹かれて、手に取りました。主な登場人物は世代が違う三人の女性。なのに、色違いのユニクロのカーディガンを着てる。(この表現が何だか刺さりました!) 皆、様々な事情を抱えて生きていて昔だったら違っただろうけど、時は令和。人との関わりは薄くあれ。。 でも、パンデミックを経験して人は、人との繋がりを欲した。 「気にかける」くらいの距離感って、すごく心地良い関係なのかもしれない。
1投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ待ち遠しいってどういう感じかな。 主人公は1人で無理もせず、多きな欲もなく平凡に過ごしていた。そんな中に、新しい大家さん、今まで隣にいたのに関わりのなかった若い夫婦が入り込んでくる。 私なら少し鬱陶しいかもと思うけど、昨今の隣の人も知らない中、少しだけならいいのかもと、読み進めるうちに感じた 「人と一緒にいるのはエネルギーがいるから、1人の時間にそれを貯めてる」主人公 「1人でいるのは寂しいから、賑やかな時間に力を貰う」ゆかりさん 私はどちらかといえば主人公寄りかな と、咲希さんは今どうなんだろう、1人でいるのは辛いのか?と言うことが謎のまま思った。それが、ちょいと心残り。
11投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログ特にスリリングな人生というわけではないけど、か どこか細い線の上をなぞるような、不安定な気持ちを抱えたまま日々を送っていて、でも一方できっとこの先もこんな感じで日常が続くんだろうな、退屈すぎるくらいに平和だな、と思う事もあって。そうやって一年また一年と重ねて年をとっていくことが、怖いことではない、むしろ待ち遠しいと。うん、そうだな、この言葉が欲しかったんだな私も。
0投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ好みじゃなかった。登場人物が嫌いなタイプが多かった。結構ページ数が多く、途中から飛ばし読みになってしまった。あまり、男性が読んでも共感できない作品なんかなあ。
9投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログ「普通」や「幸せ」の定義は人の数だけ存在している。自分の目に映る相手の人柄は、その人の一側面にすぎない。物語は淡々と進むけれど、心情の切り取り方が印象的だった。
0投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログゆるゆるっとした感じで、こういう小説好きだな。おせっかいなゆかりさん、こんな人近所に欲しい! サキはちょっとわがまますぎない?と思ってしまった…
1投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ久しぶりの柴崎友香さん。こんなコテコテ関西弁だっけと思いつつ、嫌いじゃないって、テンポ良くて物事が楽しくなっているって事。離れの見た目古い家の設定もいいかなあー、3人の掛け合いなんだけど、だんだんと仲が深まる訳ではなくて、ラストに春子がはっきり意思表示してる場面もあって、そこからどうこうする訳じゃない。天橋立旅行も沙希のむくれたしで、その後もゴタゴタして本音が黄色家に住む為にゆかりと上手く付き合うだけ、ドライだな、春子に押し付けた位を娘に?かなあーそんなでもないけど。事件のない無刺激の小説 こういうの好き
13投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログある1人の女性の生活のお話。 主人公を中心にいろんな人の人生とか価値観を覗いた気持ち。 結婚するもよし、1人で楽しく生きるもよし。 みんな違ってどうでもいい。 僕は結婚したい。
0投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ普通に生活する女性の日常を描いた小説。 3人の世代の異なる女性3人が主人公であるが、その中の一人、3人のうち、ちょうど真ん中の年齢(アラフォーと思われる)である女性の視点で描かれる。 何気ない日々の生活の中で感じること、思うこと、自分の周りの人たちに対する感じ方、感情を言葉にした作品で、女性にとっては、共感を感じる部分が多いのではないか。 起伏が少ない作品なので、どんどん次に進んでいくという読み方はできないが、女性の日常の思いを著して、共感する。
1投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログごめんなさい、あまり好みではなかったです…相手を受け入れ認め合う大切さを伝えたいのかなと感じたが、登場人物達の心情に共感できなかった。(特に沙希さん)
1投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログ独身で、恋愛もしてなくて、働きながら一人暮らしをしている主人公の生活に憧れる。 今の私と同年代だから、余計に。 ひとりを楽しみながら生きていけるのって素敵。 大きな浮き沈みもないけど、地に足をつけた生活。 いいなあ。かっこいい。 ご近所のゆかりさんは少しおせっかいだけどおしゃべり好きでいい人だし、こんなおばさまとご近所だったら楽しいかな?うっとうしいかな?と考えながら読んでしまった。 20代で新婚の沙希が、自分勝手とも思える言動だけどその危なっかしい不安定さは、素直さの表れなのかもしれない。 みんなそれぞれ事情はある。それを表に出さないだけで。
0投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログ柴崎友香さんの日常感とか、そこで流れてくる日常の中での人生観、感覚はやっぱりおもしろいけれど、そのすべての中ではこの作品はいまいち… 主要登場人物の沙希さんに共感出来ないからじゃないかと思う。遠慮のない人が、苦手なのかもしれない。
0投稿日: 2023.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の春子と年齢こそ違うものの、恋愛や結婚出産に興味が無いとか、それらを当たり前にする前提で話されると居心地悪くなるところとか似てて自分の話のように読んでた。完全に分かりあうことは不可能だけど緩やかに連帯している3人の関係性は良かったな。ただ私だったら沙希の無神経な言葉とか、ゆかりのお節介とか一瞬で嫌になってそこから離れようとするだろうから、その連帯が維持されてたのは春子の性格があってこそかなと思ったり。
0投稿日: 2023.07.19
powered by ブクログハッピーエンドの終わり方でなかったのが以外であったが、それぞれ価値観が異なる人と生きていく中でお互い考え方が異なることもあるのだなと。
0投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ春子の気持ちがわかるような、わからないような。。 私も出産も結婚もしなかったら、こんなふうに感じたかな、と想像しながら読んだ。 私は年齢的にも立場的にもゆかりに近いのかも。 淡々としすぎていてちょっと話に入り込みきれなかった。
0投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんかな〜、普通の女性の話なんだろうけど。 ゆかりは世話を焼いてもたいして感謝もされず、「むしろそれがあなたの楽しみなんでしょ?めんどくさいけど付き合ってあげるわ」的に済まされる。嫌なことを言われても、母性満開で「いろいろあって大変なのね〜、そういう態度を取るのもわかるわ〜」と全てを許す。63歳の孤独なおばさんは人と付き合うにはそこまで無理しないといけない訳? 沙希は自分が親切にしてもらっていても、他所から聞いた噂話を優先して相手を評価する。最悪。 たとえ悪意がなくても、自分の生い立ちから強がって出る言葉だろうと、ズケズケと嫌なことを言う沙希のような人とは例え他に友達いなくても付き合いたくない。春子は親に言われることは嫌で距離を取ってるのに、なぜ沙希の言うことは許す?若いから?沙希が50歳でも許せる? 春子はゆかりに食費を払ってるの?いつもご馳走になりっぱなし??それともやっぱりおばさんはお金使わないと誰からも相手にしてもらえないの? どうしてこの三人がつるんでいるのかわからない。 一緒にいて本当に楽しいの?
0投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ情景が思い浮かぶような物語でした。 子育て中の私には3人の主人公よりも、 直美の今の状況や、大変ながらも子供が小さい頃のことを思い浮かべることが多かったため星3としました。子供が巣立ったら、ゆかりの気持ちがわかるかなぁ、年代別に色々と楽しめる小説だと思います。
2投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
単行本でも文庫でもカバーに3人の女性が描かれている。 私は沙希を、きらたかし「赤灯えれじい」のチーコのド金髪で思い浮かべていたのだが、文庫カバーではゆるふわな黒髪だった。 確かに直球ヤンキーな長距離トラックドライバーと、マイルドヤンキーとはいえ医院の受付とは、随分違う。 解釈違いだった。 柴崎友香の小説で私が好きなのは、カッコつきの「淡々とした日常」の中で、視点人物が町や建物や対人関係についてあれこれ考える、そのどこかのタイミングで日常がグニャリと変容するような気づきを得る……結果的に高度な都市論や記憶論が小説として展開されている、という点。 その意味で本作はやや「淡々とした日常」寄りすぎるかな、とか、「毎日新聞」連載だから読者層を慮っているのかな、とか邪推したが、そんな自分の読書中の感想は、間違っているな、と読後気づいた。 作中、様々な形で、「生きづらさ」や、性愛や生殖にまつわる「抑圧」が、押しつけられる。 40がらみの男性として、アラフォー女性の「昨今のあるあるネタ」だろうと軽く見ていた、かもしれない。 春子は、その都度、それこそ「グニャリとする」くらいの怒りを、覚えていたのかもしれないのだ。 わかりやすい漫画なら「はい~このオッサンブッ殺す」と書いていたかもしれないレベルの抑圧が、たびたび差し挟まれているのだろう(5ちゃんねるのスレッドが思い浮かぶ)。 しかもその「圧」は、年配男性からだけではなく、図式的にいえば同胞であってもいいゆかりや沙希からも、(ゆかりの場合)やんわりと、(沙希の場合)ツンケンと、齎される。 ……非公開の読書メモ用に、誰が何をしたというあらすじをメモしながら読んでいたが、そこには反映しきれなかった、「春子はこう思った」という点こそが、作者のメッセージなのだろう。 似た状況の読者にとっては、春子はある意味で救い主(日常生活と地続きの「ヒーロー」)のように感じられるのだろう。
8投稿日: 2023.04.25
powered by ブクログ日々をていねいに。 楽しみをたいせつに。 わたしとあなたは違うから、 わたしは、わたしが前を向けるように生きる。
3投稿日: 2023.02.20
powered by ブクログ一軒家の離れに住む春子39歳。その母屋に住むゆかり63歳。母屋の裏に住む新婚の沙希25歳。年齢も性格もバラバラな三人が知り合い、少しずつ付き合いが始まっていく。それぞれの暮らしや事情のなかで見えてくる価値観とそのズレ。そのズレを感じた時にどうするのか。その微妙な距離感が歯痒くもあるけれど深くないが故に時には心地いい。一人で生きていくことと、結婚して家庭を持つことの考え方の違いとか、身近なことが散りばめられていて読み応えがある。柴崎さんはあまり読んでこなかったけど他の作品も読みたくなるくらい印象的な物語。
1投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ普通って何?器量って何?価値観って何? 日々の生活の中で当然だと思って振り翳している物差しも、コミュニティ、いや、人が違えばただの棒、それを他人に強要すれば、刃物にさえなり得る。 春子の気持ちもゆかりの気持ちも痛いほどよくわかる。沙希については、未熟さもあるが、そもそもの育ちの悪さとか浅はかさが気になって、読みながらイラっとしてしまった。 才能があっていいよねー。確かに受け止め方によっては、嫌味だな。その人の過程とか全てすっ飛ばしているし、言っている側の言い訳にも聞こえる。気をつけよ。 春子のように、1人の生活を、なんとかささやかな幸せと共に送れたらいいな。
0投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログ女性の生き方について、三者三様の人生が描かれている。夫に先立たれたゆかり、三十代後半で独身の主人公、子供を持たないと一人前ではないと焦る二十代の沙希 作者は、どの生き方が正解か答えは出していない。三人が食事や住む場所を介して緩く関わっていく。 多様化が進んだことで、女性の生き方も増え、悩みも増えたのだと思う。自分の生き方と重ねながら読みました。
0投稿日: 2023.02.13
