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なんかいやな感じ
なんかいやな感じ
武田砂鉄/講談社
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総合評価

21件)
3.7
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6
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2
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    記憶と記録を掘り返して行きつ戻りつしながら、近過去としての平成の空気感(「感じ」)を辿る本でしたが、あちらこちらに武田砂鉄節が溢れていて、今回も喜んでお金を払いたくなる文章でした。なんか今回も名著な感じです。

    1
    投稿日: 2024.10.14
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    私より少し年上の、平成をはじめから知っている武田氏の思い出話集。 時間的に遠く離れた子供の頃の話の方が、自分の中で何回もあの時のことを考えたとみえ、一つのストーリーとして読みやすいものではあった。最後の最後でケイタイを購入したときの申し訳ない気持ちとか、手に取るようにわかる。大人になってからの話は、現在進行形で影響が及んでいるものものあると思え、一読では引っかかる部分もあったが、著者のラジオを聴きながら何度か読み返せば、なるほどなとうなずけた。 それにしても一歩引いて世の中を見つめる姿勢、どうやったら身につくのかしら。

    1
    投稿日: 2024.10.08
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    田中真紀子の、凡人・変人・軍人。あったなぁ。 調整さんは調整してくれない。わかるなぁ。 自転車通学が育んだ、自分との対話や妄想力のたまもの。思春期はチャリにのせろ。

    0
    投稿日: 2024.09.01
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    【まえがき】 https://gendai.media/articles/-/116841 【本の名刺】 https://gendai.media/articles/-/117545 【インタビュー】 https://gendai.media/articles/-/119757 【書評】 竹田ダニエル https://gendai.media/articles/-/121687

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    なんかいやな感じ、まさにそれらを集めたもの。 世の中に、少しずつ、あれ? と思うことがある。 それに抗うわけではないけど、こうやって書いて、ちょっとお前らもあれ?って思ってみろよ、と言われているようだ。 僕もよく感じていたなんかいやな感じを、そうそう、と同調するだけでなくて、何かに活かしたらいいんだろうか。 どうしたらいいんだろうか。

    0
    投稿日: 2024.06.30
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    ♪ やめられない とまらない ~ と同じように 読み始めると ぐっと 入り込んでしまい いつのまにか 心地よい  その文章のリズムに 入り込ませてもらえる はい いつもの 砂鉄節であります そうなんだよねぇ そのときに抱く 感じ は まさに そのとおりなんですよ と 深くうなづきながら 楽しませてもらっているうちに 「あとがき」なっている 詰まり気味であった 頭の中の 思考回路が するーっ と 通った感じでありました  

    1
    投稿日: 2024.06.13
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    著者、斜に構えすぎなんにでも突っ掛かりすぎ。 批判は誰でもできる。 平成のなんか嫌な感じだったところを想起している内容だが、 皮肉なことにそのいやな感じが染み付いてるのが著者なんじゃないか。

    1
    投稿日: 2024.05.25
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    ホント何かわかんないけど、イヤな感じが蔓延してる。「人は社会の中に生きていて、生きていると思っていて、しかしその社会は『時代』というレールをなくして、もう前には進まない。同じところをグルグル回っていて、そのことで『先へ進んでいる』という錯覚が生まれているだけなのかもしれない」それが平成、現代。昭和は「失敗や過ちを『まるでなかったことにして前進し続けた』時代」ふーむ、言われてみればそうかもだけど…。

    1
    投稿日: 2024.04.01
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     いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  気になるライターさんではあるので、期待どおり数々の興味深いコメントがありましたが、やはり最近の時勢を鑑みるに、武田さん一流の “真っ当な社会批判” をもっとストレートに目にしたかったという想いが残りました。  そのあたりの切れ味はちょっと物足りなく残念でしたね。

    1
    投稿日: 2024.02.12
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    1992年、武田少年が物心がついたころから、世の中の動きをどうとらえていたか、 考えていたかを綴った本。 彼より20年近く年長の私は当然同じ時代を生きてきたわけだが、 武田氏のようにその記憶を文章に綴ることはできない。 宮崎勉に殺された少女と同世代、少年少女を殺傷したサカキバラと同世代、 ということに対する子供ならではの感覚は何となく理解できるが、、、 その後時代が流れ、武田氏は成人し、政治に対する向き合い方も確立される。 同じような感覚を私も持っていたかもしれない。上手に書くものだ。 永六輔さんも登場する。震災と戦争は同じと。語り継ぐしかないと。 永さんは武田さんの心にも、私の心にも生き続ける。 彼のものの考え方は失ってはいけないものだ。受け継ぐべきものだ。 今の政治家の体たらくを見て思う。 永さんもきっと今の自民党を「ヤクザと同じ。縄張り(企業)からみかじめ料 (パーティ券)を取って、親分(総裁、幹事長)に上納し、 いい地位(大臣)に就こうとしているだけ」と。 「親分から分け前貰って、その金で選挙民を買うわけだから、 やくざよりたちが悪い」とも、、 あ、これは武田さんでなく私の感想です。 でも武田さんも同じようなことを考えてるんじゃないかな。 緩く読める本だった。

    0
    投稿日: 2024.02.07
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    わが子と同じ年齢です。随筆でしょうか。でも記憶に新しいことが、次々と。 そういえばほぼ忘れていたけれど、こんなことがあったね…と。 本当は忘れてはいけないこと…も。 最近の風潮は、なんか嫌な感じ…です。

    1
    投稿日: 2024.02.05
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    社会派エッセイ?著者のアンテナの張り方に頭が下がる。 何気なくスルーしてることも、言葉も”それ、おかしくね?” と切り込む。 理屈っぽいけど頷ける部分も多々あり。

    0
    投稿日: 2024.02.02
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    時代にふれてその時その時の…という書き方をされているので、個人的な感覚としてはいつもの3割増で表現がボワっとしててちょっとハマらなかった

    0
    投稿日: 2024.01.30
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    砂鉄さんの新刊。昭和最後〜最近まで、当時のニュースと当時の自分を振り返りながら語っていく本です。タイトルどおり、ずっと曇天みたいな語り口なんですけど、たまにクスッとする突風が吹いてくる感じがクセになります。 砂鉄さんが自分と同い年なので、読みながら当時の自分も振り返って、高校生のときバーバリーのマフラー買ってもらったなぁ。とかビールのラベルは上って習ったなぁ。とか色々思い出しました。今は痛烈な批評をする砂鉄さんも新人時代は郷に入れば郷に従いまくってたと知って、なんか嬉しくなりました笑 こないだラジオの相談で砂鉄さんが、「誰かに嫌なこと言われて瞬時に言い返せなくてもいい、嫌なやつだなとずっと腹に溜めとく、誰かを自分の一言で変えてやろうと思わない」って言ってて。 我慢強い人だなぁ、と思ったけど砂鉄さんは文章に書くことで報復してるんだなーと思ったり。つい、やられたらそいつにやり返す、って考えちゃうけど、なんかおかしくね?ってぼんやり周知する行動で溜飲下げるっていうのは、情けは人のためならずな的な効果あるなと思いました。 私も自分の人生振り返って世相が自分に与えた影響とか考えたら面白いかもなーと思った本でした。

    3
    投稿日: 2024.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学歴・職歴も常設で公開すればいいのに 明治学院 東村山校(中高) 成城大学 河出書房 P60 「聴こうと思ったときに耳を傾けて聴くもの」 大沢悠里さんのラジオの認識に同意 P97 渋谷ハロウィンでひっくり返した軽トラックの犯人 捕まったのは、話題になったから。普通は被害届を出してもほぼスルーが現実 P113 時系列 でも、昔話をステップに「現在」へ行ったりしていて、そのへんはブレブレかと。 P163 「ブルーリボンバッジ」 はじめてその内容を知った。SDGsのと合わせて、着けている人がアレだよね。 P172 「夜の部」 飲み会のことでした P183 CD-Rマガジン WEBじゃなくてWEBブラウザーかと P189 レンタルビデオ これも体験型消費なのかと P223 東京の電力ってあっち(東北・福島)からきていた 東京電灯のころから送電を受けてます。水力だけど P228 小田嶋隆 『日経ビジネス』でコラムを書いてたのに気づいたのは最近。おすすめ本のコーナーもときどき砂鉄さんが担当

    0
    投稿日: 2023.12.10
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    それほど同著者の作品に多く触れたわけでもないが、文体やテーマとする情景については悪く言えば既視感ともなるが、そうそうこんな感じだよなと受け入れる段階に入っている気がする。 そういった読みやすさの中で、平成の歴史の歩みにぶらさがる筆者の経歴のあり方がどうであったのか、やはり安定して咀嚼しやすい語りがありがたい。

    0
    投稿日: 2023.12.02
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    読了後、しばらく目を閉じる程ぐったりした。なんかいやな感じを読書中ずっと感じていたからなのか。*△の状態に慣れるというのが大人になるということなのか。*過去について考えることは「過去について考えている現在について考える」ということなのだ。*私はこの先を知っている、私の方がよく知っている、私は前もって知っていた、そればかりが繰り返されている。*視界はぼやけているけれど、それを見ようとする眼力をなんとかして保ちたい。

    11
    投稿日: 2023.11.09
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    ラジオを聴いて、いつも気になっていた方 初めて著書を読む。 時代の中で起きたことと自分の身の回りで当時起きていたことの間にある点を、少しずつ浮き彫りにしていくような感じ、一つの視点から見て、また別の視点からの否定や肯定を繰り出してくるリズム。読んでいて武田さんの語り口が脳内再生される。 違和感をどう見ていくか、いつも感じるあれは何なのだろうかと、たぶん全然違う感覚なんだろうけど自分のことにも置き換えてモノを見てみる。

    36
    投稿日: 2023.10.31
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    筆者の過去は社会の情勢や地域の情景に絡めると、途切れながらも “いやな感じ” が発露する。そこに共感を求めていない。あくまで向き合っている自己に “迷い” や “違和感” を温存していく。結論はない。”感じ” はその形状を流動として捉え存続する。カテゴライズすら拒絶する。古い言葉で ”ファジー”、だが決して肯定的に落ち着いてはならない。なにせ、なんかいやな感じ、なのだ。

    1
    投稿日: 2023.10.23
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    いつもの武田節。今回は、自身の人生とほぼ重なる、平成時代の振り返りを通して、現代の”感じ”を論考するもの。嫌な思い出もいい思い出も、自分が覚えておきたいことしか覚えていない訳で、当然、そこからこぼれ落ちているあれやこれやは数多存在する。旧友との会話など、何かのきっかけでってのはあるけど、基本的には”無かったこと”になってしまっているあれこれ。注意が向かない方に積極的に注意を払い、記憶から消したいことをこそ心に留め置く。そんな心がけからこそ見えてくる、他者の気持ちもありますわな。

    3
    投稿日: 2023.10.04
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    世の中に「いやな感じ」っていっぱい転がっている気がする。いやの感じ具合は人それぞれ。20歳違いの著者のいやと僕のいや、どんな差があるのか確かめるために読みたい #なんかいやな感じ #武田砂鉄 23/9/28出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/3rtQYlC

    5
    投稿日: 2023.09.28