
総合評価
(74件)| 10 | ||
| 26 | ||
| 30 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログ著者が実際の体験に基づいて書いており、マルチのリアルな手法が知れる。 構造的には一部の人しか儲からない古典的なビジネスモデルにもかかわらず、今でもこれだけ普及してしまっているのには、承認欲求などお金とは別の魅力があるからなのかもしれない。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間追い詰められると、こうも見たいものしか見ず、信じたいものしか信じなくなるものなのか、と思って読んでいたら……と言う話。
0投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログマルチにハマり、マルチの中でしか生きられない、そしてそれを悪とは感じない女性の話。 承認欲求、競争心、高揚感や一体感、人間がアドレナリンをたくさん感じるであろうシーンがたくさん。 まあ、そうなるわな。という結末ではあるけど、マルチを知らない世代が知るにはとても分かりやすいと感じた。 誰かの努力や頑張りの上にしか成り立たない自分の成功なんてない。 「そんなんで儲けられるなら、世の中みんなお金持ちやわ!」が私の答えかな!
0投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログマルチ商法にハマる危険性と、誰もが主人公のような道を辿る可能性を持っているということがよく分かった本だった。 周りに認められたいがために借金までして自分のランクを押し上げたり、傘下の人たちを支援したり、高ランクにも関わらずその日を暮らすお金さえないという厳しい現実におかしいとも思わない異常さ。 自分は大丈夫という謎の自信は、輝かしい未来が待っているという虚構を信じさせられちゃってるからだろうし、常に正常性バイアスが働いている状態だから異常性に気づいて抜け出すのも時間がかかって大変そうだと思った。 私も、大学の時3年ぶりに講義が被った友達に誘われてご飯食べに行ったらマルチ的なことに誘われたことがある。 そこの商品使うと肌の悩みが改善して良いとかで、お試し会みたいなのに参加したら周りの人たちが異常なほどにハイテンションで互いの肌を褒めあったりしていて異様な空間だった。 ニキビ面で顔真っ赤な私のすっぴんもアホほど褒め称えて絶対心から思ってる言葉じゃないし不愉快だった。 その後、偉い人同席の夢を語り合う会みたいなのに強制参加させられて聞いてないのに参加費500円取られた。 それからその人と関わるのは辞めたけど、ずるずるそのまま行ってたら私もマルチの子になってたかも。 誰もがマルチ商法にハマる危険性があるというのは本当にその通りだと思った。めちゃくちゃ身近に潜んでる! そんなに上手い話なんてあるわけないのに、一度ハマって少しでも贅沢を知っちゃったらギャンブルみたいに中毒になっちゃうのかなぁ。 家族も友達も失いかねないし自分も気をつけなきゃいけないと思った。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ承認欲求という言葉が台頭してきたのはいつ頃からだろうか 喫茶店に行くとパンフレットを広げる人たちが目につく。夢中に話す人たちはMLMという中毒性のあるビジネスの虜になっていたのだとわかった。仲間や、誰かと一緒に、夢を掴む、幸せなどの単語、高揚感や連帯感はこのビジネスのキーワードなのだと感じた。これだけのエネルギーを違うことに活かせばられれば別の輝きがあったのではないかと思わざるを得ない。
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ『よく見て、儲けるって信者って書くの。あなたの信者が増えるとあなたが儲けられるのよ』 若かりし私が初めて友達の紹介で行ったエステで言われた事。美顔器の販売がメインのエステサロンで、もちろん美顔器だけじゃなく、サプリメントやジュエリー、お洋服なども期間限定で販売されていた。美顔器は気に入っていたし、ちょっと高かったけど就職して自分で買うんだからと即決したら仲間に入って一緒にやらない?と誘われた。仕事の片手間でいいんならと軽いきもちで始めたのはいいが、私はハタチそこそこで人生の右も左もわからず、とにかく勉強会だ、フォローアップだなんだと時間を取られる。新規開拓の他にもたくさん無償でやらなきゃいけない事が多い。しかも友達や知り合いの数にも限りがあるからそうそう新規申し込みもない。本業からの休みが全て副業で埋められて、結果も出せず、勉強会では成功者達が口々に「自分が美味しかったものって自然と自分の大事な人に同じ気持ちを味わって欲しくて勧めるでしょう?それと同じ。相手もあなたを大切に思っていたら必ず買ってくれる」と言う。 儲けるという漢字のお話も、『信頼されてないから皆あなたから買わないのよ』と言われ、結果を出せない私はただただ自尊心を傷つけられたというか、自分を否定された気がして無力になった。マルチで扱われる商品の中には本当に良い物もある(と思う)。だけどじゃあなんで市場に出て誰でも好きな時に好きな場所で買えないんだ?という疑問は最初からあった。紹介された美顔器は本当に気に入っていたし、長く使い続けたけれど、それを使うために必要な付属品はそこでしか買えず、しかもメンバーでない限り手に入らない。まぁそこがマルチの特性なんだけれど。 それと同時期に本業では消費者金融部門での業務に異動になり、最初に担当になった仕事が無人キャッシング機での対応。(こちらからはお客様の顔は見えるがお客様は私の顔が見えない)そこでエステで色々教えてくれた成功者達を何人対応したか、何人もの人にお断りをしなくてはならないほどに彼女達の懐はとんでもなく自転車操業だった。数箇所の金融機関からお金を借りて首の回らない彼女達から聞く返済が延滞している言い訳の作り話や嘘に陰で笑う事も出来ないくらいガッカリした。 人を騙したりしないのであれば場合によってはマルチもいいのではないか?と思うし、マルチで働く人たちが借金することも悪いことではない。けど、どうしてあんなに彼女達は夢中になってしまったんだろう?作品の中でも登場人物が何度か「認めてもらいたいだけ」と言っていたが、承認欲求が人一倍強いのだろうか?
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルチレベルマーケティングにハマった子の話なんだけど、実際作者の体験談を元に書かれているみたいで、どこまで誇張してこの物語を書かれたかは知らんけど、まーマルチのいろいろなものを一堂に会して一本の作品に仕上げているだけになかなか酷い。これ見てマルチはやばいって思ってもらえるなら成功だなぁと思う。それくらい主人公の愚かさが酷すぎて一時ニュースキンってマルチを少し齧ったから内情が分かりいい教本だなとは思うが、一小説作品としては駄作。所謂やりすぎで嫌悪感しかない。落とし処を過ぎてしまい後半惰性になってしまった。 ちなみにマルチはどこまで行ってもマルチ商法。商品にディストリビューターの手取りが盛り盛り乗ってるだからバカバカしくて買うやつも売る奴も馬鹿。所詮自分さえよければすべてよし商法なので早く根絶すればいいのにね。
1投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログマルチ商法にハマる20代女性を主人公に、承認欲求や自己顕示欲を埋めながら借金を膨らませていくプロセスを描いている作品。自爆営業や名義貸しによってローンが増えていき、気づけば数百万円もの借金を背負わされている。手もとに残されたのは効果の定かではない健康器具やサプリメントなど、正価の何倍もの値段で取引される怪しい商品である。 鹿水真瑠子は新卒で入った職場に馴染めず、辞めてバイトで食いつなぐ毎日だった。友達も少なく張り合いのない生活を送る中で、バイト先で目にした「磁力と健康セミナー・無料開催」に参加することでその人生が転落し始める。高額なマットレスを購入し、それを紹介しながら下部組織を拡大していくことでゴールドやらプラチナやらの肩書を得ていく。 その実態としてはポンジスキームであり、真瑠子自身も入ってくる紹介料をローンの返済に回すといった自転車操業でなんとか遣り繰りする始末。親玉に当たる人物がどんどん新しい商品で目先を変えながら、下部組織を養分として優雅な暮らしを演出しているのもアルアルな感じだった。
14投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
軽い気持ちで読み始めたけど、めちゃくちゃ惹き込まれた。誰もが1度は何らかの形でマルチ商法に関わったことあるんじゃないかな?そういう意味ではとても身近だけど遠い世界って感じの作品でした。まるこが客観的に見ると絶対ダメな方ばっかり選択してしまうことにヤキモキしながら、堕ちるところまで堕ちてバッドエンドか…と思いきやエピローグで少し持ち直してて安心したのもつかの間ただの被害者ではなかったことがわかり、最後まで裏切られた。あとがきまで含めて読み応え抜群でした。
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログマルチをやってる人から何回かお誘いを受けたり、カフェなどでそういう話が聞こえてきたりと、身近っちゃー身近なネットワークビジネス。とても面白く読めました。 ラストの展開も好きでした。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログなんかなぜかKindleで無料で買えた?のでサクサク読み切った! 普通におもしろい、どんどん読める。 よくあるB級マルチ小説かと思ったけど、終盤の展開が想像と違って良かった。 あとがきを読んで、作者自身がマルチにハマって大失敗した人だったことを知った。かなり冷静に当時の自分を分析して言語化できているなあと感心。 マルチやってる人たちって「ネズミこうじゃないから」ってほんとに言うんだなあ。ネズミこうがダメなことは頭で認識していて、自分たちがやっているものは違うビジネスだと本気で思って真剣に言ってるんだ。 実際、酒やタバコやギャンブルと同じで、法律で禁止されてない合法なものなのだろうけど、用法や容量を間違えると人生が終わる。 特にマルチは、必ず他人に迷惑をかける。 マルチ詐欺は、人との繋がりをエサにした、本当に酷い詐欺だと思う。周りの人みんなひっかからないでほしい。 月に150万の月収で、借金総額は700万円、と言われても全くピンとこない。マルチで作った借金はマルチで返せると本気で思っている、とあとがきにあったのが印象的だった。 マルチをやってる本人は本当に純粋な向上心や野心から前向きに活動をしている。でも、心のどこかで、これはやばい、とかこれは違うかも、とか思ってて、それを表に出さずに、やれるとこまでやろうって見て見ぬ振りでやってる人もきっとたくさんいて、そういうのが描かれててリアルだった。 最後の最後に知ったけど、映画化される「愚か者の身分」の作者さんだったんだ!!キャンペーンとかで無料だったんかな?? 映画も原作も読みたいと思った!!
1投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルチ、怖すぎる… それよりも、被害者ヅラして、自覚のないウソつきだと最後に明かされる真瑠子のサイコパスぶりがヤバすぎる。
0投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人物描写、背景が巧妙でリアルすぎて、嫌悪感から読み進められなかった…すごい…… 主人公が悪意なく、生き甲斐と善意からマルチビジネスに没頭していくところが気持ち悪い 終盤でライバルの女から、「無意識的に自分の都合の良いように記憶を塗り替えて、嘘を本当のことに思い込んで語る根っからの嘘つき」呼ばわりされているシーンで主人公の気持ちさを的確に言語化してくれたので気が済んだ。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ面白かった.主人公まるこの弱さ,人間臭さに,かなり共感してしまった.そして,自分が教えている行動経済学の視点からも,納得!と思わせられた点がいくつもあった.あとがきを読んで,著者の実体験に基づいた話と知り,なるほど,どうりでこの洞察力優れた心理!
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログマルチにハマりやすい人の特徴が、生々しく描かれた作品。こんなリスクを背負って、なぜ手を出すんだろうか?と理解できなかったが、主人公の目線から追体験することで、なんとなく分かった気がする。物語のテンポは良く、楽しくマルチについて勉強できた。
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なぜマルチにハマるのかというものが主人公の心情とともにわかりやすく描かれていると感じた。 マルチの世界は自分に縁のないものだと思っていたが、繋がる人によってきっかけさえあればどんどん沼にハマっていく可能性もあるのではないかと思った。 とにかくリアルに感じるし、大阪の地名もたくさん出てくるためイメージがしやすかった。 物語がエンディングかなと感じたところからの伏線もとても良かった。最初のページに戻りました。
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ一気読みでした。 新規セミナー、新規勧誘のシーンでは、35年前の日々を思い出しました。 アムウェイ全盛のなか、バブルスター、エリナといったMLMの話を聞いた事を思い出しました。 バブルスターは高額で貧乏学生には荷が重く購入すらしませんでしたが、エリナはちょっとやりましたが、学生時代の先輩との同級生の言葉で、のめり込むことはありませんでした。 そして、15年後ネットワークの沼にハマった友人が「俺が払うから名前だけ貸して」と言ってきた時の事が頭の中で何度も何度も蘇ってきました。 今もなお、町のカフェで勧誘を受けている人をみますし、副業でニュースキンを紹介している方(本業仲間)もいますが、わたしがこの種のビジネスに入り込むことはないなぁと思いました。
0投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログこんなどっぷりマルチ商法の本は初めて。 多分、だいぶ真実なんだな。 やっぱ下は儲からないんだなと思う。 良かったわたし、こういう商売に関わりがなくて。と思った。 すごい世界だなー、面白かった。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ露悪的が過ぎるかなー。こういう小説にはありがちだけどね。ただ、エンタメ本としては面白かった。マルチを題材にした本ならNetflixで話題になった『地面士たち』の原作者、新庄耕の著した『ニューカルマ』の方が面白いし文学性も高かったな。読むならそちらをオススメ
0投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログマルチに引っかかる人ってどんな人よって思ってたけど、なんかこの本読んで納得した。あとがき含めすごく興味深い内容だった。
6投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログhttps://x.com/apophylite_/status/1951493713471148524?t=lVN9OS0SxwH2isnJSoUARA&s=19
2投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ共感できないので、なかなかページが進まなかった。 が、共感できないのはいいことなんだな、と後街を読んで思う。
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ現実の事件にインスパイアされた出来事の数々 騙される人がすがる論理...は次のとおり 自分が幸運である その理由は...
0投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログこうやって抜け出せなくなるんだなー!と感心。読みながらずっとやめておけーー!戻って来いー!と心の中で叫んでた。
4投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長い、、 よく知らない世界の話だったので勉強になった。 結局マルチって?とは思うけど。 現実にこういう世界で成功してる人もいるってことだよねえ‥? 竹田が来なかったのはなぜなんだろう。
1投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやー、人って怖い。 「最後には成功してほしい」と思いながらヒヤヒヤ読み進めたけど、私も騙された。 ちょいちょい「アレ?」と思うところはあったけど、著者に上手にごまかされてた! 「自分では画像検索しなかったの?」とか、「他の商品でローンけっこう組んじゃってたのね」とか、あとすっごく驚いたのは、金策の末の末でやっと自分の口座から引き出したところとか。「え?あったの?」って。 エピローグで書かれていた、著者自身のマルチの経験を読んで、本当に本当に気をつけよう、と思った。 怖いわ〜…
0投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログマルチ商法にハマって堕ちていく様子がリアルに描かれてる。 アム◯ェイにメチャクチャ誘ってきたあの子を思い出して懐かしく楽しく読めた。 セミナーや勉強会の誘い、夢を叶えるだの当時かけられた言葉まんまでリアル過ぎて笑えた。
0投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ主人公の認知が歪んでることは読みながら感じていましたが、最後がこう着地するとは...恐ろしかったです。幸い、友達や親戚でマルチにハマった人はいませんが、もしそうなったらどうしようかと考えるきっかけになりました。
2投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後また不幸になりそうで良かったです。 自分に自信がないけどマルチだったら承認されるから続けてしまう。これ他人事じゃないで。
0投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ結果としては詐欺だったとしても、行動そのものは「ノルマを越えるために努力する」という点で、ある意味で社会人と同じではないかとも思った。 自分のノルマを達成するために、商材を自ら購入したり、マルチ商法を何度も乗り換えたり、新しい手法に手を出したりする。 そうやって、だんだんと「おかしい」と思う感覚が麻痺していく――そこに、マルチ商法の怖さがあるのではないかと感じた。
0投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログマルチにはまり、マルチで没落してく女性のドキュメンタリー。 描写がリアルでいろいろ知らない世界を学ばされる。 主人公に共感はできないが(それで少し安心) マルチ仕組みの理解と恐ろしさは少しわかった気がする。 どの世界だって とにかくそんな上手いだけの話はない、のだ。
0投稿日: 2025.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルチ商法の実態といえるようなものが書かれていて興味深かった。主人公はある程度作者の経験を元にした人物のようだ。 どんなふうにマルチにのめり込み、抜け出せなくなっていくかがわかる。同業他社みたいな人々と勧誘しあっているシーンは可笑しかった。みんなで泥沼に嵌っていくような。 耳触りの良い褒め言葉や、みんなで夢を叶えようと鼓舞する言葉が、なにもかも空虚だった。慕ってくれて自分をここまで押し上げてくれた仲間、とはいえ主人公も結局は自分が一番なのが恐ろしい。 我が身可愛さに欠点は見て見ぬふりをし、だんだん良い自分しか見えなくなっていくものなのかもしれなかった。 一応合法のネットワークビジネスも詐欺の一歩手前というか、少し道を逸れたら周囲には犯罪がゴロゴロ転がっているようなストーリーだった。実際こういうものなんだろうか。
0投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夢ある?とかご縁大事!ホームパーティしない?と、言ってる人たちに出会ったことがあり、 心の底から軽蔑している職業(?)です。そんな浅はかな選択をした人の転落人生を読んでみたくて!! ・ゴールド会員になるために借金してまで商品購入、ゴールドの収入でいけると踏んでたくせに結局キャッシングするという計算のできなさ ・ネズミ講じゃないから違反ではないです〜と言いながらローンが通らない会社 ・不倫相手の革靴にコーヒー流し込む すべてが意味不明。笑 そんなに勉強熱心なら、ちゃんとした会社で営業やれば?と思うけど、上からも下からもすごい!すごい!と褒められないとやる気がでないからやっぱりマルチの世界でしか生きられないんだね。 ただマルチの世界も二つの人間がいると思ってて、 一つはマル子みたいに自己承認欲求強くて、調子乗りやすく浅はかで、人に操られるタイプ。(カモ) もう一つは人のことを操るのが上手でメンタル激強で本当にのし上がっていくタイプ。(友達の親きっとこれ。毎年家族でハワイ旅行いけるだけの収入ってすごすぎ) カモがいるから、のし上がる人はのし上がれるのですよね。カモ〜気付いて〜 最後に作者から「これはあなたの物語でもあるのです」的なこと書かれてたけど、 一緒にすんなや〜!笑という感じではありました。 滝瀬が死んだところが私的にピーク!
0投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルチ商法の話。 主人公のおかっぱDカップはマルチ商法でマットレスを売る。自分の下にメンバーも増えて最年少でゴールドクラスになる。自分の上の人にも恩義を感じるし、その一つ上の人にも尊敬を抱く。 マットレスでゴールドクラスになるために借金をして自分で購入したりする。自転車操業のはじまり。 会社と揉めて、上の上の人が空気清浄機販売に鞍替えするので一緒に鞍替えする。自転車は止まらず、マッチングアプリで出会った人に売りまくる。そこでAVを紹介されたりもする。キャバクラのバイトで出会った男と仮想通貨のマルチを実行する。 だが、ポンジスキームの詐欺でみんな飛ぶ。ヤクザにボコボコにされるが、すんでのところで警察に救われる。しかし、週刊誌で報道されて妹の結婚は無かったことになる。 マルチにハマりやすい人は「自分に満足できていない」「勉強熱心」「自己評価が低い」という特徴があるらしい。
0投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ作者自身の体験に沿って描かれただけあって、ストーリーが凝っている訳では決して無いが、マルチにはまっていく1人の女性を追うドキュメンタリーのような面白さがあった。 ドキュメンタリー好きな人にははまる小説なのでは。
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログマルチ商法にどうして騙され、借金が増えているのに気づかないのかと、思ってましたが、 これを読むとこうやって騙され、落ちていくんだなと納得します。 あとがきにもある様に騙される人は自己肯定感が低い人とありますが、主人公の真璃子も優秀な姉に比較されてしまったがためにこうなったのでしょう。 人一倍、承認欲求が強い為に抜け出せない状況も痛々しく感じます。 物語にはマルチ商法の他に仮想通貨の話もあり、 やはり楽して金を儲けるには必ず裏があるのですね。
48投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログマルチの勧誘を何度か受けた事はあるが、一種の宗教的なものを感じ、全く受け付ける事ができなかった。 一度も会ったことのない上の人間に手数料が入るなら、その分の代金を安くしろよと思ってしまう。まあそれをするとこの詐欺的商法(ビジネスとは書きたくない)は成り立たないからね。 この小説はハマる側の心理がよく描かれていて面白い。若い人は今後に勧誘を受ける可能性があるから、読んでおいた方がいい。
0投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログアマゾンキンドルアンリミテッド 実際にマルチに嵌ってしまった人が書いた小説 主人公は姉妹にコンプレックスをもつ女 マルチにハマり、最初は加湿器とか枕を売る んで母体がかわり、怪しげな環境装置を売り、 またまた引き抜きを受けてビットコインに手を出す 元締めがバックレたため、損をこいたチンピラが主人公達を換金 信じていたマルチの仲間もギリギリで逃げてしまい、 街金で借金をするか、風俗に落ちるかになるが警察に相談をして チンピラは逮捕 一応、主人公もマルチの被害者として処理される しかし妹の結婚が決まった時に元締めが逮捕されてしまい、主人公の幹部として 名前がネットに流出 妹の結婚は破談 数年後、結局新たなマルチに誘われて心が動くとこでおわり リアルなマルチの手口 主人公はおだてに弱く、バカだなぁと思うがそれが手口なんだろうね ラストのチンピラに監禁されるとこは急に暴力的な危機となり 緊張感があった ただ主人公も被害者であり加害者のため、自業自得なんだなぁ
0投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公が嫌いなタイプすぎて読み進めるのウーンって感じだったけど、最後はテンポが上がっておもしろかった。読んでよかったなー、と。エピローグ前で終わってもいいくらい、あの絶望で終わらせるのも良かったかも…って感じたけど、エピローグもじわじわ怖くて(笑) ばかだなーマルコ。犬大大大好きだからエピローグ読んで更に嫌いになったわ(笑)
1投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ多くの人と同じように私は「マルチ」が嫌いだ。幸い、実際に勧誘されたことはないけど。 ただ、この本を読むと、マルチにハマる人って本当に普通の人なんだと思った。 主人公は扱う製品に対していっぱい勉強してて、プレゼンも上手いみたいなので、その情熱を他に向ければマルチじゃなくても活躍できそう。 みんなで同じ目標に向かって力をあわせて進んでいく、というマルチの活動は高校の文化祭みたいで楽しそうだ。大きな意味では一般企業だって社員みんなが同じ目標に向かって進んでるんだと思えば、居場所は何もマルチじゃなくても、、と思ってしまうが、一般企業だと夢は見られないのかなぁ。
1投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ著者の実体験をもとに書かれたようなので、リアリティ感じました。大昔に自分も説明会行ったことありましたが、皆、真剣そのもので、いかにこのシステムが素晴らしいかを熱く語っていたのを思い出しました。小説としても最後まで面白く読めました。Kindle unlimited
1投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログいわゆるマルチ商法がどんなものなのか、どんな仕組みなのかを知ることができる。その先には良い結末が無いことも。 最初のうちはちょっとつまらなさを感じたけど、明らかにどこかで歯車狂いそうなほど順調に成功していく感じで惹きつけられた。 ラストは概ね想像通り 自分自身がマルチにハマらないなためにも役立つ一冊
1投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ最近、裏社会を描いた小説をよく読んでいます。 マルチ商法。 実は私、自己肯定感が低めなせいか、なぜかマルチの勧誘を受けやすいタイプのようで……。 そんなとき必ず思い出すのが、大学時代の経済学の先生の講義。 仕組みを丁寧に説明したあとで言い放った、あの一言。 「あれは絶対に儲からない」 ……先生、本当にありがとう!!あの言葉に、私は何度も救われました。 今回読んだ小説『マルチの子』は、そのタイトルどおり、マルチ商法の世界に取り込まれてしまった主人公の物語です。 あとがきで明かされるのですが、なんと著者自身の実体験がベースになっているとのこと。 物語の中で描かれるマルチの構造は、まさにリアル。 上層部は、ぶら下がる子分の自己肯定感を巧みにくすぐって鼓舞し、教育(つまり勧誘テクニック)にも力を注ぎます。 なぜなら、部下が成果を出さなければ、上層部も儲からない仕組みだから。 部下がどんどん新たな人材を連れてくれば、それだけネットワークが拡大し、上層部の懐も潤う。そりゃ、必死にもなりますよね。 でも、自己肯定感が低めの人ほど、この“鼓舞”に弱い。 「自分を認めてくれる人がいる」と錯覚し、どんどんのめり込んでいってしまう。 借金してでも組織に貢献しようとするようになって、気づけば金銭感覚が麻痺している……。 印象に残ったのは、作中に出てくるこんなフレーズ。 「(地獄、踏んでないよね?)」 ――もし、この問いかけのときに引き返していれば。 でもそれを無視して次の段階に進んでしまったら、もう終わり。 一線を越えてしまったら、もう元の感覚には戻れなくなるのです。 私が読んでいて一番ゾッとしたのは、“中間管理職”のような立場にいるときの描写でした。 上からは煽られ、下からはヨイショされ、常に実力以上の自分を演じなくてはならない。 もう引き返せない、でも心も財布もギリギリ――そんな状態に追い込まれていく様子が、本当にリアルで怖かった。 あらためて実感しましたが、家庭での「お金の教育」って、本当に大切ですね。 私は親から以下のふたつを叩き込まれて育ちました。 「他人にお金を貸すなら、返ってこないと思え。人間関係も失う覚悟をしろ」 「ローンを組んでいいのは、家・車・保険だけ。それ以外は現金で」 この2つのルールを守ってきたからこそ、今のところは自己防衛できているのかなと思います。 世の中、「簡単に儲かる話」はだいたい怪しい。 やたら急かしてくる営業は、もっと怪しい。 もし勢いでサインしちゃっても、クーリングオフ制度は速攻で使うべし!! とにかく――怪しい商売からは、一秒でも早く逃げるに限ります!
36投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私が遭遇したマルチ商法は化粧品だった。布団や空気清浄器だと一回売ってしまえばいおしまいだけど、化粧品は消耗品なので小銭が入ってくる。マルチというと聞こえが悪いので彼女らは「ネットワークビジネス」と言っている。法に触れることは何もない、ネズミ構とは違うんだと異様なほど熱心に説明してくる。危うく話になるところを夫が止めてくれた。危なかった。 この小説は作者の実体験に基づいて書かれており、真瑠子という若い女性がどんどんマルチの沼にハマって、上を目指すあまりに借金を背負うことになり、最後にはビットコイン詐欺(ポンジ・スキーム詐欺)にまで手を出してしまうという恐ろしい話だ。これだけ熱心に営業できれば、企業に入ればトップクラスの営業マンになれたのに。儲けが即自分のものになる魅力と、上からの寵愛と下からの思慕、洗脳と競争心‥そんなものがないまぜになって、どんどん抜け出せない状況になっていくんでしょうね、深みにはまっている自分に気がつきもしない、宗教と同じだ。
0投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログ筆者の実体験に基づき、マルチレベルマーケティングにハマっていく主人公の心情がリアルに描かれている。読み物としても非常に面白いうえに、マルチに関する知識が身につき、今後生きていくうえで引っかからないように気をつけようと思わされた。
0投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログマルチの子と聞いていくつか読んだ宗教二世の本から、マルチ商法にはまった親の子の苦難を描いていると思って読んでいたら全然違いました、はい。逆にマルチ商法にはまり騙され、しかしマルチ商法(本人たちはネットワークビジネスという)に向かわざるを得ない主人公でマルチの子。なるほど。マルチ商法が良いものではない(というか詐欺商法)と知っている身としては主人公の行動はどうかと思わざるを得ないけど、それでも読んでいるうちに情は移ってくるもの。最後はどうにか窮地を脱してくれと思ってしまう。星3の内容かなと思うけど、著者自身の体験が色濃く反映されているあとがきを読んで1個プラス。著者によればマルチ商法にハマりやすい人は3つの特徴があるという。今の自分に満足していない、勉強熱心、そして自己評価が低い。なるほど。でも私は同じ人種が思いつくぞ。自分の同業である医師にも多いなと。おしなべて自分を殺して仕事熱心な人の特徴でもあるなあと思うわけです。ちょっとした運の違いで合法の中にいるか非合法の中にいるか、ある程度はお金を得られる状況にいるか、どうあがいても難しい環境にいるか。そんなことを思わせる内容でした。
9投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログリアルな描写が沢山あり面白く、こうやってハマっていくのか、、、、と勉強になった 面白いんだけど、共感できる登場人物がいなさすぎて星3 最後のシーンは面白かった!!
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ知り合いがマルチにハマっており、どんなもんか興味があり読んでみたが、やっぱりマルチで成功するのはトップの人だけで、下の人は搾取されるだけの存在なんだよなぁと感じさせられた。最後に筆者の経験が基づく話だと知り、だからこそこのリアリティが出たのかと納得した。
0投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログマルチ商法の売るほうとしてハマった女性主人公の話。テンポよく進み、始終ハラハラしながら一気に読んだ。思ったよりドロドロしすぎてなくて面白かった。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ知らないマルチの世界ってこんな感じなのかなと、読んでてドキドキしたし面白かった。 人はこうやってマルチにハマっていくんだと感じた。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ承認欲求が高いヒトがはまりやすい、という理屈がすんと腹落ちした。 マルチの勉強はこいつを読めばまぁわかるだろう
0投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公は根は悪人では無くむしろ家族思いで人情があり努力家であるように思えた。 マルチの活動を通して得られる高揚感、人との繋がり、他者からの評価、目標。 出来の良い姉と可愛い妹に挟まれて小さい頃から「認められたい」という思いが強かった主人公が初めて得られた「認めてもらえる場所」がマルチの世界だったのかもしれない。 主人公が頑張り屋で、借金やトラブルを抱えても家族や仲間に心配をかけまいと奮闘する姿、泥沼にハマって抜け出せなくなっていく姿が痛々しかった。 マルチは「虚構の世界」 。周りからもてはやされるような立場までのし上がっても、実情は借金まみれだったりするのだろうか。借金を背負ったが故に、詐欺に手を染めていることに気付いても、後戻りできなくなる。ありそうな話だなと思う。 最後「え?」と思うことはあるけど、私はこの主人公を悪い人間とは思わなかった。そのため、人生がうまくいかないことが切なかった。 マルチで培った(?)技術を普通の仕事の営業などに活かして、また頑張れれば良いのに。 もう、これ以上いくと大切な家族も失ってしまう。 物語の中にはマルチ商法で使われているであろう心理技術が出てきて、勉強になった。
0投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ自己評価が低く、満たされない承認欲求を抱えている主人公。その隙間に入り込んでくる「マルチ商法」。 人の応援が自分の幸せに繋がる素晴らしい仕事。幸せな未来は現在の自分が作る。人は人でしか磨かれない。人との出会いによって輝く。 それらしい素敵なことを言っているようで、なんだか胡散臭い。 借金地獄になっても抜けられない。 本文に、主人公の「人に認められたかった」ということばが何回も出てくるが、やはり強い承認欲求を持っている人がハマってしまうのかなと感じた。
0投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公が詐欺で捕まらなかったのはなんで? 家族を不幸にしてもなお懲りない主人公。そこは著者のようにちゃんと改心してほしかった。
0投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルチ界隈での出世から転落への描き方お見事。「ランク付け」という見栄を手に入れるために自腹を切るのが当たり前という闇深さに惹きつけられる。ラスト数ページのアキナの告白も衝撃的。マルコに対して、最後の最後まで「被害者」「可哀想」という印象を読者に与えながらもアキナの告白によって数ページでマルコに対する印象が180度変わる構成が何とも素晴らしい。『嘘泣きマルコ』、その才能を誰よりも買われ、たくさんの人間を陥れながら生きていくマルコの人生だが、不幸にも当人には無自覚な才能であり、他者から利用されることでしか生きていけない暗い未来が待ち受けているというのは業が深い終わり方だと感じた。
0投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログこの本を手に取ったのはまさに、ファミレスで勧誘のようなものを受けている女性を見たから。 隣だったから聞きなくなくても話が耳に入る。 自信満々で、大きなスケッチブックを使って話す勧誘者に身を乗り出して聞く主婦。 目的は?月に30万くらい息子のために残したいんです、なんで?息子の夢を応援したいんです、ユーチューバーになりたいという息子が、軌道に乗るまで 一億はすぐだからね、という言葉が大きく聞こえた時に、騙されてるよと言いたくなった 月に30万円貯金できる主婦がこの世の中にどれくらいいるのか、そのお金を物に変えればわからないけど渡すことで税金かかること知ってるのかな とここまで考えて、怖いなって思った 知らないし純粋な人ほど、引っかかってしまうのかなと でもこの本はちょっと違った マルチを心の底から良い物だと思って取り組んでいる主人公(最後は違うようだったとわかるが)が、どんどん転落していく、そして人を信じやすいのかなって思っていた よく友達をなくす、なんてことを言われるけど、とんでもない、友だちだけじゃない、家族もなくす 騙す人は、どんな大事な人でも躊躇なく騙して逃げる 法律をかいくぐってこの事業を始めた人たちは本当に頭がいいんだと思う、逃げる手立てを考えてから始めているんだなと思った 同じような感じで、自己啓発セミナー関係の小説なんかも読んでみたいと思った 傘下に悪い人が入ってくる可能性もあるよね、それに気が付かなかったのかな、アイちゃんが人質になった時のまるこの判断はすごく良かったと思う 今出てきている闇バイトなんかでも必ずおどしがあるから、そういう時はきちんと判断してほしい とにかく、生きていくうえで、あんまり強欲になったらダメじゃない? 最初にファミレスで見た主婦の人も、月30万は強欲過ぎると思った、それよりお子さんに力を入れてつけてあげては?と余計なことまで思ってしまった 最後に一つ まるこの口癖、知らんけど これ大嫌い、ここにまるこの性格全てが現れていると思う 知らんけどをつけることによって、今言った自分の考えや信じている物が、体裁悪くなった時にかけている保険というか、その言葉をつけることで、責任を放棄しているというか そこに全て詰まってると感じた 知らんけどをつける人、信用できない
17投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログなかなか評価の難しい小説でした。マルチにはまってしまう人の心理を知るという点では良かったかも。ただメーンの登場人物に共感できる人がいなかったので、ちょっと星を落とした感じです。
1投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ何となく序盤からどうなっていくかの展開が読めてしまうところはあるが、こういう人が現実にはいっぱいいるんだろうなぁと思うお話だった。 やっぱり、誰と働くのか、努力の方向性って大事だなぁと。 知らなかった、善意で勧めた、では済まされない事があることを知っておく必要がある。
12投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログこれまでマルチ商法がテーマの小説を何冊か読んできた。 睡魔(ヤンソギル)、ニューカルマ(新庄耕)とか。 そんな中でもこの『マルチの子』は女性が主人公でリアリティが一番あった。 最初は自分になんかできないと思っていたが、あれよあれよと子、孫…とネズミ講的にピラミッドが形成され巨万の富が転がり込み、生活レベルが上がり派手な生活になり、勘違いしていく…新しいマルチにヘッドハンティングされ扱う商品も、健康マット、エコロジー商品、仮想通貨…と変わっていく。当然ながら家族や旧来の友人との絆もキッパリと断ち切られた… 物語の最後では、信じていたメンバーからの裏切りにあい、何もかも無くした主人公が、『夢を叶えましょうよ』と新たなマルチ商法に誘われる。もう懲り懲りと、キッパリ断るのかと思ったら、マルチの魅力に取り憑かれた主人公は…またおなじ破滅への道を歩み始める… たまに新宿のカフェに入り、周りを見るとマルチの勧誘かなあと思える人たちを見かける…あーあ、騙されなきゃいいけど…
0投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログ物語がマルチと出会うところからではなく、すでにある程度経験も積んだ状態から始まっており、かなりディープな内容になっていると感じました。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログサクサク読めました。小説としての起承転結は予想通りというか、まぁそうなるよねって感じです。ただ、マルチにハマる人の心理状態や取り囲む環境の変化の描写がリアルでそこは読んでて興味深かったです。こうやって人は堕ちていくんだなぁと勉強になりました。我が子にも大学入る前に読ませたいなと思いました…。
0投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログマルチにのめり込んでしまうことの怖さを知る一冊。 主人公は自分がマルチにハマっていることにも気が付かず、家族に認められたい、周りから認められたいという承認欲求も相まってマルチの沼にのめり込んでいく。認められる快感を求めて次から次へと手を出してしまう様は、読んでいてもこの子大丈夫かな?と心配になった。 マルチについて詳しくは知らなかったので、よくわからないけど怖いと思ってる人はぜひ一度手に取ってみてほしい。
0投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログyoutuber「新宿109 kenzo」にはまり、 なぜマルチ勧誘に騙される人がいるのか興味を持ったため読了 作者の実体験+αとのこと なるほど、 騙す人も大多数は元勧誘された人で同じ穴の狢 幹部でも借金してまで地位維持のため借金を繰り返さなければならない あとがきには、マルチに嵌りやすい3か条を記載している まぁ誰もが当てはまる書き方 占い・詐欺手法ですね この話をいつまでも愚かだ・滑稽だと感じれる人でありたい
54投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルチにハマる過程が主人公の気持ちの動きと共に描かれていた。 他人に認められたいという心の隙間に入り込み、いつの間にか抜け出せなくなっていく姿にぞっとした。 マルチは狡猾な人間が意図して弱い人を騙すというイメージだったが、マルチの中で上にのぼり詰めた側こそ1番にその場にしがみついていて、人としての弱さが現れていた。
1投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログ承認欲求とは、なんと面倒な欲求なのだろう。自分の居場所が欲しくて頑張って、仲間を守りたくて頑張って、褒めて欲しくて頑張って…その行為だけをみたら素晴らしいものなのにマルチという世界に踏み込んでしまった為に、蟻地獄にはまる。自転車操業でカバーできたから、今度も上手くいくのでは無いかと思ってしまう。そして、家族や本当に大切な人をも傷つけることになる。 本当にトップにいる人だけは上手くいくのかもしれない。でも、心理という1番大切にするところを巧みについてくるこのビジネスには、やはり近付かないのが賢明だし、小説で読んでいる位の距離が良いのだろう。
1投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログマルチにはまった人の大変な話なのか?と思いきや読んでいるとマルチやる人はこんな思考回路からやるのねって妙に納得したり… 一体感や高揚感、認められたい欲求が強い人がはまりやすいのかな。 そこには熱い師弟関係があったり、信頼関係があったりする。 けど、やはり借金までして自分を大きく見せたいと思うのはおかしい。 でも、主人公がダメな人だとは思えなかった。 だからか読み終わりとても不思議な物語だった感覚。
1投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログ題名から気になっていたので、土日で集中して、読了。 マルチの借金をマルチで返そうとしてしまう。しかも、次のマルチももうかると踏んでしまう。客観的に見ると、(そんなアホな)と思うけど、本人からすると、すがる思いと、今までの自信で、沼にはまってしまうんだろうな。 エピローグで、著者が、マルチにハマってしまう人の特徴として、 1.現状に満足していない人 2.勉強熱心な人 3.自分に自信のない人 が挙げられていた。 いやー、分かる。 スピとも関係する話なんやろなとも思う。 自分の軸をしっかりもち、基盤を確立するのって何よりも大事。 そして、信頼のできる人(旧友とか家族とか)やいつもの自分を知っている人に、話せたり、相談できる環境があるか。 となると、がんばってネットワークビジネスをしているあの子は収入がどれぐらいあるのだろう。 どっちにしろ、人と積極的にコミュニケーションをとるのが好きでは無い自分ははまらないなって思った。 マルチで悲しむ友達や家族が出てきませんように。
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログなぜ、マルチ商法に騙されるのだろうと思っていたけれど、そこにいると不思議は無くなってしまうのかもしれない。 ほんの些細なきっかけからハマってしまうと、そこから抜け出せない。 著者の実体験をもとにしているようなので、割とリアルなのかもしれないが、本当にこんなふうなのだろうか。 不思議と、怖さみたいなものは感じなかった。むしろ、会社(と呼んで良いのか?)として見る分には、凄く良い。 人間関係も、そりゃ色々あるけれど、上司部下や同僚とのやり取りを見ていると、結構理想なんじゃないだろうかと思えてしまう。 だからこそ、そこから抜け出せない。 そういう意味で言うと、怖さがあるんだよなぁ。
10投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログマルチにハマり堕ち続ける主人公。傍目にはうまくいってる風に見えつつ、いつのまにか借金が膨らんでいる。妙に生々しいのは著者もマルチにハマった過去があるらしい。なるほど。投資と借金を履き違えてはいけない。
2投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログ一度だけ、「マルチ商法」のイベントに行ったことがある。人々が褒め称えあい、励まし合い、「これからも頑張るぞー」と高揚しあっていて、とても温かな集まりであり、ステキな繋がりに思えた。ただ、その人々を繋げているのが"商品の売買"であることに、妙な違和感を私は感じた。 その経験があって、本書を読もうと思った。 小説という形ではあるが、著者さんが「マルチにハマった実体験」から描いたとあって、私の中で漠然としていた「マルチ商法の危うさ」というものに、ますますのリアリティをもたらす読後となった。 人は誰でも、他の人々に「必要だ」と認められたい、感謝されたい、などという"承認欲求"を抱いているモノ。 「マルチ商法」なるものは、そこに巧妙に入り込み、マニュアル化して、組織化、システム化していて、人がマルチにハマっていくカラクリがよく分かった。 主人公は、家族や周りの人々に「認められる自分」「感謝される自分」になって「家族や皆と幸せな生活を送りたい」と思っていただけだ。 そんな主人公が「マルチの世界」で翻弄され、お金持ちになるどころか、借金まみれに堕ちていく。息苦しいほどに痛々しい。
9投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログマルチ商法がどんな手法で洗脳されていくのか。みたいなことが分かっていく小説かと思いきや、リアルな実体験をもとにしているからなのか、思ったほど、大変なことにならない感じでエンタメ性にかける感じがしました。主人公がおった痛手があまり感じられないままに、別のビットコインの詐欺にあって追い詰められて。あれ?ネットワークビジネスに関しては大したことないのかな?と思ってしまいました。
1投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログバイト先の掲示板で見つけた奇妙な貼り紙「磁力と健康セミナー・無料開催」。それは地獄への扉だった―壮絶な実体験をもとに、マルチ商法にはまった女性の“乱高下人生”をリアルに描いたノンストップサスペンス!(e-honより)
1投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログこてこての大阪弁で、テンポよく一気に読めました。 帯に書いてあるように、なるほど人が何故マルチのはまるのかわかったような気がします。 何度も、もうそこら辺でやめとき!って思いながら読みました。 面白かったです。
8投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログ西尾潤『マルチの子』徳間文庫。 西尾潤の小説を読むのは、第2回大藪春彦新人賞受賞作の『愚か者の身分』に次いで2作目。第4回細谷正允賞受賞作。 マルチ商法という沼に嵌まり込んでいく若者たちを描いたサスペンス。『愚か者の身分』と似たような作品で、『愚か者の身分』と同様に小説としての面白さを感じることは無い。 結末は最初から見えている。悪いことに見えている結末以上のことも起きないのだ。数々の賞を受賞している作家とは思えないプロットに、著者の実体験を元にするのであれば、ノンフィクションの方が面白かったのではなかろうかと思う。 主人公の鹿水真璃子はバイト先の掲示板で見付けた『磁力と健康セミナー』の貼り紙を切っ掛けにマルチ商法に嵌まり込んでいく。 なかなか儲けることが出来ない真璃子は仲間と共に次々と新たなマルチ商法に手を出し、借金だけが増えていく。やがて、仮想通貨取引に手を出した真璃子たちは大きな詐欺に引っ掛かる。 本体価格950円 ★★★
57投稿日: 2023.09.11
