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変身物語 上
変身物語 上
オウィディウス、大西英文/講談社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い。「変身譚」を中心にギリシアやローマに伝わる神話・物語を次々と語っていく内容なのだが、血縁や登場人物などをたどるようにしてシームレスに次の話へと話題が移っていくという高度な語り方をしている。それのみならず、恋愛に燃える乙女の心境から血なまぐさい戦闘、人の体が獣に変身していく様まで臨場感たっぷりに語っていく表現力があって目が離せなくなる。こんな本が2000年も前に書かれていたと思うと途方もない気持ちになってしまう。人物名がとにかく多くて、全然覚えられないけど…。 ナルキッソスやイカロスなど超有名どころの話からこの本にしか典拠がない話までとにかくたくさんの話があるが、神々、特にユピテル(ゼウス)とユノー(ヘラ)夫妻があまりに自分勝手で傲慢なことに驚く。ユピテルが逃げ惑う娘を無理やりレイプして、さらにユノーがそれに嫉妬して娘や親族まで悲惨な目に合わせる、みたいな話が多すぎる。 でもやはりこういう神話は、神様というか超自然的な存在に世界や運命の理不尽さ・残酷さを託してストーリー状にし、何とか飲み込もうとする人間の営みなんだろうかとも思える。神には神なりの物事の帰結というものがあるが、それは人間の論理とは相いれないというのが肝心なところなのだろう。切なくとも、そこには想像力とユーモアがあふれていて美しい。 鳥や動物、昆虫たちは、悲劇の果てに変身させられた人間なのかもしれないという数々の物語。そんな発想も、人間には理解できない生き物たちを人間の側へ引き寄せる試みであるのだろうか。それがこんなにもたくさんのバリエーションを持っているのがすごい。ギリシアの文化的な豊かさを存分に感じられた。

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    投稿日: 2024.10.22
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    新着案内を見て2023年10月23日図書館から借り出し。 先に誰か借り出していて待たされたのに、本を開いた形跡がない。新本だとなんか嬉しい。ただし、学術文庫は例によって字が細かいのと、本文と訳注だけで450頁を超えるので期限までには読み終えそうにもない。 詳細な訳注を気にしてたら進まなくなった。

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    投稿日: 2023.10.23