
総合評価
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powered by ブクログ東日本大震災で祖母と母を亡くし、祖父と2人で暮らしている七海。少し引っ込み思案な七海だったが、あることから、母が自分と同じ年だった頃の交換日記を手に入れる。記憶にない母が、小学校6年の頃正義感が強く何事にも全力で取り組んでいたことを知り、母が委員長として引っ張っていっていた海光祭を再開させようと周囲に働きかけていく。 いろいろな困難を乗り越えて成長する七海の姿に励まされる話だった。 ただ、コロナ禍の話なので、もう少ししたら子どもには通用しなくなるかも‥。
11投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ東日本大震災によって母を亡くした七海は小学六年生。東日本大震災により途絶えてしまった海光祭を復活させたいという七海とその友達が奮闘する話です。東日本大震災をテーマにした本はなんとなく暗い話が多いのですがこの本は未来に向かって進んでいく七海たちがとてもかっこよく温かいのでとてもおすすめです!さらにこの本はコロナ禍の時代が舞台なのでなんとなく懐かしくなりました。私もコロナで行事がたくさんなくなりったりとか色んな思い出が蘇ってくる1冊です。
53投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログ震災でお母さんがしんじゃって汐里さんもようすけさんと結婚して七海がおじいちゃんと二人になってそのドキドキするのがすてきだった。
1投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログこれ、最近読んだ児童書の中でも抜群に良かった。 震災を経験した海辺の町で暮らす、小学6年生の主人公。 その町では、大切な人を失った人たちが生きている。 コロナという見えない敵にも翻弄されながら、卒業を間近に控えた主人公が、亡くなった母の思い出を辿り、やがてひとつの目標を立てる。 大きな事件が起こるわけではないけれど、家族や友だちとのすれ違いや仲直りの中で、本当の強さについて考え、少しずつ答えをみつけて成長していくストーリー。 …っていうと、なんだか堅苦しい教科書的な話かと思われそうだけど、ぜんぜんそんなことはない。 登場人物たちがみんな(大人のわたしから見ても)とても魅力的な奥行きがあって、あたたかな雰囲気がずっと流れているから、物語の世界にどんどん入っていける。 舞台になっている町の風景も、その場のにおいや温度が感じられるくらい丁寧に描かれている。 自分も石巻には震災後に一度行ったことがあったので、なんとなく記憶と重ねて想像はできたけれど、物語の中ではそこに暮らす人だけが知っているような海がたしかに広がっていて、実際に見た以上に深く心に響いてくるような気がした。 エピソードのひとつずつにも、救いみたいなものがちりばめられていて、何回もじんわり泣きそうになってしまった。 人生には時に、自分の力だけではどうしようもないことも起こる。 都合の良い逆転劇なんて、現実にはなかなか起こらない。しっかり負けることもある。 それでも大切なものを大切にしていれば、いつかちゃんと笑えるようになる。 そんなことをしずかに、でもまっすぐに教えてくれるような物語だった。 読み終わったあと、ふと作者が男性だってことに気づいて、ちょっと意外だった。 なんでこんなに小学生の女の子の心の中を描いて違和感がないのか、不思議なくらい。 展開や設定に奇を衒うこともなく、地に足がついているのに子どもを置き去りにしないようなやさしい文章で、なんだか久しぶりにとても好きな児童書の作家さんを見つけた気がしました。 読めてよかった。
0投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ東日本大震災、決して忘れてはならないと改めて思いました。そしてコロナ禍、多くの人があらゆる情報にふりまわされ、会えなくなった親族も多くいました。特にこどもたちは経験すべき体験の機会を多く奪われたように思います。日本の対応はあれで正しかったんだろうかと思わされる内容でした。 小学生にも大人にも読んでもらいたいです。
0投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ児童書です。青沼洋人さんのデビュー作「さくらいろの季節」を読んだ時、高学年の心のうつろいをなんて繊細に表現する作家さんなのだろうと思っていました。そして、綺麗事だけでない、どうしようもなことがあるのも、さらっと描いてくる… 今回の作品も6年生の主人公七海の成長が眩しいほどに素敵に描かれています。 東日本大震災、コロナとなかなか難しいテーマでしたが、「だれかのために、できることがあるなら。」全体を通したこの温かなメッセージが独りよがりになることなく、全体を包んでいました。
31投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログ#波あとが白く輝いている #蒼沼洋人 #講談社 #児童書 #読了 長編なのであきらめかけたが何人かの読了ツイートで絶賛されており読了できた。震災で祖母と母を失った七海。母の代わりにそばに居てくれた叔母との別れ。困難が多い中希望を見い出し前に進もうとする姿に心打たれました。 読んでよかった。
3投稿日: 2023.10.06
