Reader Store
忘却の河 下
忘却の河 下
蔡駿、高野優、坂田雪子/竹書房
作品詳細ページへ戻る

総合評価

8件)
4.3
2
6
0
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    司望は南明高校の入学式に向かう。地下鉄の駅からはバスに乗らないといけないが、今は道の工事のために走っていない。歩いていては入学式に遅れそうだ。白タクがいて乗ったらどうかと誘っている。躊躇していた司望に、一緒に乗りましょうと誘た女性がいた。南明高校に行くのなら自分もそうだからという。タクシーに乗ってから南明高校の教師だと名乗った。欧陽小枝だ。記憶にある女性だ。前世の記憶を持った者のお話。登場人物が多くて途中で錯綜してきそうだが、読んでいるうちに分かって来た。前世と今世を繋いだ記憶は現世にどのような影響を及ぼすのか…。

    0
    投稿日: 2024.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上下巻で読み応えありました。翻訳も読みやすい。最初に提示される女子学生の死からこれほど多くの人の人生が交錯する展開になるとは。生まれ変わりという設定が物語を牽引しているのは確かだが、それを取っ払ったところに見える相関図は凄まじい。

    0
    投稿日: 2024.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    評判が良く、気になっていた作品。 ただ、華文ミステリ苦手なので、不安はあったが…驚くほどスルスル読めて、かつ面白い。 次々に人が死んでいくけど、一人ひとりをしっかり描けてけているので、人数が多いのに毎回喪失感がある。上巻のスピードに比べて、下巻はやや間延び感もあるが、十分面白い。 さすがに怪しい人物が皆いなくなるので、意外な人物が犯人、という点からは真犯人は当てやすいかも。 フランス語版を翻訳したもので、かつ登場人物の名前のルビがたびたびあって、それで読みやすいのかな。 竹書房自体、ずいぶん久しぶり。

    0
    投稿日: 2024.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中国輪廻転生ミステリーです。 検事と名乗り公立図書館で個人の貸し出し記録を見せてもらうとか、人命救助が大学入試に有利になるとか、お墓に故人の写真がプリントされているなどなど、文化の違いも楽しみながら読みました。 中国語原文からではなく、フランス語訳からの翻訳であり、また、翻訳者が3人、監訳者が1人という作品は初めて見ました。読みやすく面白い部分となかなか読み進められない部分とあったのは、その為なのでしょうか。

    28
    投稿日: 2024.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    謎解き、復讐劇、恋愛、家族愛、師弟愛、社会問題性… てんこ盛りドエンタメ輪廻転生小説 #忘却の河 上巻のレビューはこちら https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4801928080 〇キャラクター 分かりやすい悪役がイイ!どんだけ嫉妬心と出世欲が強いんだと、かなり引くレベル。でもこの人間の汚さが分かりやすく描かれているのが本作の魅力でもあります。 また女性たちの情念の描き方が美しいんです。少女、学生といった若い世代から、母親や高齢者の世代まで、まるで昭和の時代に描かれたような女性像。ろくでもない男に振り回されながらも、心に決めた人には信念を貫いてゆく姿に、すっかりと魅了されてしまいます。 特にイチ推し欧陽小枝ですね。詳しくは語りませんが、もし映像化されたら彼女の演技が一番難しいと思います。 〇復讐劇 勧善懲悪ぶりがたまらん。中国では家柄や学歴が重視されるのは知ってましたが、こんなにも醜い争いにも発展してしまうんすね… 自分都合で物事を進めてきた人間たちの転落ぶりエグく、読み手としては清々しちゃう。しかし頭脳明晰な人間を怒らせると、マジ恐ろしいですね。 〇ミステリー メインの謎解き要素、誰がなぜ殺害したのか?状況や人間関係が次々と変化するので、犯人が判明しそうなんだけど、やっぱりわからない。という展開が好きすぎる。 もちろん終盤には真相が判明するのですが…いかに人間は弱い生き物なのでしょうか。このひとり(ある意味ふたり)の壮絶な人生に号泣してしまいました。 〇家族愛 エンタメ性に富んだ小説なのですが、一貫して丁寧に描かれているのがコレ。父親母親がなりふり構わずに子どもを守る姿勢。その愛情に応える子どものひた向きさが、シンプルながらも胸を打つ。決してお金や権力では手に入らない、永久不変なものを感じることができました。 ■ぜっさん推しポイント もし輪廻転生ができるのなら、人生をやり直すことができる。いつかはきっと幸せを掴めるのでしょう。しかし当然ながら人生は一度きり、後悔のないように生きなければならない。 我々は様々な出会いの中で愛するを見つけ、我が子をもうけ、遺伝子を引き継いでいく。人生は繰り返すのではなく、後世に残していくことが一番の幸せなんでしょうね。 そういえば私も、かつて息子が誕生した時、死ぬのが少し怖くなくなった気がしたんです。次の世代が、次の時代を幸せに生きていけるように、まだまだ頑張りたいと思いました。

    73
    投稿日: 2023.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙のイメージから、ホラー寄りのおどろおどろしいやつかと身構えていたが、そんなことはなく、ちゃんとミステリだった。中国のスティーヴン・キングと呼ばれているだけあって、リーダビリティ◯。面白かった。 後半はちょっと大味だったかなー。

    4
    投稿日: 2023.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    次々と事件が起きた上巻に比べ、下巻はそれぞれの事件に関わる人を中心に、謎を包囲して行くように展開していく。輪廻転生と因果応報と言う主題はそのままに、深く沈滞したままの事件と浅瀬を流れるかの様な新たな事件が交錯する。とんでもなく悪い奴の出現でページを捲る手が止まらない。 最後は涙なのが出来すぎ感強めかな? 全体的に人名にふりがなが付いてたのが良かった。

    4
    投稿日: 2023.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    蔡駿『忘却の河 (下)』竹書房文庫。 生まれ変わりという超常現象と複数の殺人事件に纏わるミステリーとを融合した中国小説の下巻。 上巻は非常に展開が早く、非常に面白いと思ったのだが、下巻は少し間延びした感がある。それでも、申明が刺殺された事件の背景が徐々に明らかになり、犯人の正体と事件の全貌、結末が知りたくて、ページを捲る手が止まらなくなる。 輪廻転生と因果応報。生まれ変わりと人びとの犯した罪の無限ループ。 2011年。高校生に進学した申明の生まれ変わりの司望は、申明のかつての教え子で教師になった欧陽小枝と運命の再会を果たす。司望は申明の死に纏わる真相を解き明かそうとする。 申明の教え子の女子高生である柳曼の毒殺の謎、柳曼とただならぬ関係にあったと噂された申明の殺害、申明の婚約者だった谷秋莎とその父親である谷長龍の死、申明の友人である賀年の死、一連の事件の捜査に携わっていた捜査官・黃海の転落死。申明と司望を中心とした死の連鎖は果てしなく続く。 時はさらに流れ、大学受験を目前にした司望は…… 人間の運命は過去に犯した罪の重さで決まるのか。登場人物たちの複雑に絡み合った過去の罪がまるで意思を持った一つの輪となり、永久に回り続ける。 本体価格1,400円 ★★★★★

    34
    投稿日: 2023.07.03