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消えた戦友(上)
消えた戦友(上)
リー・チャイルド、青木創/講談社
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総合評価

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    2025/4/6 読了  今回は憲兵隊時代の同僚が殺された、という情報を元・部下ニーグリーから得た所からスタートする。きっかけは憲兵の応援要請無線コード10-30に合わせた入金額。調べてゆくと憲兵隊時代のチーム8人中4人が行方不明になっていた。今回はチーム戦で応援要請に駆けつけた2人と4名で真相を解明してゆく。相手は軍需産業の保安担当、素性は悪徳警察OBで新型の小型ミサイルをめぐる汚職。憲兵v.s警官という構図だが最後はリーチャーの戦闘力が遺憾なく発揮される。シリーズには珍しいチーム戦の魅力があり、今回もニーグリーは十二分のサポートぶり。

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    投稿日: 2025.04.06
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    いまAmazonPrimeで配信中の『リーチャー』の原作にあたる本。 AmazonPrimeとこの作品では、若干、設定が違うようです。この作品でリーチャー達と絡んでくる警官はロサンゼルス郡保安局(保安官)ですが、AmazonPrimeではロスアンゼルス市警察だとかね。 比べてみると、なかなか面白いです。

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    投稿日: 2024.08.10
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    (上下巻併せた感想) ▼何作目かの、ジャック・リーチャー・シリーズ。アメリカ退役軍人のジャック・リーチャー。軍人としてのキャリアをずっと憲兵隊として過ごした、つまり軍隊内の警察であり、捜査官だった。叩き上げのエリート(矛盾?)だったが若くして少佐で思うところあって退官、その後は年金暮らしだが、なんとホームレス。着のみ着たまま、所有財産は着てるものと歯ブラシとパスポートとキャッシュカードだけ。ヒッチハイクか電車バスで安宿から安宿へ、アメリカを放浪している…つまり、たれも彼に電話できないし、行動を捕捉できない。格闘と記憶力と銃器の扱いと洞察力で米軍随一と謳われたリーチャーの行先に、毎回1話完結でトラブル事件ミステリーと美女と悪者たちと戦いが立ち塞がる…が、強いぞリーチャー連戦連勝、というのが大まか御紹介文です。 ▼話の段取りは以上なんですが、三人称描写が基本ながら、リーチャーの思考に寄り添う書き方で、リーチャーの思考は米国軍人ではあったし誇りはあるけれど、かなりリベラルで。作品が大まか2000〜現在くらいのアメリカ各地を描くのですが、「荒廃したアメリカ」「格差社会アメリカ」「ドラッグと犯罪のアメリカ」などに鋭敏なセンスで、かつ旧職場の米軍はしばしば悪の巣窟として描かれたりします。なるほど作者はイギリス人です。 ▼今作は、珍しく「チーム物語」。軍隊時代のリーチャーの最高チーム、8人がいた。今はみんな退官している。そのうちひとり、探偵をしていた仲間が、変死他殺体で発見される。仲間たちが10年ぶり?とかで集合。集まったのは4人。あとの3人は?…。リーチャーを隊長に探偵作業が始まる…。というものです。 ※以下、ネタバレ※ ▼残り3名は殺されている。 旧友のうちひとりが、軍需メーカーに勤めた。警備担当みたいな。その会社の工場では、最新兵器部品を作っていた。そして悪い幹部が「不良品に見せかけて大量の部品をテロ集団に高く売却」という犯罪をやっていた。リーチャーの旧友の1人がそれに気づく。極秘操作のために旧友たち動員。だがなんと警察内に悪い連中の仲間がいた。さすがに騙され殺された。 と、いうのが今回の悪者たちと経緯。 ▼で、それらが暴かれるまでがストレスだけどドキドキで。ときどき悪いやつが暴力手段に出るとリーチャーが勝ってすきっとして(笑)。終盤全貌が分かり、実力行使対決して、勝利、敵討ち、パチパチ。 ▼殺されたであろう4人のうち、3人までは死体が出てくる。もうひとりは死体が出てこない。なので、「ああこの4人目がきっと裏切ったんだな、悪者なんだな。苦い感じくるんだろうな」と、予測していたら、違った。なんだけど、4人目は「あいつも死んだ」と語られるだけで死体は出てこない。こ、これは……この4人目が裏切り野郎だと思わせておいて予想を裏切るためだけの設定だったのだろうか…。

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    投稿日: 2023.12.02
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    リー・チャイルド『消えた戦友 (上)』講談社文庫。 ジャック・リーチャー・シリーズ第11作、14作目の翻訳作。2007年の作品。 これまでは単独での行動が多かったリーチャーだが、今回は昔の同僚たちと事件の捜査を行うという、これまでとは少し変わった趣向の作品。安心安定の面白さ。 日本では2000年に刊行された『キリング・フロアー』でシリーズが 開幕したが、『反撃』『警鐘』『前夜』と刊行された後、一度翻訳が途絶えた。ところが2012年にトム・クルーズ主演で『アウトロー』が映画化されるや再び息を吹き返し、その後は年に1作のペースで翻訳されている。アメリカでは27作目までが刊行されており、まだまだ楽しみは続きそうだ。 住所不定で、携帯電話もEメールアドレスも持たずに放浪を続けるジャック・リーチャーがATMで金を引き落とすと、何者かにより覚えの無い1,030ドルが入金されていることに気付く。10-30という憲兵が同僚に応援要請する時の無線コードであることが気になり、入金した人物を調べると、かつての同僚のフランシス・L・ニーグリーであることが判った。憲兵時代にリーチャーは9名から成る特別捜査部隊を率いており、ニーグリーは最も信頼出来る女性隊員だった。 ニーグリーはシカゴで民間警備会社で働いており、会社に連絡するとニーグリーのアシスタントからロサンゼルスに向かったことを伝えられる。ロサンゼルスに飛んだリーチャーはニーグリーと再会し、かつての同僚のカルヴィン・フランツが砂漠の上空を飛ぶヘリコプターから突き落とされ、亡くなっていたことを伝えられる。 フランツの死の謎を明らかにするため、リーチャーとニーグリーが調査を行うと、かつての同僚のうち5名が死亡または行方不明になっていることを知る。 やがて、かつての特別捜査部隊の同僚、カーラ・ディクソン、デイヴィッド・オドンネルも合流し、4人で事件の真相を調べるが、4人の周囲には謎の人物たちの姿が付きまとう。 定価1,100円 ★★★★★

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    投稿日: 2023.08.29
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    放浪中、かつての仲間から連絡を受けたリーチャー。 助けを請われて向かうと、憲兵隊時代の戦友が無惨な殺され方をされており、ほかにも行方不明者がいるという。 真相の究明に乗り出すリーチャーらの背後には、常に不穏な尾行者が……。 8月のお楽しみ。今回はチームで事件の謎に挑みます。冴え渡るリーチャーの推理は相変わらず。 下巻に続く。

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    投稿日: 2023.08.24