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そらうみ
そらうみ
富安陽子、はぎのたえこ/講談社
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総合評価

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     私の住む市の図書館で10月下旬に開催される「子どもの本の講座」の講師として、なんと富安陽子さんがいらっしゃることを知り、こんな貴重な機会はめったにないだろうと思い、参加することになりました。富安さんの物語や子どもとの関わりについて興味深いお話が聞けそうで、今からとても楽しみです。  とは書いたものの、これまで私が読んだ富安さんの作品は「ふしぎな月」と「まゆとおに」シリーズ(「やまんば山のモッコたち」を含む)だけなので、これを機に富安さんの世界をもっと深く知ろうということで、しばらく富安さんの作品を続けて読んでいきたいと思います。  ということで、まず選んだのが新刊コーナーにあった本書(2023年)で、最初にタイトルを見た時は、ちょっとありきたりかもなんて先入観で思ってしまったのだが、実際に細かく世界観を設定した絵本としての完成形になると、これがワクワクしてしまうのだから、やはりプロの作家さんの作り込みは凄いと思いながらも、絵本の場合はお話の文章とそれに添えられた絵との相互作用が大きいのだということを、改めて実感することができた。  それは実際に『そらうみ』というものが、どのようなものなのかということを想像力を使って生み出したときに、雲が別の役割を果たしていることや、空と地上との高さの差があればあるほど地上の眺めが壮観となる見せ方の面白さに加えて、それは絵本でしか見ることのできない、地上の景色が珊瑚礁のように、飛んでいる鳥たちが魚のように見えてきそうな、ちょっと不思議な世界にふれることのできる面白さでもあるのだと思う。  そんな不思議さと共に、何の躊躇いもなく飛び込む男の子自身の絵から放たれる開放的な喜びに溢れた雰囲気や、一人ではない温かみのある展開に加えて、『そらうみ』で遊ぶことのシンプルな爽快感が、これが絵本のデビュー作となる、はぎのたえこさんの暑さを感じさせない柔らかい雲と、涼しげな色使いのオーソドックスな青ではない青い海が合わさることで、より強調されているのが印象深い。  更に、『もく もく もく もく』『てく てく てく てく』などのオノマトペと、『ザッパーン!』『ドッボーン!』などの効果音が小気味良いテンポを生み出す、富安さんの文章に、はぎのさんのパステル調とも思われた絵が最初と最後の場面とで見事なコントラストを為しているのも、絵本としてのまとまりの良さを感じられる中、富安さんならではの、あっと驚く中盤での神話的要素が効果的なアクセントを生み出している点もやはり見逃せない、この絵本はひとときの不思議空間を体験させてくれたのだと思う。

    49
    投稿日: 2025.09.19
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    絵が夏らしく明るく良い雰囲気、文章もとても美しいなと思う。夏の不思議な経験を描いたストーリー、夢のある内容だと思います。

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    投稿日: 2024.12.19
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    図書館本。次女に借りた本を長女も読む。富安陽子さんの文。入道雲を突き抜けてそらの世界へ。暑い夏にぴったりの絵本です。

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    投稿日: 2024.07.15
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    3丁目の坂を越えて市民プールに行こうとした「ぼく」が、雲の道を通り抜けたら、きれいな海に出た! 迷わず泳ぎだす子だからこそ、「そらうみ」にたどり着いたのでしょうね。素敵な夏休み!

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    投稿日: 2023.11.13