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戦争と天災のあいだ─記録の改竄、記憶の捏造に抗して
戦争と天災のあいだ─記録の改竄、記憶の捏造に抗して
保阪正康、姜尚中/講談社
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    保坂正康氏と姜尚中氏が2011年10月30日に北海道新聞ホールで行った講演会の講演録。 歴史は、記録者の都合の良いように記憶される。 勝利者の記録のみが正しい記録として、後世に伝えられる。 歴史は改ざんされ、記憶はねつ造されるという内容を、第二次世界大戦、広島長崎の原爆から、福島原発事故までを例にとり説明される。 米国では、ヒロシマ、ナガサキ、フクシマと列挙することにより、意図的な大量殺人と(人災の側面を除いて考えれば)事故である原発事故の区別をつきにくく、そして大量殺人の罪を薄めて考えるように仕向ける傾向がみられる。 両名の講演のあと、学生参加による質疑応答が掲載されているが、そ講演の内容を踏まえたうえで、しっかりした質問をしているのが非常に頼もしい。 と思われせるような質問を選んで掲載しただろうという点を差し引いて考えても。

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    投稿日: 2016.08.26