
総合評価
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powered by ブクログえにし屋の第二弾。長編ながら一気に読み進められる。人の話の小さな違和感を少しずつ解き明かしていく過程が良い。とても面白かった。何より明るい兆しが見えるラストが好きだ。次回は御蔵屋の縁談話だろうか?楽しみだ。
0投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログえにし屋春秋の続編。気持ちよく読めてしまうのは、断片的な違和感をつなぎ合わせて見事に解決に導く鮮やかさと艶やかなお初の所作。そして声をあげづらい大家に嫁いだ嫁や孤児等弱者への暖かな視点があるからかと思う。私のお初イメージは天海祐希さんか歌舞伎の中村七之助さん。おかしらは田中泯さん。
0投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログ縁を結ぶ、縁を断ち切る、「縁」を商いにする「えにし屋」の続編。 二作目は長編。 どちらかというと、一作目の連作短編のほうが、 ストーリー展開や人物描写が、スッキリ、パッキリで、 よかったような。 今回の商いは、五年前に行方知れずになった息子を探す 依頼。 さらに、えにし屋の仕事を助ける、物乞いのおきみが殺された。 この二つの謎が、つながっていく…。 えにし屋を営む才蔵とお初の魅力は、前作のほうが、 キラキラしていた気がするのだが…。 それより、おきみにくっついていた信太と太郎丸との やり取りがあたたかく、心がなごんだ。
0投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ人と人の縁を結ぶことを職業とする「えにし屋」のお初は。お頭の才蔵とはべらんめえ言葉で話す男なのだが、女装し、今でいうとLGBT。お初が依頼を受けたのは5年前の火災で行方不明になった当時3歳だった男の子・平太を捜索するという摂津屋夫妻からの依頼。この不可解な事件に取り組む中で、複数の殺人事件も発生し、不自然な経緯満載のドラマティックなミステリー展開を示していくが、見事にお初はこれを解決していく。物乞いの利口な男の子・信太の存在も絡みストーリーの面白さを深めている。
1投稿日: 2024.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結局子供ができなかったのは摂津屋さんの方が原因だったのでは?子供には罪はないよなって読みながら思った。お常と平太が再会できたことは良かったです。
2投稿日: 2023.12.11
powered by ブクログこの度えにしやに持ち込まれたのは五年前に行く方知れずになった幼い息子を探して欲しいというもの。藁をも掴むようなその話を引き受けたえにしやのお初は、両親の周りから探り始めるのだが、そこには思いもよらない事実があった。 謎めいたお初や才蔵などのえにしやの面々の活躍と並行して物乞いの少年の成長も描かれている。 事実が突きつけられた時の人々の姿が残酷なよう。 時代小説版ハードボイルドという感じ。
1投稿日: 2023.11.10
powered by ブクログ過ぎ去った歴史、近世の価値観を今さらどうこうならぬものの、どうやらこのシリーズでは物語として当時の男女差別の風潮に灸を据える意がこもっている。相変わらず裏に隠された真相を解明する過程が、いかにもまだるっこいのだけれど、細かで数多な不条理を紐解いて行く面白さ。お初の推察と洞察の鋭さは相変わらず。それでも、甘く見積もったしくじりが他者の命を奪ってしまう。情にほだされそうになる甘さも垣間見える。完璧ではないそこがまたいいっちゃいい。いずれにせよ、舟さん含めてけじめを保ちつつ子どもたちを救うえにし屋を応援したい。
0投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログシリーズ第2弾。 物乞いの信太と、5年前に行方知らずになった子を探す夫婦。2つの縁が交差していく中、明らかにされていく真実が…。 明らかにされた真実は想定内な感じ。スッキリしたような、物足りないような。もう一ひねり欲しかった。 信太と太郎丸との掛け合いは微笑ましい。
1投稿日: 2023.07.27
powered by ブクログ1作目よりキャラクターがハッキリしてきたシリーズ2作目。人と人との縁を結ぶ「えにし屋」、ミステリーの要素が強いので一気読みした。 時代小説はあまり読まないが、あさのあつこと宮部みゆきは別格。 江戸時代は、現代と違い、身分も職業 も来し方も様々、だからはるかに人間模様がおもしろいと、、、。2人の時代小説を読むといつも感じている。
15投稿日: 2023.07.14
