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シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ
シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ
頭木弘樹/創元社
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総合評価

29件)
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5
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    激しく同意しました。 カフカの人生論の著者。他の作品もと手にした本書。 心と体の話し。 20歳の時に難病にかかり13年間にわたる闘病生活を送った経験を持つ著者。なかなかヘビーな経験です。  その間に読み、体感して感じた個人的経験を文学、哲学、生物学等のフィルターを通して、見事なまでにアイデア提起をしてくれた。(特に文学) 論理的でもあり、感覚的でもあり。 生きるための柔軟性を得ることができる名著でした。 はじめに から引用(こんな人にオススメ) 自分でいることに、疲れを感じたことはないだろうか? たとえば、自分の性格が好きではないとか。 自分の体に不満があるとか。 「どうして自分はこうなのだろう・・••・・」と悩んでしまう。 それなのに、その性格や体でずつと生きていかなければならない。 気に入らないなあと思いながら、24時間365日、なんとか折り合いをつけながらやっていくのだから、これは疲れないほうがおかしい。 別人になってみたいと願ったことのない人は、少ないのでは? 自分が好きな場合でも、ずっと同じ自分でいるというのは、退屈と言えば退屈だ。 いつも自分の目線で世の中を見て、自分に起きることだけを体験して、自分の人生を生きていく。 ずっと同じ主人公の映画を見続けているようなもので、うんざりしてきてもおかしくない。 中略 では、「自分」とは何なのか? そう問われると、よくわからない。哲学的な問題に聞こえる。 自分とは、よくわかっているものであると同時に、よくわからないものだ。 とりあえず、この体、これは自分だ。 そして、この心、これも自分だ。 では、心と体が自分なのか。 自分とは、心と体なのか? 後略 本書の前半では、心と体を分離して、どちらが自分なのかを考察していきます。分けたほうが考えやすいからです。 この命題は、未だ発展途上。難題です。 自分とは心なのか 自分とは体なのか 分けて考えたほうが考えやすいから分けたが、最後の章では、まとめて考えていく。 そこで重要なのが 「あいだ」 である。 物事には、「あいだ」、「グラデーション」がある。 ここをうまく受け入れたいが一番の著者の主張。 心と体をひとつと捉え、一連のものとする。 消化器官も、一連で、どこかに問題があると食べたものをうまく排泄できない。 繋がっている。 全てのものは、繋がっている。 そして、グラデーションで繋がっている。 「曖昧さ耐性」と言う言葉があるらしい。 本書で初めて知り学んだ言葉でした。 これは相当重要だと思いました。 「曖昧さ耐性」が低い人は生きづらい。 白黒つけたがる人。生きづらい。 やっぱり「あいだ」があるのです。 「自分」の中にも あいだがあり、グラデーションであり、行ったり来たりの曖昧な存在だ。 自分ですら曖昧なのだ。 この考え方は、とても、楽にしてくれる。 とても自由だ。 グラデーションで繋がっていく自分。 グラデーションで繋がっていく世界。 今までの自分。 幼少期の、小学校、中学校、高校、大学、20代、30代、40代……その先も いろんな自分がいて、今の自分は、その全てを含んでいる。 経てきた時代の自分、いろんな自分を、たくさんいる自分を含んでいる、今の自分。 生きてきた自分は、みんなえらい。 この、今までが繋がった自分という感覚。 大切にしたいと感じました。 この人の作品は、勇気をくれる。

    37
    投稿日: 2025.10.12
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    自分とは何なのか。 その問いから、心と体について考えていく。 私たちの心と体どちらが私なのかという問いに、白黒はっきりつけることはできない。 だからこの曖昧な状態の自分を、あいだで考える。 優しい文章で、文学作品などを取り上げながら著者は道を示していく。 肩肘張って疲れて、ちょっとホッとしたいときに、読んでほしい本です。

    17
    投稿日: 2025.08.29
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    自分でいることに疲れたことはありますか? 一体自分とは何なのか。心なのか体なのか…? (文学を読んでいて)「ここに書かれているのは自分の気持ちだ」と感じること…ありますよね! 色々な作品が紹介され自分とは何かを考えさせる本。Interesting!

    1
    投稿日: 2025.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こないだのホームレスので知った『あいだで考えるシリーズ』。その第一巻が我らが頭木さんだったので読む。心と体について。頭木さんらしく、いろいろな文学や漫画等からの抜粋で進められてて、今まで思ってもみなかったことが多かった。自分の中にいろんな年代の自分がいること、食べられないものがあるということを受け入れられない人がいること(共食圧力)、弱いロボットを作っている人がいること。魂が21gという話も出てきて、おぉ9mmと感動。でもこれは測り間違えだったという話だ。10代以上に向けての本なので読みやすいし、そもそも頭木さんのは読みやすいからな。

    1
    投稿日: 2024.12.26
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    自分疲れというメインタイトルより、ココロとカラダの間というサブタイトルの方が実態に近い気がする。全てはグラデーションではという問いかけ、古典から現代までの数々の例示が面白い。語り口調の文章が読みやすく、一気読みしてしまった。

    2
    投稿日: 2024.11.12
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    すべての世代の自分が生き続けている、という考え方がとても良い。過去を振り返るといろんな自分がいて、どれも自分ではあるけれど、その中でもどのときの自分が一番自分らしい自分なのかをわかっていないとだめだと思っていた。自分とは何かを一言で説明できないとだめだと思っていた。でもそんなことはなくて、どのときの自分も自分の中で生き続けている。こういうときがあった、のではなく、今の自分にもそれが生き続けている。そう考えると全てのことに意味がある。結局自分のことを考えて疲れるけど私は自分のことをぐるぐる考えるのが好きだったりする。もう少し若いときに読みたかった!

    7
    投稿日: 2024.11.04
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    どこまでが心でどこまでが体か、自分とはどういう人間なのか。 分からないし、分けられない、ということがさくさく書いてある。 引用してあるたくさんの本も、ぜんぶ面白そう。

    2
    投稿日: 2024.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最終章から 「私たちは、じつはかなり決まりきった範囲でしか、心と体を動かしていない」「まだまだ未知の領域がある」 という視点にハッとした。 これまで生きてきた中で固まっているものがあるかもしれないとまず自覚することが、柔軟さや生きやすさに繋がるかもしれないと感じたことを覚えておきたいと思った。

    1
    投稿日: 2024.06.26
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    “生きづらさを感じない者は、何も気づかず、何も考えずにすむ。”(p.108) “白と黒のあいだには、白に近いグレーから黒に近いグレーまで、たくさんのグレーがある。コーヒーと牛乳のあいだには、さまざまな割合のカフェオレがある。サンドイッチの上のパンと下のパンのあいだには、さまざまな具がはさまっている。これをまるごと無視しては、もったいないだろう。”(p.139)

    2
    投稿日: 2024.06.20
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    面白い。考え方が面白い。それを色んな文学などを例に理路整然と攻めてくる。心と体、白と黒どちらかではなく、間、グラデーションという捉え方。 三島由紀夫と太宰治のくだりも面白かった。 私はあなたの文章が嫌いですと、わざわざ太宰に言いに行き、きてくれるということは本当は好きなんですよ。と言われて激怒する話笑。 内臓とこころ 三木成夫しげお ウツ婚!死にたい私が生き延びるための婚活 石田月美 隠悩録 筒井康隆 僕と彼女のペケ3つ 森永あい 山と獣と肉と皮 繁延あづさ 記憶する体 伊藤亜紗 面白くて眠れなくなる植物学 稲垣栄洋ひでひろ 弱いロボット 岡田美智男

    1
    投稿日: 2024.04.29
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    途中間を開けながら読了〜 自分に疲れた俺にとって「これだ!!!」と思える、大袈裟なことは書いていなかったが、俺にとっての「これだ!!!」は俺が俺の生活の中から、もがきながら、ぼうっとしながら見つけるものだよな。 読みやすくて、優しくて、すてきな本でした。

    1
    投稿日: 2024.04.19
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    心と体について語るのに、色々な話が引用されていて、とても面白かったです。特に首から上と首から下が入れ替わるインドの伝記が印象に残りました。 頭木さんは本や漫画、映画といった幅広い作品に触れていて本当にすごいなと思いました。 あとがきに、「自分の考えを一方通行で提示するのではなく、読者にも一緒に考えてもらって良い一冊にしたい」という主旨が書いてあり、とても好感を持ちました。 「自分」というものを考える時、僕は思わず「体」ではなく「心」の方ばかりに目がいっていました。でも、体が感情を作っているという文章をみたとき、体あってこその心なんだと思えました。例えば、ある男性を目の前にして胸がドキドキしている…その後で、そうか!私は彼のことがスキなんだ!と解釈する。 体も心もとても大切なのだと改めて感じることができ、また自分とはなんなのかを考えられる素晴らしい作品でした。

    4
    投稿日: 2024.04.09
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    もっと著者の主張が強いタイプの自己啓発系の本かと思ったけど、色んな本やコンテンツを引用しながら読者の思考整理を手助けしてくれるような本だった。 ずっと自分から逃げられないならどう付き合ってく? 心と体の関係って? 心と脳はどう違う?みたいな問い。 劇的な主張やエポックメイキングな言葉が散りばめられてるわけではないのだけど、そこが心地よかった。 夏目漱石や寄生獣を読みたくなった。 自分疲れの処方箋にはならないのだけど 少し自分疲れの正体に近づいた気がした。

    2
    投稿日: 2024.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の本体は「体」なのか「心」なのかについて、考えてみようよ!という本。文学や科学やアニメやマンガなどを引用して、「自分とは何か」について考察を深める。著者は消化器系の病気をされていて、「自分の中にも大腸があること」や「食事をとって、排泄をコントロールできるのは当たり前のようでいて、実は凄いこと」などということを考える。 「なぜ大小便を漏らすと社会は冷たくなるのか」とかとか、そういうことも書いてある。 計画通りに動けない自分に苛立ち、私はこの本を手に取った。自分らしく生きられてないなとか考えたこともあったけれど、著者が言うには「本当の自分なんてものはなく、そのときどきの自分がいるだけだ」ということ。つまり、自分の奥底に「本当の自分」が眠っているわけではなく、思い通りにいかない今の自分も「本当の自分」なのだということか。 最終的には「心か体かではない。その間にある。なんでも白か黒かつけてしまわない方がいい。もっと曖昧にグラデーションで物事を考えていこうよ」と着地している。

    1
    投稿日: 2024.02.12
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    何かで勧められていたので読んでみたが、これはゴミ。 まったく読む必要がない。 この本を読んでも、あたまもこころも動かされない。

    0
    投稿日: 2024.01.15
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    ”自分に疲れる” 原因とは何か。 生きづらさの原因が解れば少しでも生きやすくなるのか 著者が様々な視点から考えたり、自身の経験談を交えて文字化している。 解っているようでこうして文学化されることで、そうだよなと自覚出来る。 著者の体験談の部分では、真面目に書いてあることなのだが、どうしてか クスリと笑ってしまった。本人にとっては一大事なのだが、どうしても思い通りにならない事はある。 皆やり過ごしながら生きづらい世の中を生きているのかなと感じた。 理由や原因探しも良いかもしれないけれど、もしかしたら他に大事な事があるかもしれないと思えた。

    0
    投稿日: 2024.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ココロとカラダについて、文学的に説明しているユニークな一冊。 専門用語が使われていたり、科学的データ満載で語られると全然ピンとこないようなテーマが、小説の一節を引用して説明されているとストンと腑に落ちるのが面白い。 個人的に興味深かったのは、以下のとおり。 ・性的指向はグラデーション ・昆虫は生涯で最も美しいときに死ぬ ・人はわからないものを分けようとする なんとなく『あいだ』を漂っているのは、全然悪いことじゃない。むしろ、それは自分疲れから解放される1つの方法。

    1
    投稿日: 2023.12.26
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    「食べることと出すこと」の著者が若い人向けにココロとカラダの間柄について、様々な小説を引用して書いていて、読みやすいです。

    0
    投稿日: 2023.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポッドキャストにておすすめ本 なんか心理状態がおかしいと思う時は、体の問題なのかもしれない ロボットには内臓がない →AIは人間になれない 心と体 わけない グラデーションで あいだを漂う

    0
    投稿日: 2023.12.15
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    グラデーション…… まさにその通りだなあ 絶望に慣れることは絶望そのものよりもさらに悪いのである。 っていうカミュの『ペスト』の言葉もそうだよなあと思ったので『ペスト』を読んでみたい

    1
    投稿日: 2023.12.10
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    日々に忙殺されて、心と体のバランスがとりにくくなってた状態で図書館で読んだ。 白黒でなく、グラデーションでいいし、グラデーションこそ美しいと思えて気持ちが楽になった。

    1
    投稿日: 2023.11.26
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    面白かった。優しい言葉で諭す様な本ではなく、心と体について文献など引用して理解を深める内容。引用されている文献はジャンルの幅が広く、それも楽しく読めた要因だと思う。 特に印象に残っているのは、食べることで相手を受け入れていることを表す内容。相手が勧めたものを食べない(食べられない)ことで関係が断ち切れる例は悲しかった。体や心が自分だけの問題でなく、自分を社会がどう評価してくるかを考えさせられた。 他のあいだシリーズも読んでみたい。

    1
    投稿日: 2023.11.25
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    創元社の新シリーズ「あいだで考える」の創刊ラインナップ。現代を考える問いかけとして「あいだで考える」というコンセプトはたいへん秀逸で、それに文学紹介者という自らのフィールドからきっちり応えているいい本だった。 ただ、10代のための本が真に10代のための本になっているかは、既存の他シリーズ(よりみちパン!セの昔から)を読んでもわたしはよくわからないままなので、それは評価できない。

    1
    投稿日: 2023.10.14
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    あいだで考えるシリーズ第1弾として、これ以上ない良書。 自分とは何か? 心?体? グラデーションだ、という答えに辿り着いた時、途端に楽になった。

    2
    投稿日: 2023.09.16
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    頭木さんの本は以前読んだことがあるので、重なっている部分もあったが、面白かった。 いつもたくさんの本が(マンガ、映画なども)紹介されていて読みたくなるが、今回も三木成夫や繁延あづさ、大和ハジメなど、すごく読みたくなった。 サブタイトルが「ココロとカラダのあいだ」となっていて、心と体の関係や、そのコントロールの難しさ、境界の問題など、読書だけでなく実体験に基づいて語られている。 三木成夫によると体は内臓系(いわゆるハラワタ)と体壁系(手足、頭を含む、ハラワタ以外)に別れ、内臓系の中心が心臓で、体壁系の中心が脳である。「心」の漢字は心臓の象形文字である。「胸が熱くなる」とか「肚の底から」というように心(感情)は内臓に根差したことばである。「頭」は体壁系で、「頭が切れる」と言うように判断や思考力を示す。なんてところがとても面白かった。 心は千々に乱れるものだと皆理解しているが、体だってパーツによってそれぞれバラバラの衝動がある、という経験はなかなか普通に暮らしていると実感できない。が、赤ちゃんに歯が生えてくると噛みたがるのも、あれはむず痒いからだと思っていたが、「噛みたい」という顎の衝動が歯が生えることで芽生えたからというのもあるのではないかと思った。 イラストは『ベルリンうわの空』の香山哲。不気味かわいい絵が最高。 とても良い読書経験だった。

    1
    投稿日: 2023.07.29
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    自分とはココロなのか、カラダなのか・・・。 ゆるい感じの文章だけど内容はとても深い。 すごい面白かった。おすすめ。

    1
    投稿日: 2023.06.30
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    自身の難病経験や文学からの引用で解きほぐす身体論。自分を支えるこころとからだを様々な観点から分かりやすく語ります。頭木弘樹さんの著作は過去に読んでおりどれもおすすめですがこれもとてもよかった。巻末の作品案内だけ読んでも十分楽しめます。

    6
    投稿日: 2023.06.11
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    この春創刊した人文書の新シリーズ「あいだで考える」の一冊目。文庫よりひと回り大きい判型で手触りよく軽く、「10代以上すべての人に」と銘打って、ふりがなたっぷり、二色刷り150ページ。「岩波ジュニスタ」「ちくまQブックス」と同じような狙い(読みやすい仕様での本格読書へのスモールステップ)を感じる。 「自分」というものほどじつはよくわからないものはなく、それはいったい心にあるのか体にあるのか、ひとつしかないのか、心と体はどういう関係なのか、心にしろ体にしろ思い通りにできないことも多いけど一生つき合い続けなければならない「自分」とはなんなのか、古今東西の本やアニメ・映画などからのエピソードや台詞を引きながら、自らの経験もまじえて考えさせてくれる。 そして、白か黒か、AかBかのような両極端ではなく、なにごともグラデーションのあるものなのではないか、そして(心と体の件に限らず)無理に白黒はっきりさせたり分類して名前をつけて「わかろう」とするのではなく、あいまいでよくわからないままよく観察したり受け入れるということも大事だということをおしえてくれる。 本文で引用/紹介した作品+その他のおすすめ作品のリストが巻末についている。 頭木弘樹さんの本はこれまでに何冊か読んできていてどれもおすすめだけれど、これからは、最初にこれをおすすめするとよさそう。

    2
    投稿日: 2023.05.24
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    自分の心と体を社会がどう評価するか、これが、自分の疲れの原因なのだろう。人の評価なんて関係ない、俺は俺と言いながら、やっぱり、気になる。 そういう、心の考え方が現実と理想の違いが疲れさせるのだろう。

    3
    投稿日: 2023.04.14