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長くて短い一年 ──山川方夫ショートショート集成
長くて短い一年 ──山川方夫ショートショート集成
山川方夫、日下三蔵/筑摩書房
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総合評価

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     著者のショートショート全編を全2冊に集成するコレクションの二冊目。  こうしてまとめて作品を読むと、作者がいろいろなタイプ、趣の作品を書こうとした苦心が伝わってくるようだ。短い中にも人物の心理の襞が感じられるものが多い。  EQMMに連載されていた「トコという男」は、ちょっと変わったミステリ評論風なエッセイなのだが、少し才が走った論の展開で、読むのに少し苦労した。  ショートショートを二冊にまとめた贅沢な作品集であり、山川方夫という作家の魅力が十分に伝わってくる。  純文学とされる他の作品も読んでみたくなった。

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    投稿日: 2024.07.30
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    山川方夫のショートショート集。山川方夫というと随分昔に代表作?である「夏の葬列」を文庫で読んできりで、イメージとしては純文学の人という認識だったので、文学的なものからミステリやSF仕立てのものまでこれほど多様なショートショートを書いていたとは知らなかったし意外であった。収録されたものではやはり「夏の葬列」の印象が強かったが、「頭の大きな学生」や「僧侶の夢」といったSF風の作品もなかなかのもの。 巻末には都筑道夫、星新一との鼎談も収録されておりこちらも興味深い。

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    投稿日: 2024.05.15
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    このような作家がいたのかと初めて知った。60.70年前に書かれたもので、昭和感はあるものの、とても綿密に書かれていた。またこのような作品に出会いたい。

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    投稿日: 2023.08.20