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うしろむき夕食店
うしろむき夕食店
冬森灯、イナコ/ポプラ社
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総合評価

29件)
3.7
5
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12
1
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    うしろむき夕食店に集まる、人生に迷いと悩みを抱えた人たちが、お店のおみくじメニューやお店の人たちとの会話を通じて、答えを見つけていく連作短編。 「すきだらけのビストロ」の作者さんか。食べ物にまつわるお話を書く方みたいですね。 どの話も心温まるステキなお話でした。 が、毎回お店の場所が見つからず、猫だか犬だか狸だか分からない、謎の動物に導かれてお店を発見するくだりが謎過ぎて、そのまま終わる所にモヤッとした。

    0
    投稿日: 2025.11.05
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    あたたかい雰囲気が作品全体を包んでいて、読後は穏やかな気持ちになった。 マカロニの空洞には、美味しい空気が入ってる。なんにもないってことはなんでも入れられるってこと。心を少し前にむかせてくれるような文章が多く散りばめられていて良かった。

    0
    投稿日: 2025.10.23
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    前向きになれる夕食店の連作短編集。 最後の話で志満さんが、不運ばかりの希乃香ちゃんにかけた言葉が身に染みた。

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    私は好きな感じでした。ネタバレになるからあまり細かく言えませんが、今回のお話は好き嫌いが分かれそうな感じです。試し読みしてから買った方がいいかもしれません。

    4
    投稿日: 2025.07.07
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    うしろむき夕食店と呼ばれるお料理屋さんが舞台の短編連作集。 おいしいごはんとお酒 雰囲気の素敵な店内 元芸者の粋な店長と不幸体質な孫娘 ハートフルなストーリー と、魅力的コンテンツが揃っているのだけど、あまり楽しめず。

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    各話の主役がこう…青いというか、若いというか、悩んだり答えを見つけて駆け抜けたり。その悩みを解決するきっかけの料理がまた美味しそうで(*´﹃`*) それにしても最後の展開は読めなかったけど、大団円って感じで良いですねぇ(*´ω`*)

    0
    投稿日: 2024.10.03
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    「うしろむき夕食店」という愛称だけど、来た人を前向きにしてくれる素敵なお店。 おみくじで料理を選ぶのも粋なアイデアで面白い。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    読み終わってすごく心があたたかくなった。 うしろむき夕食店行きたい! 出てくる料理がおいしそうだし、希乃香さんに料理に合うお酒を選んでほしい。

    8
    投稿日: 2024.07.21
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    迷路のような路地にあるレトロな洋食店、それがうしろむき夕食店。美味しい料理とお酒を飲めばどんな悩みでも落ち込んでいても前向きになれる。訪れるお客様と料理を絡めた極上の物語。 志満さんと希乃香さんの言葉と心遣いに読んでいて明日もがんばろうと思えます。読み終わった後、思わず乾杯と言いたくなる。

    11
    投稿日: 2024.07.16
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    不運に見舞われる希乃香ちゃん、身近にいたらすごく心配になるなぁ笑 でもひたむきで根性もあるいい子で応援したくなります。 お酒を飲まない私ですが、料理とお酒って合うとそんなに美味しいのか〜、と興味を惹かれました。 うしろむき夕食店のような心が求めている料理を出してくれて癒されるお店、いいですね。 元気をもらいたいから行こうかな と思える場所があるのは、人生を豊かにしてくれそう。 アンティークのお話が好きでした。 日々の暮らしにほんの少し光をともしてくれるもの。

    2
    投稿日: 2024.07.12
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    「うしろむき夕食店」と呼ばれている店を中心とした連作短編集 おみくじがある料理店なんて近くにあったら通ってしまいそう 「キリンビール公式note」で連載されていたからか、美味しそうな料理やお酒がたくさん出てくる!また描写が本当に美味しそうで…読んでるだけでお腹が空く作品でした 人生の岐路に立ったとき、そっと寄り添ってくれる夕食店 店の店主である志満さんと孫の希乃香ちゃんの言葉に時々はっとさせられました 最終話は大円団でよかった~ 志満さんは夏木マリさん、希乃香ちゃんは上白石萌音さんみたいなイメージで読んでました

    8
    投稿日: 2024.05.05
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    店主の志満さんと孫の希々香さんが営む夕食店シマ、通称うしろむき夕食店は、着物姿でおもてなししてくれる、懐かしさを感じる古風なお店。 季節の野菜を使った数々のお料理とおいしいお酒。 そして最後に、おみくじ形式でメニューが選べるなんて面白い発想です。 表紙に描かれているハート型に盛り付けられたエビフライに魅かれてしまいました。 お店に訪れるお客さんたちのエピソードもそれぞれよかったけれど、ずっと探し続けていた志満さんの夫、希々香さんのおじいちゃまの話が、回り回って最後にはすべてが一つになって、その円満な空気がとても気持ちよかったです。 昔の苦い思い出にばかりしばられて思い悩むこともあるけれど、時には過去を振り返ってみるのもよいものです。 自分が歩んできた道には、自分らしさが満ちていて、世の中そうそう悪いことばかりではないはず。 なごやかな雰囲気で、とても前向きになれる物語です。

    41
    投稿日: 2024.02.17
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    ☆4 「うしろむき夕食店」ですが、うしろむきではなくとっても前向きな気持ちになれる心温まる作品でした❁⃘*.゚ 悩んだ時や迷った時に、そっと背中を押してくれるような素敵な言葉がたくさん綴られており、また再読したいと思いました。 「お帰りなさい」と出迎えてくれ、そして「いってらっしゃい」と送り出してくれる志満さんと希乃香さんに私も会いに行きたいです(*´˘`*)

    33
    投稿日: 2024.02.05
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    冬森灯『うしろむき夕食店』 2023年 ポプラ文庫 タイトルと装丁に惹かれて購入しました。 楽しいグルメ小説かなと思ったのですが、人生を歩んでいくうえで背中を押してくれる素敵な連作短編小説でした。 人生には辛いことや苦しいこと、思い通りにいかないこともたくさんあるけど、後ろ向きになる(振り返る)と、そこにはちゃんと自分が歩いてきた人生や思い出があると。 順風満帆だけの人は少ないし、確かにそれだけだとつまらないかな。その時は苦しいけど、今となってみればいい思い出というにも確かに時間としてたくさんあります。 そんなことを思い出させてくれて。 読了後はほっこり感と懐かしさとが溢れるようでした。 #冬森灯 #うしろむき夕食店 #ポプラ文庫 #読了

    6
    投稿日: 2024.02.01
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    どのお話も美味しそうなご飯と心温まるお話でした 志満さんのようにいつでも背筋を伸ばして毅然とした態度の女性にも憧れるし、希乃香ちゃんみたいに笑顔で愛嬌溢れる女性にも憧れる 不幸だと思えることも視点を変えて振り返ってみればきちんと道になっている、そんな言葉に励まされた素敵なお話でした

    2
    投稿日: 2024.01.13
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    友人からの宅配便に あったかいあったかい一冊 ひっそりとたたずむ夕食店 高齢の女性店主がかっこよすぎ 店も調度もお料理もお酒も こんなお店行きたいなあ でも、読者としては羨望するが距離がありすぎ 誰にも焦りや迷いは常にある そんな時は振り返るんだって ≪ 立ち止まり そっと後ろを 振り向くと ≫ 

    22
    投稿日: 2023.11.27
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    うしろむき夕食店という店名は、 マイナスな言葉ではなかった。 今まで自分が歩いてきた道を、 “ふりかえる“ことによって、 自分だけが歩んできた道があり、 それこそが今後を生きる道しるべとなる。 振り返ることは悪い事ではない。 むしろ大切なのだ。 志満さんが投げかけてくれる言葉が どれも背筋が伸びる思いのする言葉ばかり。 お腹がすくようなご飯も最高でした。 マイナスの思いをゼロにしてくれる、 そして次の1へ繋ぐ言葉をくれる でも、プラスにするのは自分次第。 それを思い出せる素敵な本でした。

    2
    投稿日: 2023.10.25
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    うまくいかないことも多い人生だけど、美味しいご飯と美味しいお酒があれば乗り越えられる。そんなお話がぎゅっと詰まっていた。 想像するとお腹減るお話ばかり。 乾杯のグラスの音は幸せの音。乾杯を出来る人がいることも幸せなこと。

    12
    投稿日: 2023.10.07
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    ほっこりする下町の料理屋さんのお話。 おみくじ料理食べたくなりますね✨ 人生波があるので辛いとき何かにすがりたくなってしまうんですよね‥ そんなの時にワクワクときっかけが得られるおみくじ料理食べたいなーと思ってしまった!、

    2
    投稿日: 2023.09.28
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    表紙のおいしそうなエビフライとビール、 だけどタイトルは「うしろむき夕食店」 表紙のあったかさとタイトルが気になり手に取りました。 帯は、 ------------------------- 焦ったり 迷ったりしたら、 一度をうしろを 振り返ってごらんなさい ------------------------- うしろむき夕食店の目印は、野菜や果物の無人販売機。 やっとの思いでたどり着き、お店の扉を開けると、 「おかえりなさい!」と出迎えてくれる。 夕食店を訪れるお客様と、 そこを営む女将の志満さん、孫の希乃香さん。 人生の岐路や迷ったときに「料理おみくじ」。 ・願いととのうエビフライ ・商いよろしマカロニグラタン ・縁談きながにビーフシチュー ・失せ物いずるメンチカツ ・待ちびと来たるハンバーグ どの物語も悪い人は出てこないし、 料理はおいしそうだし、 温かくてお腹が満たされるというのは、 とても幸せなことなんだと改めて思いました。 最後まで期待を裏切らずにいてくれるので、 あったかい気持ちになりたい方、 読書はしたいけれど刺激的な本は求めてない方、 おいしいごはんが好きな方におすすめです…!

    6
    投稿日: 2023.09.10
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    ほっこりと優しい気持ちになれる5つの物語 人生の岐路は悩みの時期でもある そんな悩みをおみくじが導く 当たり外れではなくて、その人その人の道を指し示す言葉とお料理 当たるも八卦当たらぬも八卦 そんなおみくじの料理は凄く魅惑的て、素敵な道標だ 一見するとなんの事だか分からないくじの結果も、後から結果が着いてくる 料理のおみくじ、私もやってみたい! どんな言葉と、どんなお料理に出会えるだろう お料理も本当に美味しそう! 沢山のお料理が出てくるから、どんな料理だろうかと想像してしまう 私自然薯は好きでは無いけれど、好きではなくても美味しそー!って思うことができた この物語で印象的だったのは、こう言った作品は悩みがあってお店見つけて料理を食べてハッピーもいう内容が多いイメージ でもこちらの作品は、最初にお店を探すところから始まり、そしてまずお料理を食べる そして別日に悩みを抱えてまた来店 人と繋がりを持った後に優しいうしろむき夕食店へくるのが凄く印象的だったんだ どの物語も心がポカポカする読了感

    14
    投稿日: 2023.09.05
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    「料理おみくじ」を引いて それに合わせた料理が出てくるのがいい。 「おみくじ」だから ものすごくふんわりした言葉しか書いてない。 『願いととのうエビフライ』とか 『商いよろしマカロニグラタン』とかね。 でも、それを食べたお客のほうは なんとなく今の悩みのヒントを受け取って そこから自分で進んでいく。 アンティークショップを夢見る青年の 『失せ物いずるメンチカツ』が 私好みのストーリー展開。

    2
    投稿日: 2023.09.05
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    情景や料理の描写がとても丁寧。 レストランガイドなどの料理の文章が良いのではと思いながら読了。 そしたらビール会社のnoteに掲載されていた文章だった。なるほどと納得。

    1
    投稿日: 2023.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったー。 料理のおみくじというのも面白いが全体として一つの話になっているのもよい。回りまわって返ってくるやさしさがよいねえ。 二話目がお気に入り。折り紙で作れるのすげー

    3
    投稿日: 2023.07.28
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    元来、根がネガティブな私。“うしろむき”という言葉にシンパシーを感じて手にした一冊。 でも、“うしろむき”という言葉はネガティブな意味ではなかった。 「願いととのうエビフライ」の彩羽さんは、どことなく自分と似ているところがあって、じんわり共感。 「待ちびと来たるハンバーグ」の志満さんの言葉の数々は心にしみた。 希乃香さんの「おかえりなさい」「いってらっしゃい」もいいなぁ。 あぁ、美味しいものが、食べたい!

    3
    投稿日: 2023.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Twitterのポプラ社文芸編集部の公式アカウントでツイートしていたサイン本プレゼントキャンペーンで当選したことで読んだ作品 食べ物を絡めてて人生をいい方向に持ってく感じの話というのは個人的に好きな感じの話なので結構期待してた。 が、思ったより・・・な感じだった 5つのエピソードがあるが毎回なかなか見つけにくい店を探す展開があるので少しテンポが悪くなるし毎話伏線のエピソードが混じってくるので、その主人公の成長や転機が見たいのにその気持ちにブレーキがかけられた 上に書いたように伏線というか答え合わせが最後に出てきてるのでこれは良かったと思った 基本的には心が暖まり豊かになる作品 人生に失敗なんてあるものですか。仮にうまくいかないのなら、その場所はうまくいくための経由地 省略してるけどこの作中のセリフは救われる人もいるのではないだろうか?

    0
    投稿日: 2023.07.10
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    住宅街にひっそりと佇む"うしろむき夕食店"。 特別な料理ではなく、ほっとするような家庭料理を提供するお店。ここを訪れる者たちで構成される短編集。 とにかく提供される料理の細かな描写が、私のお腹を空かせる。優しい料理とそれに合うお酒。 一つずつの物語の主人公も、細かに描写されている。だけどちょっと、お店のお婆さんと孫の過去については大雑把な設定だったように思えて、その分評価減。 ただ、料理に例えた、その人へのアドバイスは斬新でおもしろかった。

    7
    投稿日: 2023.06.14
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    最後がハッピーエンドで終わり、ほっこりしました。それぞれのストーリーが繋がって、うまくまとまった印象です。お料理も美味しそうで、お腹が空きます。こんなところに疲れたときに行って、癒やされたいなと思いました。

    12
    投稿日: 2023.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「おかえりなさい」と出迎えてくれるあたたかいお店。 マカンマラン と良くている流れやったけど、こういったお話は好きらしい。 出てくる料理は美味しそうで、一言と料理名が書いてある料理おみくじが魅力的! 一~五の皿とおまけの小皿の六つのストーリーで構成されていて、パンとたまねぎのことわざの話も素敵やけど、(二)商いよろしのマカロニグラタンは胸の奥でじんわりと温かくなる話で好きだった!マカロニの空洞いいよね〜〜食べたくなった 志満さんの言葉…私もそう思ってるところあるから、ちゃんと言葉にされていると惹かれます!! 「そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ。仮にうまくいかないのならその場所はうまくいくための経由地なの。時間を経てば、それも必要な経験だったと思えます。アタシはね、ひとの未来はすべてしあわせにつながっていると信じてますよ。」 「ひとの世は、選択と決断の連続だから。めぐりあうものや選び取るものが連なって人生っていう長い長い時間になるものだから。それは、そのひとにしかつくれないただひとつの、宝物なのよ。」

    1
    投稿日: 2023.06.06