
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後の第二次世界大戦へずるずると引きずり込まれたスタートは、中国への21か条の要求にあった。ここでの失敗がずっと尾を引きずっている感がある。 1)外交音痴。ドサクサ紛れの要求を入れてしまった。リークされて、最悪の結果を招く。2)日本国内でキチンと外交の意思をまとめず、一部のものが押し切って進めてしまう。結果、日本の内部事情を知らない外部からみると、意思の荒さだけが目立つ。 山東省の青島攻略において、おそらく世界最高水準にあった軍隊だった。それが兵站を無視し、精神論の一辺倒に落ちていく。この歪みのプロセスは検討する必要があるだろう。
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ回避しようとして回避できなかった、政治エリートはだれも望まなかった戦争。戦争は本来金にはならないはずで資本家達は皆避けるものである。が馬鹿なメディアと民衆が見る幻想により均衡が削り取られ砂上の楼閣のように脆弱な秩序が生まれる。そして一気に崩れ落ちるようにしてふとしたきっかけで秩序が崩壊し戦争が起きる。 ちょっとした野心と希望的観測、不運にも局地では双方に戦勝があったために長引いたが、そういった情報が助燃剤となり感情とともに燃え上がり戦争遂行の動力となったんだと思われる。 大戦史とあるが、有名どころの戦闘のみに抑えて各国をとりまく背景を描くことに力を入れている。そういう意味で世界史そのものである。日本も参戦しているのでよく出てくるがこの振る舞いが各国にどう見えていたのたかというのが書かれるので、第二次大戦ばかりに着目してなぜ二度目が起きて敗者側になってしまったかを考えるにはこの本を読んで漠然とした戦争批判だけでなく連綿とした歴史のつながりを理解する必要がある。そう思わせてくれる本である。 面白かったのは戦争に投資家が反対していた、すぐ終わると思っていたとあったがちゃっかりそのうらで儲けているものもいたので、意図せずともそういう危機において歯を食いしばって動ける人間が金持ちになるんだなという示唆もえた(笑)
0投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログ最も印象に残ったことは、 『これだけ緊密に経済と人材が関係しているから、どこかで誰かが手打ちするだろう。全面戦争になると思っていなかった』 という点。 まさに、現代と同じではないか。 経済が絡みついていても、思惑が食い違って戦争に発展する様は、充分に起こりうる。
1投稿日: 2022.06.08
powered by ブクログコテンラジオ本編で珍しく書籍名を挙げておすすめしていたので、手に取ってみました。確かに前半の第一次大戦勃発までの通信技術や戦艦の発展、鉄道網の整備による兵站の充実といったバックグラウンドは、高校歴史の授業ではあまり触れられない点。だけど、俯瞰的にこの大戦の成り立ちを理解する上では、非常に大切なトピックだと感じましたね。 そもそも、第一次より第二次が世界大戦といった感覚は、日本的なもので欧州ではむしろ逆といったコメントですが、主戦場が欧州でこの総力戦の被害規模を考えるとさもありあん。塹壕戦の悲惨さだとか、潜水艦無差別作戦での海上封鎖による民間人の食料難→飢餓など、第二次大戦のホロコーストとはまた違った残酷さがありありと浮かんでくる。 今の世は本当に平和なのか、米中関係やアフガニスタンの情勢、コロナ禍からの物資高騰、中国のバブル崩壊など一歩どこかが崩れれば化けの皮が剝がれてしまうのでは、といった焦燥感もある一方、このような歴史は繰り返すべきではなくどういったマインドが今後の現代人たる私に求めれれるのかを予測、定義していく糧できるよう思索にふけってみたりする。 非常に丁寧に各要素を解説してくれ、その時日本はどうだったかの説明も随所に盛り込んでくれており、その点は日本人にとっての第一次世界大戦を理解するのにエッセンスとして効いております、勝戦国は三国同盟?あれ?連合どっちだっけといった私レベルでも楽しく読めたので、一からの復讐したいといった方にもぜひおすすめです。
0投稿日: 2021.10.06
powered by ブクログ第一次世界大戦に至る国際関係とテクノロジーの関係性、対戦中の流れが1冊に整理されている。 第一次世界大戦の全体像に、初めて触れようと思って手に取って、ちょうど良かった。
0投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログ世界史的に見て第一次世界大戦はどう位置付けることができるのか、全13章73話から成る本書は、大戦前のグローバリゼーションの進展、国民国家意識の高まり、兵器産業をはじめとする新しい産業の勃興、第0次世界大戦としての「日露戦争」などの前半の叙述を経て、後半は第一次世界大戦勃発から終戦後までが詳細に記述される。 第一次世界大戦はとにかく長い戦争であり、その間にいくつもの有名な戦闘などがあり、それらが全体の流れのなかでどのように位置付けられるかはなかなか難しいところがある(もちろん、第二次世界大戦も同様の面がある)。しかし、本書はそうした個々の戦闘などもやや詳細に叙述し、全体像がイメージしやすいように書かれている。また筆者の専門分野である金融史の角度から当時の国際的な金融市場の動向なども加えられ、立体的な大戦像を浮かび上がらせることに成功しているだろう。 第一次世界大戦が現代の諸課題に直結する面を多く含んでいることも重要だ。普通、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期を「戦間期」と呼ぶのだが、両大戦を一括りに考えれば、現代という時代は長い「戦後」であり、もしかすると次の大戦との「戦間期」なのかもしれない。 *基本「ですます」で書かれているが、時々「である」調がはさまるのは何かの効果を狙ったものだろうか? 違和感を感じた。また誤植も目立つ。『エコノミスト』連載原稿が元であれば、単行本にする際に校正はもっとしっかりとして欲しいと思う。 **映画の話の挿入がしばしばある。第一次世界大戦のイメージをつかむために有益だろう。
0投稿日: 2020.07.04
powered by ブクログ200422第一次世界大戦史☆☆☆読了 1.歴史は「事実の羅列」ではなく、「必然の解明」「なぜ?」に応える 英雄個人の物語だけではなく、「組織の論理・決定・実行」のプロセスを問う。 2.数字のdataが不可欠 証明 特に「おカネ」は本質 exケインズ「平和の経済的帰結」債権債務のリアル(378) 2.当時の政治キーパーソンに「戦争への確信」はない 意図せざる世界戦争へ 戦争準備は開戦を必然にする 3.技術革新が戦争を大規模化した 戦死者・軍事費の巨大化→世界大戦へ 「イノベーションの塊」それが戦争の規模を拡大し、犠牲者を増やした ヨーロッパは第二次世界大戦より犠牲が多かった! 輸送 鉄道と船舶 情報 電信 プロシア参謀本部 大モルトケの軍事革命(49) 一般兵役義務 4「大きなミス」は致命傷 局地戦ではなく、戦略のミスで国家は滅ぶ 組織はみな同じ トップのミス (1)戦線の膠着 新兵器 決断なき戦争継続 誰も終戦を提起できなかった (2)「ドイツの賠償金」ケインズ 「連合国の債権債務」Data(378) 平和の経済的帰結 感情論ではなく、Dataに基づく「経済合理性」 ヒトラーナチスの擡頭・第二次世界大戦という高過ぎる代償を払った (3)制度の欠陥は戦時に現れる 統帥権独立 (4)世論=大衆・マスコミの暴走 5.日本参戦 1915年「対華21ヵ条要求」が日本を誤らせ、滅亡へ 「戦略の誤り」は取り返しが効かない 満洲・華北・日中戦争 大隈重信首相 加藤高明外相 →袁世凱へ強気の通告 マル秘条項 第五項 米英の反発 ⇒山縣有朋元老が反発 取り下げを命じた、時既に遅し 「失敗の本質」として分析されるべき 失敗の本質には「個人」が紐付いている 日本のリーダーは責任なし無答責 日本の国家統治はガラパゴス 世界標準の意識が欠落 現代も同じ 6.ツキュディデスの罠 覇権国←勃興国①利益②名誉
0投稿日: 2020.04.22
powered by ブクログ日本では馴染みの薄い第一次大戦についての貴重な入門書。外交や戦略・戦術だけではなく、兵器産業、経済、ケインズ、スペイン風邪など関連することが、19世紀後半にまで遡って網羅されている。出口治明氏が「読み物としても楽しめる『広辞苑』のような入門書」と評していて、まさにその通りだった。手許において、気になった時に気になった箇所を再読したい。 https://www.weekly-economist.com/20171205pickup1/
0投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログ「はじめに」に書いてあるけど、御多分に洩れずわたしも、第一次世界大戦に関する知識が浅い。と言うかほぼない。ドイツが負けてハイパーインフレになったんでしょ程度。なんとなくそれも、と言うことで購入。 背景から戦後まで一通り分かる本になってて、素人が読むには十分。 金融の方が書いた本らしく、経済に関する記載が詳しいのは良い視点だった。変遷を後追いするだけでなく、その時のデータを並べると、結果が理解しやすくなる。 第一次世界大戦を通じて、技術がとてつもなく進歩したこと、経済の捉え方が大きく変化したこと、そして各国が社会の過渡についていけなくなっていった様子が、とっても分かりやすかった。 地政学的な関係について、現代の世界を形成する基礎について理解できる本。 〜〜〜 出版物として、しょうもない日本語ミスの連発はやめてくれ。 内容が面白いだけに、完全な編集ミスは本当に心折れそうになった。
0投稿日: 2019.01.26
powered by ブクログ第一次世界大戦の時代背景と現代は通ずるところがあるのではないかと興味を持っていて、この本では大戦に至る技術的、政治的な経緯が丁寧に解説されており、個人的にはとても良い一冊でした。
0投稿日: 2019.01.07
powered by ブクログあまり馴染みのなかった第一次世界大戦が、当時の歴史の流れでいかに必然であったのか、その時代の転換点の先に今がある、ということがとてもわかり易く書かれている。手元において何度も読み返したい本。
0投稿日: 2018.09.30
powered by ブクログ昨年(2017)末に読んだ本で、日本ではその後に多大な影響をもたらせた第二次世界大戦(太平洋戦争)が有名なので、その陰に隠れていますが、それまで世界を牽引してきた欧州にダメージをもたらせた「第一次世界大戦」を中心に解説された本です。 本来はすぐにでも終了すると考えられた戦争が、なぜ長引いてしまったかは、この本によれば戦争が、それまでのものと性格を変えて「総力戦」になったからだとされています。 戦争を遂行することで後に成長をもたらせる「技術革新」や「効率的な研究」が行われたメリットもあったのかもしれませんが、それにしても多大な人的な犠牲を伴った一大事件であることには変わりありません。 そのようなことを二度と起こさないようにと設立された「国際連盟」でしたが、結局、第二次世界大戦を引き起こしてしまいました、その後にできた「国際連合」は、うまく機能しているのでしょうか。このようなことを考えさせれた本でした。 以下は気になったポイントです。 ・現代の世界情勢は第一次世界大戦直前の状況と多くの類似点を持っている、産業革命・IT革命の大きなイノベーションに続く、グローバリゼーション、各国は貿易を通じてお互いの距離を縮めながらも、国内では格差問題を原因とする国民分断の危機。新興ドイツがイギリス覇権を脅かしたように、中国がアメリカの覇権に挑戦している(p4、23) ・ナポレオン戦争(1803-15)の帰趨に大きな影響を及ぼしたトラファルガ海戦は、帆船による最後の艦隊決戦であった(p27) ・1845年に、外輪船とスクリュー船のどちらがけん引力が強いか実験をした結果、勝ったスクリュー船が主流になった(p31) ・1853年にロシア艦隊は、炸裂弾を利用してオスマン艦隊をほぼ全滅させた、これ以降、木造の船体を鉄板で装甲した装甲艦という艦種が登場(p33) ・本八幡駅は、JR(日本鉄道由来の1067ミリ)、都営新宿線(京王電鉄と同一の馬車鉄道1372ミリ)、都営浅草線と接続するために京成線は標準軌(1435ミリ)なので、どの線路も接続できない(p37) ・1869年、22歳のエジソンは、株価情報機器ティッカーマシンを改良して特許を取得、これが4漫ドル(現在価値で数億円)で売れて、後の発明家となる元手となった(p43) ・一般統治権と軍の統治権は分離された、陸軍大臣が軍政(軍事行政)を担当し、軍令(作戦・用兵)は議会から独立した国王に直結する参謀本部が担うという二元的軍制であった(p47) ・普仏戦争でドイツが短期間で勝ったのは、ビスマルクによる卓越した外交、クルップ社の高性能大砲、国民皆兵制度と連携した鉄道による動員システムであった(p51) ・日本の徴兵令は1873年からだが、徴兵検査の結果(甲乙丙丁)の甲種から抽選で選ばれた(現役兵)、日清戦争で5%、満州事変直前で15%、陸軍では2年の兵役を経て上等兵以上になって予備役に回された。それ以外の補充兵は、いざ招集されれば年齢にかかわらず二等兵から始める。これが第二次世界大戦中は8-9割が動員となった(p58) ・新聞の記事中に挿絵に替わって写真が掲載されるのは日露戦争から、記事の口語体化は、1918年の大阪毎日から(p69) ・ニュートン(王立造幣局長)は、1717年に銀のアジアへの流出をとめるべく公定の金銀比率を 1:15.21(以前は1:6)に定めた。この比率は金が過大評価されていたので、人々は銀貨を退蔵して金貨を使用するようになった、こればイギリスを金本位制にしてしまった原因とされる(p73) ・かつて海軍力が戦争に際して効果的だったのは、馬車と人力の時代には、陸上輸送よりも速く、安く、大量輸送が可能であったから。イギリスは相対的に欧州で影響力が低下した(p97) ・日本海海戦は、蒸気レシプロエンジン同士の最後の戦いとなり、第一次世界大戦では、タービンエンジンが主流となった(p107) ・第二次世界大戦における連合艦隊戦艦12隻のうち、新しかったのは「大和」「武蔵」のみ、長門・陸奥は設計は一次世界大戦のとき(p117) ・1912年にイギリスは戦艦を石油専焼とした、油田が国内にないので中東に目を付けた(p135) ・イギリスでは18765年に出された赤旗法(馬車屋を守る法律)が障害となり、1896年に失効するまで自動車の開発は行われなかった、このため鉄道では世界をリードしながら、自動車ではドイツ、フランスに遅れた(p140) ・ドイツは日清戦争後に三国干渉で手に入れた清国の山東半島を基点に、赤道以北の南太平洋諸島を手に入れていた(p198) ・英仏連合軍はオスマントルコに対して、48万人を投入し25万人が死傷し、このうちの多くは戦闘ではなく塹壕生活で感染した腸チフス、赤痢であった(p215) ・1914年には、ドイツの潜水艦「U21」がイギリス軽巡洋艦を雷撃(魚雷攻撃)によって撃沈、これが世界初の潜水艦による近代的な軍艦の撃沈であった(p218) ・戦争の勝敗の決定要因は、産業革命以前は作戦の妙、兵士の勇敢さであtったが、一次大戦においては、銃後の工業生産能力がカギになった(p232) ・ナチスドイツは700トンのサリンガスを保有していたが、ヒトラーは最後まで使用を許可しなかった、ヒトラーは第一次大戦でガス攻撃により負傷したから(p301) ・一次大戦後のパリ講和会議までは、外交文書はフランス語で書かれるのが慣習であったが、この会議ではアメリカの影響力拡大を反映して英語も初めて公式言語に加えられた(p349) ・当時の国際社会では「一等国」とは名ばかりの概念ではなく、パリ講和会議では、英仏米日伊の5大国は1国あたり5票の投票権が与えられた(p359) ・ドイツは1933年に支払い停止宣言をした、1990年の再統一ドイツは、ドーズ債・ヤング債の元利払いを再開、2010年10月にすべての支払いを完了した(p381) ・第二次世界大戦において、日本は当時3位だった商船隊の88%を喪失、海員の死亡率は43%(6万人)これは海軍の16%、陸軍の23%をはるかに上回る数値(p384) 2018年6月30日作成
0投稿日: 2018.06.30
powered by ブクログ第一次世界大戦の入門書として、大変良くまとめてあり、わかりやすい本です。教訓も沢山、小ネタもふんだんに盛り込まれています。
0投稿日: 2018.03.08
powered by ブクログ第一次大戦に関して戦闘そのものよりも各国の様々な動き、経済や産業など中心によくわかりました。 ナポレオン戦争やその後の欧州内での戦争からすでに遠因はあり、第二次対戦の遠因はこの第一次大戦にあるということも。 中東の混乱もこの第一次対戦頃から現在に至るということも。 19世紀以降になると当事国だけでなく貿易相手国や隣国へ影響も大きいということ。 そして外交能力が高くなくては自国の経済や国民を豊かにすることもできません。
0投稿日: 2018.01.02
powered by ブクログ第一次世界大戦通史を豊富なデータ、グラフ、図でわかり易く解説している良作。時代背景も詳しく説明されているので読み物として面白い。日本人にとっては第二次世界大戦に比べると印象の薄い第一次だが、ヨーロッパからする世界大戦とは第一次のことであり、第二次と連続した大戦だったということが理解できた。第一次の経過と戦後処理に多くの教訓が残されている。
0投稿日: 2017.12.03
