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災間に生かされて
災間に生かされて
赤坂憲雄/亜紀書房
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総合評価

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     赤坂さんの本を読むのは、『異人論序説』、『性食考』、『武蔵野をよむ』に続いて4冊目です。書名をみて、これは読まなきゃ、と感じた著作は購入して読む、という感じです。先に挙げた三冊と比べて、この『災間に生かされて』は、文章の構成がかっちりとはしていません。それは「あとがき」に書かれているように、語りの形式がとられているからです。p16に登場する経済界のリーダーたちのように、数字の出てこない学問を「ポエム」と揶揄するような人々への静かな抵抗として選ばれたスタイルではないか、とも感じます。読む側としても、夜の能舞台に経つ著者の姿をなんとなく思い描きながら読みました。

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    投稿日: 2023.03.04