
総合評価
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powered by ブクログ全部が全部面白いわけじゃないんだけど、読み終わってから、武田砂鉄ってさ、と人に語りたくなるエピソードがある。 その一つは、題名にもなってる「別に怒ってない」 喫茶店で背中からスパゲッティをぶちまけられても、待ち合わせに2時間遅れられても、「別に怒ってない」 なんで怒らないんですか!と言われても、怒っても1ミリもいいことがないから、らしい。 ムッとするけど理性で我慢するってことはまぁあるとは思うけど、武田砂鉄はそもそも怒るっていう感情が湧かないらしい。 変な人笑 もう一つ。 「エレベーターの中」 エレベーターに入っても、その前の話を続ける人にたじろぐ話。 「大福って歩きながら食べると口の周りに粉がついてるんじゃないかって心配になるよね」とさっきの話のどうでもいい続きをエレベーターに入っても話す人。こちらが黙っていると「ねえ心配にならない?」とさらに聞いてくる。 エレベーターの中の10人の中で、今一人だけが問われている。だから話を早めに終わらせるためにキッパリ「いや、別に気にならないね」 ところが、エレベーターの中の雰囲気が変わる。みんな聞き耳を立ててる。その雰囲気から一気に自分の立場が劣勢になったのを感じる武田さん。 やはり気になると方向転換したいところだが、最短の会話で終わらせるしかない…。 「食べ終わったら、自然と唇を舌で舐めたりするものだし、粉,取れてると思うよ」 …そうか? という張り詰めた空気に包まれるエレベーターの中。 声出して笑って読んだ。 武田砂鉄好きだわ。
27投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログゆるゆるとした日常のあれこれ。 そんな何気ないトピックを この本の厚みの分だけ膨らませて語れるなんて 本当に毎日 いろんなことを考えているんだと思う。 何気なさすぎて読後感はほとんどない。 けどそれが良いところなのかも。
0投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日常のふとしたときに「こういうことって、誰かがエッセイで書いてたな」と思い出すことがある。誰が書いていたかイマイチ思い出せないし、どんな結論だったのかなど話の中身も思い出せなかったりする。それ、書いてたの僕です。だけどたいして思い出せなくていいんです。そんな感じでいいんです。と、著者は思っているんじゃないかと思う。たぶんだけど。 大変失礼ながら、ちょっとめんどくさい雰囲気はある。ただし、私はこういう人がキライじゃない。むしろけっこう好きだし、私もそっち側の人になりつつある。どうでもいいことをあれこれ考えるのは、けっこう楽しい。 武田砂鉄の著書を読むのは、これが3冊目。全部今年に入ってから。以前、雑誌VERYでの連載コーナーを読んで他の文章を読んでみたくなり、数冊まとめて図書館で予約していた。けっこう予約数の多いものをあえて選んだので、時間差で届いている。所蔵冊数の問題とか、出版年がわりと最近なこともあるだろうけど、本書が一番届くのに時間がかかったことになる。 私が読んだ前の2冊がたまたま社会問題的な時事ネタで、本書は日常的なライトな感じだからそう思うのか、今回のこの本が私の中では一番好き。どうでもいいような事柄を、著書がどう感じているのか。全くお会いしたことはないけど、さすがに「厳選された123本」とのことなので、読んでいると親しみがわいてきて、全然知り合いでもないのに、もはや私の中では「砂鉄さん」と呼びたい。 もし同級生だったら、たいして仲良くなかったとしても「武田が書いたの、けっこう好きだよ」と、軽く告白めいたことを言っちゃうと思う。そう言うために、図書館での予約ではなくてわりとしっかりめに買ったり、連載誌を追ったりするだろうな、と思う。知り合いじゃなくても買えよ、と別の自分が言っている声が聞こえるけど…。 「私に文才があったら、エッセイの一本でもサクッと書いちゃうんですけどね!」というような事態はまぁまぁ私の身の回りでも起きてはいる。 どうってことのない日常を過ごす中で、ふと考えたこと。 それを文字にするのは簡単なようで、案外難しい。まして人に読ませる。それでおカネをもらう。それって、スゴイことなんじゃないかと思う。 私は何を考えているかな。 しまった、アレをやり忘れたわ、ってことばかりだー。 冒頭でそう思いながら読み進めていたら、なにかを「した」ことより、「やろうと思っていたけどできなかった」ことのほうを筆者は大切にしている、という内容のコラムがあった。よく見ると、ブクログのこの本の紹介でもその話が書いてある。膝打ちモノの納得感。 誰かの「した」ことをずっと読んでいると、疲れるんだよなぁ、と薄々前々から思っていた。行ったりやったりできない自分と比較して、ツライと感じるんだろうなと思っていた。「しようと思ったけどやってない」話のほうがよっぽど共感できる今日このごろ。「した」話は、書き手と自分の間のテンションの差が激しすぎる。そして、「した」ことを聞いたり読んだりしても「へー」くらいで終わってしまって、案外自分の中で発展することが少ないのかもしれない。 ただし、繰り返しになるけど、「した」こと以上に「しなかったこと」という日常のどうってことのない話は、書くのが案外難しいんじゃないかと思う。よっぽど「ネタの宝庫」みたいなキャラの人が身近にいたとしても、それを文字にしておカネ稼ぐのはそんなに簡単じゃない気がする。 表題の「べつに、怒ってない」にあるとおり、筆者は基本的に人に対して怒らないのだという。これもまたスゴイことだと思う。常に何かに対して怒っている夫と生活していて、怒る方に自分も引きずられがちなので、怒らない人って本当にステキだなと思ってしまう。 ただし、怒らない人というと、ハト派のような穏健なイメージがあったけど、著者に対する私の印象はそういう感じでもない。 怒って状況が変わるわけじゃないので。だったら怒るってムダですよね。 …はい。おっしゃるとおりです。小さい子どもたちと過ごしていると、ホントそのとおりだと思う。こちらがキレれば、向こうはパニックになって泣くばかり。いいことなどひとつもない。 誰にでも温和に優しく、というのはとてもじゃないけど私にはマネできそうもない。だけど、状況が変わるわけじゃない、と考えるのだったらマネできそうではある。ひとつ参考になった。 「いまの話、つまんなかったよね」「うん、つまんなかった」と言い合える友達は貴重だ。「全然そんなことないよぉ〜」と言いながら、陰で悪口を言う女子トークが苦手な私にとって、今、言葉を選ばずにテンポよく会話できる相手って誰だろ?と考えてしまった。 身近にいた。夫だ。「その話、興味ないんだけどまだ続く?」「続くって!これからやねんって!共感せんでいいから、オレの好きなものは全部知ってて欲しいんやって!」「いや、いらんし!ウザいし!」このところでいうと、大谷翔平のホームラン話である。 筆者のコラムで言うところの、「で?」の話である。不愉快そうに「で?」と夫に返してしまうことの、なんと多いことか。 そんなこんなで、気づけば何かと夫を思い浮かべて読んでいた。 明らかに筆者と全然タイプの違う夫である。180度、とまではいかないけど、分度器でいうとだいぶ遠い角度にいる。「アイツならこう言うだろうな」とか「このシチュエーションは間違いなく地雷」みたいなことが容易に想像できる。それこそ、私に文才があれば、この本のコラム一本から派生した夫とのやりとりで、この本からだけでも30本くらいエッセイが書けそうな勢い。 著者は、別の本で奥様のことを「一番仲のいい他人」みたいなことを書いていた。私にとって、夫もそういう存在である。それを確認できたのは、本書を読んだ収穫だった。 夫が死んだら、しばらくしてからでないと砂鉄さんのコラムやエッセイは読めないだろうな、と思う。毎日のようにケンカしている私でも、さすがに読んだら夫を思い出して泣いてしまうに違いない。 私も何気ない夫との日常を、自分の日記に残しておこうと決めた。死んだら読み返して、さめざめと泣こう。 いや、その前に生きているうちにもう少し大切にしたほうがいいのは間違いない。 そんなこんなで感想が長くなってしまった。 本書を読んで、「した」側の人間になってしまったので、ムダにテンションが高くなっている。読んでない人とのテンションの高低差はかなりあると思う。 「オマエの話は長い」 父からも、上司からもよくそう言われてきた。 そのとおりだと思う。思うけど、あれこれ考えていたらまとまりがなくなるのはある程度仕方なくない?と、本書を読んでいて開き直りたい気分になっている。なにより、「あれこれどうでもいいことを考えるのって楽しいよね」ということを再確認。と同時に、やること満載な毎日で、どうでもいいことを考える時間があるのは、とても贅沢なことだと再認識。
24投稿日: 2024.10.03
powered by ブクログぼーっとしながらでも読めて、気持ちが少し楽になりました。 いろいろな角度からの話、共感できるところもあって、ちょっと安心しました。
17投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログ佐藤亜沙美さんが装丁を担当されていて手に取る。 自分にとって、良い条件の喫茶店とは、各々が自由気ままに過ごしているかどうかで、全員がパソコンをパチパチ打ちつけるような、どこかのオフィスに迷い込んだ気になる喫茶店からは足が遠のく。カバーをかけずにミステリー小説を読みふけり、物語が終わろうとするあたりにさしかかっているので没頭している人が居座る喫茶店や、10分前から一点を見つめたまま動かない人が佇む喫茶店を好む。 あとがき 今日、特に何もしなかったな、という日がある。 実際には、けっこう色々しているんだけど、実際どうだったかなんて関係なく、とにかくそう思う日がある。割と好きな一日にカウントされる。
7投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログこういう、他人の思考をボケっと読む、次に繋がらないエッセイ大好き わかるわかる!と笑って手を叩く時もあれば、うーん考えすぎでは?と急に手のひらを返したくなる時がある。でもどのエッセイも最後の一文まで秀逸 細かなエッセイが123本もあるのは本当に考えすぎのプロだ。お見逸れしました
3投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログゆるくて良かった 人を見て妄想しちゃう感じがすごい分かる あとなぜかこの人女の人だと思ってた、びっくり
0投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログマットの耳の感覚を取り戻したのは何十年ぶりだろう、確かにまだ手触りや匂いを覚えている。大共感。 このエッセイの楽しみ方の一つとして、各タイトルをテーマに自分なら何を書くか考えるのを提案したい。どうとでも解釈できるテーマなので、何らか引っかかるエピソードがあるんじゃないか。砂鉄さんの文章に触発されて思考がぐるぐる回る快感が得られる。 観察と思考に勝る娯楽なし。
1投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログまず表紙の気の抜けた感じが好き。 くどうれいんさんのエッセイはポジティブな話が多いけど、こちらはもはや何も起こってはいない話だったりネガティブだったり。 感動する話を読んだ後にバランスを取れるかなとも思いながら読み始めた。 共感する話としない話は半々くらいだけど、それがまた珍しくてよかった。 また、誰かとのちょっとした話のネタになりそうな箇所も多く、たくさんメモしてしまった。 他人のどうでもいい話を聞くのも好きだし、話すのも好き。 例えば、散歩道で見る会社について調べてみたけど、こんな会社で、こんな人がいるみたい…なんて話、とってもどうでもいいけど調べて誰かに話したい!
98投稿日: 2024.05.23
powered by ブクログトイレに置いておいて1回につき2話から3話を読んで行った。これより長いと自分のトイレ時間では読みきれず、これより短いと一つ一つに集中することが難しい。文章が柔らかく、どこか詩集を読んでいる味わいすらある。作者には珍しくあまり攻撃的な主張は見られず、あるある話が多くて朝のボウヨウとした頭にもすんなり入ってきてくれた。
2投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログべつに怒ってない。本当に同感。 日常で起こったちょっとした出来事に対して、感じたことや考えたことを、少し詳細に記したエッセイです。 感情や考えが、そこにたどり着く過程をズームアップしてみると、ほんと面白くて豊かだなぁ。
1投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログ「マットの耳」がよかった。 体育で使うマットの耳、覚えていますか。耳をしまいませんでしたか。それあったねえ!と少々気持ちが上がりました。 観点は面白いのになんだかリズムが.....と終始うっすら感じたのですが、もしかしたら読点が多いのかも。好みの問題の範囲です。
0投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ日常の中でぼんやりと考えたあれこれをまとめたエッセイ。 いつか砂鉄さんに偶然出会ってべつに怒ってない缶バッジをもらいたいな。私もよく「怒ってる?」と訊かれがちだから。
2投稿日: 2023.10.03
powered by ブクログ「日経MJ」の連載エッセイをまとめたもの。 いま調べたら2017年頃から現在まで続いているコラムのよう。 私の実家はかつて流通業で、日経流通新聞の時代からなじみ深い新聞。当時のままであれ週に3日発行のはず、と思っていたら現在もそう。 その長期連載から123本が選ばれている。 3で割ると41週分、1年弱ぐらいの分量に厳選されている。 日常の何気ない出来事、観察して疑問に感じることを、文章にしてある。こういうの、大抵は頭の中で考えて、おかしい、不思議だとも思いながら、放っておくような瑣末なこと。 なるほど、こういうことが文章のネタになるのかと、感じ入る。 割と著者と私の感覚が似ている部分が多くう「そうそう」「やっぱりそうだよね」と思うことが多かった。 たとえば、著者自身の文章が入試問題になった逸話の「鼻毛を問う試験」笑った。 喫茶店で忙しそうにパソコンに向かうサラリーマン、実はフェイクだという「忙しく振る舞う」。 教科書の著者の欄にあった、他1名に関する「他1名について」。 処方された痛み止めの指定された間隔の前に効果が切れてしまったらどうするか書かれた「六時間以上空けて」。 などなど。 面白くて一気に読み通すというものではない。 見開き一頁で簡潔するので、ちょっと手持ちぶさたの時など、隙間時間に一遍ずつ読むのがよいかも。
2投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログ2ページずつで区切りになっていて読みやすかった。時間がある時にすっと出したくなる本。 筆者に共感できるところも、驚く視点もあったけれど、自分の見た方で生きていけばいいなあと思わせてくれる本。
0投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログあーあるあると思ったり、それはないなーと思ったり、クスッときたり、全く共感できなかったり。 そこが面白かった。 一気に読むより、毎日ちょびちょび読むのが心地よかった。
0投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログやらなかったこと、できなかったことを、正当化するというか、まぁ自分はそんなもんでいいかと思えるようなエッセイ。日常の本当に些細で、どうでもいいことなんだけど、そういうことをいちいち考えて過ごしているのが日常だよなぁって思う。忙しいとなかなか思考を巡らせないようになるので、常日頃からこれってどうなんだ?と思うことを、もう一歩考える癖をつけたい
0投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログ自分が普段考えもしないことを考えて、言語化しているのが面白い。 着眼点にびっくり! 見開き1ページで1コラム。とても読みやすい。
0投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ昼休みにベンチに座ってのんびりしながら、1日10タイトルくらいずつ読んでいると、全身から力みや疲れが消え、「いい時間だーーー!」と感じることができた。すごく同感できるものも、そうでもないものもあるけれど、武田さんの脳内は好ましい思考回路で、私も意識的にこういうことを書きつけてみたいなぁと思った。日々たくさん感じながらもすぐにやり過ごしてしまうような、ほんのちょっとした引っかかりがいっぱい詰まった1冊。
0投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログ大学の同窓、武田砂鉄さんが日経MJに連載しているエッセイをまとめた一冊。同窓と言っても、荻上チキさん同様、全く知り合いではないですけどね。狭い大学だから、何度もすれ違ってるだろうけれど(笑) 内容は、特になんてことのない日々思ったことを徒然と書き綴っている感じ。あるある、と思うこともあれば、それはないだろう、と思うこともある。そんな1冊。
0投稿日: 2023.05.17
powered by ブクログあるあるエピソード満載だった。些細なことに気づき、常に思考を巡らせている砂鉄さん。嘸かし神経質で短気な方かと思いきや、穏やかで親切な方とお見受けした。『マットの耳』懐かしかったです。
0投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログこういう、誰に話すでも無いけど、頭の中でグルグル回っている思考。 なんか好きだなと思う。 自分もあるよ、とか、そうは思わないけどな、とか、心の中で呟きながら読んでいた。 緩くて、気を張らずに読めて、気分転換に最適。
0投稿日: 2023.03.25
powered by ブクログ友達と料理が出てくるまでの間に話すような、なんてことのない話が詰まった一冊。 読みながら、「あるある」と頷いたり「ふふっ」と小さく笑ったり「私ならどう思うかなぁ?」と考えたり、と楽しく読み終えた。 1つのテーマで2ページなのて隙間時間にちょこちょこと読み進めやすいです。 読んだときは、ははぁ、と考えるがその晩寝るときには思い出しもしないような人の呟きで手軽に読めた。
0投稿日: 2023.03.15
powered by ブクログひとのむいしきしゃくどうしゃくりかの、つねひがらしって、つたのないはいしゃしかどこないむのてい、おぎのやどんでぶうと、なんぎもとくらしにおもうよ!つてひろがし、ひじゆうやにどんかんつけよりよみごよみ、あのよぱあそなりちい、ぱあまなにぬね、なに、にきわど〜〜んと、かめんのおとこはいしやくごと、むさしおんだいはいしやくびでおつかわないでほしいよ!わりと、じぎるはいどしみきりはいかつたかだまみこてき、きたざとほっくいでとうだいぶんがくぶおくそくをねるすあ!!、????
0投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログ2023.2.26 読了。 ラジオで著書のことを知り読んでみた。 短いコラムが淡々と続くエッセイで自身が武田さんの出演されているラジオリスナーなので「あ!この前ラジオで話していたエピソードだ!」なんてものもちらほらあった。 ついつい脳内で武田さんの声で再生されながら読んでしまいシュールさに拍車がかかった。 インプット力とアウトプット力に優れ真面目な問題にも自分の意見をきちんと持った人だと思っていたのに更に日々こんな、時に人々がくだらないとすることまで考えたり想像したりしながら暮らしているのか〜やっぱり凄い人だなぁ〜と思った。 BOOKOFFや書店でウロウロしていることが多く声をかけるとステッカーを貰えることもあるらしいので武田さん本人にいつか会ってみたい。
1投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログしたことを書くエッセイじゃなくて、どちらかというとしなかったことや、したらどうなるんだろうという妄想が楽しいエッセイ。 軽妙で、1エッセイあたりの分量もちょうどよくてさくさくよめる。 文章が面白い人って人がスルーしてしまいそうな些細なことが気になったり、なんでこうなってんだろって考えるのが本当に好きなんだなー、と思う。 自分が他の人に対してなんかそれ面白いなって思ってるさらにその後ろから見られて観察されているとか、そんなこともあるんだろうなと思った一冊。
3投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ自分と同じだったり違ったり、気にしたこともなかったことだったり、違う視点と気付きの機会になって良かった
1投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログエッセイ本 1日で読み切るというよりから何日かかけてじっくり読みたいタイプのもの。何でもない一日のようでも感じたことを文字化にしていただくと「そうだよな〜」ってなった。
0投稿日: 2023.01.21
powered by ブクログいつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。 著者の武田砂鉄さんの本はちょっと前に「マチズモを削り取れ」を読んでみました。ちょっと面白い感性をお持ちのように感じたので、この本にもトライしてみました。こちらは、かなり“くだけた”エッセイ集です。 読み終えてですが、この手のテイストのエッセイもオリジナリティのある切り口でなかなか面白いのですが、正直なところ、私には今ひとつ“波長”が合いませんでした。武田さんには、もっと尖った発信を期待したいですね。
0投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログ思ったよりずっとおもしろかった。でも、なぜか読んでいると途中であきちゃう。 私も、誰かをみたときに想像力を広げる遊びをしようと思った。
1投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一人でいる時間、砂鉄さんのように 色々と考えたら、寂しくないなと思った。 一方で、考え過ぎてグルグルしてしまわないだろうか と思った。
0投稿日: 2022.12.10
powered by ブクログ武田さんの著作では相当穏やかな本作。 新幹線で駅弁いつ食べ始めるか問題、考えたことがあるのでニヨニヨしてしまった。日常には想いを馳せるポイントがある。マットの耳、今も元気にしてるかなと少しセンチメンタルな気持ちに。
0投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ武田砂鉄さんの日常の細々したことに関するエッセイ Twitterを拝見してると、短い文章で的確なことを呟いているので、間違いなく面白いだろうなぁという安心感がある。 わかるわかるーと思いながら読んでいけるが、案外こういう短い文章を延々と読み続けるのも大変で、存外読了に時間がかかってしまった。
12投稿日: 2022.11.29
powered by ブクログおかしくておかしくてたまらないエッセイ集でした。そして自分の行動パターンとちょっと似てるかなと、著者に親近感が湧きました。毎週ラジオ聴いてます。
1投稿日: 2022.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は「くだらない」と思ったけど、「ああ、日常への感度が高いなあ」と P2 はじめに たぶん、竹内まりやの曲をこすっているのかと P20 べつに怒ってない これはこれで、怖い P28 コップが濡れる 常温で P40 ごはん半分 小柄=少食とは限らなくて、もえのあずきさん 表示も標準180g、大盛240gと表示すればいいのに、 P56 予約されてますか? 「かっぱ寿司」で予約したけど、待ち人0人。日曜日の13:30でした P60 トイレの騎士 店かデザイナーの自己満足 P76 恋が生まれない瞬間 クレーマーを尾行するという行為はどうなのかと P98 時間との付き合い方 業務用の時刻表は秒単位 P100 誕生日の暗転 ラジオやネット番組での関係者の誕生日もときどき思うものが P110 いい匂い 各々の固有体臭との相性もあるので P112 野球のたとえ話 女性には通じないことが多い P126 白いところだけ 「車道と歩道を分ける白線」 単純に白線だけだと、歩道じゃなくて路側帯。段差やガードレールで物理的に分離しないと歩道にならないのだったかと P128 トイレに行きたい インターチェンジは主に一般道と自動車専用道路をつなぐところで、サービスエリア/パーキングエリアと混同しているものと P142 そんなに見ないの! メニューによって味に差があるのは稀なので、入店した時点で勝負は決まってる P172 だからなんだ 集合住宅での物音というか騒音は、原因が上階や隣とは限らないそうな P180 レジ袋は不要です デフォルトでレジ袋(無料)をつける店、あります P182 傘を上げる 江戸しぐさの傘かしげなんてもありました P192 その日はちょっと これさ、「予約可能な日タッチパネルで」にしてほしい P208 郵便物を待つ 郵便物を取りに行くのに、財布とカギを持参なのね P254 着ぐるみは後ろから 愛川欽也さんが着ぐるみやっていたときに、芸能界のヒエラルキーの暗部を見てしまったので、自分はそうならないようにと思ったそうな P262 傘持ってる 通勤時間が長いので、折り畳み傘を使ってました
1投稿日: 2022.11.10
powered by ブクログ初めての武田砂鉄。 宮沢章夫のエッセーに近いかなとも思いましたが、こちらの方が恬淡とした感じ。 「不毛で豊かなエッセー」というコピーが秀一すぎて蛇足の感想ではあるが、著者のこんなことが気になる(ならない)、そんなことを考えてしまう…が連なっている。 全然声高に主張されていないので、共感しても笑っても首をかしげてもどっちでもいい感じがして安らげる。
1投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ武田砂鉄さんのおしゃべりも文章も好き。とりあえず読み始めたのが嬉しくて楽しみで、まずは一言書いておく。よって評価は仮、てか期待値。 とりあえず目次を眺めていて、「恋が生まれない瞬間」という見出しの文が楽しみすぎる。
0投稿日: 2022.10.13
powered by ブクログ個人の特性を、限られた属性だけで決めてしまうのはよくない。性別だとか国籍だとか家族構成だとか、それが一緒だから、違うからという確認を繰り返していると、トラブルに発展する。世の中のトラブルの大半はそこから発生していると言っても過言ではない。(p259) どの項目もしょーもない内容といえばそのとおりだけれども、それがまたおもしろいというのが率直な感想で、あーこんなことあるあるーって、ひとりほくそ笑みながら電車とかで読んでいる自分の姿を俯瞰的に見て恥ずかしくなったりもした(笑) 自分と同じタイミングで、まったく同じことをしている人が世界中できっとどこかにいるんやろなって考える癖は、私にもあります、はい(笑)
1投稿日: 2022.10.04
powered by ブクログ喫茶店で背中にナポリタンが降ってきたら普通怒りませんか。それで腹を立てないって、どんだけ心の広い人なんだと思ったけれど、一応そこここで不機嫌になったりムッとしたりはしている模様(笑)。 ドラッグストアでの買い物、ごはん半分の話など、思わず頷いてしまう。 最後の最後に驚く。だって私は本作を読みはじめた日、ベッドの角で足の小指をぶつけて悶絶したから。幼少の頃からあちこちにヒビを入れた経験があるので、骨に異常を来していればもっと痛いと日にち薬を選択。真紫だった小指がようやくマシになってきたところで読了とは奇遇です。
0投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログあー、わかるかもーってことを、淡々と書いてある。日を置いて、また読みたい。たまに読みたくなりそう。ドラッグストアの話、共感。お気に入りのものに囲まれて生きようってアドバイス、それって貧相な考え方かもよ? ってとこ好き。
0投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログピーター・バラカン氏のラジオで紹介されて読んだ。バラカン氏によると、タイトルの「べつに怒ってない」は英訳しにくいとのこと。日常の些細なことをユーモラスな視点で語っている。表紙のウサギは砂鉄さんの絵で、ウサギの部分だけ特殊加工しているというこだわりもいい。
0投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログ映像や文字、そして目前にある現実には幾通りも解釈が生まれてくる。筆者は差し出された上位頻出の納得ではなく、こぼれ落ちそうな稀有に着目する。すぐに情報化できない・回りくどさに愛着が生まれて、その道じゃないと整然しない世界が生まれてくる。 私はドキュメンタリーやインタビュー映像を見れば、被写体となる人(特に高齢女性)が前日に美容院へ行ったか?必ず髪型チェックをする。これは誰にも頼まれていないが、整えられたヘアスタイルに生活臭が醸し出されてその人の生活スタイルを勝手に想像してしまう癖がある。なぜそうするか、楽しいからに決まっている。ただし生産性はゼロである。
0投稿日: 2022.08.26
powered by ブクログ言われてみれば気になってた、のような内容の連続。武田砂鉄さんらしい一歩先のさらに一歩先まで考えて答えを出さない思考がやっぱこの人は信頼できる人だなと思わせてくれます。答えばかり求められる現代社会でこう言う作品が肩の力を抜いてくれます。
0投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログ待望の著者新刊。今回は、日常のとめどないあれこれについてのエッセイってことで、これまで読んだのとはちょっとニュアンスが異なる、肩の力が抜けた内容。なるべくニッチな方へっていう性癖は、自分的にも大いに理解できるので、『まさにそれ、それですよね!』みたいに首肯することしきり。そうは思いながらも、なかなか行動に移すとなると難しいんだよな、みたいな感じも、分かる~。思わずクスッとなる部分も多々あり、存分に楽しませて頂きました。早めの次回作をお願いします。
0投稿日: 2022.08.19
powered by ブクログつぶやき?グチ?エッセイ?いずれにせよ、取るに足らない内容。されど、そうそうそうそう!と共感したり、どこかほっこりしたり。つい、次々とぺーじをめくって読み耽ってしまった。 219冊目読了。
6投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログ読み終えたら頭の中がモゾモゾ動きだした。共感する内容が多くて、考え方が6割くらいそっくりだと思ったが、それではあまりにも失礼な気がするので18%くらいなら似ているかもしれないと感じた。 ここ数年を振り返ってみれば、何か考えてしまうことを押し殺していた。みんなと共感できるように振舞うか、完全に思考停止でゲームをする、そんな時間が多かった。 しかし、今日の昼食中にふとヒゲをさわった時、ひとつ思い出した。髭剃りがめんどうで脱毛を検討したが、遭難から救助された時に顔がツルツルだったら嫌だなと思って止めたこと。あまり上等とは言えない昼食であったが、遭難後はじめての食事だと思うとたまらなく美味かった。 少しだけ心地よい自分が帰ってきた、そんな本だった。
3投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
個人的には買ってよかったと思った。 書店で、表紙を見て、うさぎが可愛くて手に取った。 「はじめに」を読んで購入を決意。 作者のクセというかそういうものが感じとれた。 見開き1ページで、一本作品が載っている。 全123本のエッセイ。 テンポがよく読みやすい。 飽き性や、長時間の読書が苦手な人でも読めるんじゃないかと思う。 日常的なものに視点が向けてあり、「あれをこういう受け取り方、考え方をするんだ」と大変おもしろかった。 作者の語り口というか書き方が非常に好みのものだった。 経験を綴るというよりは、日常を綴る系。 身近なものだったり。(最初の三角コーナーとか) 考えすぎてしまう人が書いているエッセイ。 日頃から考えすぎと言われる人なんかは、読んでいて近いシンパシーみたいなそういうものを感じるんじゃないか?わからんけど。
1投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ感想 細部に神を宿すかの如き作者のこだわりが詰まった一冊。現代に生きる私たちが誰でも遭遇する状況を面白おかしく(怒りながら?)描き出されていた。
1投稿日: 2022.07.21
