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街まで変える鉄道のデザイン
街まで変える鉄道のデザイン
伊原薫/交通新聞社
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総合評価

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    一応読み終わった。 が、昼休みに細切れで読んだので、あまりよく読み解けたとは思えない・・・。 タイトル通り、鉄道は街のあり方に大きな影響がある。 それは日々の生活でも感じるところ。 本書では、鉄道に関わるデザインを取り上げられ、なぜそうであるのかなどを解説される。 取り上げられるものとしては・・・ ・鉄道会社のフラッグシップ列車の車両デザイン ・駅名 ・駅舎、ホーム、改札、トイレ、駅名表示 ・車両のカラーリング ・事故防止のための機構 ・踏切と駅の立体化 ・路面電車の復活 色々な視点から、多くのトピックを取り上げている。 が、残念ながら「カタチで叶える課題解決」というところに結びついているか疑問に思うものもあり、それぞれの記述もやや物足りないところもあった。 例えば、観光列車を中心に水戸岡鋭治さんのデザインが多く起用される理由。 もちろん、デザインが洗練されていることを挙げてはいたが、第三セクター化した会社が責任回避のために、実績のある人しか選べないという事情がクローズアップされる。 それが現実かもしれないが、問題解決というよりは、何か夢が失われた気分がしなくもない。 逆に、駅の立体化の話は、本書で初めて知ることも多く、読んでいて楽しかった。 混雑時の人の流れが集中することへの対応や、高齢化社会で上下の移動についての配慮はどうするのかなあ、と思うものの、街が路線の両側に発展する可能性があることはいろいろな希望が持てる。 低床の路面電車により、都市の空洞化を食い止めつつ、人に優しい交通ができるのも夢のある話だった。

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    投稿日: 2023.08.25