
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラノベというジャンルでこのタイトルとイラストから 想像できる期待を持って読むと驚くと思う。 (ガッカリするかは読者の好み次第) 私は「作者は身近にコミュニケーション障害の人が いるのではないか」というようなレビューを見て購入 を決めたので驚きはなかったけど、想像以上に重い内 容で少し戸惑った。 対人関係が苦手で自分自身を含む人の感情が理解でき ない男とそれに巻き込まれる人々の話。 スッキリ感はないけど、考えさせられた。 ラシェルは後継者を作る道具だと言い切って結婚した ヘンドリックだけど、言葉の端々からも彼がラシェル に惹かれているのがわかる。でも本人がその感情が何 かを理解してない。自覚してるのはアリーという愛す る人がいるので、自分がラシェルに対して抱く感情は 「間違っている」という感覚だけ。 蓋を開ければヘンドリックとアリーの関係も皆が思う ようなものでは全くなくて… アリーに助けられたことが新鮮で、それが特別だと思 い込んでしまったことが悲劇の始まり。 ラシェルを見ると感じるような心の揺らぎがアリーに 対してはない。 良くも悪くも。 それがアリーと一緒にいて居心地が良いと感じた理由 じゃないかな。アリーもヘンドリックに特別な感情を 持ってたわけじゃないから何も期待しないし求めるこ ともなかった。 お互い相手に何も求めない。 居心地良さそうじゃない? 現代ならヘンドリックの抱える問題は専門医などで対 応できただろうにと思ってしまう。 作中にはヘンドリックを含め悪い人がいないのよ。 でもヘンドリックの障害?のせいで不幸になる人 が量産されてしまう。 一つ明らかにされてなくて凄く気になっていることは、 時の巻き戻しをする時、ある1日にだけ700枚の金貨 の条件をつけた人物。 結婚式以前には戻りにくいようにしたってことは、 ヘンドリック? キンバリー? キンバリーはランスロットには生まれてきて欲しい と願うだろうし。いや、やっぱりヘンドリック? 1回目の記憶が仄かにあったようだし。
0投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ息子のお陰で生き直し。おもしろかったですけど、この家族だけが無限ループになっているのか、世界中の人たちがそうなってるのか、気になりました。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ランスいい子すぎだ、1回目も2回目も。 対して血縁上の父親の理解に苦しむこと。 てっきり愛人が意図的に彼を狂わしたのだと思っていたら全然違った。 彼女は彼女で苦労人だったし、その世界しか知らない人だったし。 ヘンドリック自体が最初から狂っていただけだった。 他のキャラと違って、最後まで理解できないキャラだった。 本能的に怖さを覚えた。 死に戻ったラシェルのやり直し話。 と言いつつも、それを願ったのは別人であり、また様々な人に視点が切り替わって進む話なので、ラシェルが主人公というより、群像劇のようだった。 やり直せば、皆マシな人生を送れるだろうと言われていたが、ラシェルたち「普通」の人たちは皆幸せになったものの、ヘンドリックだけが取り残されて終わったような。 結局彼を理解したのは超常的な存在だったというのが何とも切ない。
0投稿日: 2022.12.05
