
大江健三郎の「義」
尾崎真理子/講談社
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総合評価
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powered by ブクログこれは今まで読んだ大江健三郎論の中で一番納得できた一冊。なんか本人のインタビューでは洋モノの思想が出てくるし、仏文科だし、後期の小説で主人公が読んでるのはダンテとかブレイクとかな割に、物語にはもの凄い日本らしい湿気と土臭さがあるのが気になっていたのだが、そのよってきたるものをこの本を読んで得心しました。世代的には全然大江の衝撃などはなく、文庫に作品がいっぱい入っているので遅れて読みだしたのだが、結果、『同時代ゲーム』と長江古義人シリーズだけですね、私に面白く読めるのは。日本人の作家でこれほど時期によって作風の違う作家も珍しい気がする。
2投稿日: 2023.04.17
