
もしも徳川家康が総理大臣になったら―絶東のアルゴナウタイ― 6
藤村緋二、眞邊明人/秋田書店
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総合評価
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powered by ブクログ原作にはなかった内容に踏み込んできましたね。 しかも、一定豊かになった国 …自由主義(?)が進んだ国…には 必ず生じると言われている(?)『少子化』の話。 人が少なくなれば、 その国の経済だけでなく、 文化や伝統や価値観なんかも縮小していくのは、 不可避な現実なのでしょう。 例えば100年先の日本だったら、 海外からも魅力を感じることのできる 『日本』は存在していると言えるのか? 地理的な場所は日本だとしても、 中身は『日本』なのか? そこに、安全とか安心とか豊かさとか…はあるのか? (今の日本にも“あるとは言えない“という見方もあるのでしょうが) では『日本』とは何なのか? 今現在ここに住んでいる人たちは、 何をもってここが『日本』と捉えているのか。 少子化の話を考えると、 いつもそんな方向へ考えが飛んでしまいます。 その上で、 「一人一人の幸せって何だろう」 「個人の幸せと、国の幸せとは何だろう」 と、また戻ってきてしまう。 きっとこの巻の話の先は、 解決の1つの方向性を提起して、 「自分だったらどうする?」と、 ここまでの本作同様に、 国民一人一人に当事者としての向き合い方を問うてくるのだろうなー、とか考えつつ、次の巻を楽しみにしています。
8投稿日: 2025.10.10
