
義輝異聞 将軍の星〈新装版〉
宮本昌孝/徳間書店
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総合評価
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室町後期の足利将軍家を中心とした短編7篇。後半4作は「剣豪将軍義輝」のスピンオフ作品。本編にどっぷり嵌ったため期待大だったが、期待は超えなかった。綺麗に終わっていたのでどうしても蛇足に感じてしまった。 最後の「遺恩」は義輝を登場させず恩を引き継ぎ遺された者が活躍するというコンセプトは良かったが、風箏で締めるのは少し消化不良。十兵衛や與一郎以外は皆退場しているのでこれしかなかったのだと思うが。 その他だと「紅楓子の恋」が良かった。山本勘助と武田信玄の正室の三条の方の恋。恋というほど二人は接しないのだが恋としか呼べない関係性と、勘介が残した楓の枝から紅楓子と名付けるネーミングのセンスが光っている。
1投稿日: 2024.12.30