
総合評価
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powered by ブクログこのところ幕末維新の話ばかり読んでる気がする。これは武士、浪人、庶民の目から見た騒然としてかつよるべない普通の人たちの生きるためのいいじゃないか、ではなかったかとも思う。良作でした。
0投稿日: 2025.09.24
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2024.1 この小説を読んで、アメリカ大統領選を思い出した。世の中の景気が悪いのはお上のせいだ、資本家のせいだ、自分たちが犠牲になっているとお店を打ち壊して強奪していくのも「ええじゃないか」。時代の流れといってしまえばそれまでですが人間の業を感じさせる娯楽小説でした。
0投稿日: 2024.01.24
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幕末の「ええじゃないか」騒動を背景に、騒乱を煽る側を取り締まる側の2視点から、滅びゆく江戸幕藩体制下の落ち着かない日本(三河と京都)を描く。 社会の誰もが、徳川将軍を天とし、士農工商の封建社会をゆるぎなきものと考えていたあの時代と、なんぼ税金を搾り取られても、コロナ失政があっても、ただただ自民党政権が続く現代が重ね写されて仕方ない。 天下に人なし、と踊った後、100年を経ず神をあがめて無謀な戦争で国を滅ぼしかけた歴史を考えると、天下に人なし、の現代日本は、また新たに回天があって神をあがめて滅んでいくのだろうか? そういや維新や新選組やと、妙にきな臭い名前の集団が既得権益と争っているなぁ。くわばらくわばら
0投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログ幕末の混乱のなか回天の象徴としてのええじゃないかを追うなかで新たな時代の行き先に惑う人々がリアルに描かれていてとてもおもしろい。
0投稿日: 2022.12.04
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尻上がりに面白くなった。 『おもちゃ絵芳藤』でも描かれていたように、幕末の価値観の変化に翻弄される人々の姿を描いているが、幕間で語られているように、新型コロナウイルスや、ウクライナ情勢、沈みゆく日本の現状などから、『ええじゃないか』の人々の心のうちに重なるものを感じた気がした。
0投稿日: 2022.12.02
powered by ブクログ幕末に起こった史上最大の乱痴気騒ぎ。三河国に降った数枚の御札が、やくざ者の晋八、御庭番の市之丞、そしてこの国の運命を変える!
0投稿日: 2022.11.16
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舞台は三河と京都になります。 『ええじゃないか』をうまく使いこなして金儲けの大博打を仕掛けるましらたちと将軍の直下と言いながら、武士の誇りを忘れてしまったような父に怒り、自分の手で手柄をあげようとする若い市之丞の物語が絡み合い、幕末の混乱を描いた秀作です。 私の中で『ええじゃないか』騒動って、きちんと調べたこともなかったこともあり、幕末の混乱期の集団ヒステリーみたいなものなんだろうなぁとずっと思っていました。 この作品を読むことで、全く違うことがわかり赤面。諸星さんの短編のコミックの中にでてくる「ドンマイダンス」とか思い出してましたし、いま、同じことを思ったあなたは同志ですよWW 半七捕物帳の「旅絵師」を読んでいたので、御庭番は少しだけわかってました、この偶然は凄いなぁと思ってしまったわ。 今回、私が気にいったのはとっても腹黒い坂本龍馬と優しくて厳しい井上源三郎の二人です。視点を変えると全く別になるというのを読ませていた来ました。実際、坂本龍馬は武器商人ですし、ましらに頼んだことをやりかねそう(;^_^A 『ええじゃないか』がどんどん変わっていき、打ちこわしや暴動めいたものへ変わっていくことに怖さを覚えながら、人間はこうした巨大なエネルギーを得ることが出来たら、普段は理性で抑えているものも悪意へと向かうこともあるのでしょう。 考えさせられる一冊でありました。楽しい時間を過ごさせていただきました。 とっても面白かったです♪
21投稿日: 2022.10.05
