
総合評価
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powered by ブクログ夏休み、モスバーガーで隣り合ったことがきっかけで高校生男女4人で難しい暗号を解きながら一生懸命に過ごす。ラストは難病を抱える女の子の真実を突き付けられる。終わりよければ全てよし。
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ図書館本。ヤングアダルトの分類で、とても読みやすかった。暗号が解けず、とりあえずお話のみを読んでいくことにした。だが、読みなれてくると、暗号も楽しみながら読むこともできた。 話しは青春ど真ん中って感じの話もありつつ、何となく不穏な感じもありつつで暗号が苦手でも飽きずに読み進めることができると思う。
8投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ似鳥鶏さんのノン・シリーズ。 『育休刑事』『彼女の色に届くまで』など、似鳥さんは、現代社会の「ちょっとおかしいところ」をうまくすくい上げてくれる。 今作でも、主人公がとある「物語」を「嫌いだ」と断言するシーンがあり、わたしも常々まったく同じことを思っていたので、心の中でひっそり快哉を叫んだ。ありがとう、似鳥さん♡ ミステリとしては、全編暗号ものなので、好みは分かれるかもしれない。 わたしはとてもおもしろかったし、後書きにも書いてあるように、 「なぜ暗号を使わなければならないのか」 という根本的な状況がきっちり設定されていたし、 暗号を解いている最中の小さな違和感もすべて伏線として回収されていたので、気持ちよく読み終わった。 また、この本は「夏休みの高校生」の青春ものでもあり、甘酸っぱい爽やかさも楽しかった♪ 暗号解読が佳境に入るのが8/20付近で、たまたまその頃に読んでいたので、たいへん臨場感もありました♪
0投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログ謎解き青春小説。 いつもなら後日談がたっぷりあるお話が好きだけど、この話はこれでいい。 あとがきが面白かった。
0投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ友人たちと過ごした夏休みの思い出… それぞれの覚悟が新しい自分を発見してゆく #夏休みの空欄探し ■あらすじ 高校のクイズ研究会に所属する成田頼伸は、役に立たない知識をばかりもっている。一方、同じクラスの成田清春はコミュニケーションに長けており、頼伸いつも羨望の眼差しで見ていた。 ある日頼伸は、喫茶店で謎解きパズルを解いている美人姉妹を見かける。思いがけない出会いからパズルを手伝うことになった頼伸、さらに清春と共に四人で謎解きパズルに挑んでゆく… 彼らの何かを解き明かす夏が始まる。 ■きっと読みたくなるレビュー 夏休みといえば、様々な思い出がありますよね。両親に連れてってもらった遊園地、友達といった花火大会、宿題に追われる八月の終わり… 親になると子ども達のおひるご飯を作ったり、塾の夏期講習に送り迎えしたり、むしろ休める時間が減って忙しくなる。それでも子どもたちには、めいっぱい熱い夏を楽しんで欲しい。 若い頃にもっている悩みというのは、実は人間の本質をついた悩みが多い。しかも経験も浅く、知識も少ない。さらに自信のなさと将来の不安に駆られるから、解決もままならない。そんな青春時代の苦い部分が胸にじんわり伝わってきました。 一番の読みどころは、男子チームの頼伸と清春が成長していく姿ですね。とにかく自信がない頼伸なんですが、得意分野をきっかけに、自分の中から答えを見つけ出していく。また清春は、序盤は煙たい奴なんですが、彼もまたどこにでもいる高校二年生。素直でいい奴で、まさに現代の若者を切り取った感じ。彼ら二人を見ていると、自分もそうだったなぁと懐かしんでしまいました。 そして女子チームの雨音、七輝。こんな女子たちを守ってあげるためであれば努力できる。恋愛ってたしかこういうことだったよな… と思い出させてくれる素敵な姉妹でした。 さて本作は謎解きパズルに挑戦しながら、物語が進行していく。よくもまぁ次々と奇問難問くりだしてくれました、聖地巡礼をしてみたくなりますね。私がもっと若かったら、男女混合の仲間たちで行きたいのですが、いまは家族といきたいな~ 可愛さと優しさが伝わってくる素敵な作品、夏休みに空いた時間におすすめの一冊です。 ところで皆さん、夏は好きですか? 暑いのは嫌いな人も多いですよね。私も最近はずっと部屋に閉じこもって、本を読んでます。それでもたまには外に出て、街の景色や空を見てみて下さい。きっと懐かしい思い出が蘇ってきますよ。 ------------------------------ 夏休みの思い出は 大人になっても忘れない 好きな子と出かけたあの日 きのうの空みたいに近くに感じる ------------------------------ ■ぜっさん推しポイント 終盤の頼伸が覚悟を決めた場面がカッコ良かった~ 大人になると何でも先にリスクや損得を考えてしまいます。新しいことに挑戦することが少なくなってしまい、その結果成功も失敗もせず、成長することもなくなってしまう。 私が初めて告白&玉砕したときは、顔から火が出るほど恥ずかしかった。しかしそれ以降は、誰でも胸をはって女性とコミュニケーションがとれるようになったのです。誰にでも不得意なこと未経験なことはある。覚悟して一歩踏み出すことが大切なんですよね。
99投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ学生時代を懐かしく思いながら読みました。最後の七輝の手紙の暗号が素晴らしく、ここまで読んでよかったと思えました。
2投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログ夏休みに高校生がぶち当たった人生と恋の謎。内向的な主人公が抱くコンプレックスがうまく描写されていて共感するところもあり、そのままの主人公を3人が受け入れてくれる人だったのが良かった。読み終えたあとは切なさと温かさに満たされた。
2投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログクラスでも目立たない男子高生ライと美人姉妹とクラスの人気者のキヨとの四人のひと夏の冒険青春物語。切ないまま終わりそうな結末を、爽やかに微笑ましく読み終えられて良かった。
1投稿日: 2023.11.24
powered by ブクログ一つの暗号をきっかけに、4人の少年少女がひと夏を通して絆を深めていく。 一つ謎を解くと次の謎が現れ、どこかに誘われていく少年少女達。 その先に待ち受けるのどんな結末なのか、何のための謎なのか。謎を解くにつれて明らかにあっていく真実。最後にはまさかそんな理由があったのかと驚かされた。 こんな青春期っと楽しいなと思うようなひと夏の思い出を通して、それぞれを知っていく4人。しかし、そんな時間も長くは続かず… 暗号、謎解きパートは設定を知らないと解けない物もあるが、ところどころ一緒に考えられるようになっていて、そういった謎解きが好きな人は一緒に楽しめるのではないか。 ぼくはこの本をきっかけに似鳥さんのミステリにはまっていきました。笑
6投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログYA向け謎解き・青春・恋愛・冒険小説。ラストは人によって好みが分かれると思いますが、青春っていいなと改めて感じさせてくれた作品でした。
2投稿日: 2023.11.13
powered by ブクログ似鳥鶏さん 初読でしたが、とてもよかった。。。 謎解きしながらの青春。 男女の距離感がキュンキュンします。 胸が熱くなりました。 あとがき は ちょっと、、、
102投稿日: 2023.10.28
powered by ブクログ謎解き✖️青春✖️ミステリー 一人称「僕」は陰キャオタクとは言えない、陽キャぶり見せてくれた。コミュ力適応力あるので、もはや卑下するもの何もないのでは? 謎が華麗だが、うまく行き過ぎの青春のため、できすぎの一夏の思い出で共感呼ばず。
5投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログ2023年8月5日、板橋区の赤塚図書館で似鳥鶏さんをお招きしての座談会が開催されました。そのテーマ本(課題本)となっていた作品です。 似鳥さんはご自身をオタクだと仰っていました。乗り鉄なんだそうです。なので、作中のロケーション確認も、可能な限り電車で現地に行くのだそうです。 作中の暗号、私は謎解きが苦手でミステリーも好みませんが、似鳥さんは四六時中「何かないか」と考えておられるのだとか。そんな人いるんですね。ちなみに、座談会主催者の地元中学文芸部の生徒たちは、約半数が、まず自力で解いてみようとしたとのこと。ミステリー好きは、そうするのかな? もうひとつ。作品にも出てくる酉島伝法著『皆勤の徒』、非常に読みにくいですよね、という話から。作家は書くのにも時間がかかるのに、読むことにも時間を取られていては大変じゃないですか? と質問したところ、アウトプットばかりだとバーンアウトしてしまう、インプットも大切なんです、というお答えでした。なるほど。 序盤、ややひねくれた主人公の語りから入るので、あぁまたよくあるスクールカーストの話か、と思っていたのですが。この主人公、かなり素直ないいヤツで。コンプレックスを抱いていたクラスメートのことも素直に評価するようになって。相手のスタンスとか立場とかに想像を巡らせていける人は、良いですね。朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』では、一歩踏み出して関わり合えば、解り合えるかもしれないのに、という悔しさを感じていましたが、こちらはそのコミュニケーションが成功した事例ですね。結果、作品全体が実に爽やかに仕上がっています。
1投稿日: 2023.09.19
powered by ブクログあえて言わせてほしい。 「けっ」 最初の感想が「けっ」ってどういう事だよ!ってなるけど、読み終わったら「けっ」って言いたくなるはず!! 暗号を読みすすめていく一冊。一緒になって考えるのも楽しいと思うけど、得意な主人公に任せた。 アオハルな夏休みだった。 けっ!!笑
4投稿日: 2023.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
序盤から暗号を解くのは諦めて読み進めた。 場面が想像しやすいし主人公も感情豊かで良い。 毎日読むには疲れるけど、 たまに味見したくなるタイプの本。 ミステリー=誰か死ぬ という考えが根付いてるせいで「この姉妹はどのタイミングで裏切るんだろう。主人公はいつ誘拐されるんだろう。いつ怖い人が出てくるんだろう 」とヒヤヒヤしながら読んだ。最終的にはしっかり恋愛モノだった。 人の死に方にまで価値をつけるのはおかしい。というようなことが後半に描かれていて、「わかるわかる!」と共感していたら…笑
1投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ中学校図書館売上ランキングで見つけて、手に取る。深夜に読み始めて眠くならず一気読みするくらい面白かったです。 知識欲のある主人公、成田頼伸(らいしん)。もちろんクイズやパズルが得意。ある日たまたまモスで隣の席の美人姉妹が持っていたパズルを解き、その姉妹(雨音、七輝)とパズル解きゲームを始める。そこにたまたま通りかかって一緒に行動するようになるクラスのカースト一位、成田清春。 これは、優秀なパズルゲーム物語であり、スクールカーストの上位と下位から見た学生生活に対する見方の話であり、ひと夏の恋愛話であり、高校生活と友情の話であり、最後に大きな話の筋が解ける話でもあり、どれもがうまく混ざり合っていました。あ、パズルとか知識クイズとかに興味ない人は面白さ30%減くらいです。 いろいろいいセリフが多かったのですが、噴き出したのが最後のほうで「蠱惑」って使っていた部分。笑えた。あとはあとがき、今回も尖ってた。 小学校には、キスしたりとか、お泊りとか出てくるので、線引き厳しいとこはダメかも。基本はOK。内容がちょっと難しいので、お勉強できる子多い小学校にオススメです。
5投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暗号をめぐる青春恋愛もの。 爽やかですね~。いや、まぶしいです。 もっと若いときなら感想も違っていたかも。 チーニャさん、あおいさん、あゆみりんさん、なおなおさんに推されまくって手に取りました。課題図書ですね^^ 実は、おもしろかったとうわさのあとがきに惹かれたのは秘密です。 まことさんとほん3さんのレビューにも推されました。 私のレビューはどうやら辛めのようで、しかもひねているので、今作を未読の方はどうか上記の方々のレビューを参考にして下さい(笑) まずは表紙のイチャモンから。 メインの登場人物は4人だけなのでこの絵の4人でまちがいないでしょう。 右端のイルカの浮き輪を持ってる雨音と思われる人物。どう見ても中学生くらいにしか見えない。大学生なのに、4人の中では一番の年長なのにどうしても幼く見える。 その左の体格のいい男子。ええ。これ主人公?ガタイ良すぎないですか。左端のビーチボールで遊んでるのが清春らしいけど、どう見ても主人公と体格まちがってない? あとがきの一人称問題はおもしろかった。同意できます。というか私も度々悩んでます(笑) レビューを書くときの自分を何て呼ぶか、悩ましいとこなんですよね~。 主に候補は4つ。俺、僕、私、自分、です。 ええと、十字をイメージして。地図とかにある東西南北を示すようなヤツです。 上(北)=俺 ちょっとヤンキーくさい 下(南)=僕 子供、または学者っぽい 右(東)=私 かっちり眼鏡のサラリーマンっぽい 左(西)=自分 軍人っぽい この4つの中間点くらいの人称が欲しいんです! 難しいな~。 あとの候補は………… 拙者やそれがし、刀を差したくなるので却下 余、王様になりそうなので却下 オラ、かめはめ波を打ちそうになるので却下 おいら、ビートたけしになりそうなので却下 おいどん、九州出身じゃないので却下 吾輩、猫になりそうなので却下 やつがれ、ばけものを使って仕事人っぽいことをしそうになるので却下(巷説百物語) 小生、乙一さんに憑依されそうなので却下(小生物語) ワイ、ナニワの商人になりそうなので却下 難しい。ピッタリくるのがまるでありません。 で、かんじんの内容についてのレビューですが、ここからいちじるしくネタバレになってしまうので未読の方はご注意ください。 ほんとうに、未読の方は厳禁です。絶対見ないでください。 いいですか? 残念ですが終わり方が好みではありません。 あそこで切るのはいいとして、死ぬとこまで書かないのはいいとしてですが、そもそもヒロイン死なせなくてもいいんじゃねって話です。 最近のヒロイン死に過ぎ問題です。なんか飽きました。そりゃあ死ねば悲しいでしょうが、すこし安直ではないですか。この話でヒロインが死なねばならないような必然性が感じられないというか、違和感がありました。 「じゃあ、どういう終わり方ならいいんだよ。そんなに文句付けるんならおまえが書いてみろよ」と、言われそうなのでちょっと書いてみます。妄想の駄文です。はい、病室から。 「ねえ七輝。ほんとうにライ君に会わなくていいの? あんな難しい暗号じゃ絶対にこの病院にたどり着けないよ」 「……いいのよ。お姉ちゃん。それでいいの。」 七輝は病院のベッドで自分の両脚を愛おし気にさすった。 「来週にはこの脚ともおさらば。ずっと車椅子の子が彼女なんてライ君がかわいそう。あたしはこの夏、最高の思い出をもらったからもうそれでいいの。それに脚だけでなくて腕までいったら、ほんもののお地蔵さんになっちゃう」 「脚はともかく、…………腕はまだわからないでしょ」と、雨音。 脚を切断して様子を見ないとわからないと医者は言っていたが、腕にまで処置が及ぶことも十分ありうるので覚悟してください。と、言われていた。 「ああ。いっぱい遊んだなぁ。ほんとに嘘みたいに楽しい夏だった。ありがとうね、お姉ちゃん。あたしのわがままきいてくれて」七輝は思い出に浸るように目をつむり「でも」といたずらっぽい笑みを浮かべて続ける。 「最後の勝負はあたしの勝ちみたいね。ライ君もなかなか手強かったけどあたしの勝利ってことで」 最後に出した暗号はあきらかに不公正なものだった。七輝自身もそれはわかっている。しかし、そうせずにはいられなかった。もしもライ君があたしの身体のことを知って、それで来なくなったら。がっかりされたら。そう思うと恐かった。だから暗号を出した。絶対に解けない最後の暗号を。ライ君は来たくても暗号が解けないから来れないだけなのだ。そういうふうに自分を誤魔化したかった。 それにライ君自身にも分かっているはずだ。あの暗号は解けないということを。それでライ君を解放してあげることができる。両手両足が無くなる地蔵女から。暗号が解けないんだからしかたないということにできる。 どちらにとっても利益になる。七輝が考えた苦肉の方法だった。 「どうしたの、お姉ちゃん」 七輝はじっと窓の向こうを凝視している雨音に問いかけた。 「ねえ、七輝。……勝ち誇るのは少し早いんじゃないかな」 雨音が信じられない様子で窓の向こうに小さく手を振っている。 その先に少年がいた。片手に菓子箱を、もう片手に花束を持ってその手を振っている。雨音の手を振る姿を確認して力を得たのか、少年は徐々に大きく手を振り、花束を持っていることを忘れたのかまるで旗のように大きく振り、すぽんと手から飛んでしまった花束をあわてて追いかけていた。 七輝の目は少年に釘付けだった。 「彼、暗号以外はかなり不器用なようね」と雨音。 「お、お姉ちゃんが教えたの?」 「まさか」と、雨音はゆっくり首を振った。 「どうして。どうしよう。お姉ちゃん。来ちゃうよ」 「そりゃ、来るでしょうね。で、追い返すの?」 七輝はそれに答えず、髪を手でなでつけた。 「あたし、変じゃない? おかしくない? に、臭ったりしないかな?」 「うん。匂う。恋する乙女のフェロモンがプンプン」 ふざけないでよ、と抗議しながら七輝はきょろきょろと逃げ場を探し、結局布団の中にもぐりこんだ。 もちろん僕はそんな病室の様子を知るべくもなく、開いたままの病室のドアを控えめにノックした。4人部屋のようだったが、さいわいにも3つしかベッドはうまっておらず、七輝以外の2人は検査か何かで外に出ているようだった。 「いらっしゃい、ライ君。きれいなお花ね。ありがとう」 雨音さんは僕から花束を受け取ると「どこかで花瓶を探してくるから」と、病室から出ていった。去り際に、「それ、起きているわよ」と、ベッドの上で丸くなっている布団を指差して。 それでも七輝は布団から顔を出さず、やっと声を出してくれたのは4回目に名前を呼び掛けた後だった。それも「う~」という、返事と言うよりは鳴き声であったのだが、それでも嬉しかった。久しぶりに聞けた七輝の声だ。 「どうしてここがわかったの? あの暗号、どうやって解いたの?」 「うん……。ごめん。実は、全然わからなかったんだ」 「えっ?」 そこで僕はこの病院を見つけた経緯を説明した。必死に何日もかけて暗号に取り組みながらも答えにたどり着けずに焦っていた僕に助言を与えてくれたのは清春だった。 「要は、その病院さえわかればいいんだろう」と。 目から鱗が落ちる思いだった。そうだ。僕の目的は暗号を解くことじゃない。七輝のいる病院をみつけること。いや、七輝に会うことだ。そこからは清春に協力してもらい、七輝と初めて会ったハンバーガー屋を中心に、入院施設のある難病を治療できそうな全ての病院をチェックして七輝という名前の入院患者がいるかどうかを調べることにした。 しかし、病院の方でも電話等で簡単に患者の情報を漏らすわけにもいかず、結局はひとつひとつの病院に行ってみて、病室についている名札で確認するほかはなかった。 「……全部の病院を、病室を……足で探したってこと。だって……そんなの」 「うん。とても僕ひとりじゃ無理だった。友達や仲のいい後輩にも事情を話して協力してもらって。これも交友関係の広いキヨがすごく助けてくれたんだ」 「…………ずるい」 「うん。そうだね。ごめん」 「なんで。どうして、そんなに」 やっとそこで七輝が布団から顔を出した。泣いている。初めて見る彼女の泣き顔に僕はひどく動揺した。 「泣かないで。七輝」 七輝は黙って下を見つめている。何を見ているのか気づいて僕はあわてて足を引いた。昔、七輝と会うときに清春に相談して新しく買ったはずの靴は、病院探しで歩き回ったせいで哀れなほどにボロボロになってしまっていた。 七輝が顔を上げて僕を見る。子供のように泣いていた。鼻水も出てる。しゃくりあげている。だけど僕も同じだった。 「あたし……、脚がなくなるのよ」 「雨音さんに聞いた」 「腕だって……」 「それも聞いた」 「あたし、あたし。ほんとにお地蔵さんになっちゃう。だから、だから」 「好きだ」 なんて情けないんだろう。そこから僕は「好きだ」以外の言葉を発せられなくなってしまった。本当はもっと気の利いた言葉を幾つも用意していたのに、全然出てこない。子供みたいに泣きながら「好きだ」と何度も言い続けることしかできなかった。 気を利かせてくれて病室を出ていた雨音さんが戻るまで、僕たちふたりは、向かい合ったまま両手をつないで、ただただ、わあわあと泣いていた。 お見舞いには毎日行った。行くたびに七輝はパジャマの裾を上げて脚を出した。僕は目のやり場に困ったが、しっかり見て覚えておいて欲しいと怒られた。触って、と言うのでおそるおそる触れるとくすぐったそうに笑ってくれた。脚の切除手術のときは一緒に泣いた。僕にできるのはそのぐらいしかなかった。 その後、ありがたいことに腕の除去は見送られることになった。医者の予想よりもかなり七輝の免疫能力が向上しているらしい。雨音さんには、ライ君といつまでも手をつないでいたい願望が実を結んだのね、と冷やかされた。嬉しくて、その日はずっと手をつないだままだった。それからも会うたびに僕らは必ず手をつなぐ。まるでジグソーの一対のピースのように。 あれからずいぶん時がたった。今でも僕らは手をつないでいる。結婚して娘が2人いる。長女も次女も養子であることを感じないくらい僕たち家族は仲良しだ。近所には雨音さんと清春夫婦が住んでいて2人の間には3人も子供がいる。みんな仲良しだ。今日は長女の結婚式。「お父さんたちってほんとうに仲がいいよね」なんて言われながら僕たちは手をつないで式に出る。 「あのとき、あたしのパズルを解いてくれてありがとう」と、七輝は言う。 「あのとき、走って追いかけてくれてありがとう」と、僕は笑う。 僕たち、雨音さん、清春、子供たち、子供の結婚相手、いずれは孫も生まれるかもしれない。どんどん増えていく僕たちのパズルのピースが描く絵は幸福そのものだった。 完 てきとうに、ざっくりと書いてみました。作者の方、関係者の方々、ごめんなさいm(__)m でも、「余命200日」なんて結末より生きて欲しかったので、つい、書いてしまいました。 あと、「おじぞう」という破壊力のある七輝のあだ名も利用しました。 文章力の無さで本作を汚してしまったことをお詫びします。あくまでもこれは私のつまらない妄想にすぎないので、本作が好きな方々、怒らないでね~(o_ _)o))
36投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ生きるのに「目的」があるっていう前提がまず、論理的におかしい。僕たちはそもそも、目的を持って生まれてきたわけじゃない。親が僕たちを産んだのは目的があるだろうけど、生まれた方は自分の意志じゃない。自分の意思と関係なく始まった状態に「目的」があるはずだっていうのは、論理的におかしい。 コミュ障の登場人物が、おずおずと世界とつながっていくのが、別の似鳥さんの作品にもあったと思うけど、感動的。
0投稿日: 2023.05.17
powered by ブクログ面白くて一気読み!やっぱり似鳥鶏さんはいいなあ。イケてない男子高校生に突然訪れたキラキラしたひと夏。その切ないきらめきを主旋律とし、そこに超難しい暗号がドドーンと投入され、底の方では、マッチョなもの、無神経なものへの怒りがずっと響いている。まったく作者らしい快作だと思った。 主人公のライ君が共感たっぷりに描かれている。偶然知り合った美少女七輝との会話やラインで、「今ので良かったのか」といちいち悩むところ、お出かけに着る服を買いに行ったが、怖くて店に入れず、覚悟を決めてクラス一の人気者キヨ君に助けを求める場面、卑屈になりながら実は無意識にあなどっていたキヨ君に対して、つきあう中でフラットな気持ちを持てるようになるところ、男二人にナンパされて困っている七輝を助けようと勇気を出すところ(ここの理屈っぽい逡巡が秀逸)などなど、あ~そうだよねそうだよねとうなずく箇所ばかり。七輝と姉の大学生雨音が一目で見抜くとおり、ライ君は優しい人で、そこがしみる。 ライ君は会員二人だけのクイズ同好会会長という設定で、彼が解いていくことになる暗号は、すごーく難しい。「あとがき」で作者は「溜まりに溜まった暗号のネタを放出できてほっとしています」なんて言ってるが、確かにこういう暗号が次々出てくる小説は、なかなか書きにくかろう。それを、ストレートなミステリとかじゃなく、切ない青春ものとしてまとめちゃうところなんか、まったくお見事としか言いようがないのだった。 (以下は本作最大の「ネタ」に盛大に触れています。ご注意ください。) 終盤で明かされる真実は、え、似鳥さんがそれをやるの?と驚かされるものだった。しかし、さらに読んでいくと、そう単純なものではないのだとわかって、やっぱり作者らしいなと納得した。ヒロインの難病や死という、その要素があるというだけで臍曲がりな自分などはスルーしてしまう、「感動」の定番。あえてそこに踏み込んだ作者の思いは、当のヒロイン七輝の言葉として語られている。 「まあもともと『余命○○日の××』みたいなの、嫌いではあったんですよ。そういう売り文句で『十回泣ける』とか、何なんアレ?って。『泣ける』が売り文句になるってことは、泣くって気持ちいいことなわけだよね。なんで人が死ぬのを肴にして気持ちよくなってるんですか?っていう。いや、娯楽だし、フィクションだからそういうジャンルもありですけど、人の死を消費している自覚はあるんですかっていう」 気持ちよく泣かせたりしないぜという、お話の閉じ方なのだ。それでも、表紙の絵を見ていると、命と青春のはかなさにじわっとくる。
9投稿日: 2023.04.19
powered by ブクログとってもとっても良かったです 私の大好きど真ん中!! 甘酸っぱい青春ミステリー☆ 高校2年生の成田頼伸(ライ)は、モスバーガーで隣り合わせた美人姉妹と共に、謎解きをすることになる。 そこに通りかかった同級生の成田清春(キヨ)も加わる。 4人が体験する夏休みは、「初めて」がいっぱいで、初々しくてドキドキで、キュンに溢れています!! キヨはクラスの中心人物。 一方ライは二人しかいないクイズ研究会の会長。 同級生だけどクラスでの立ち位置が真逆の二人は、関わることはなかった。 しかしこの謎解きを通して互いを知り、悩みを打ち明け、助け合い、成長していくのです。 あぁ~もう、こういうの、大好き! 謎解きは、暗号を解いて次へ進むのだけど、これは難しくて私には無理でした(+_+) 早々に投げ出して、ライ達に任せます。 得意な人は、これも楽しめるのかな? キラキラした夏休みを彼らと一緒に体験し、ミステリーの部分はワクワクドキドキし、最後までずっと楽しかったです。 あ、ラストは切なさもありますよ。 そして多くの方がレビューで書かれているように、「あとがき」も面白いです。 私は初読みの作家さんでしたが、あとがきを読んだら俄然、似鳥鶏さんに興味が湧いてきました(^^) この本は、何人ものブク友さんたちの素敵なレビューから、読みたい!と思っていました。 こんな大好きな作品に出会えて嬉しいです! 皆さん、ありがとうございます♪
59投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログ良かったですね〜、これは〜(*´꒳`*) ブクログで、まことさん&ほん3さんのレビューを読んで読みたかった本です。 4ヶ月越しです。 似鳥鶏さんは、以前「午後からはワニ日和」が読みづらくて苦手意識があったのですが、こんな甘酸っぱい青春小説をお描きになることにびっくりしました。 著者によるあとがきが、かなり面白かったです。 主人公の自虐的キャラの描き方が上手なことに納得です。 “”等身大の高校生の青春恋愛ミステリ“”ですが、大人が読んでも全然恥ずかしくない、こそばゆくないっ。 読み終わって、切ない物語でしたが、とても爽やかで前を見て一本踏み出せる、そんな気持ちです。 たくさんの中高生に読んでもらいたい、忘れられない夏を過ごして欲しい、とても良い物語でした。 中2の娘にすすめてみましたが、今は辻村さんの「闇祓」に夢中な様子。 「読むなら、せめて夏に読みたいわ」と一言。 確かにね…
39投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ高校二年の夏休み。オタク気質の主人公は暗号をきっかけに知り合った美人姉妹と同じクラスの陽キャ男子と共に次々と暗号を解く事に。コレは誰が何のために?そして行き着く先は? 青春小説にパズル的な暗号を散りばめたストーリー。暗号以外はありきたりのストーリーではあるが軽快で明るいので楽しく読める。 お姉さんの趣味が笑いを誘う。本を読まない人に好きな作家は「板垣足穂」「酉島伝法」というぶっ飛び方が良い。
1投稿日: 2023.02.23
powered by ブクログ青春ミステリーですね。 日常の謎。とびきりのパズルが散りばめられています。 似鳥さんのお得意の学園物語とは少し趣が異なりますが、高校生が主役の物語です。 似鳥さんは(未だに男性が女性か不明ですが)自分の分身を作品に仕立てたように思います。 博識が必ずしも『何かの役に立つ』とは限らない。そんなジレンマと好奇心の塊のような、何でも知りたがる性質の人間《実は私も同類なのですが》の一夏の物語です。 似鳥さんの語り口は軽妙で、それでいて出てくる豊富な蘊蓄がたまりませんね。本文に*のマークを置いて、説明文が入る等と云うのは、漱石先生の本か?と思わせる位、親切丁寧ですね。誤植が多い事も、漱石先生と同じようです(いつものように、あとがきで漏らされていました。) 主人公はクイズ・パズル研究同好会会長(会員は二人だけ)の頗る謎解きオタク。これが似鳥物語が面白く無い訳がありません。一夏の恋愛物語でもありますが、ほろ苦さはあるものの作者いわく、「著者にはありえない爽やかな本」です。 ほんとうに面白かった。
36投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クラスの中心にいる男子とおなじ名字のせいで「じゃない方」と呼ばれる主人公。 趣味はクイズ。知らないものを知る、知識を増やし、体系化することで知識は無敵になる。 だが、それを一緒に楽しんでくれるのはやっぱり「じゃない方」な友達一人だけ。 「中心」の彼らに「それ、何か役に立つの?」と言われ、役に立たないからなんだとも言えず。 やりたいことも見つからない。かといって友達もいない。 予定のない高校二年17歳の夏休み。ただずるずると時間を過ごすだけ、と思っていたのに。 ミステリーや謎解きが好きな人間にとって、一番興奮する瞬間とは何だろうか? それは謎が解けた時よりも、むしろ謎と出会ったときではないだろうか。 日常を非日常にしてくれるかもしれない、特別な謎と出会うこと。 もしそれを一緒に考えてくれる人がいたら、それ以上なにも望むことはないかもしれない。 甘酸っぱい青春と、謎解きの興奮と、美少女と非日常と夏休み。 読み終わったら、ひと夏の冒険を探しに、出かけたくなるはず。
4投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ★この冒険は、僕たちの冒険なのだ。(p.157) ・夏休み、することも特にないクイズ好きの「僕」は偶然モスで出会った美人姉妹とともに一連の暗号を解いていくことになった。 ・最初の三つの暗号に比してその後二つだけ暗号の毛色が変わったような気がするのはなぜ? 《この暗号ゲームには何かある。》p.174 ・暗号を追って日本中を(というほどでもないが)あちこち行く少しだけロードノベルっぽい部分も。 ■簡単なメモ■(★は主要語) 【一行目】キィン、とひときわ小気味よい音がして、ボールが高く打ち上がった。こういう時は「白球」という言い方をするんだっけ、と思う。 【青田】頼伸がクラスでほぼ唯一言葉を交わす相手。 【雨音★/あまね】立原雨音(たちはら・あまね)。モスバーガーで出会った美人姉妹の姉の方。東京学芸大学教育学部、高校時代は演劇部、三年次は生徒会長、座右の銘は「深謀遠慮」、特技は居眠り。話し始めが下手。見た目は知的なお姉さん。眼鏡を外すと「きみとど」のヒロインに似ている。抜けているところが多々ある。トランプのゲームではスピードと神経衰弱しかできずババ抜きも覚えられない。『百年の孤独』とか『巖窟王』とか稲垣足穂や酉島伝法が好きらしい。 【暗号ゲーム】《この暗号ゲームには何かある。》p.174。最初の三つが知識と論理を試す難解さだったのに、次の二つはただの場所探しで、ふたたび知識&論理的になった。すでに解けた暗号を誰かが置き直しているようにも見える。そのとき今では解けなくなった設問を他に差し替えたとか? 誰かに誘導されているようでもある。いやまあ、もちろん誘導されてるわけなのだがそれとは別に。ところでディズニーランドで見つけた暗号、主人公が当初解けないと思ったのは不自然かと。あそこまでいけたら彼になら簡単と思うけど。まあそれだけショックを受けたってことか? 【板橋省蔵★/いたばし・しょうぞう】ウーリッジホールディングスという会社の創業者。頼伸が全力で取り組みたくなる謎の暗号を遺した。 【宇賀崎篤志/うがさき・あつし】頼伸の中学時代の親友。頼伸を「ライ」と呼ぶ。 【エリア88】雨音さんと頼伸の盛り上がった話題。ぼくも何度も読みました。 【風羽/かざば】クイズ・パズル研究同好会副会長。 【ゴルゴ13】この時点で現在進行形の名作。頼伸や立原姉妹の愛読書のひとつ。 【塩沢】クラス委員。かわいい。クラスで一番人気のある女子。 【cicade3301】オタクだけが反応する単語のひとつ。p.33あたりから説明あり。世界中のハッカーその他の賢いオタクが挑戦したらしい。どうやら実際にあったできごとらしい。 【体系】《知識というものは、体系化すると無敵になるのだ。》p.10 【対等】《だがそれは周囲に人の目があって、「空気」というものがあるからなのだ。一対一になればけっこう、誰と誰だって対等にやりとりできるのかもしれなかった。》(p.138) 【立原姉妹】姉が雨音(あまね)、妹が七輝(ななき)。モスバーガーで出会った美人姉妹。美人だけどどちらもフレンドリー。 【七輝★/ななき】立原七輝(たちはら・ななき)。日清高校一年。モスバーガーで出会った美人姉妹の妹の方。しゃべるとやわらかい雰囲気がある。考え始めると地蔵のように動かなくなることがあって過去にそう呼ばれて嫌っていたが、今は逆にかわいいと思いSNSのアカウント名を「じぞう」にしている。どうやら関心ある方向は頼伸に近いタイプのようだ。 【成田清春★/なりた・きよはる】通称キヨ。コミュ力とテンションが高くクラスで一番人気のある男子。頼伸とは「文化」の違うグループに属する。性格は特に悪くはないが無意識に地味な連中を傷つけてしまうタイプ。《たぶんこいつとは仲良しにはなれないだろうけど、嫌いあうようなことにもならないだろう。》p.74。学校の成績はよく、英語や中国語もできる。読書とかはあまりしないし雑学等にはうとい。雨音に惹かれて暗号解きに参加することになった。 【成田頼伸/なりた・らいしん】→頼伸 【僕】→頼伸 【メタ思考】《出題者の癖や狙いといった「問題の外側」から、ありそうな解答を絞っていく解き方》p.76。《わずかにずるい気がするので避けていた》と頼伸は思うが、入試などの学校絡みの試験はだいたい、この思考でないと正解をもらえない。いわゆる「出題者の意図」。 【頼伸★/らいしん】語り手で主人公。成田頼信(なりた・らいしん)。都立萩山高校二年。クラスに成田が二人おり「でないほう」と呼ばれる。知識を集めていくのが好き。クイズ・パズル研究同好会会長。「分からない」「解けない」は自分のテリトリー内。立原姉妹と出会い少し変化が。
1投稿日: 2023.01.28
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『謎解きを巡る男女4人、ひと夏の青春物語』 似鳥さんらしからぬ、結構真面目な青春物語。 美人姉妹が悩んでいた暗号を解いたことから始まった謎解きの旅。読了後、タイトルに納得! 謎解き本としても、青春小説としても楽しめる、爽やかな読後感の一冊でした。
0投稿日: 2022.12.16
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初めましての作家様です。後半少し辛くて読み進められませんでしたが、やっと読み終わりました。 やけに千葉の京葉線沿いや内房線沿いに詳しい描写多いなーと思っていたら、作者様は千葉大出身なのですね。そりゃ聞き覚えのあるのが多かったです。 ジャンルは青春ミステリーですが、謎解き( 暗号系 )がメインで全体的に炭酸のようにシュワシュワ爽やかな青春のお話です。 一緒に暗号を解きながら冒険している気分で読んでいたのですが、真相はあまり好きじゃないかもです。 なにかあるとは思っていましたが、余命がある指定難病になると全く印象の違うお話になってしまうな、 と。 自分は〝難病になってしまった側〟の気持ちしか分からないので〝難病の子を好きになってしまった人の気持ち〟が分かったのは嬉しかったです。 そうだよな…どんな未来だとしても会いたい気持ちが我慢できないものですよね。 私自身、他の方から『可哀想』とよく言われるのですが、可哀想は何よりも言われたくない言葉なので七輝の言ってること分かるなぁ…としんみり。個人的に『可哀想』は自分が同じ立場だと絶対に言わない言葉だと思っているので、寄り添ってくれていると言うより下に見られているように感じてしまうんですよね。『この子は可哀想な子だから優しく〝してあげないと〟いけない』みたいに。違うように取る方の方が大多数だと思うので、言葉って難しいなぁと実感してます。 最後のその後のお話は割と入院あるあるなのかな?私にも経験があり「やったわ…」とか「わかる…!」など、最後の数行に親近感を覚えました。 恋愛が主軸( ? )なのかなと思いましたが、どちらかと言うと友情の方が主軸に感じました。2人には今後も仲良くして欲しいな。 陽キャには陽キャの悩みや苦悩があるのだなと新しい発見もあった、とてもいい読書体験でした。
1投稿日: 2022.11.27
powered by ブクログクラスの人気者と地味な子。交わることのない関係性なのにひょんなことから夏休みを深く濃く過ごすことになる。 それぞれが生きてる意味を考え、お互いを認め合う。 …いいですね。綺麗な青春です。 最後にはまさかそんな?という切なさが待っています。 次々と謎解きすることで話が進む。面白かったです。(謎解きはさっぱりんからなかったけど)
1投稿日: 2022.11.19
powered by ブクログ似鳥さんの、ガチのミステリーでない青春ラブストーリーは大好物で、青藍病とかもすごい良かったのだが、これも良かった。もちろん『目を見て話せない』にも通じるコミュ障っぽい主人公と、リア充の男の子との間の葛藤具合も、どちらの側にもこびないリアルさがあるし、物語を盛り上げるためだけの展開と感じさせない、生きる力に満ちたラストにも希望を感じた。
2投稿日: 2022.11.03
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もともと何も書いていなかったカレンダーが、夏休みに入ったからといって突然埋まるはずがなかった。 「これでいいのか。これが正しい高校2年の夏休みなのか」 モスバーガーで偶然出逢い、パズルを解くことで一緒に行動しながら(キヨも特別参加?)カレンダーの空欄が埋まっていく。 提示されるパズルはキヨにならってサラッと読み進めてしまいますが、一生懸命な様子は伝わってる。 ワクワクする。 ライが最後の謎を解き、賞品をもらいにいく…いいなぁ…じーん… ライと七輝のミライはわからないけども、今のふたりが幸せなのが救われる。
4投稿日: 2022.11.01
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「役に立たない」雑学でも「知ること」に喜びを感じ、クイズや謎解きに熱中している地味な成田頼伸(ライ)と、クラス一の人気者で「役に立つこと」にしか興味がない成田清春(キヨ)。交差するはずのない二人の夏休み。しかし、ライが偶然小耳に挟んだ会話をきっかけに、美人姉妹と4人での謎解きイベントが始まる。 青春×謎解き。その目的は…… なんとも甘酸っぱくて、でもこれからどうするのという刹那感も残る。
9投稿日: 2022.10.10
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相変わらず読みやすくて面白い作者。忙しかったせいで手を付けるまでが長引いてしまったが、夏の間に読んでおきたかったなと思う。 本の主人公に本を読むような人種の内心を語らせたり、別人種への理解を深めさせるのはなかなか面白い読書体験。登場する暗号はほとんど部分的にしか解けず。出題者の正体は早めに予想できたが、動機だけがわからずに読み進み、余命が出てきて少しがっかり。そうとわかって読み返せば得心の行く描写はいくつかあったし、夜の湖あたりは露骨にほのめかされていたが、病室の映像あたりはまだこれが引っ掛けで平和に落着するのではとも思った(病院の近くに高圧電線ってどうなの? というのもあり)。 別に読後感が悪いとまでは言わないし、余命の話が当たり前に出てきてもいいとは思うが、出題の動機付けは「わるいネット」のくだりで十分だったので、どうにも蛇足の感が否めない。 とはいえ久しぶりに長々と文字量多めで語りたくなる本だった。すぐにでも読み返そう。
1投稿日: 2022.10.05
powered by ブクログ青春恋愛ミステリ小説。高2でクイズ・パズル研究同好会のライはふとしたことから謎解きに挑戦している姉妹と出会い、地味なライと対照的なクラス人気者のキヨも加わって謎解きに挑戦していく。謎解きの先になにが待っているのか。忘れられない夏になる。 266冊目読了。
4投稿日: 2022.09.21
powered by ブクログ爽やか!こんなストレートな青春小説は久しぶりに読みました。 しかもただの青春小説ではなく、謎解きが何個も何個も登場し、主人公の男子高校生が気になる女の子と一緒に絆を深めながら解いていく姿はおもしろかったです (ちなみに私は一つも解けませんでした 笑) そして最後のあとがきがおもしろい。似鳥鶏さんのあとがきはいつもおもしろい! 表紙の絵もとても綺麗で読み終わった後に改めて見るととてもジーンときます
1投稿日: 2022.09.17
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2022/09/06 読了。 図書館から。 爽やかな話でした。 謎解きは全然分からなかったけれど…。 ふたりの成田が仲良くなっていくのが、 友人でないクラスメイトの距離感とか、 楽しいことの共有が陽グループと陰グループだと、 違ってきてなんか一緒に居づらいって勝手に 計っちゃうんだよ…。 個人として向き合った時に対等だなって思えるのが素敵だったぁ。 ヒロインちゃんとの結末はたぶん悲しいものかと思うけど、選んだ幸せがあるから大丈夫なんだろう。
1投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログきっちり書き切らないのが憎い。けど、これが彼女の望んだことなんだろうなって思う。彼女が好きな僕たちを彼女が嫌いな人間にしないための。
1投稿日: 2022.09.08
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作家さんと言うのは、謎解きを自分で考えるんだからすごいよなぁと思う。オタクで陰キャの男の子が美人姉妹と謎解き、恋愛も絡む物語。おもしろいんだけど、ハッピーなのかそうじゃないのか分からない終わり方。きっちりハッピーエンドの方が読了感良かったかもしれない。
3投稿日: 2022.09.05
powered by ブクログこうきたかぁ! 『じゃない方』と呼ばれる僕、成田頼信は会員が2名しかいないクイズ・パズル研究同好会会長である。 予定もないまま夏休みに入り、モスバーガーの店内で隣の席にいた2人組の美人姉妹がクイズに挑戦していた。 答えのわかったライは、2人が席を離れた隙にヒントを残して店外へ出ると、そこに妹が追いかけてきて、何故かその流れで、次の問題を一緒に解くことになった。 美人姉妹と歩いていると、『じゃない方』じゃない人気者の成田清春が通りかかり、4人で謎を解いていくことになる。 そこから素敵な夏休みが始まったと思いきや・・・。 姉妹の妹、七輝を好きになったライ。七輝もどうやらライのことを悪くなく思っているようだった。そんな夢心地のライに美人姉妹の姉雨音が 「本当の七輝を知ったら、あなたは絶対に驚く」 と言う。 そこから勝手にミステリ要素が生まれ、まさか宇宙人でしたとか、実は男でしたとか、そんなオチはないよな?と疑心暗鬼になりながら読み進める。 ますます急接近していく2人だったが、最後の問題が出題されると、「ここでお別れ」と言い残し、連絡が取れなくなってしまう。 そしてラストはなるほどと、ストンと腑に落ちる結末に導かれる。 この物語は、たくさんの難題が登場します。私は全くわからないので、謎解きは登場人物たちに任せ、ノータッチでしたが、謎解きを楽しむという読み方もあると思います。 私はもっぱら恋愛冒険の方が主で、今後のライと七輝、キヨと雨音を応援したくなりました。
19投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログ若者4人で謎解きしながらなんとなく恋もはじまっちゃうお話。 謎解きしながら読み進める小説で恋愛絡めた感じが苦手。 疲れてしまう。 本作の恋の部分はどこかで読んだことあるなと思ったりもした。
1投稿日: 2022.08.30
powered by ブクログ夏休みのボーイミーツガールストーリー。 そして、陰キャの主人公と、普段なら絶対絡まないスクールカースト最上位のクラスメイトとのバディモノでもあったりする。 結末は、個人的には、そっち方面の話にしなくても良かったような。。普通に終わっても、充分面白かったと思うのだけど。
3投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ青春!高校の夏休みの恋も、将来の役に立つか基準でみたら、役に立たないかもしれない。でもかけがえのないものよね。 学生さんがコロナで青春を制限されてるん、悔しく思う。
1投稿日: 2022.08.26
powered by ブクログ清春の「それ、何か役に立つの?」の一言が読んでるわたしにもグサッときて、その後の言動からも清春やだな〜なのに付き合ってあげてる頼神、やさしいなぁと思いつつ読み進めていったが、後半になるにつれて早く続きが読みたい!!とワクワクした。最初は引け目のあった清春も、そして理系チックな言葉遣いも、全部いい味となって物語が完成されていた。ファンになりそう!
3投稿日: 2022.08.25
powered by ブクログ地味キャラの僕が夏休みに出会ったのは謎解きをする美人姉妹。僕は姉妹の謎を解いたことから行動を共にすることになる。そこにクラスの人気者が加わり、僕らの謎解きの日々が始まった! 謎解き×夏休み+恋心=青春!
1投稿日: 2022.08.23
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クラスでも地味目な成田頼伸は、夏休みに入り、たまたま入ったファストフードの隣の席に座っていた姉妹の暗号話が耳に入る。難航している姉妹の暗号を解いた頼伸は、そっとその答えを姉妹に気づかれないように紙に書いてテーブルに置いてきた。それに気づいた姉妹から、暗号を一緒に解いて欲しいと依頼される。そこに偶然出会った同じクラスのモテ男子・成田清春も加わり、謎解きの旅に出ることになり… 清春と姉妹の姉・立原雨音、頼伸と妹・七輝のカップル未満が青春で、頼伸と清春はイケてる方とそうじゃない方ってクラスの認識だったが、お互い得意分野で相手に好かれようと頑張る姿が微笑ましかったです。特に頼伸の七輝との恋が爽やかでとても好きだったんですが、あんな切ない展開になるとは…それも乗り越えてカップル誕生は嬉しかったです。たとえそれが期間限定だったとしても、お互いかけがえのない存在になったと思います。 暗号を通して変わっていく4人のタイトル通り「夏休み」がとても爽やかでした。
2投稿日: 2022.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
謎解き!夏休み!高校生!青春!!って感じ。伊豆大島って案外簡単に行けるんだって初めて知りました。行ってみたいなぁ。途中に出てくる「泣ける!」が売り文句の件、同じく好きじゃない自分にとって100回うなずきたい気持ちになった。
1投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログだいぶ最初の方で、犯人の目星はついてしまいますが、そんなことよりみんな青春★してて良いなって思います。 ただ、ラストのオチはあれで大団円なのだろうか?
4投稿日: 2022.08.01
powered by ブクログ「役に立たない」知識を得ることが好きな成田頼伸。謎解きをきっかけに知り合った美人姉妹、そしてそれまでは交流のなかったクラスメイト・成田清春とともに謎解きを巡る旅に出るうちに、それまで知らなかったさまざまな楽しみを知ることになる。謎解きと青春の楽しさが存分に詰まったミステリ。 オタク気質で人との交流が得意ではない頼伸には親近感を抱きます。謎解き好きというのもそうだし。逆に人気者の清春に対しては、まるでタイプが違う人間だなあと思いますが。しかしだからといって仲良くできないというわけではないんですよね。雨音・七輝姉妹との甘酸っぱい交流も気になるけれど、頼伸と清春との距離がだんだん縮まっていくことに和まされました。 暗号……確かに難しい。だけど考えるのも楽しいです。自力で解けたものはひとつもなかったですけどね(苦笑)。このメンバーに加わって謎解きの冒険をしてみたい! と思いました。本当に楽しそうで羨ましい。そしてたどり着いた真相……そうだよね、これはとっても幸せな物語なのですよね。最高の夏休みが描かれた一冊です。
2投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ高校二年生の成田頼伸はクラスで同じ苗字の成田清春が一番の人気者であるのに対して「じゃない方」と呼ばれ、虫博士という称号を持ち、クイズ・パズル研究同好会の部長です。 その頼伸が、夏休み、モスバーガーで隣りの席に座っていた、二人の姉妹、立原雨音、大学二年生と、七輝、高校一年生が暗号を解こうとしているのを見て、手を貸したことから知り合い、その暗号を解くために、ひと夏を一緒に過ごすことになります。 そこへ、同じクラスの清春が偶然会ったことで加わり、4人の夏休みが始まります。 暗号の示す所へ4人で、東山魁夷記念館、葛西海浜公園を皮切りに、伊豆大島と出掛けることになります。 頼伸と清春もうちとけて、ライとキヨと呼び合い、お互いにライは妹の七輝を好きで、キヨは姉の雨音に憧れています。ライはキヨに服を選んでもらったり、キヨはライに映画や小説を教えて欲しいと頼んだり、二人はクラスでの序列を越えて対等に付き合うようになります。 以下、ネタバレ含みますので、これから読まれる方はお気をつけください。 そして、滋賀県栗東市に4人は1泊旅行をして、ビジネスホテルに泊まることになります。 ライとキヨは「生きる目的とは何か」なども語り合います。 ライの方は七輝と心が通い合います。 二人のキスシーンはとても美しく、読んでいてドキドキしました。作家さんの上手さを感じました。 そして、最後のTDL(東京ディズニーランド)。最後の暗号を発見します。 でも、雨音は言います。 「ここでお別れしないとね」「この暗号は私たち以外には解けない」 雨音と七輝は二人だけでタクシーに乗り込み行ってしまいます。 取り残されるライとキヨ。 ライはその暗号を解き再び雨音たちに会おうとしますが…。 この青春ミステリー小説には輝きがあったと思います。 普通の青春小説とは一味違う新鮮さというか。 最後は涙も滲みましたが希望もあるラストシーンだったように思います。 夏休みの、最初に読めてよかった1冊です。
78投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログいや、面白かったんだけどね。 暗号なんのこっちゃわかんないし、4人とも青春だし完璧なキヨにも悩みがあって、いい奴だったし。 もしかしたらそーなのかなぁという部分はわりと最初の段階であったけど、うーん、そうだったか。 一応大団円的な雰囲気で終わるんだけど、最後がえ?終わりなの?ここで? という感じに終わってしまって、余韻は残るんだけど、置いてかれた感がすごい笑
4投稿日: 2022.07.21
powered by ブクログとあるきっかけで暗号を解くことになった高校生の、特別な夏休みのお話。 青!!!春!!!眩しい!!! 暗号は暗号ですごかった。 成田兄弟がとても微笑ましい。いい友人同士になりそうでにこにこしてしまう。
1投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログAmazonの紹介より あの夏、僕は人生と恋の謎にぶち当たった――。 会員が2名しかいないクイズ研究会会長の高校2年生・成田頼伸(ライ)は、クラス内で「じゃない方」と呼ばれている。ライと同じ姓で、野球部サッカー部より人気であるダンス同好会に所属する成田清春(キヨ)がクラスにいるからだ。クラスで「成田君」といえば、キヨのこと。「役立たたない」ことが好きなライと、大学受験に向けて効率重視で「役立つこと」が好きなキヨ。二人は対照的だ。ファミリーレストランで謎解きをしている姉妹に出会い、彼女たちの謎解きを手伝ってあげたライは、「他にも暗号がある。知恵を貸して欲しい」と頼まれる。姉妹と、偶然出会ったキヨの四人で、謎解き手伝うことになり――。 すべての謎が明かされた時、切なさと温かさが胸を満たす、青春恋愛ミステリー。 みんなで謎解きする光景が、もう青春の1ページになっていて、ワクワク感と共に爽やかさも溢れていました。 難解すぎる謎を解くために全国を股にかけるのですが、正直ここまで広域にしなくてもよかったのではと思ってしまいました。 難解な謎は、読者も挑戦できるよう、図も併せて載せているのですが、正直難しすぎるなと思いました。 それらを解ける高校生。凄すぎます。 ちょいちょい姉妹に対する違和感があるのですが、それは後半になって判明します。そこには驚きの秘密が隠されています。最後に待ち受ける「答え」には切ないけれども、驚きや嬉しさもあって、羨ましい限りでした。 「二度読み必至」と紹介されていますが、正直あまり振りかえらなくても良いかなと思いました。 4人が段々と打ち解けていく描写は、青春を感じさせましたし、やっぱ「チーム」って良いなとも思いました。
3投稿日: 2022.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
17歳の夏×謎解き=切なセイシュン! いやぁ、似鳥さん、これはずるい。 同じ苗字を持つ学年人気度レイヤートップのクラスメイトと、「じゃない方」と呼ばれるオタクな僕と、偶然知り合った姉妹。4人で解いていく「謎」。 紙とペンを持って一緒に暗号を解いていく。いやもう全然わからなくて、「すごいね君たち、そして行くつく先は恋かい(にやにや)」なんて思っていたのに!!! いや、そして主人公のライ君の「成長」もさることながら、キヨくんの変化! 学校でのヒエラルキてっぺんで無敵なパリピに見えた彼の、そのもやもやとした悩みがライくんと接することでどんどん変わっていくその感じがもうたまりませんでした。 10代のそれぞれの悩みも織り込んでまるっと一緒に駆け抜けた夏。 こんな夏があったなら。一生忘れない時間が過ごせたなら。 そうだよ、もう大丈夫。きっとずっと生きていける。はぁあああ。切なセイシュン!!
6投稿日: 2022.06.23
powered by ブクログ謎が謎を呼ぶ謎解き青春恋愛ミステリーの大傑作の誕生です。謎解きが難解で読んでいてさっぱりわかりませんでした。そしてなじみのある市川市東山魁夷記念館が出てきてびっくり休憩室に行ったこともあり目に浮かんでしまいました。ラストの驚愕の真実にはびっくりそして悲しくて涙涙でした。あなたも読んで感動して下さい。涙して下さい。
1投稿日: 2022.05.26
