
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりの二階堂黎人作品。 蘭子シリーズなので、期待して読み始める。 時代は、第一次世界大戦辺りと思われる。 ドイツ人の男が、軍のある命令により、商隊に入りシベリアの死の谷と呼ばれる地を目指すが、ロシアの赤軍に襲われたり、謎の追跡者に命を狙われて、商隊のメンバーが殺されていく。 謎解きよりも、冒険譚として引き込まれた。 死の谷の秘密や巨大マンモス、夢見と呼ばれる怪しげな人物達が、登場する。 現代パートでは、蘭子やミステリ好きの好事家が集まって、ミステリーの謎解きを楽しんでいる。 前半までのストーリーを小説にしたものを皆で、謎解きするが、蘭子が解明していく。 トリックとしては、期待外れでスッキリしない終わり方。 謎解きまでのストーリーが、良かっただけに残念な 感じ。
14投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ二階堂蘭子シリーズ長編。蘭子シリーズは少しずつ集めていたが中々手をつけるタイミングが無く。今回、今作を手に入れるタイミングが良く取り掛かる事になった。二階堂黎人は水乃サトルシリーズが主だったので楽しみだ。 戦争時代のロシアを背景に、過去にスパイであったジュペア老人が、当時とある作戦に従事していた二人の手記を土台にしながら「殺人芸術会」の面々に謎を提起する。 作中作についてはルカ・フロローフ、セルゲイ・エルルーシ二人の目線から展開され、その中で生じた事件などを、殺人芸術会のメンバーが解き明かすという流れだ。 ある程度冒頭の部分で蘭子や黎人のキャラクターは掴めたし、秘密クラブの様相も、クリスティの「火曜クラブ」を長編で実現したような印象だ。 作風は作中作を中心に、それが事実上の手記である事が前提条件として謎に挑む事になる。 まるで空想の様な事柄(オカルト的な事象や巨大幽霊マンモスの事例等)があり、怪奇ミステリーの要素もあるが、トリック等はある程度フェア(クリスティと変わらないがなぁ笑)に提示している。 今作は他の短編と深い関わりがある様で、その作品を読んでいない自分としては楽しみ半減というところか。 とある人達の生き様に想いを馳せつつ。ある意味、殺人とは何であるかを考えさせられた作品。 単純に自身の評価として、怪奇ミステリーは久しぶりであり楽しめた作品だ。とある要素で不平不満がありそうだが、僕は元々この手のトリックには肯定的なので批判は無い。 蘭子シリーズは中々揃えるのが大変なので、今後も順番には拘らず読んでいこう。
1投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ久しぶりにこの人らしい奇想とミステリの楽しさを覚えたいい作品だ。 ラビリンスシリーズあんまり評価しないから。
2投稿日: 2023.05.02
