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黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(1)
黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(1)
藤田和日郎/講談社
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総合評価

3件)
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    戦闘している姿がダンスしているようだとは。 エルシィとメアリーの母娘のような姉妹のような、でも恐怖も思慕も混ざっている曖昧な関係性がいい。 蔑まされてきた女性達の誇りを、気高く、美しく、たくましく描く様は圧巻。

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    投稿日: 2024.11.24
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     設定からして好みだし、歴史改変ものというテーマも好きな上、かなりみっちり参考文献も用意されてるみたいで今後の展開に期待が持てる。  女性の権利への強い意識や、誇張にすら思える男性至上主義的な世界観に首を傾げないではなかったけど(現実でそう是正するのに反対する訳でなく、実際どうだったのか、またこういう物語を描くのにメアリーは相応しい人物であるのか、強いテーマ性のために捻じ曲げられたものはないか、などの懸念)、参考文献からすると、実際にそういう意識を持った人物だったようで、こちらの不勉強がよくわかった。  勿論、エンタメとして妥当と思える歴史観に改変を施す行為は否定しないけれど、大きな嘘が既にあるなら、小さな嘘は少ない方がもっともらしく見えると思う。その点で、今後展開されるであろう話にぴったりのバックボーンを持つ人物・世界観であったのかな、と参考文献を見て思った。

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    投稿日: 2023.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『黒博物館』3rdシリーズ第1巻。 『フランケンシュタイン』の作者メアリー・シェリーを主人公に据えることで、この物語が人間と〈怪物〉についてのものであり、文学と創作についてのものであり、またフェミニズムを巡るものであることが冒頭から示されているような印象で、期待が高まる。 今巻でも既に、それぞれの要素で見せ場があるけれど、〈怪物〉を〈怪物〉でなくするため、初めて名前をつけて、呼び掛けるシーンはさすがの迫力だった。 上下巻だった2ndシリーズよりも、今回は長くなりそうなので、登場人物の成長やキャラクター同士の関係性の変化も楽しみに続きを待ちたい。

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    投稿日: 2022.07.27