
総合評価
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powered by ブクログハンターは好きな作家で、ほとんどの訳書は読んでいる。 上巻だけで読後感もおかしいが、ちょっと書いておく。 ボブ・リー・スワガーは、ジューバ・ザ・スナイパー(『狙撃手のゲーム』のターゲット」をはじめ、過去に政府のために行った狙撃についてその罪を問われることになった。 告発したのは「マザー・デス」と呼ばれる下院議員。BLM(ブラックライヴズマター)の動きに乗って、狙撃の根底に有色人種に対する差別があるというものだ。選挙を有利に進めるためのいいがかりに過ぎないが、ボブは「非道危険行為(ウォンントン・エンデインジャメント)」として票決を受けることになる。
0投稿日: 2023.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伝説のスナイパー、ボブ・リー・スワガーが前回の戦いに勝利したが、議会の公聴会に呼ばれ訴追の恐れが出てきた。最近の過剰なコンプライアンス感覚にアイロニーを織り交ぜながら、物語は進行する。このまま彼は収監されるのか?これが『囚われ』の意味か? 並行してラフオペレーションが進行する。麻薬を運ぶトラックが強奪された末の、組織暴力の覇権抗争だ。 上巻の終盤、だしぬけに並行する二つの物語が衝突し、一つのストーリーに収斂する。ザ・スナイパー、ボブ・リー・スワガーが囚われの身に陥ったのだ。 と、ここまでが上巻。 男前な価値観のもと、みんな待ってたぜ!ボブ・リー!
0投稿日: 2022.07.01
powered by ブクログスティーヴン・ハンター『囚われのスナイパー(上)』扶桑社ミステリー。 スワガー・シリーズの第16作。 前作『狙撃手のゲーム』で、退役海兵隊一等軍曹ボブ・リー・スワガーがアメリカに潜入したアラブ人の凄腕狙撃手、ジューバ・ザ・スナイパーを狙撃戦の末に打ち倒した後から物語は始まる。 74歳になったボブ・リー・スワガーはこれまで伝説的な英雄として描かれて来たのだが、いきなり殺人指向の狙撃手の汚名を着せられるといういつもと趣の異なる展開に戸惑う。そして、新型コロナウイルスが作中に描かれると虚構であるのはずの物語は一気に現実味を帯びた物語となり、少し気持ちが冷めてしまうのだが…… 殺人者の汚名を着せられ、社会的な立場で窮地に陥るボブ・リーの物語と平行して描かれるトレイラーを強奪した5人組の犯罪者の物語。どこで2つの物語は交わるのか。 傷を負ったボブ・リーは長い冬を療養生活に費やし、夏には普通の生活を送れるまでに回復した。しかし、ニューヨーク・タイムズの記者がジューバ・ザ・スナイパーを仕留めた謎の狙撃手がボブ・リーであることをすっぱ抜くと、彼の周囲は騒がしくなる。そして、下院司法委員会から届いた一通の召喚状により、ボブ・リーは下院議員シャーロット・ヴェナブルにより、国家の英雄ではなく、殺人狙撃手として訴追の対象にされる。 一方、ハイウェイで銃撃戦の末、警察官を死に至らしめて逮捕されたヴァハら5人の犯罪者たちはエイダ郡拘置所に収監されるが、一瞬の隙を見て脱獄する。 今回はボブ・リーの活躍は無いのかと思っていた上巻の終盤で思いも寄らぬ怒濤の事態が起きる。 定価1,045円 ★★★★★
8投稿日: 2022.06.06
