タイトルからおおよそ予想できる通りの展開が詰まっている。 特に驚きもなくラブコメとして新しい要素もない。 ただし、そんな脳内で終わりがちな物語を形にしたのは作者氏の力。形にするのは大事である。

SNSに如何わしい写真を投稿する女子高生の優と女性不信な男子高校の秋人の恋愛話。 基本的に二人の関係や優の心情(秋人の方は目立った精神的変化は無い)の変化を追っていく話になっている。 二人共中学校時代のトラウマがある設定にはなっているがそれを乗り越えるという所が焦点では無く、やはり二人の関係を深める装置となっていた。 僕的には秋人が優がやっている裏垢を手伝わさせる設定を活かしたシーンがもっと多いと良かった。 女子高校生に振り回される設定が好きで、自分を偽るとか、仮面をつけるとかの斜に構えた表現が気にならない人へおすすめしたい。 ちなみに全編的に肉体的な表現等がだいぶ扇情的なので外で読む事はおすすめしない。

出自がweb小説だからか、ちゃんと落ちてなくて消化不良。かといった続巻に引き込まれるほどの強い引きも感じません。webにアクセスしにこいという、新しいラノベのありかたなのかもしれません。