
総合評価
(2件)| 0 | ||
| 1 | ||
| 1 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マルカ嬢が逞しい逞しい。 自分を使って成り上がろうとした義父義兄にも、終盤言い寄ってきた後輩くんにも、そして初期のヒーローにすらズバッとはっきり駄目なものは駄目、嫌いは嫌いと言い切っちゃうところ、かっこよすぎる。 魔法も凄腕。 それでいて努力は惜しまず、貴族の何たるかを貴族よりも知り、故に平民である自分のことを冷静に見つめ(見つめすぎたために、自己評価も低い)合理的に判断できる、本当に逞しい令嬢である。 ゆえに! 彼女に惚れたヒーローは大変苦労することになる。 何しろ、何事も自分で判断する子なので、今まで経験もなければ考えることすらなかった恋愛の機微というものに全く疎かった。 という訳で、恋愛を知らない現実主義なマルカが紆余曲折を経て恋を自覚するまでの物語。 途中でヒーローの言動と比較できるエピソードが(今にして思うと)丁寧に配置されていたので、それらとの違いから彼への想いを自覚できる構成になっていたように思う。 終盤にはマルカ本人よりヒーローが先に把握するあたり、彼女の疎さが愛しくなった。 周りにバレバレなのに、本人だけが気付いていないという。 この時点で、もう既に両思いみたいなものだし、恋の自覚がテーマなのだろう、二人がきっちり結ばれるシーンは実はない。 想いを伝える約束をして、この物語は一旦幕引きだ。 最初はちょっと物足りなさを覚えたが、マルカの答えもヒーローの答えも決まっているので、これ以上は蛇足なのかもしれない。 取り敢えず、最強夫婦が誕生しそうだなとニヤニヤしながらの読了。 ご馳走様でした!
1投稿日: 2022.05.24ほんの少し先...
「あとほんの少し先のお話-----。」って!? いやいやいや、その「ほんの少し先」までちゃんと書いてよ~!!続くのこれ? お話のあらすじはまあ、タイトル通りですが、「溺愛が始まりました?」って、これからって処で終わってしまった感が半端ないです。 「始まりました」じゃなく「始まりました?」なところに今更気が付いて「やられた」感まで感じてますよ。 孤児のマルカが引き取られた先の貴族のた陰謀を暴いて...と設定としては面白かったのでそこそこ楽しめましたが、マルカが鈍感すぎて「ジレジレ」はあまり感じられなかったし、マルカの性格上仕方ないのかもしれませんが、色々淡々とし過ぎてたような? 何だったらクリスティナとバージェスの方が「溺愛」感じましたね。★2.5。 続編でたら評価かえてもいいかなとは思います。
0投稿日: 2022.05.23
