面白かったです。すごく典型的な学園ものなんですが、スポーツマンで友達思いな主人公ヒナと、転入生で少しひねくれ者のエチカが謎解きをします。読みやすくて、周りの人も個性的だったので楽しかったです。エチカが犯人を絞っていきますが、私はスルー(基本的に謎解きは諦めている)してストーリーを追ってました。ヒントは出てたので謎解きもできると思います。

図書館で借りて来て、寝る前に読んでいました。主人公とルームメイトのエチカとのやり取りが面白く、読みやすかったです。 小5の娘が気付いたら読んでいて、５回も読み直して、それぞれ個性のあるキャラクターなのでケラケラ笑いながら読んでいてお気に入りになっています。夏休みの読書感想文も書きました。 図書館で何度か借りていたので、買ってあげる予定です。

ミステリー初心者におすすめなくらいストレートな展開でした。帯にあった予想外のラストはなんだ‥？と思ったけど。 驚愕はしないけどキャラクターはなかなか良いので続編とかあるといいと思う。

ある事件があった事で、入寮者がたった9人しかいない『あすなろ館』。そこでルームメイトとなった『ヒナ』と『エチカ』は、第一印象は最悪だった。でも一緒に生活していくうちに少しずつ打ち解けてきた。ある日、殺人事件がおきてしまう。生徒会長が何者かに殺された。エチカは会長にイヤガラセをされていた事で容疑者として警察に疑われてしまう。ヒナはエチカの無実を信じているので、真犯人を探す為にあすなろ館の人達に話を聞いていく。そしてエチカの推理によって犯人が特定された。まさかの犯人ではあったが、その動機も悲しいものであった。ヒナとエチカがお互いに認めあい友人となっていくのが良かった。

男子高校の寮で起きた殺人事件。 主人公はワトソン、転校生で相部屋のクールキャラがホームズ役。 主人公が不器用な仲間想いの少年漫画の主人公キャラで少しきついかも。 犯人を「動機とか関係なしに」、ただただ消去法で除いてくるのは新鮮で面白かった！ 読了感はライトですが読みやすいです。

装丁が好みでした。 表紙絵素晴らしい。可愛い。 内容も全寮制男子校で起こる学園ミステリー、ということで興味津々で購入。あっという間に読了。とっても面白かったです。 まずは帯で紹介されている消去法推理。(残念ながらブクログの画像では帯を確認できませんが) これは犯人じゃない人を推理で次々外していくっていう、王道といえば王道な推理方法なのですが、それをこの話はうまく使っている。 全ての推理を探偵役であるエチカの頭の中で進めていくので、主人公のヒナタ目線で描かれるストーリーを読んでも犯人がなかなか分からないのである。 推理は進んでくのに、誰が犯人候補から消去されたのか分からずに、なんかモヤモヤしながらストーリーを進めていく。 主人公と同じ気分を味わえる。それがまた面白い。 ちなみに言わずもがなエチカとヒナタがルームメイトである。 ミステリーを読みまくっていたら、犯人はわかりやすいかもしれないけど(私も事件が起きた時点で犯人がわかってしまった…)、見事な消去法推理とキャラクターの良さもあり、最高に楽しめるお話でした。 ヒナタと一緒に、エチカの推理にドキドキして欲しい。 そして心から続編を希望しています。

寮で殺人事件が起こり、それを生徒が解決する学園ミステリー。主人公の1人である雛太の''男子中学生感''が、結構キツいレベルだったので最初の50ページ程は読み進めるのがなかなか苦痛だった。ただ、事件が起きてしまえばそんな描写も減り、面白く読み進める事ができた。事件の真相も意外性があったので、余計最初のむず痒さが惜しいなという印象。ちょっとBLみがあると聞いて読んだが、それはものすごくほんのりだった。

主人公の雛太と同室で名推理をする相方、エチカの掛け合いがテンポよく、ストーリーである謎解きもおもろしかった。シリーズ化して欲しい作品。

全寮制男子校で起こった殺人事件を、同室の高校生コンビが推理するミステリ。 面白かった。 全寮制男子校という設定が、グリーンウッドとかを思い出して、なんか懐かしさにグッときました。 直情型の主人公のヒナとクールだけど動物好きで動物に対するとデレデレになるエチカのコンビがとにかく良い。 最初、ヒナはいけ好かない転校生だと思ってエチカに反発するが、少しずつお互いのことを理解し合い仲良くなっていく過程にニヤニヤが止まらない…。 謎解きも比較的シンプルで分かりやすく読みやすかったです。シリーズ物になるといいなぁ。

探偵少年の某アニメぐらい、いや、それ以上に結末に鳥肌が立った…!!友情の熱い青春物語かと思ってたらまさかの事件でびっくりでしたw

高校生同士のやりとりや寮での生活は、青春！という感じで爽やかだけれど、事件の背景や結末はなんとも後味が悪い。 もちろん推理小説だから殺人事件があって、アリバイ崩しや謎解きは時間経過と行動がしっかり記されてるので（その分ミスリードもたくさん）、結末は「そうだったか〜。盲点だった〜。」と感嘆。推理が楽しめた。 余計な描写がなく推理に打ち込めるが、被害者がなぜそんな人物になってしまったのか、や、大人たちの事件後の対応も少ないので、虚しい結末。 若人たちの瑞々しい青い感じが、それと対照的な印象を覚えた一冊。

普通に面白かったw 全寮制の男子校で起こる事件を、解決していく話ですかね。 うわっ！騙された！やられた！ ってゆーよりは、この青春雰囲気ってゆーか、登場人物のキャラが好きです。シリーズ化してる？してなかったらシリーズ化希望です！

全寮制男子高校で起きる事件、そして高校生のバディ物、面白そうじゃん。軽くサクッと読めた。 ただ雛太の性格が…小柄でどちらかというとかわいらしい容姿なのに男っぽいしゃべり方など、なんか無理して作ったキャラっぽくていまいちだったかな。エチカも変人てほど変人じゃなくて、いまいち魅力がわからなかった。

「権力振りかざして、人を恐れさせて従わせてさ。そんなふうにしか使えない力なら、オレは手放したいと思うけど。湖城は、そういうやりかたしかできなかったのかな」 「他のやりかたを知らなかっただけだろう」 　エチカはそっけなく言って、階段を上るペースを速めた。 「ある意味、不幸なことだ。だからといって、他の誰かを不幸にしていいわけはないが」 (P.211)

他の方々も感想で触れてらっしゃいますが、日常謎系かと思いきや、、、殺人事件おきちゃいます。 学生寮を経験してないんですけど、主人公たちをみてると楽しそうでした。 あと、主人公の雛太がキラキラすぎて眩しい！！！ 絶対いい子やん〜♡ 本もとても読みやすく、ミステリーが苦手な方でも楽しめる作品だと思います！！！

タイトル的に今流行りの謎解き系かと思ったらガッツリサスペンスだった。全寮制の男子高校で起きた事件。容疑者は旧寮に住む9人。主人公の雛太と転入生の絵愛は事件解明に挑む。全体的に読みやすくスタンダードなサスペンスという印象。若干男子の友達以上くらいのやり取りがあってそこは好みが分かれるかも。終わり方が綺麗なので読了後は清々しい気持ちになれた。

タイトルや表紙を見て日常の謎のミステリかと思ったら殺人系のミステリで驚きました。 主人公のような真っ直ぐな性格は周り回って好かれますよね。自分を信じてくれたり、友達って真っ直ぐ伝えてくれたり。 でも結末が、というか犯人が…んー、ダメやろーと思いつつ、結構そういう展開多いですよね。

「鷹宮絵愛は『エッチ先輩』になってまうんやないか」 「それでいいですよ」 「ええんかい」 p29より引用 本作『ルームメイトと謎解きを』の概要と感想です。 埼玉の高地に建つ霧森学院は全寮制の男子校で、生徒の大半が新館の寮に入居する中、北側にポツンと残された古風な寮『あすなろ館』に住む８人の男子高校生は、とある殺人事件の容疑者として警察に睨まれる。 転入してきた高身長の絵愛(えちか)と相部屋になった高校2年の雛太(ひなた)は後輩から『ヒナ先輩』と可愛がられ、絵愛との距離感を縮めようにも掴みきれずにいたが、事件を通して互いの友情は育まれ…。 いやぁ〜、ちょっとしたBL感を漂わせる本作、意外な推理展開まで含めて楽しませて頂きました♪

面白かった！！ 学園ミステリで本格度高めのミステリ シリーズ化と映像化してもらいたい作品です！ 真面目で情熱的なヒナと頭脳明晰、でも動物にしか心を開いていないエチカの友情がよかったです。 また描写が素敵で作品の世界観に浸れました。青春ってキラキラしてますね ミステリとしても学園ものとしても楽しめる作品です 散りばめられていた伏線が結構あったのに気づけなかった笑

表紙のポップな感じや題名からラノベ感覚のミステリかと思いきや、かなりの本格派だった。 全寮制男子進学校のおんぼろ寮、あすなろ寮では、昨年自殺者が出て、８人+管理人しか暮らしていない。主人公の部屋に転校生がきて、学園の暴君が殺害される。 とにかく、主人公ヒナくんと、ルームメイトのエチカのキャラがいい。ヒナくんは単純でまっすぐで空手バカ。ひねくれた名探偵エチカにはぴったりなワトソン役。最後まで謎解きに乗り気になれないエチカを、最終的に推理に向かわせるのもヒナの熱い友情。 ミステリとしても、青春友情ものとしてもおもしろかった。

男子高校生のわちゃわちゃしてる感じが結構よかった。ミステリーっぽさはそんなに感じなくて、特に読みにくいとかもなく、すんなり読めた。

正統派の推理小説。おぞろしい表現もなくて、読みやすかった。ちゃんと筋が通ってて、最後に解き明かされるのもスッキリした。

私がもうお年を召した初老なので、最近の男子学生ってこんなに可愛らしい感じなのかと青春のきらめきとか思ってしまった。 日常ミステリー物だと思っていたら結構陰惨な方法で人殺し起きててビックリした。探偵の謎解きが本当にわかりやすくて、納得。 シリーズになるのかしら。次作も楽しみです

ライトなノリの学園ミステリー。連作短編だと思い込んでたけどちゃんと長編だった。登場人物がほぼ全員男性で、高校生男子の友情よりもっとジメッとした空気感なのでちょっとBのLっぽさを感じる。謎と解決自体はわりと丁寧で驚きもある。中学校の図書館にありそう。

全寮制男子校である霧森学院の旧寮「あすなろ館」は、昨年起きた“ある事件”のせいでほとんどの生徒が新寮に移ってしまい、今はたった６人の生徒しか入居していない。　そのうちの一人・兎川雛太の部屋に新たな入居者がやってきた。転校生の鷹宮絵愛。頭脳明晰だが動物にしか心を開かない変人だ。　ある日、校内で生徒会長の湖城龍一郎が何者かに殺害される。現場の状況から犯行が可能なのはあすなろ館の住人だけだった――。 生徒会長マジでヤバいやつだったなぁ。全寮制の男子校という閉鎖された空間で、理事長の息子というとんでもない権力を持つと独裁者になってしまうのだな。自分の手を汚さないというのがなんとも… 高校生からだいぶ遠いところに来てしまったが、作中に出てくる高校生が可愛かったのと少し子どもすぎないか？とも思った。雛太の考えずに突っ走るところとかやたらにはりきってしまうところ。後輩の瞬のセンスのない先輩方へのあだ名。んーそんなもんか。 犯人はあの子かな？この子かな？と思いながら読んだけど、全然当たらなかった。まぁ、そんなもんだ。しかし、予想外な犯人だったな。悲しかったけど、正直な話、殺されても仕方なかったのでは？と思ってしまった。 2022.7.12 読了

二人の関係性がとっても良くて、推理小説だけど気持ちよく読みすすめられた。 最後まで犯人には辿り着けなかった。 そうだったのか…。

なんか当時の人物の名前とか、性格とか微妙と思う部分はあったけど、犯人が意外で唸ってしまった。 あの人、あの人だと思ったのにどちらも違ったーー！ 予想外の展開で面白かった。

まずまず 大好物のクローズドサークルに近いもの（？） だったので楽しく読めた。 におわせ材料が結構あったのに 最後まで犯人がわからなかった…。

Amazonの紹介より 全寮制男子校である霧森学院の旧寮「あすなろ館」。 昨年起きた“ある事件”のせいでほとんどの生徒が新寮に移ってしまい、今はたった6人の生徒しか入居していない。 あすなろ館の住人の一人・兎川雛太(とがわ・ひなた)が2年に進級した始業式前日、新たな入居者がやってきた。今年度から学院に編入してきた鷹宮絵愛(たかみや・エチカ)。彼は動物にしか心を開いていない変人だが、優れた頭脳の持ち主だった。奇しくも同室になった二人は、最初は反発するも次第にお互いを知っていく――。 しかし、ある日、あすなろ館に向かう遊歩道の途中にある東屋で、学内で絶対的な権力を持つ生徒会長の湖城龍一郎が何者かに殺害された。現場の状況から、犯行が可能なのはあすなろ館の住人だけである。 転入生のエチカは湖城から目を付けられていたため、犯人の最有力とされてしまう。雛太はエチカの嫌疑を晴らすため、捜査を始めるが――!? 楠谷さんの作品は初めてでしたが、面白かったです。正直あまり期待せずに読んでいたので、意外と本格的なミステリーだったり、意外な犯人だったりと今後の作品に期待が高まりました。 序盤では、ミステリー要素ゼロで、普通に学園青春モノとして、全然楽しめます。全寮制で途中から入学してきた絵愛や寮の中での面々など面白い学校生活の始まりといった雰囲気だったのですが、生徒会長の出現から一変。 いじめや嫌がらせといった不穏な空気へと変わり、そして生徒会長が殺される。状況から、犯人はあすなろ荘の人⁉︎といった展開に最初の雰囲気とガラリと変わったので、その空気感が堪らなかったです。 絵愛と雄太のコンビで、事件を推理して、最後に絵愛が発表していくのですが、その手法は一つずつ消去法で犯人を特定していくやり方です。 この手法は青崎有吾さんの「体育館の殺人」の作品が思い出されますが、こちらも絵愛が推理していきます。生物には可愛く接し、人間には寡黙に振る舞うキャラクターですが、推理を披露する姿はまぁカッコ良かったです。 閉ざされた空間で、どう犯人を決めていくのか？ 自分も誰なのか推理していましたが、見事に外れました。犯人も意外で、面白かったです。動機は後回しで、どうやって犯行に及んだのか、しっかりと状況を説明しながらなので、納得感もありました。 全然ミステリー抜きで、青春学園モノとしても面白そうなので、続編を読んでみたいです。