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中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで
中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで
中島隆博/中央公論新社
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総合評価

9件)
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    「中国思想」は耳慣れた言葉であるが、「中国哲学」は私には少々耳慣れない。それは「哲学」が西洋由来の言葉であるからなのだろう。本書では、この「中国哲学」を、孔子から20世紀に至る思想家を時に西洋の哲学を引き合いに出しながら中国の思想を哲学として普遍化することを試みている。単なる概説書を越えた、中国哲学を俯瞰的にまた深く理解できる好著。

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    投稿日: 2024.09.07
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    中国哲学の歴史について。現代に近づくにつれて理解が難しかった。中国哲学の起源が孔子から始まるのか老子から始まるのかで論争があることを初めて知って、勉強になった。近世あたりでマテオ・リッチと中国の仏僧たちが殺生戒をめぐって論争になるのだが、そこのあたりが現代のヴィーガン周りの論争を彷彿とさせるところがあり、結構面白かった。

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    投稿日: 2023.08.04
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    https://www.chuko.co.jp/shinsho/2022/02/102686.html https://ameblo.jp/yasuryokei/entry-12787255199.html

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    投稿日: 2023.05.26
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    期待以上の内容。中国思想の断片をつまみ食い的に知ることができれば、程度の思いだったが、単なるクロニクルではない、思想の流れを非常に解りやすく提示している。あとがきに網羅的でないとの謙遜があったが、むしろ網羅的でないからこそ遷移の様子がくっきりと浮かび上がるし、得てして中国哲学史は孔孟、朱熹、道家、王陽明にフォーカスが当たりがちだが、決してこれらに集中しすぎないことで相対的、網羅的に思想史を俯瞰できる。

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    投稿日: 2023.05.19
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    本書は副題の「諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで」通り、中国3000年の哲学史を叙述したものであるが、単に各思想家の思想や哲学を紹介するにとどまらず、それら思想を世界史的な連環のなかに位置付けて読み解くことを試みた「新しい哲学史」と言えるだろう。 たとえば第2章で取り上げられるおなじみの孔子も司馬遷が描いた「異様な異邦人」として捉えられ、歴史のヘテロトピア(異質性、異邦性)の重要性が強調され、中国<哲学史>のスタートして措定される。まさに「はじめに」の「グローバル・ヒストリー」の部分(p.16)で問題提起されている歴史学が前提としている諸概念の「哲学史的」見直しの可能性、「普遍化すること」への可能性を開いていくのである。 自分なりにもう少し整理してからきちんとレビューしようかと思うが、取りあえず備忘として。

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    投稿日: 2022.12.30
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    孔子、老子、孟子、荀子、荘子、韓非子、朱熹、王陽明、胡適、仏教やキリスト教といった外来思想、その他中国の哲学の歴史。中国の哲学が哲学としての普遍性を持ちうるのか、それともあくまで中国の思想としてのローカルなものなのかといった議論も。

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    投稿日: 2022.08.20
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    高校漢文から派生して、岩波文庫や世界の名著、学研版中国の古典シリーズを読み漁った程度の知識では歯がたたないところだらけではあったが、老子注釈でしか名を知らなかった王弼や、漢詩しか知らなかった韓愈の思想にまで視野が広がった。 新書の限られたスペースではあるが、豊富に訳文を掲載してあるところが、初心者にはありがたい。 中国思想が仏教・キリスト教との衝突でいかに格闘したか、更には西欧哲学との相互影響のあたりは、殆どが初めて知ることばかりで興味深かった。 近代から現代にかけての中国思想は、胡適等の僅かな例外を除き、初めて見る名前ばかり。 講義録が基になっているようで、細かく章立てされているのが、かえって読みやすくなっている。 巻末に記されている細かな参考文献を見ていると、幼い頃、文庫本巻末に付いていた広告を眺めて、次は何を買って読もうかと舐めるように見ていたワクワク感が蘇る。

    2
    投稿日: 2022.07.12
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    哲学者といえば欧米を思うけれど、孟子、老子、孔子…歴史の長い中国のこれが哲学だったと思い知る。 例をもとに様々な展開が深すぎず丁度良い。

    7
    投稿日: 2022.05.01
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    『論語』『老子』『史記』『孫子』、秦漢帝国の思想、朱子学、陽明学、二一世紀儒教復興。世界史の視座から読みとく3000年の叡智

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    投稿日: 2022.02.08